風呂デューサーお墨付き湯 志張温泉元湯
私は温泉の質はあんまりこだわらないタイプでして、時が積み重なった重厚な雰囲気とか、人間のこだわり抜く姿勢が感じられるような風呂のほうが好きなのですが、ここはズバリ…
温泉の質が素晴らしいです笑!
ソッコーの前言撤回。それをさせるくらい素晴らしいお湯だとご理解いただければと思います。
秋田県、八幡平温泉郷、志張(しばり)温泉です!
アクセスに関しては私も運転中にたまたま見つけたので、HPを参考にしてください。
志張温泉のバス停を見つけたらそのわきの細道を入っていきます。
こんな感じの道です。一部舗装があらいところもありましたが、特に問題ないです。
くねった坂を下りて行きます。
この鳥居が見えたらもうちょっとです。
この新しくてきれいな外観の建物が志張温泉元湯です。
では中に入っていきましょう。
受付、ロビーの写真がなくてすみません…
客室前の廊下も非常にきれいです。
浴室前はこんな感じです。
木でできたぬくもりある脱衣所です。
ドライヤー等ありますね。貴重品は鍵をかけられるロッカーがないので、持ち込まないか、フロントに預けましょう。
注目すべきは源泉温度です。
なんと44度!適温で湧いています。
湧出地も建物のすぐ横だそうで、まさに生まれたての温泉に入ることができます!!
浴室です。
こちらも木を基調とした温かい雰囲気の浴室です。
オーバーフロー分は右手のパイプから排出されます。
よくメンテナンスされているなぁという印象ですね。
お湯の清潔さも十分維持されているように思います。
そしてこちらは岩盤浴の部屋です。じんわりと暖かく、かといってむさくるしくない。かなり居心地のいい空間です。タオルを敷いて横になります。
カーテンを閉めればまわりの目もきになりませんね。
ここの最大の特徴は源泉から近くで、しかも適温で湧いているところでしょう。
その上ある程度の湧出量も確保できていて、湯の新鮮さという点ではかなりハイレベルです。
上記の条件を満たす泉質は硫黄泉やら酸性泉が多いようなイメージが個人的にはあります。アルカリ性単純泉でここまで条件の整ったところをあまり見たことがありません。それゆえのお墨付きです。
アルカリ性単純泉はどこかぬるぬるなイメージがありますが、ここのはあまりぬるぬるしていません。湯上りはさらっとした感じで、かなり爽快感があります。
私はアルカリ性単純泉があまり好きではなかったですが、温泉っぽくないし、アルカリ性ってつくだけで美肌にいい!っていうのがなんか胡散臭かったからです笑
でもここにきて見直しました。優しくて湯上りさっぱり。非常にいいお湯です。
一度閉鎖したそうですが、地元からのアツイ再開の声があり、今の経営者のかたが買い取って営業しているそうです。
湯を守ると言ってしまえば簡単ですが、土地、建物を維持するのはむちゃくちゃ金がかかることです。生半可な気持ちではできません。それをやるのは温泉マニアとして尊敬されるべき行いだと思います。本当にありがたいです。
湯治客も多く、お湯を化粧水として使うそうな。
私も2リットル、源泉買ってきました。
こういった素晴らしい湯がこれからも残していくためには私たちのような温泉マニアが行って情報を広めることが大切です。
是非行ってみてくださいね~
※掲載には許可をいただいております。
風呂デューサーお墨付き湯 はじめに
こんばんは、風呂デューサーです。
いろいろと思うところがあって、ブログでお風呂屋さんを紹介するのをやめてましたが、復活します。
今までと違ってただ単に行ったところをレポートするんじゃありません。お墨付き湯です!私が責任をもって絶対にいいと声高々にいえる風呂、ということです。
私は風呂屋の裏を知っているので、簡単に超満足したりはしないタイプですので、おそらくそんなにお墨付き湯に認定しません。
それだけに認定されるところは相当レベルが高いところだと思っていただいて結構です!!!
