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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

印象に残っている先生 ブログネタ:印象に残っている先生 参加中

いままでに色々と印象に残る先生はいたけれど、誰が一番かって聞かれたら、
やっぱり中1の時の体育のK先生だな。

ボクの中学には「自校体操」って名前の、ラジオ体操みたいなオリジナル体操があってね。中学1年生はまずその体操を覚えることになっていた。

ラジオ体操程度の体操だから、グラウンドを走り回る体力がなくても、身体バランスが抜群に良くなくても、ルールや戦術に詳しくなくても、教えることはできるんだけれどさ。
K先生は年齢のせい(中1のボクには70歳くらいに見えたけど、もっと若かったのかも)か、あるいは病気や事故の後遺症なのかそれは分からなかったけれど、

右の手が麻痺して動かなかった。

そして動かない右手をかばうため、左手でつねに右手を押さえていた。

初めての授業でK先生を見たときは本当に驚いたよ。「マジか? 授業できるのか?」ってね。
いったい、どうやって体操を教えるんだろう。

つまりK先生は「言葉で」教える。
自分の腕は上がらないけれど、「ほら、そこ! もっと左右に大きく腕を振らなくちゃだめじゃないか」
自分は立ったままなんだけど、「しっかり膝を曲げて、それから思いっきり高く飛べ」
まぁそんな風に、しわがれて聞き取りにくい小さな声で言う。

そして手には短い棒を持っていて、ちゃんとやらない生徒はそれで叩くってことになっていたんだけど、でも実際に叩かれることはない。
だって走って逃げればK先生は追いつけないから。

ってな感じで、中学1年生の最初の1~2ヶ月の体育は「自校体操」の習得が目標だったけれど、授業はいつもダラダラ、バラバラで、ほとんど誰もちゃんと覚えなかった。
そして中学高校のその後の6年間、自校体操なんてする機会がまるでなかった。

*****

それでもK先生が退職するまでの数年間、
春になると新入生が入って来て、体育の時間にはグラウンドで自校体操の授業が行われていて、ボクはいつも決まって座っていた窓側の一番後ろの席からグラウンドを眺めながら、

春だな。また1年経ったんだな。

って、ほのぼのとした気持ちになったっけ。


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ボクが列車でルーマニアのブカレスト・ノルド駅に着いたのは、2011年の6月30日のこと。

前日の夜ブダペストで夜行列車に乗り込む前、ネットのつながるカフェで、ブカレストの情勢やら、駅からアパートまでの行き方やら、骨董店や古本屋の場所やらを調べている内に、興味深いブログ記事を1つ見つけたんだ。

それは世界一周旅行中の青年のブログで、06月28日(つまりボクが記事を見つける前の日)の記事には、ブカレスト・ノルド駅(北駅)近くの路地のATMで現金を引き出したとたんに、ナイフを付きつけられて奪われてしまったと、恐怖の体験が記されていた。

さらには「ブカレストは今、ヨーロッパで一番治安の悪い町」で「何週間か前にも、どこかの国の東洋人が駅で拉致されて殺された」とかもね。 ○ここ

わぉ! 驚いたよ。

ルーマニアに関してはガイドブックにも、にせ警官による金品詐取事件が多いだとか、正しいチケットを持っていても本物の乗務員から素性のわからない料金を請求されることがあるだとか、タクシーもバーもぼったくりに気をつけなくちゃならないだとか、そんなことは書いてあったけど、街中で強盗に会うとか、拉致されて殺されちゃうとか、そこまでは考えてなかった。


でも実際には、ボクはそんな怖い思いをすることはなかった。
ノルド駅に着いたのは昼ころだったし、駅のATMでごく当たり前に現金を引き出す事ができた。もちろんいつもより背後に気をつけていたんだけどね。問題なのは出発の時だよ。ブカレストを発ってソフィアに向かう夜行が、夜の23時22分発だってことだ。
この駅で夜中まで列車を待つのはちょっとイヤだな。そう思った。

そしてすこし憂鬱になる。

*****

ソフィアに向けて発つ晩、落ち着かない気持ちで夜行列車を待つ間に、一人のルーマニア青年と出会った。

列車の発着状況を示す掲示板の前の柱にボクはよりかかっていたのだけれど、彼も大きな荷物と一緒にそこに居た。ある時ボクに声をかけてきて、そこのキオスクでコーヒーを買って来る間だけ、自分の荷物を見ていてくれないだろうかって。思い出してみると、ノルド駅で声をかけて来た人間に返事をすることはそれまで全く無かったっけ。でも彼は自分の荷物をボクに託そうとしたんだから、返事をしてもかまわないだろうね、きっと。

そんなことがきっかけでお互いの列車を待つ間、ボクらは話をすることになった。彼はルーマニアの黒海沿岸の街トゥルチャ出身で、デンマークで働いていたらしい。

----- 休暇なの?

