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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

ども!
アテネを最後に1ヶ月ほど行方をくらましていた「なつむぎ」です。
昨日からなんだか急に涼しくなった東京で、無事生活を送ってます。
本当はブラジルあたりに逃げちゃおうかなって思ったんだけどね。

「ただいま」のごあいさつって言ったって、本当はもっと前に帰国していたんだよ。
帰国したらさ、時差ボケだったり、仕事の感覚が戻らなかったり、昼からビールを飲む習慣から抜け出せなかったりで、なんだかぼんやりしてる内にもう秋を感じる季節になってしまった。
うかうかしてられないよ。

ブログの更新もボチボチとやってくつもりです。また、よろしくです。

*****

さて、挨拶だけってのも無粋なので、旅の終わりのことをちょこっと。

帰国の直前、こんな国旗の国【A】や、

///   H A I H A I S M   ///-ミャンマー

こんな国旗の国【B】に、ちょっとだけ足を踏み入れて来ました。

///   H A I H A I S M   ///-ラオス

本当にちょっとだけね。滞在1時間くらい。

この日は「日本語」ツアーガイドN氏に連れられての国境越えだったから、なんか楽ちんだった。
でもね。彼はほとんどガイドをしないんだな。
車で移動中は運転手と世間話をしているし、たまに何かを説明しても彼の日本語の7割は何を言ってるのか分からない。
そして彼も、ボクの話す日本語を半分程度しか理解できていなかったんじゃないかなって思う。

でもそれなりに仲良く旅をしたさ。
彼は十二支がボクと同じで、お寺に描かれた12種類の動物を見つける度に、二人で指さしては「象年だね、象年だね」って、はしゃいだっけ。

だけど……
彼はボクよりどう見ても12歳以上は若いんだけど、24歳若くは見えないんだ。謎だ。

----- ねぇ、Nさん。Nさんは日本語のガイドになってどのくらい経つの?

----- はい。1年間日本語学校でニホンゴ勉強しました。その後1週間ガイドの勉強しました。

----- あ、そうですか。

こんな感じ。
彼のキャリアの話しあたりから年齢を探ろうとしたけれど、無駄だった。

----- 国境を越えるとすぐ市場あります。でもほとんど全部ニセモノです。ここは中国にとても近いです。なつむぎさん達日本人が欲しい物きっと何もないです。はっきり断らないと、しつこいです。

そう説明すると、では50分後にここで、と言ってNさんは去って行った。どこまでもガイドをする気のない彼である。

こうして、A国国境の街タチレクの市場を女房と二人で(あ、この時は何故か女房が一緒だったんだ)散策することになったんだけど、すぐさま物売りが声をかけてくる。

「シガレット ベリーチープ フィフティ バーツ」

ボク目の前に差し出されたのはマルボロ1カートンだった。50バーツってのは140円くらい。げ、激安じゃないか。
でもニセモノだよね。

----- いらないよ。

いくらボクがそういっても、彼は執拗に売りつけようとする。そっか、はっきり断らないといけないな。理由を付けて。

----- 悪いけどいらないよ。ボクはやらないんだ。健康のためにね。

だったら友達のお土産に、みたいなことをモゴモゴ言ってたけれど、ニセタバコ売りより何かしら得体の知れない緑色の飲み物に興味を引かれた女房を追ってその場を去ろうとした時、彼は別の品物を目の前に差し出して来た。そして気持ち声色を変えて、

「ヘイ サー バイアグラ ベリーストロング」

目の前の箱は、なんか駄菓子屋のガムみたいな安っぽい箱だった。箱には確かに「VIAGRA」って書いてある。いや、もしかすると「VAIAGRA」とかだったかも知れない。
ま、ニセモノだよね。