最初ということなので、私の判断基準を自分の整理がてらいくつか載せておきますね↓
・源泉かけ流しにこしたことはないが、湯にこだわるというよりかは雰囲気で良しあしを判断するタイプ
・硫黄泉が好き。温泉入ってる感とにおい、出てくる汗の量がハンパじゃないところが好きです。万座温泉でかいた汗の量が忘れられないです。
・自然あふれる秘湯、野湯のようなタイプが好き。ふけの湯とかコタンとか。
・でかい、豪快、シンプルなのが好き
・味はこだわらない。むしろまずいほうが喜ぶかも。秋元温泉とか。
・清掃状況にはこだわるけど、自分でどのくらいの程度、頻度で掃除しているか判断できるほどではない。清掃頻度とかきちんと書いてあるだけでかなりポイント高い←自信のある証拠
・大型の施設でもこじんまりした施設でもあんまり関係ない。(でもボロボロのところはなんかテンションあがる)
・いかに湯質が良くても掃除が行き届いてなければダメ。特に床が汚いのは嫌だ
・日の射し具合とか、浴室内の明るさは雰囲気を判断するうえで大きく影響するかも
・温泉成分がこびりつきまくっているのは好み。北海道湯ノ岱温泉がやばくて好き
・貸切風呂とか混浴とか、入浴形態にこだわりはない
・前評判がいいところは懐疑的に見るかも。むしろノーマークで行ってみたらよかったところはお墨付き受けやすいかも。
・温泉の成分そのものより引湯距離、源泉温度、湧出量あたり気にするタイプ。
・浴槽体積のわりに湯口から注がれる量がすくないとげんなりする
・飲泉許可を得ているところは頑張ってていい!とか思う
・設備面では足湯、サウナ、バイブラ、ジェットがあっても全然嬉しくも悲しくもない。逆にどんなに些細なことでもいいから独自のコンセプトを持った浴槽があったほうが好き
従業員の対応はかなり気にする。言葉遣い、態度が普通以下だとそれだけでお墨付きしずらいかも
こんな感じで判断しています。
もちろん当日の気分なんかもありますが笑、なんだかんだ420軒ほど風呂屋に行き、スーパー銭湯、銭湯、温泉旅館の裏を知っているので、風呂デューサーの名にかけて…お墨付きあげたところは自信持ってオススメします!
では次回以降とても気に入ったところが出てきたらご紹介していきますね!!
温泉マニアのみなさまへ~その①~
ご無沙汰でした、風呂デューサーです。
最近、どこか温泉に出かけて風呂マニアに出会ったり、うちの旅館、大沼旅館に来てくださった風呂マニアのかたとお話しする機会が増えてきました。ありがたいことです。
また、執筆に際して経営者のかたとお話をする機会も増え、マニア側の知識でなく、経営側からの情報もすこしずつ増えてきたかなと思っています。
今回、そんな偶然に出会った風呂マニアのみなさまに私の考えを伝えたく、記事を書いてみます。
温泉旅行に行くにあたって、必要な情報はみなさんどうやって仕入れるでしょうか?
本、インターネット、仲間の風呂マニアからの紹介、はたまた現地に行ってから…様々ですね。
私の場合は信頼できる風呂マニアからの紹介を最終目的地に、道中でどこの風呂に日帰り入浴するかざっと本で調べ、候補の宿の詳細をインターネットで調べるというスタイルをとっています。
ここで重要なのは最終決定はインターネットであるということです。
みなさんはインターネットで調べる際はどんなサイトを使って調べますか?
旅行代理店や各自治体のサイト、穴場を探したければ地図を見ると本に載っていないようなところまで探せますね。
私が好んで使うのは個人の風呂マニアが書いているサイトです。まあこのブログもそういうサイトっちゃあそういうサイトですね。
なぜそういったサイトで決めるのか。
当然温泉のことを熟知した人が書いているからです。また、温泉を愛しているので深い情報を仕入れることができ、自分好みのところを選択をしやすいです。そして多くの温泉を巡っているので、その施設のいいところ、悪いところを見極めることができる目をもっていることも挙げられますね。
そう考えると、行き先を考えるうえでの最終決定は風呂マニアが左右する!!と考えられませんか?
そう、風呂マニアは旅行先の決定に大きな影響を及ぼしているのです。
影響どころか強大な力を持っている…私はそう思っています。
そんな風呂マニア達の力を借りて、この業界を盛り上げたい!力になりたい!そして風呂マニアの自己実現の場を提供したい!
それを数年後に事業化できたらいいなぁと考えています。
具体的なことは不特定多数が閲覧できるこの場では公表しませんが、興味がありましたらメッセージをいただけると嬉しいです(右の段、プロフィール画像の下にある「メッセージを送る」をクリックしてください!)
実際にお会いして連絡先、名刺を好感した皆様、今後もこのブログをまめに見ていただけるとありがたいです。更新していきます!!せっかくいただいたご縁がながく続けていきたいです。
温泉ライターデビュー
こんばんは、風呂デューサーです。
題名のとおり、温泉ライターデビューしました!
物書きとしての経験は積みたいなとずっと思っていたので、ド素人の私にありがたい機会を与えていただき、編集部の方々にはとても感謝しています。
テーマは
漢(おとこ)湯~男らしい温浴~
です↓
ここの 突レポ というコーナーです
あれ?そっち方向行っちゃった?みたいに思う人もいるかもしれませんね笑
このテーマを考えるにあたって
ありきたりなテーマにしたくない!
風呂に対する新しい価値観を創造したい!
誰もしたことのない観点で書きたい!
この辺を主軸に考えてみました。
この視点で風呂を見るってこと、まぁほぼないじゃないですか??新たな発見があれば面白いかなと。
そうして見た風呂に新しい価値を見出すことができれば施設さんとしてもハッピーですし、
私も風呂デューサーとしての仕事に喜んでもらえてハッピーです。
そんな思いでこのテーマにしました。
とはいえあいまいなテーマですよね。
あまり型にはめず、どことなく男らしいと思えればそれでいいのかなと思います。
なので、今回シンプルでオーソドックスで漢(おとこ)らしいと言いましたが、次回、ごちゃごちゃしていて型にはまらず漢らしいとかいうかもしれません笑。
しかしどちらも漢らしいことに違いはないのです!!私が漢らしいと思ったら漢らしい風呂なんです!!!!