----- 不景気なんだ。ボスに呼ばれてもうお前の仕事は無いって言われたよ。だからルーマニアに帰って来たんだ。15歳からいろんな国で働いてもう31歳になっちゃったからね。故郷のトゥルチャの造船所で働くことに決めたんだ。

彼はそう言うとタバコを勧めて来た。ごめんボクはタバコ吸わないんだよと断ると、それはいいことだねと言いながら、ゆっくりと吸い、煙をゆっくりと吐き出していた。ため息をつくように。

----- ルーマニアはどう?

----- 興味深かったよ。たった5日間いただけだけどさ。そうそう、スープは美味しかった。ほら牛の胃の酸っぱいスープ。チョルバ・デ・ブルタって言ったっけ? あれはすごく美味しい。食事の度にたのんだ。

----- そうね。あれはルーマニアのオリジナルだもの。他の国から来た料理じゃないんだよ。それよりサルマーレは食べたかい? ほんと美味いんだ。なんて説明したらいいんだろ。特にね…… 母さんが作ってくれるサルマーレが、すっごく美味くって。

サルマーレは酢漬けのキャベツで作ったロールキャベツって言ったらいいのかな。ルーマニアのおふくろの味って位置づけの料理らしい。母の料理をほめるくったくない彼の言葉を聞いて、はたしてボクには母の料理が世界一だって自慢することができるんだろうかって考えていた。

----- ルーマニアはブカレストだけ? それは残念だよ。すごく美しい風景の場所がたくさんあるんだ。ボクはやっぱりルーマニアの風景が一番すきだ。日本はどんな風景なの?

*****

ポツリポツリと彼と話をしながら過ごしているある時、目つきの悪い男と腕を三角巾で吊った男の二人組が彼に近づいて来た。
彼はしばらくの間その目つきの悪い男と話しをすると、財布を取り出して1レウ札(30円弱)を男に渡した。その1レウ札を三角巾の男が受け取り、自動販売機に行ってコーヒーを一杯買った。

二人組が遠ざかると彼はボクに向かって小さな声で言った。
Welcome to Romania」って。そして「この国に、ボクは時々うんざりするよ」って。


----- どうして、彼に1レウ渡したのさ。

----- それは…… 働いてなくて、お金がないからだよ。

----- ちがうよ。ボクが聞きたいのは、そういう人間になんでお金を渡したのかってことだよ。

彼ははっきりとは答えなかった。
そしてボクの質問に答える代わりに「この国には泥棒やら嘘つきやらがたくさん居るよ。いやになっちゃうよ」って。

----- ボクの列車まではあと2時間くらいだよ。いったいキミは何時の列車に乗るんだい?

----- 明け方の5時半の列車。さっきお母さんが電話でね、ブカレストの駅で一夜を明かすなんて注意しなさいよ。そう言っていたよ。

自分の国でありながら、この駅で一晩を過ごすのはストレスがたまることなんだろうな。そう思った。


その後も気の優しそうな彼には、一癖も二癖もありそうな男達がときどき話しかけてきた。彼は迷惑そうにしながらも、すこしだけ彼らの相手をしていたっけ。目つきの悪い男達を上手くあしらっていた。
そしてそういう時はボクのそばからすーっと離れていた。

きっとボクに迷惑がかからないようにしているんだろう。


ソフィア行きの列車がホームに入って来た時、ボクは彼におわかれの挨拶をした。
彼はボクに、デンマークで買ったものだからルーマニアのよりは甘くないんだけどって言いながら、2つの小さな桃を手渡してくれた。

その時、たまたま近くで彼に話しかけていた狡猾そうな表情の男が、ボクのことを値踏みするように眺めると「あぁ? お前らは知り合いなのか?」と言った感じで話しかけて来た。

