天城(アマギ)神社 | (又)おだわらぐらし はじめました

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「新しい日常」を綴って参ります

世古峡(セコキョウ)に続いて訪ねたのは 天城神社

↓ナマコ壁のついた家型の説明板。(実はこの説明板は 井上靖の『しろばんば』に登場する「上(カミ)の家(←井上家の本家)」がモデルになっている~ ・・・ と後で知りました。

↑「さき子と中川基(モトイ)は荒れた本殿の廻廊に並んで腰かけ、足をぶらぶらさせながら話していた。洪作とみつは木にたかっている蝉をさがしては、それに石をぶっつけていた。洪作は時折、もう帰るのではないかと思って、二人の方へ視線を投げたが、いつも二人は全く同じ姿勢で、盛んに何かを話し合っていた。何回目かにその方へ顔を向けた時、洪作は二人のそうした様子に、なにか嫉ましいものを感じた。
 井上靖『しろばんば』より 」

_この神社は 『しろばんば』に登場する神社、なんですねー。(+ 家型説明板は この地区の『しろばんば』ゆかりの場所に複数立てられているもの、のようでした。)


参道を進むと 鳥居が現れました。




(↑鳥居の扁額には「天城神社」の文字。)
鳥居の向こうに社殿。



右手に手水舎。(水道式)


社殿前に狛犬。

左手の吽型の狛犬。


右手の阿型の狛犬。


二体は同じ方(天城山の方向) を向いています。(こんなスタイル、初めて見ました)/ 細すぎる前足、など バランスは良くないのだけど プリミテイブで スゴイ存在感ですよねー。 表情もユニーク!(まるで人のよう?)

説明板がありました。

↑「市指定有形民俗文化財 / 天城神社明和の絵馬 _ 平成元(1989)年2月27日指定
 天城神社は、もとは八幡宮で現存する最古の棟札は寛永12(1635)年のものですが、記録では応永2(1395)年に修築した棟札があったといわれています。
 主神は八幡神で、相殿の若宮八幡神は、天文20(1551)年にこの地でなくなった上杉龍若丸(タツワカマル)の神霊といわれています。
 元来、神様へ祈願のため、生きた馬を献上する古代の風習から馬像や絵の馬を奉納していました。この神社の絵馬は、杉材3枚を貼り合わせた大型のもので、「奉納御宝前 明和二酉年三月吉辰河内氏□□印」と記されています。明和2(1765)年は、この地域で確認できている最も古い絵馬です。
 また境内には、明和2(1765)年に造立された二基の狛犬が同じ天城山の方を向いて据えられ、当時やっかい者であった山犬を追い払ったという伝説があります。同じ石工の作と思われる狛犬が、市内修善寺の横瀬八幡神社にもあります。
         伊豆市教育委員会」

ご挨拶しましょう。



格子の内を覗くと精緻な造りの祠が見えました。(神殿部、というべきでしょうか。)

_説明板にあった「明和の絵馬」というものを見たく思ったのですがー 見つけられませんでした...。が ちゃんと社殿内にあったようです、伊豆市のHPの「市指定-民俗文化財2」に 確かに「杉板三枚を貼り合わせた~」 白馬の描かれた絵馬の画像がUPされてましたー^^;)

https://www.city.izu.shizuoka.jp/soshiki/1013/8/3/2/1222.html

社殿を横から見たところ_。


屋根には五七の桐。(こちらの神紋でしょうか)


ありがとうございました。

おしまい。