最近、コロナ後遺症の経験から、ストレス耐性が弱っているなと感じています。

 

 

時代背景や、ウイルス、生活習慣など原因はいろいろありますが、最近よく話題になる「アダプトゲン」をアーユルヴェーダと科学的な観点から調べたところ、非常に興味深かったのでシェアします。

アダプトゲンとは?ストレス対策に必要な知識

アダプトゲンの定義と特徴

アダプトゲンとは、様々な「ストレス」に対して対処できる特定のハーブや食べ物の総称です。

 

適応するという意味のAdupt(アダプト)と 生じるものという意味のgens(ゲン)の造語で、1947年に旧ソ連の科学者が発表しました。

 

当時、世界第二次大戦の敗者となった国が必要としていたのは、国民の敗戦からのストレスの軽減とその対処法でした。

 

後に、同国の薬理学者によって、さらに研究・定義づけされたものが今も使われています。

 

アダプトゲンと呼ばれるハーブ・食べものの定義は3つあります。

  1. 通常の用量をとった場合、無毒である事

  2. ストレスに対処する心因的・身体的能力をサポートする事

  3. ストレスによって生理的機能が低下した際、体の恒常性(ホメオスタシス)機能によって安定した状態に戻るのを助ける事

あくまで、アダプトゲンは自己治癒力を補助するものでこれ自体がストレスに直接的に関与するものではありません。

 

しかし、気づかない間にストレスを感じてしまう現代社会。

 

生活の中で意識してアダプトゲンを摂取することは、ストレスフリーな生活を送る一つの知恵といえるでしょう。

アダプトゲンがストレスを軽減するメカニズム

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アダプトゲンがどうしてストレスを軽減するといえるのでしょうか。

 

それは「ストレスとは何か」を客観的に理解しておく必要があります。

 

ストレスは主に大きく分けて3つの種類があります。

  1. 精神的ストレス(社会的ストレスともいう。最も現代人がかかえているもの)

  2. 身体的ストレス(筋肉痛や、猛暑、極寒などの環境がもたらすもの)

  3. 細胞ストレス(細胞に毒素やウイルスが働きかけるストレス、生理的衝撃)

とくに3はコロナに感染した場合のストレス、そして回復後も1のような厳しい環境で身体機能が低下していると考えてよいでしょう。

 

これら3つのストレスは、原因は違えど「刺激」として体の中で処理されるプロセスが一緒なのです。

 

ストレスはホルモンレベルで感知されます。体が「刺激(ストレス)」から体を守ろうとして自動的に働くシステムがあります。

 

それがホメオスタシス(恒常性)です。

 

刺激はすべて「脳」で受け止め、そして「脳」から指令がでます。視床下部、下垂体、副腎が主な場所です。

 

循環がわるくなったり、呼吸が浅くなる、または鼓動が早くなる、これらは瞬時にストレスを察知した脳が体をもとに戻そうと行う症状です。

 

私たちの体温は常に一定をたもつのも、外界からのストレスから体を守るために自動的に働く一つの機能です。

 

アダプトゲンの定義どおり、ストレスが原因の症状が改善する効果がみられるハーブや食べ物があるならば食べない理由はありません。

 

しかも1947年以降にできたこの定義に当てはまるものは、ほとんどが東洋医学、または伝統医学で使われているハーブや漢方です。

アーユルヴェーダにおけるアダプトゲンの重要性

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ホーリーバジル(トゥルシー)

アダプトゲンとは、1947年以降につけられた西洋医学と科学の観点から定義づけた新しい名前です。

 

しかし、伝統医学や東洋医学は、自然と人間の関係性や体と心のつながりを当たり前のように扱ってきました。

 

名前こそ違いますが、アダプトゲンハーブは5000年前から存在し、古代でも問題視されていたのです。

 

ストレスは昔も今も肉体的・精神的に多大なる影響を及ぼしていたのがわかります。

実証ができなかっただけで、確かに存在していました。

 