ボクは男を無視し、彼はボクの良い旅を、ボクは彼の一晩の無事を願って、ボクと彼は握手をした。

*****

それからしばらくの間、ソフィアに向かう夜行列車の中で、自分の国に対する愛情と、落胆と、そんなものを同時に感じなくてはならないことの辛さについてボクは考えていた。

ちょっと憂鬱な街、ブカレストでの思い出の話。


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そうしてボクは翌日ソフィアに無事着いたんだけど、彼はちゃんと朝の列車に乗れたのだろうか。
そして、お母さんの作ってくれたサルマーレをたくさん食べることができたんだろうかな。
【1日目】
夜の入浴時、初めて洗髪に使った。
本当に石けん使うだけで毛髪が生えてくるかどうか半信半疑であるが、これからの1週間、毎日使ってみようと思う。


【2日目】
何かが頭皮を突き破って出て来る。そんな感触を頭皮に感じる。気のせいだと言えば確かにその程度の感触ではあるが、むずむずとかゆいような。
そう言えば、我が家のラブラドールの「かえで」が乳歯から永久歯に生え変わるころ、やたらと家具をかじっていたっけ。歯がむずむずとかゆかったらしい。

すっかりとおばあさんになってリビングで眠ってばかりいる「かえで」に、「お前、こんな感じだったのか?」と聞いてみる。


【3日目】
昨日「何かが突き破って出て来るかゆみ」そう表現したが、本当に何かが出て来るのだろうか。いや……何かというのは毛髪のことを期待しているのだが。
単に新しい石けんの成分にかぶれてしまって頭皮がかゆいだけだと言うことはないだろうか。

ポリポリと頭をかいていると娘に「やだ、パパ。ちゃんとシャンプーしてるの?」と顔をしかめられる。シャンプーしてるもなにも、生まれて初めてと言うくらい丁寧に、毎日しかも朝晩、髪の毛を洗っていると言うのに。


【4日目】
嵐の前の静けさと言うのは、こういうことを言うのだろうか。
石けんの劇的な効果でバリバリと毛が生え始めても良い頃のはずなのに、今日はなにも感じない。
静かだと言うことは、なにも変化していないということではなく、これから変化が起こるということなのだ、と自分に言い聞かせてみる。

友人の中でただ一人頭髪を偽装しているT氏から「帰国したんだって?」と電話がかかって来る。
石けんのことを話すと、
80年代に流行した中国の毛生え薬「101」も試したけどね、有効成分「ミノキシジル」が配合されている育毛剤も使ってるけどね、なつむぎ、かぶっちゃうのが一番てっとり早いよ
と言われ、その後ハゲ談議に長時間つきあわされる。


【5日目】
自分は何かを期待しているのだろうか。
もしかすると、ガンを治すのに祈祷師のところに行くようなことをしてるのではないだろうか、そんな不安に襲われる。
石けんを使い始めた頃に感じた何かの予感の様なものは自分の期待の産物だったのであって、決して石けんの効果ではなかったのではないかと、なにかあきらめのような気分に襲われる。

いや、あきらめというにはあまりにも悲しい。この感情にはきっと「絶望」という言葉の方が似つかわしい。


【6日目】
なにか自分の身体に変化が起こっている。
そういう感覚がずっとあるものの、では具体的にどんな変化があるのかと考えてみると、思いつくところがない。そんな感覚があるだけで、もしかすると思い過ごしなのかもしれない。

でも感覚は確かにある。
それを言葉にするならば、開花宣言を出される直前のソメイヨシノのような気分だ。
一気にバッと、いやドバッと、爆発的に膨らむような、うっかりすると枝からだけではなくて幹からもなにかが生えだすような、そんな感覚だ。


【7日目】
朝目覚め起き上がろうとすると、頭が上手く持ち上がらない。
どうしたんだ? なにか悪い病気にでもかかったのか? と不安になるが、単に頭が重いだけだと気づく。
頭が重いというのは、頭に鈍痛を感じるということではなく、なにか解決しがたい悩み事があるということでもなく、本当に頭が重いのだ。まるで鉛の帽子をかぶったかのようだ。

やっとの事で起き上がって鏡を見てみると、ザ・グレート・カブキがそこに居た。

*****

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毛の生える石けんと言うのは、ギリシャで作られている「アマルシア」という名前の石けんでね。ヨーロッパ絵探しの旅の最後の街アテネで、義弟と自分用への土産に買って来たものなんだよ。

オリーブオイルの石けんに、なんか特別なハーブが配合されているものらしいんだけど、値段が半端無く高い。普通の石けんの5~6倍もするんだ。125グラムで19.9ユーロもした。