----- いらないよ。

いくらボクがそういっても、彼は執拗に売りつけようとする。そっか、はっきり断らないといけないな。理由をつけて。

----- 悪いけどいらないよ。ボクはやらないんだ。健康のためにね。

*****

さてそんなのどかな会話の後、女房が屋台のジュース屋の前で「これ、なんだろ? これ何の味だろ?」オーラを出していたので、買って飲む事にした。それがこれ。

///   H A I H A I S M   ///-緑のジュース

リアカーの屋台にジュースのビンをたくさん載せてあって、それが赤色やら黄色やら緑色やら、やたらキレイなんだ。どうせぬるいんだろうなって覚悟していたんだけど氷が用意してあった。
ミネラルウォーターを凍らせたものじゃないってことはウスウス感づいてはいたんだけどね。なにせ暑かったものだから、ビニール袋に氷も入れてもらっちゃった。

氷、大丈夫?って女房に聞かれて、本当は不安だったけど、大丈夫、大丈夫って。
そして事実、二人とも腹は大丈夫だった。
むしろ調子いい? みたいな?

*****

そして翌日、首長族の少女にチップをはずんで、モデルになってもらったり。
だってそのためにワザワザここまで来たんだもの。

$///   H A I H A I S M   ///-首長族の少女


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女に惚れられちまう様じゃ、その街に長居し過ぎたってことだな。

ども。放浪の詩人見習い「なつむぎ」です。

毎日ほぼ決まった時間にビールを買いに行くものだから、最初は無愛想だった食料品店のおじさんも、最後にはガムをおまけにつけてくれるようになりました。
そのイスタンブールとも別れを告げて、今、アテネに来ています。

うん、そうだよ。
ただ食料品店のおじさんとちょっと顔見知りになっただけだよ。だから、なんだよ。
おじさんの内に手を打っておかないと、次にはその娘かもしれないじゃないか。

*****

昔はシンボルマークが「五輪」だったはずがいつのまにか「六輪」になっていたオリンピック航空の機内は、ギリシャ人団体旅行客で満杯でした。声を聞いているだけだと女性が9割以上って感じなんだけどね。実際は半々。いやぁ彼女らはしゃべりっぱなし。

彼女らの話を聞きながら、CAの配るキャンディーをなめて、ジュースを飲んで、サンドイッチを食べて、紅茶を飲んで、ふぅ一息と思ったらもうアテネだった。
飛んでる時間は1時間もなかった。早くてラクチン。イスタンブールまでの鉄道の旅とは大違いだった。


そう。29年前アテネでは……

腹の調子が悪いのに夜の街をうろついて、我慢しきれずにアクロポリスを見ながらウン○したっけ。 ●ここ

夜行列車で知り合ったギリシャ娘の住所の書いてあるメモ帳を、下町のタベルナのテーブルに酔って置き忘れたっけ。

久しぶりに家族と合って父親からもらったTシャツのスペイン語は、スペルミスだったっけ。

酒を飲めなかった父親がいつのまにか六本木辺りで飲んで帰るようになっていて、その店の名前が入ったTシャツだよ。お店の名前は「アミーガ」。
なつむぎ。お前の住んでるスペインの言葉で女友達って意味だってな
そう言って渡してもらったTシャツには「AMIEGA」って書いてあった。「E」が余計だよ。

スペインでは恥ずかしくて着れなかったから、同宿のオカマのホセ君にプレゼントしちゃったよ。日本語でカワイイって言う意味なんだぜ、ってね。

そんな思い出の詰まった街。


今回だって、空港から街の中心までのメトロのチケット(8ユーロ)を買う時、おつりの2ユーロコインがなんだかちょっと変。違和感を感じながらも窓口を後にしたんだ。

心を落ち着けて良くみたら、2ユーロ硬貨じゃなくて10バーツ硬貨なんだな、これが。タイのコインだよ。かたや 224.3円。一方は 26.3円だよ。大損するところだったよ。もう一度窓口に並んで取り替えてもらったさ。窓口の兄ちゃん、やつは確信犯だな。

雲一つなく晴れ渡った空。突き刺すような強い陽射し。頭をぐわんぐわんさせながらやっとホテルに入って荷物を解いている内に、カメラを床に落としちまった。レンズの方からね。カメラは大丈夫。たぶんレンズも。まぁたぶん。でもレンズに付けていたフィルターは粉々に砕け散った。フィルターの枠は大きく歪んで、レンズから外せなくなっちゃった。


さぁ3つ目の試練、いつでもかかって来い!