アーユルヴェーダを学ぶと、よくこういう場面に出くわします。アーユルヴェーダの理論や実践は5000年前から変わっていません。

 

ですが、現代医学やメディアでは十年に1回ぐらいのサイクルで新しい名前の「トレンド」がやってくるのです。

 

アダプトゲンもその一つです。

 

誤解がないようにしてほしいのは、アダプトゲンだから体にいいのではありません。

 

しかし、そのハーブや食べ物には循環がよくなったり、免疫力があがる結果がみられたのでアダプトゲンとして推奨されているだけです。

 

アーユルヴェーダ的にいうと、患者さんのドーシャのバランスがとれるハーブという事です。

 

特にホルモンバランスを整える効果があるハーブはアダプトゲンとして認められています。

ストレス緩和に効果的なアダプトゲンハーブ3種

アーユルヴェーダ薬で使われているハーブ(または薬)の中でアダプトゲンと認定されている主な3つは

  • アシュワガンダ

  • トゥルシー

  • ブラフミー

です。

 

似て非なりの効果をそれぞれもっており、アダプトゲンの定義1にあるように「定量であれば無毒」にも当てはまっています。

アシュワガンダの効果と摂取方法

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アシュワガンダの根

アシュワガンダ(Withania somnifera)は、古代から滋養強壮、抗酸化作用、抗ストレス作用、生殖機能向上、病後の回復薬として親しまれていました。

 

植物の根はもちろん、葉、実や種も含めすべて薬として使うことができます。

 

アシュワガンダは不安症、うつ病にも効果があるといわれています。

 

2018年には日本の理化学研究所がアシュワガンダからステロイド系ホルモン成合性物質を発見し、新薬などにも役立つと発表されました。

 

アシュワガンダを摂取する最も効果的な方法は、粉末、または錠剤を飲む事です。食後、常温かぬるま湯で飲みます。

 

注意点は、自己免疫疾患や、持病で西洋医学の薬を飲んでいる場合、問題が起こる事があります。

 

アーユルヴェーダ薬自体は無毒ですが、飲む患者さんの状態によって逆効果になる可能性は意識しなくてはなりません。

 

妊娠中の方は避けてください。

ホーリーバジル(トゥルシー)の特性と利点

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ホーリーバジル(トゥルシー)

ホーリーバジル(トゥルシー)はカミメボウキと和名がついています。これは、日本でも生息している植物を意味しており、日本でもホーリーバジル農園があります。

 

抗酸化作用、血糖値改善、抗菌作用そして主に鎮痛作用が認められアダプトゲンと認定されています。

 

集中力を高め、不安を解消する役割をもっておりアーユルヴェーダではヴァータのバランスを整えるといわれています。

 

ホーリーバジルの利点は、その手軽さです。強い香りを生かしてお茶として摂取する事ができます。

 

ストレスからくる身体的な不調は、3つのドーシャのうち「ヴァータ」が担っています。このヴァータを鎮める性質をもっているのがホーリーバジルなのです。

ブラフミーの効果・取り方

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ブラフミー(バコパモンニエリ)

ブラフミー(Brahmi) は大きく分かれて2種類存在します。

 

そのうちの一つ、バコパ・モンニエリというハーブは、フリーラジカル成分のバコシドという成分含有量が高いのです。

 

バコシドは抗酸化作用以外にもストレス時に分泌される複数のホルモンをコントロールすることができる結果があります。

 

ブラフミーは特に脳への抗酸化作用によって、古代から心臓病、アルツハイマー、糖尿病、記憶力の向上などに使われていきました。

 

さらに2003年、アメリカの保健福祉省(HHS)の研究チームによってバコパモンニエリの成分を投与したラットのストレスに対する結果が有効とみなされています。

 

つまり、科学的な証明で抗ストレス薬として認定されたわけです。

 

ブラフミーはインド名ですが、植物学上ではブラフミーは2種類の植物が存在します。

 

