鳥眼(バーズアイ)、トラ、キルト、バール等、杢目フェチを自称するギタリスト達は楽器業界(詐欺集団)にとっては恰好のカモだ。これは実体のない付加価値であり、虚像の最たるものである。かくいう私も、若い頃は何の気なしに他人の派手な杢目のギターに憧れていたことはある。しかし、これは犯罪者たちの洗脳や刷り込みであるということを言っておこう。

 

 

 我々は本当に外観の美しさに価値を見出しているのか?ギターだけで見ればそうかもしれない。所有している人は自分で構えた姿を見てほしい。もう派手という範疇を超えて禍々しささえ感じるだろう。そう、杢目は派手なほど浮いてしまうのである。ギター以外の例で言えば、街で見かける派手なスポーツカーの運転手は大体ハゲて太った小汚いおっさんである。外観的なこだわりを持っていても、所有者とのギャップがあるため滑稽に見える。豚に真珠、裸の王様はまさにこのこと。そして派手な杢目は別に小汚いおっさんじゃなくても浮くから敷居が高いのだ。今回は楽器業界(犯罪集団)と杢目について解説しよう。

 


1.杢目信仰は最近のこと


 古参の有名なギタリストほど派手な杢目のシグネイチャーモデルは少ない。そもそも、その派手な外観に価値を感じるアーティストが少ないからだ。希少性の高い木材は採算性や再現性が低いという理由もあるが、そもそも外観に魅力を感じる人は少数派である。

 

 

 そして、実はこの杢目信仰はエレキギターの歴史から見ると比較的最近の価値観なのだ。この杢目信仰は90年代に付加価値として一般に広がり始め、初心者モデルにすら杢目がプリントされたものが国内外のメーカで販売されることとなる。杢目のバーゲンセールである。後にこれが杢目フェチ(被害者)が現代まで楽器業界(詐欺集団)に踊らされるきっかけとなる。まぁ、ここまでは外観の話なので可愛いものである。問題はこのあと。

 


 2.実体の無いステータス


 希少性の高い材の筆頭と言えばバーズアイメイプル。バーズアイはハードメイプルにしか見られない杢目であるため、比較的剛性は高めで一定の品質は担保されており、高級なギターに用いられることとなる。これは杢目フェチ(被害者)には有名な話である。そして楽器業界(詐欺集団)はこの情報を、このステータスをある他の情報にミスリードすることに成功したのである。それは「杢目材=いい音」というアホウにしか理解できない、もとい少し考えれば嘘だと分かる情報である。これは知識の疎い若い世代で話題に上がることがある。このインターネットの時代に、この化石のようなガセをいったい誰がどのような手段で彼らに吹き込んでるのか全く謎である。

 

 

 例えば、私の後輩は買ったギターのトップ材(キルト)が2mmの化粧板で残念だとか、もっと厚ければよかったと言うのだ。何故そう思うのかと聞いてみると、「材をケチっていていて気分が悪い」、「仕様が価格に見合ってない」と言うのだ。おかしいだろう?エレキギターなんぞ音と見た目が気に入れば材の割合などどうでも良いはずなのに。仮にトップ材のキルトを2mmから15mmにしたとしよう。そんなことすれば良くも悪くも音が100万%変わる。設計者はメイプルを化粧板としての役割にとどめておくのがベストであると考えたのだ。買った当人は見た目と音に満足すれば本来問題ないはずなのである。

 

 

 杢目フェチ(被害者)の諸君のなかには、後輩の感性の何がおかしいのか全然気づいていないかもしれないので説明しよう。私の後輩は外観が美しく、音も良いと感じるギターを購入できたのにも関わらず、「材そのもの」に価値を見出していたため、ギターの本質を履き違えて、勝手に損したような気分になっているのである。この全く根拠のない「材そのもの」に価値を見出すことこそ、詐欺集団に洗脳されている証なのである。

 


3.まとめ


 ギター杢目好き(情報弱者)はまず、自分自身で洗脳を解くことだ。杢目などという虚像で自分を満たそうなどと考えてはいけない。楽器業界は(犯罪集団)は、ド下手糞のコンプレックスを煽り、それをギターのつまらない仕様によって暴利を貪ろうとしているのだ。もう一度言う。ギター杢目好き(アホ)はまず、自分自身で洗脳を解くこと。

 

 

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