一方で温泉は、本来それぞれ違うものを成分という型にはめ込んで、泉質という名前で分類していると私なんかは思ってしまうので、その辺のアンチテーゼも含めてみたり…という思いもちょっとあります。
誰が何と言おうと、入った温泉がいい温泉だと思ったらいい温泉なんです!!
ということで、私が伝えたいのは男らしい風呂が素晴らしいということではありません。人それぞれ素晴らしいと思う風呂がそれぞれ違っていて、その人が楽しめるような風呂であれば素晴らしい!!
その辺を漢湯という考え方を通して皆さんに考えてもらえればなぁ、と思います。
ちなみに記事の書き方がこのブログと比べて向こうのほうがファンキーだと思ったかたがいるかもしれません。
私としてはあっちのほうが本当の私に近いです笑
好きな温泉は?
こんばんは、風呂デューサーです。
風呂好きを公言している人はなんどもこの質問をされた経験があるんではないでしょうか?
私もよく聞かれます。
実はこの質問、非常に答えにくい質問で、正直ぱっと答えが浮かびません。
私は今まで「北海道然別湖畔の野湯」と答えてきました。
おそらくこれは好きというよりかは「ここまで行って入ってやったぞ!」みたいな自慢の意味合いが強かったと思います。なので私が心から好きだと言っているわけではないなとなんとなーく思っていました。
この業界に本格的に入ってみて温泉マニアの人達と出会う機会が増えてきました。温泉は多種多様なもので、いろいろな捉え方があるため、温泉マニア達もそれぞれ個性があるんですね。そのなかで多いのは源泉かけ流し大好き!みたいなタイプです。
こういう人たちと出会って、はたして自分の温泉に対するこだわり、好きな温泉って何だろうと日々考えていたんですね。
根本的になんでここまで温泉が好きなのか、それを考えたときに出てきた思いは
「人を喜ばせることができるから」
ということでした。私が人生を考えなくてはならない時期(大学3年)に持っていた最大の取柄は温泉の知識でした。これで誰かを喜ばせることができていたわけです。
なのでそもそも私は温泉が好き以上に「自分が持っている温泉、風呂の知識を生かして他人を喜ばせることが好き」と気がつきました。正直温泉好きですけどやっぱり風呂掃除は大変ですし、体力の衰えとともに一日何回も風呂に入るのきついです笑
そんな思いがありつつこの約2年間くらいで風呂デューサーを名乗り修行を積んできました。
特に銭湯修行時代に教えてもらった掃除の技術は誇りに思うところがあり、風呂掃除は誰よりもしっかりやろうと今の職場では頑張っているつもりです。
みなさんは風呂掃除をしたことがありますか?
結構大変なうえに毎日続けるっていうのはかなりしんどいですよ。夏場は暑く、冬場は寒く…角も多いので足もガンガンぶつけますし、足の裏から出血しようものなら水に浸しっぱなしになるので治りも遅いです。最近は腰痛に悩まされています笑
洗剤に弱い人は手も荒れますし、排水溝にたまった髪の毛とかも取り除きます。
それを一人でやっているとどうしてもサボりたくなるもんです。↑を見ただけであんまりやりたくないですよね笑
では掃除をサボっているかどうか、お客さんの視点としてそれを判断することができますか?私はちょっとわかるようになってきましたが、沸かし湯ならともかく、温泉では判断はかなり難しいです。手抜きの掃除をした風呂に入っている可能性は十分あると、実践したからこそ思います(どこの施設も高い意識で掃除しているべきなんですが)。
ここを考え出すと風呂の問題は源泉かけ流しか否かという次元から少し離れてしまいますね…
それを考えると、私の場合、自分で掃除した風呂は誰かが掃除した風呂より絶対きれいなんです。誇りを持って自分がやりたいように、お客さんに喜んでもらえるように掃除してますからね!
汗だくになって掃除して、そこに自分好みに調整した温度のお湯を入れてお湯張り、仕込み終わりを待って一番風呂に浸かる。私にとってはこれが好きな温泉であり、最高の贅沢だなと最近思うようになりました。
湯舟からあふれるお湯、体につく気泡、そこに日がさして天井に日の光の反射が揺らめいていたりするとさらにいいですね!風呂をつくる疲れも癒されます。
この気持ちよさは現場の人間でなければ入れないものですし、温泉マニアでなければそのありがたさはわからない…といういわば私にしか入れない状態なわけです。
そのプレミアム感も合わさって、最高のお湯だと最近やっと結論が出ました。忘れないうちに書いときます。
みなさんの好きな温泉はなんですか?どこですか?
自分なりの答えを考えてみるのも新たな発見があって楽しいですよ!