北インドではブラフミーの材料はゴツコラが多く、南インドではバコパモンニエリで製造されることが多いです。

 

どちらも似たような効果があるのですが、バコパには抗不安症、うつ病、神経過敏による不眠症、強力な神経鎮痛作用があります。

 

ブラフミーの効果的な飲み方は、食事の合間に決められた量を飲むことです。

 

神経鎮痛作用があるからといって、やみくもには飲めません。

 

アダプトゲンは一定量飲む場合は無毒という定義がありますが、どんなに良薬でも、度を越えると毒になってしまうのです。

アダプトゲンの副作用と注意点

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アダプトゲンの副作用

アダプトゲンの副作用はあるのでしょうか。

 

アーユルヴェーダでは「バランス」を最重要視します。それは患者さんと薬のバランスも含みます。

 

飲んだり、食べたりするだけでストレス軽減や不安感がなくなる、よく眠れるようになるなら推奨したいところですが、副作用も注意点もあるのです。

 

いい点、悪い点をしっかりととらえて上手に使いましょう。

アダプトゲンの安全な摂取量と注意事項

アダプトゲンはいろんなハーブや食べ物が認定されています。安全な量や頻度はそれぞれ異なります。

 

アダプトゲンハーブの注意事項は以下です。

アシュワガンダの注意事項

1日2回、1日の摂取量の目安は約30g。過剰摂取すると。消化器官を刺激し、アレルギー皮膚炎や潰瘍ができることがあります。

 

長期(3か月以上)の継続的な使用は避けましょう。

すでに別の薬を飲んでいる人は、その薬の効果を減少させることもあるので自己判断で飲み始めない方がいいです。

ホーリーバジル(トゥルシー)の注意事項

ホーリーバジルの1日の摂取量は、生のハーブなら900㎎、お茶なら1日1-2杯、錠剤なら1日2錠が目安です。

 

過剰摂取すると、甲状腺機能低下症につながる事があります。また、妊娠中、授乳中は避けてください。

ブラフミーの注意事項

ブラフミーの一日の摂取量は、500㎎まで。錠剤なら一日1-2錠が目安です。

 

過剰摂取すると、ブラフミーは消化器官の分泌液を増やすため潰瘍がある方は悪化する可能性があります。

 

喘息や肺気腫などの方もご注意ください。

アーユルヴェーダとアダプトゲンの関係

アーユルヴェーダは5000年以上前に存在していた伝統医学です。

 

独特な理論を元に、科学的な視点でハーブやミネラルを使って症状を軽減する方法を編み出してきました。

 

どのように摂取すれば効果があるか、何百万という臨床実験の結果が古代文献に記載されています。

 

アーユルヴェーダの治療方法を示す文献には、不眠症やうつ、痴ほう症などの症状によく似た症状が存在していました。

 

時代は違えど、心の病は昔も今もそんなに大きく変わっていないのです。

 

アダプトゲンの存在は1947以降と比較的近代のものです。当時は第二次世界大戦が終わったばかり。

 

アダプトゲンを定義したロシアン人科学者は、戦後多くの人々が深い悲しみや心に病を抱えている現状を改善できるものに名前をつけたのがアダプトゲンです。

 

不安やうつ、痴ほう症などの「症状」を西洋医学的な理論で解決を見出すか、伝統医学の自然の力を利用して解決するかの違いです。

アーユルヴェーダの実践とアダプトゲンの影響

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アーユルヴェーダは日常生活が重要

アーユルヴェーダの見解では、不安やうつ、痴ほう症などを一つのアダプトゲンで解決できるような方法はありません。

 

なぜなら、アーユルヴェーダの治療には「症状」よりも「原因」を究明しそれを取り除くことが大事だからです。

 

不安になった原因、痴ほう症の原因は人によって違います。

 