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●Istanbul Not Constantinople / The Four Lads


♪ Istanbul was Constantinople
  Now it's Istanbul, not Constantinople
  Been a long time gone, Constantinople
  Now it's Turkish delight on a moonlit night

  *****

  Even old New York was once New Amsterdam
  Why they changed it I can't say
  People just liked it better that way


♪ イスタンブールはコンスタンチノープルだった
  今はイスタンブールで、コンスタンチノープルじゃない
  ずっと昔、コンスタンチノープルだった
  今ではトルコの、月明かりの夜の喜び

  *****

  ニューヨークは以前ニューアムステルダムだったけど
  どうしてそうなったのかは分からない
  きっとその方が好きだったってことさ


なんかルーズな歌詞だなぁ。

ってか「ビザンチウム」はどうした!

*****

イスタンブール3日目の夜を迎えようとしています。「なつむぎ」です。

確かにね。毎日独りの食事はつまらなくてさ。
食事をしながらたくさん日本語でおしゃべりしたい
そう思ってましたよ。

おい、でもそこの絨毯屋!
人がランチ食ってる隣で、絨毯安くするってうるさい!
それに日本語は最初の「こにちは。日本、どこから来ました?」だけじゃないか!

日本語勉強してから、出直して来い!

*****

それに、Istanbul Not Constantinople のメロディー!
Puttin' On The Ritz にそっくりだぞ!

アーヴィング・バーリン先生に謝れ!


●Puttin' On The Ritz / TACO


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ところがこいつが、走らないんだな。
それに「超特急」じゃなくて「急行」なんだけどね。ほんとはね。


ソフィア駅夕方6時55分発の「バルカン急行」は、予定の30分前には入線したって掲示板に出た。
おぉっ。遅れないでちゃんと走るじゃないか!
そう喜んでプラットフォームに行ってみると、客車が2両ポツンと停まってた。

これじゃ走らないよ。だって機関車が付いてないんだもの。

その2両は、イスタンブールまで行く寝台車とブルガリアのどこかの駅までの普通の客車でね。
この2両を牽引するはずの機関車は、セルビアのベオグラードからソフィアに向かっているところなんだな。こいつの到着が1時間遅れだよ。

ボクは、機関車が付いてないから電源が供給されてなくてだから空調も効かない、まさにハマム(トルコのお風呂だよ。トルコ風呂じゃないよん)状態のコンパートメントの中で、機関車の到着を待ってたワケ。

*****

そう。ボクは今トルコのイスタンブールに居ます。
昔の旅も合わせると、これでヨーロッパ大陸を東西に列車で横断したことになるんだ。

え? 途中2カ所バスのところがあっただろって? ●ここ ●ここ

まぁその辺りは、将来的になんとか「つじつま」を合わせるってことで、お許しいただけないだろうか……

いつの日かイスタンブールから始めて、たとえば北京までとか列車で旅ができたらいいな。今回はその布石の様な旅なのね。今回の旅行の、隠れた1つの目的を達したってことかな。
あとの移動は飛行機だけ。速いけど、なんか味気ないのかも。寂しいなぁ。

*****

ボクを乗せた「バルカン急行」は1時間遅れでソフィアを出発し、途中でいろんな客車を切り離したりくっつけたりしながら、3時間遅れでイスタンブールに着きました。
今回の旅の途中何度も、

