石切さんの上之宮 | (又)おだわらぐらし はじめました

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 背広を脱いだ夫と 結婚以来ずっと専業主婦の私との
「新しい日常」を綴って参ります

石切さんの参道を上がりきったところです。

近鉄奈良線の線路に沿って北へ行くとー 石切駅 があります。

西を向くとー 遥か彼方に大阪の街が見えました。

(↑上の 家と電信柱の間、をズームで撮影ー
  中程に大坂城の北のビジネスパークのツインビルが見えます。
 手前の煙突は水走の清掃工場の物のよう。)


奈良線の線路を潜ったところー。

奈良へ向かう電車が通ります。。。

線路の一筋東側(山側)を南へ。

寝装の店 水谷さんの壁には味わい深い「奴綿」の看板が。

その先_ 家と家の間に井戸が見えました。共同井戸でしょうか?

道なりに行くとー

つきあたりにー

石段が見えてきました。


っと、手前に「牛の親子」がいた。

牛の親子の像は本宮の絵馬殿横にもいましたが どんな意味が?

(絵馬殿横の像脇にあった説明文によるとー)_ この地では昔から半夏生(ハンゲショウ)に 農耕牛の労をねぎらい豊作を願う「献牛祭」が賑やかにとり行われていたとの事。 像は綱で飾られた親子の牛が祭の場に歩を進めているところ~ でしょうかね。

牛の像の先に手水舎がありました。

あら、その向こうに石畳の参道が。(奈良線の下を潜って まっすぐ進めば この参道から神社に上がる事になったようです。石畳の先に鳥居が見えるから こっちが本当の参道ですねー?)


石段を上ります。

上りきった所に社殿がありました。/改めまして_ こちらが石切劔箭神社(イシキリツルギヤジンジャ)上之宮、です。今は本宮の奥の院のような扱いですが 元々はこちらに御祭神 二柱の親子神のうち 父神:ニギハヤヒを祀り、下の宮(現本宮)に 子神:ウマシマデを祀っていた といいます。(尚/ 更にこの山手には「元宮」という旧社地があるそうです。)

(昇殿口手前の方形の物は供物台だそうです)
本殿の左右に渡り廊下で結ばれた脇殿がある造りー・・・

下の本宮と似た構造ですが それもそのはず_
 今ここ上之宮にあるのは 元々本宮にあった社殿を移築した物 なのだそうです。

向かって右には授与所がありました。(その手前は井戸でしょうか?)

左側の建屋内は休憩所として使われているようでしたよ?(お人があったので覗けなかったのですが)

でこの "左側の建屋"と本殿を結ぶ渡り廊下の下を潜った先に


(↑拝殿奥にチラと神殿が見えました)
末社が並ぶエリアがあるのでした。



まずは 御礼池。


本宮にある 「祈り亀」を置く「願い池」 と対になっている場所ですね? (願が叶ったら こちらへ御礼参りに来て ピンクの「御礼亀」を置く~ そうです)

この池に水を送る 「石切の御滝」 を見てみましょう。

池の後ろの坂を上がると
樋をつたって山からの水が落ちる 結界を貼られた場所がありました。

ここが御滝ですね?

(↑岩壁部分にはお不動さんの小像が置かれていました)

池の北の縁の社_

婦道神社 だそうです。御祭神は乙橘姫命。(夫:ヤマトタケルの為に入水したオトタチバナヒメは婦道の鑑 という訳ですね。/ オトタチバナの父は穂積氏の祖:忍山宿禰命(オシヤマスクネノミコト) (古事記では 建忍山垂根(タケオシヤマタリネ))。そして その又父は日本書紀に登場する大水口宿禰(オオミナクチノスクネ)でニギハヤヒの末裔と伝わる人物。 そんな繋がりでここに祀られているのでしょう。)

↑女神様の社だから当然ですが 屋根に載る千木は女千木でした。

婦道神社の北には むくり屋根が重なる 不思議な社がありました。(屋根部分は昔の竪穴式住居っぽいですね?)

登美霊社(トミレイシャ)。

天孫:ニギハヤヒの妻で ウマシマデの母、 そしてこの地の族長だった登美長髄彦(トミノナガスネヒコ)の妹 三炊屋媛(ミカシキヤヒメ // 御炊屋姫(ミカシキヤヒメ) 登美夜毘売(トミヤヒメ) 鳥見屋媛(トミヤヒメ) 長髄媛(ナガスネヒメ)とも)と 自らの魂を「自我霊」として祀る場所 だそうです。 (この地に代々住まう人達にとって ここは天皇家が渡ってくるより早く大和を拓いた遠い祖先と そこから途切れる事なく命が繋がれてきた先にある 今ある自分を想う場所、なのかなー)
*日本書紀の神武記に 「ナガスネ という村は (ナガスネヒコが負ける事になった)金の鳶の一件以降 トビノムラ と呼ばれるようになった。現在 トミノムラ と呼ばれているのは トビ が訛ったものだ」と載っています。生駒山を奈良県側に下った所にある「登美ヶ丘」や「鳥見町」が トミノムラ ですか??? ん~頭がぐるぐるしますね~。

道なりに下って行くと

八代龍王社がありました。

(八大龍王ではなく 八代・・・。熊本の八代の龍王神社からの勧請?????)

石切さんのHPにも情報がありません・・・。古くからこの地にこの名で祀られている竜神さんなのでしょうか?

更に下って 鳥居を潜ると

その横に不思議な建物がありました。

屋根の上には飛天・・・。

なんとこれは「石切夢観音」という施設で ちゃんと(?)石切さんが建てられたお寺 なのだそうです。(HPには載ってませんが))) 開館日がかなり限られているらしく 中にある「夢観音」は事実上ほぼ秘仏のよう。。。(ちなみに 拝観料は300円で、蓮の花ビラの形の柵がある 屋上部分からは大阪の街が一望にできるー とのこと)

う~ん すごい秘密(でも何でもないか)を知ってしまった気分。


この後 もうちょ っとだけ(この項が長くなったので貼るのがためらわれた)写真をつけますー。(つづく)