ここがアーユルヴェーダと西洋医学の最も異なる点です。アダプトゲンが云々ということではなく、アーユルヴェーダの治療はあくまでもホリスティック(包括的)に解決します。

 

アダプトゲン以外にも不安やうつや不眠症を解決する方法があります。今の時代には「情報」を読み取り選択する力が必要でしょう。

 

アーユルヴェーダ的にいうと、不安やうつになる前に、必ずもっと小さな「変化」が起こっています。

 

アーユルヴェーダではそれをドーシャのバランスが崩れている症状で表現します。

それを見逃さずに解決する事がアーユルヴェーダの最も効果的な治療です。

アダプトゲンと心身の健康

アダプトゲンは、抗ストレスだけではなく他にも利点があります。

 

  • 免疫向上やホルモン分泌の促進
     
  • フリーラジカルと呼ばれる抗酸化作用
     
  • 滋養強壮 などです。

アダプトゲンと認められているものはハーブだけではありません。

 

冬虫夏草やレイシと呼ばれるきのこ類、シラジット(昆虫の化石が含まれている鉱物の一種で滋養強壮や精力剤として用いられる)もアダプトゲンです。

 

ブラフミーはアダプトゲンとしても効果が期待できますが、ブラフミーには他にも協力な抗酸化作用を持っています。痴ほう症、白髪や抜け毛を遅らせるなど細胞の酸化を防ぐことで解決できる利点があります。

心身のバランスを整えるための具体的な方法

ストレス(刺激)は避けることができません。ストレスそのものは、人間が生きるために必要なものです。

 

問題は、どのぐらい長時間ストレスを受けるか、それによって体に備わっている「体を正常に戻す力」が損なわれたり、誤作動を起こす事です。

 

アダプトゲンを摂取する以外に、バランスを整える方法をいくつかご紹介します。

  1. 適度な有酸素運動・筋トレを行う。

  2. 呼吸法を取り入れる

  3. 瞑想を行う

この3つを兼ねそろえているのは「インドのヨガ」だと思っています。もちろん3つバラバラに取り入れてもかまいません。

 

ヨガを始める方は、いろんな理由があると思いますがこの3つを行ってくれるヨガクラスをお勧めします。

アダプトゲンを使う上での心得

アダプトゲンの定義にある「ある一定量の摂取は無毒である」という言葉の通り、どの栄養素も取りすぎていいことはありません。

 

アーユルヴェーダはこのバランスをとる方法を「投薬(食)」「トリートメント」「生活習慣」の面からサポートしています。

 

アダプトゲンはその一部だけにしか過ぎないことを頭にいれながら、ストレス対策・うつ予防として上手に取り入れたいものです。

 

 

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 義理の妹の旦那さんが亡くなってから15日目の朝に

ガネーシャプジャと言うものを行いました。

 

故人はバラモンと言うカーストをよく守っている人でもあったので、たくさんの宗教的な儀式をしていました。

 

同じヒンドゥー教でも、いろいろな宗派があるので、全て同じではありません。

 

この家の場合、亡くなってから14日間は喪中としその間は普段お祈りしている神様たちにはお祈りができないため、15日目の日に家の守り神を呼び戻す儀式なんだそうです。

 

マハラシュトラ州はインドの中でもガネーシャを祀るので有名な地域です。ここでも家の守り神はガネーシャでした。

 

ガネーシャプージャに関する知識がなかったので、近くでずっと儀式を眺めていました。

 

儀式は3時間近くかかりました。

 

この長さにはきちんと意味がありました。

 

普段こうした意識は意味がわからないので、あまり見る事はなかったのですが、今日の儀式はライブや映画のようにみえました。

 

一つ一つのお供え物や飾りが何なのか、初めて認識できたので、目が離せませんでした。

 

2つの奥の祭壇から生まれたのが手前にあるガネーシャを含めた神様たちです。

 

最初に右の神様が作られ、左の神様をマントラと共に作っていきます。水や牛糞、ギー、はちみつ、お米、花、ヨーグルト、牛乳などを使います。

 