で、実際に使って見たってワケ。

頭皮の脂を全て取り去ってしまうような、そんな強烈な使い心地だったけど、全然、毛なんて増えないよ。


ま、ボクはもともとフッサフサだからさ。気になんないけどさ。


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石けんの効果に激しく興味を持ったT氏のために記事にしちゃった。それと義弟に対する効果は未確認だよ。でも、キューティクルを美しく整える効果なんかはあるらしくてね。女性にもお勧めらしい。
アテネの空港に到着して、さて市内まで行こうとメトロのチケットを買ったとき、おつりの2ユーロを10バーツ硬貨で返されたって話を前にしたけれど、 ●ここ
本当に似てるんだよって事をいつか記事にしようって思ってたのね。
で昨日、いろんな国のコインが雑多に放り込まれているポーチからコインを探し出してみたってワケです。

そしたらもう1個、似たコインを見つけちゃったよ。

///   H A I H A I S M   ///-比較1

///   H A I H A I S M   ///-比較2

左から、10バーツ(タイ)、2ユーロ、5ペソ(メキシコ)だよ。

シルバーとゴールドのコンビネーションが同じってところが似てるんだけど、実際に持って見ると5ペソ硬貨が直径も厚さも他の2枚より一回り小振りで、ちょっと注意していれば間違えることはなさそう。
でも10バーツと2ユーロは、持って見た感触からは全くわからんよ。
厳密に言えば2ユーロの方がほんのわずか直径が小さく、ちょっとだけ厚い。

10年程前に、旧500円硬貨と韓国の500ウォン硬貨がやっぱりそっくりで、自動販売機に500ウォン玉をちょっと加工したものを入れて500円玉を騙し取るって手口が流行ったことがあったけど、10バーツ玉でユーロ圏の自販機を騙せたのかもしれないな。

ま、実際には騙されそうになったのはボクの方ですけどね。


「そりゃ、なつむぎが注意深く無いからだよ。柄を見れば分かるだろ?」

って思ったでしょ。
一見して仏教寺院って分かる柄がユーロの硬貨に描かれているワケないだろ? ってね。

でもね。ボクがメトロのチケット窓口でお釣りとして渡された10バーツは、この柄じゃなかったの。
お寺の絵の代わりに小さな文字が一杯書き込まれていて、だからこんなデザインのユーロのコインもあるのかなって、そんな風に考えてた。

「字が書いてあったなら、なおさらわかるじゃん。アルファベットとタイ文字とは違うだろ?」

そう思ったでしょ。

あのね、最近ね、小さい文字は読まないことにしてるんだよ。読めないんじゃないよ。
年齢のせいじゃないんだよ。きっと南の悪い魔女に魔法をかけられている。
心当たりがあるんだけれど、そのあたりはまたいずれ。


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あ、しまった! やられた!
って思って窓口に戻って2ユーロ硬貨に換えてもらったのは失敗だったのかも。
文字だらけの10バーツ硬貨はタイで1度も見たことがないものだったんだ。ググっても出てこないし。

もしかするとその10バーツ硬貨は、2ユーロよりずっと価値のある記念硬貨だったのかも知れない……
麦茶に砂糖、入れる? 入れない? ブログネタ:麦茶に砂糖、入れる? 入れない? 参加中

旅に出る前はいつも頭の中で「ぽぽぽぽ~ん」が鳴っていたけど、
旅から帰って来てからは「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」が耳にこびり付くようになったよ。
ちょっと留守しただけでプチ浦島太郎気分「なつむぎ」です。

首長族の少女に手渡された謎の箱は絶対に開けません。

*****

さて、なつむぎ家には春夏秋冬、季節を問わず「麦茶」が常備されているんだけど、一度だって砂糖なんか入れたことないからね。
ってか、小学校の運動会の時、友達のお母さんに勧められた麦茶に砂糖が入っていてさ。
げっ、さっぱりしないじゃん。逆ベクトルの効果じゃん!
 子供だから甘い方が好きだろうなんて、なめんなよ!

って思った出来事以来、砂糖入り麦茶に遭遇したことはないんだけどな。

なんか、
「カレーにソース、かける? かけない?」とか聞かれた気分。かける人、いるけど。
「ビールに氷、入れる? 入れない?」とかもね。タイ人はたいてい氷入れて飲んでるけど。

えっ? まさか。なんでそんなことするの?

茶漬けにチーズをトッピングするボクが言うのも何ですけどぉ。 ●ここ


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ぷぷぷ。下品が逃げ出しそう。