----- どうしてバスにしないの? バスの方が安いし速いし。

そう言われることが多かったけど、ボクはどうしても列車に乗りたかったんだもの。

3時間遅れてイスタンブールのシルケジ駅に入ろうとする列車は、駅に近づくにつれてゆっくりになった。車掌があと20分で着くよって言ってから、もう30分以上も経っていた。
するとゆっくり走る列車の窓から、スルタン・アフメット・モスク(ブルー・モスク)の特徴的な6本の尖塔が見えてね。感動したよ。

$///   H A I H A I S M   ///-スルタンアフメットジャーミィ

この感動は29年前、バルセロナの街を歩いていて突然路地の開けた先に建設途中のサグラダ・ファミリアが見えた時のようだった。

あぁ、まだ建築で感動することができるんだな。そう思うとうれしかったな。



●Uska Dara / Eatha Kitt
 ウシュクダラ(Üsküdar=ユシュキュダル)は、イスタンブールのアジア側の街。
 ボクはイスタンブール滞在中に、古本屋を探してこの街を訪ねる予定です。


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  ----- じゃぁいったい、どうしたいのよ!
  憮然とした表情のまま彼女は立ちつくしている。困った、いったいどうしたらいいのだろう。

*****

ドーバル・デン!(добър ден!)

この挨拶を聞くと「あぁスラブ系の国に来たんだなって」そう感じます。ソフィアからこんにちは。
いまや、チェコ語とスロヴァキア語とスロヴェニア語とクロアチア語とブルガリア語の「こんにちは」を聞き分ける男「なつむぎ」です。 ●ここ
この知識が、将来役に立つことがあるのだろうか?


前回の記事で「笑む・M・エム」さんから、

> 顔を縦に振ってда/da(yes)、横に振ってне/ne(no)と答えるので注意ですよ。

ってコメントしてもらっていたのにもかかわらず、やっちまいました。

早めのランチに、ショウケースの中におかずがずらっと並んでいてその中から選べるようなシステムの店に入ったのね。昨日は昼食を食べ過ぎて夜はビールを飲んだだけだったから結構おなかが空いていてね。みんな美味そうに見えたな。

ボクは「鶏肉とキノコのホワイトクリーム煮」ってな感じの料理を指差して、これが欲しいって言ったわけです。するとウエィトレスが何かをしゃべっている。

事の流れから「付け合わせは何にするの? ○○でいい?」ってなそんな事を言ってるようだったので、ボクは Yes のつもりで首を大きく縦に振った。

冒頭に書いたのは、そのとたんの彼女の様子だよ。

----- あ、いや。いまうなずいたのは、No って意味じゃなくて、つまり、ボクはあの、お店のシステムが良くわからないから、キミに任せておけばいいかなって意味で、Yes のつもりで、その、首を縦に振ったんで……

そう言いながら、さっきの No を取り消そうと激しく首を左右に振ってみたけど、頭がくらくらするよ。

  今さらあがいてみてももうどうにもならない。ボディランゲージでしか通じ合えない二人の関係は、
  既に決定的な傷を負ってしまったのだ。ボクの責任だ。


で、とにかく固まっちゃった彼女をなんとかしなくちゃならないので、後ろにある皿を指差して「あれによそってくれればいい!」って言った。めいっぱい笑顔を浮かべてさ。めんどくさいから日本語で。

彼女はしばらく考えてからご飯をよそって、その上に「鶏肉とキノコのホワイトクリーム煮」っぽい料理をカレーの要領でかけてくれた。


ありがたくいただきました。
美味しゅうございました。
まさしく、「鶏肉とキノコのホワイトクリーム煮」でした。


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前回の記事で書いた OK タクシー とその仲間たちの写真です。

///   H A I H A I S M   ///-OK TAXI
↑ ぼったくり無しで安全と言われている OK タクシー

///   H A I H A I S M   ///-CK TAXI
↑ 「チャンネル」とか「ブルカリ」とかを思い起こさせる CK タクシー

///   H A I H A I S M   ///-OH TAXI
↑ こんなんもあった。QK タクシー があるのを期待してたんだけどな。