火を起こし、水でお潔めをしてお花を供えます。

 

リグヴェーダ、アタルヴァヴェーダ、サマヴェーダ、ヤジュルヴェーダから受け継がれし神々の言葉が、避雷針のようになりました。

 

お坊さんの話すサンスクリット語が聞き取りやすく、

どんなことを唱えているのかわかったのもいい経験でした。

 

全部はわからないですが、聞き慣れた単語が時々聞こえてくると興味深く聞けました。

 

ガネーシャを含む真鍮できた神様たちは、5つ選ばれました。ガネーシャ神、ヴィシュヌ神、クリシュナ神、ラクシュミー神、シヴァ神です。

 

お坊さんは、ココナッツやお米やお花、果物、ターメリックや、ギーを使って、自然の中に存在する見えないエネルギーを憑依させ、そのパワーを依代(よりしろ)、ここでは真鍮の神様たちに移しました。

 

何万年のまだ人間が存在しなかった頃からの宇宙のエネルギーをマントラを唱えながら、時計の針を進めていきます。

 

具体的には、自然界の2つの神様が結婚し、ガネーシャと他の4つの神様が生まれました。

 

長い長いマントラの時間は、まるで目に見えない何かを真鍮の神様たちに宿す様に聞こえました。

 

2人のお坊さんは、低音で、それぞれ違う言葉を唱えていますが、佳境を迎えた時、2人の息がピッタリあい、リズムが刻まれました。

 

すると、ついさっきまで物質だったガネーシャ神が、黄金に輝いたのです。

 

洗ったからとか目の錯覚とかではなくて五つの神様は別物に見えました。

 

長い時間が必要なのは、大気中のエネルギーとつながるために、一つ一つの儀式を経過しチャネルを合わせなくてはいけないからだったのです。

 

そして、最後に神様がそのプロセスを経たので呼び戻すのに成功したことがわかりました。

 

そして、後になってなぜガネーシャプージャをするのが聞いてさらに納得したのでした。

 

力が宿った神様たちは、改めてきれいな花で彩られ、飾られます。

 

家の守り神が戻ってきてくれたことを参列者全員でお祝いしました。

 

 

 ココナツは最も古い時代からの「依り代(よりしろ)の元のような存在で、お米や糸、花は媒介の役目を持っています。

 

今は、真鍮や写真などで神様を表現したものがたくさんありますが、あくまでそれは目に見えるようにするためのものだと確信しました。

 

インドは特にエネルギーが強い国です。

 

私も不思議な体験を何度もしましたが、この国では祈りのパワーがいろいろなところに影響している気がします。

 

もちろん日本にもたくさんのパワースポットがありますが、もともと静寂で澄み切った空気に対し、ヒンドゥー教は荒々しく、騒々しく、そしてパワフルです。

 

土地柄も関係しますが、日本の神様は非常に穏やかです。

 

今日も忘れられない1日になりました。

 

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義理の妹の旦那さんが今朝亡くなりました。

人工透析を2年ほど受けて、去年の今頃は盛大な50歳の誕生日パーティーを開いていたのですが、このたった2ヶ月の間に4回も手術をして最後の施術で心拍停止となってしまいました。

