真の母里(もり)の湯体験プランの生まれた理由
真の母里の湯体験プランに興味を持っていただきありがとうございます。
企画者の風呂デューサーこと毎川直也です。
このプランをつくった背景には私の温泉観があります。
私は今、偶然にご縁があった大沼旅館にて湯修行をしておりますが、その前は都内のスーパー銭湯と銭湯での業務を経験しました。こちらでは沸かし湯を使用しており、源泉かけ流しではありませんでしたが、毎日たくさんのお客様に来ていただき、「いいお湯でした」「また来るよ」と言ってくださいました。
そんな環境にいたからか、昨今の風潮である「源泉かけ流し温泉が最高」という感覚はなく、むしろ源泉かけ流しじゃなくたってお客さんが風呂に入って喜んでくれる環境があるということに誇りを持っていました。
各個人が満足できる風呂、それこそがその人にとって最高の風呂に違いないのです。
そういう背景があり、いつでも源泉かけ流しを楽しめる今の修行先に来ても、質やかけ流し以外の点で風呂の力を高めるにはどうすればよいかを考えました。
毎日頭を悩ませていたところ、ふと頭によぎったのは「自分が最高に好きな温泉ってどこだろう」という問いでした。
私は温泉好きなのは間違いないですが、深みにはまるにつれて好きというよりは義務的に温泉に接するようになっていたため、温泉地に旅行に行っても何軒も入って中の様子を観察して自分に蓄えていくような風呂の入り方をしていました。
正直体力的にも苦痛でしたし、なにか追い込まれながら旅行をしている感覚がありました。
夏のある日、いつも通り真昼間に滝のような汗をかきながら風呂掃除をし、昼休憩をしていました。
休憩中に汗をかいたため、「せっかくだから自分が掃除した一番風呂に入ろうかな」と思い立ち、入ってみました。
するとなんだかいつもと違う雰囲気です。湯舟に注ぐ日の光が天井に反射しゆらゆら揺れ、風呂掃除前とはまるで違うお湯の透明度。
入ってみると何とも言えない適温中の適温(自分でお湯張りしたんだから当然ですが)。古いお湯だとできない体につく細かな気泡。
そして当然ながら手を抜かれることなく掃除され、間違いなく湯舟が清潔であるという実感!こればっかりは自分で掃除しないと実感できないことです。
…これをお客さんに体験してもらうことはできる!!!
その時の感動がこの企画を生みました。
しかし…そもそも旅行に来てゆっくりしたいお客さんが多いなか、掃除をしたいというお客さんがいるのだろうか…かなり不安ではあります。
これをポジティブにとらえるならば、普通の人にとって少し抵抗のある風呂掃除をしてまで一番風呂に入りたい!と考えてくれる人は、きっと相当なお風呂好きであり、将来にわたって私のことを応援してくれる人だろう!!と思っています。
きっと私と話も合うことでしょう。必ず楽しい時間となるはずです。
参加した人数が大切なんじゃない!楽しんでもらえたかが大切!と思い、このプランはスタートしたのでありました。