先月、3回目の手術の前後で面会に来ました。

会話もできたので少しほっとしたのですが、気になったのは、彼はその手術の後、生きる気力が感じられない気がしていました。

いつも周りを心配し、必ず最後に私に声をかけてくれる彼はどこか弱々しく次会う話をしてもあまりいい反応がなかったのです。

それがとても気がかりでした。

近い家族の死はこんなにも気持ちを揺さぶられるものなのだと生まれて初めて知りました。

危篤の連絡が来た時、嫌な予感がしました。でもあまりのパニックさ加減と日本だと「そんなに早く再手術?」という気持ちが私にブレーキをかけました。

結局次の日の飛行機で向かったものの、早朝空港で電話をもらい、訃報を知りました。

実は、今年初めに私の父も他界しました。残念ながら生前には間に合わず、納骨式に参列しました。

しかし今回は亡くなったご遺体と直接向き合うことがどんなに辛いか、そこに集まる人々がどんなエネルギーか、今考えるだけでも全身が痛いです。

悲しみだけではなく様々な人の感情がエネルギーとなって押し寄せるので、体力を使います。

特に今回は、早すぎる死とみんなが病院での対応に疑問を感じているからかもしれません。

なぜ、どうして、という感情が渦巻いていました。

インドのお通夜は亡くなられたらすぐにご遺体を家に運び、その日中に火葬場に運びます。

氷に包まれたご遺体は、安らかに眠っているようでした。

日本と違うのは、火葬の前、自宅にあったご遺体を外に運び出し、参列者全員がマリーゴールドの花とバラの花びらで故人を飾り、ご遺体を家族の男性陣がタンカに乗せて、火葬場まで、練り歩きます。

遠くに火葬場がある場合は、トラックに乗せて、親しい人が周りに同乗して日に花びらを巻きながら火葬場に向かいます。

インドにはいろいろな宗教がありますが、彼はヒンドゥー教徒です。

運ばれた火葬場は、いくつかのステージが立っていて、真ん中に金属で作られたベビーベッドのような形状の台が置かれていました。

ご遺体をベッドに移すと牛糞を敷き詰めて火葬の準備をします。

儀式として、亡くなった人の1番直属の男の子は、髪の毛を剃って白い布をまとい、遺体を運ぶ先頭に立ちます。

彼には子供がいなかったので、ずっと面倒を見ていた親戚の男の子がその役割をしました。

彼は遺体が仮装される前に全身水浸しになり、お坊さんの指示に従って、儀式を淡々と進めていきます。

本当なら女性は火葬場には行けないそうですが、現在はあまり男女の差別がないので、私や奥さん、姪も火葬場に行きました。

日本ではご遺体を火葬するのに棺に入れて機械で行いますが、ここではご遺体の周りに牛糞を敷き詰め、あの世で故人が困らないようにいろいろなものを一緒に燃やします。

牛糞は結婚式にも使うほどヒンドゥー教では意味があるもので、乾いた牛糞は臭いもなくよく燃えるんだそうです。

牛を神様とする宗教なので、牛糞と牛乳から作るギーでご遺体を燃やしました。

お通夜.お葬式と13日後に様々な儀式があるのだそうです。火葬した次の日は遺骨を骨壷に灰をガンジス川の支流に流しに行きます。

私の人生でここまで亡くなった方を間近で見ながら弔ったのは初めてです。

祖母や祖父も亡くなったのはずいぶん前のことなので、遠い記憶になっていました。

51歳と言う若さで、病気とは言えあまりにも早すぎる死はいろいろなことを考えさせられました。

異国の地の冠婚葬祭は、外国人の私になってはとても困難なものに感じました。

どんなに富を得ても、なくなってしまえば何も残らない。当たり前のことのようですが、今それを痛感しています。

そして1番苦しいのは亡くなった本人の家族たちです。

亡くなってからも、しばらくはいろいろな儀式や集まりがあります。

悲しみに浸る暇もない位忙しくしなければなりません。

自分がもし同じような立場だったら、こんなことができるのか、と考えてしまいました。

死は誰にでも突然やってきます。

頭ではわかっていても、亡くなった人を目の前にしたら、彼がこの世を離れるのを悔しい思いをしている事を感じてしまい、涙が止まりませんでした。

魂はまだその体に残っていて、奥さんの名前を呼び続けていました。

体が燃える前に儀式で口に聖水を含ませるのですが、まるでそれは涙のように見えました。

未練があるご遺体を見るのはとても辛いです。

父が他界した時、妹が棺に入った父の写真を送ってくれました。

 父は自分が死ぬことに対して新しい出発のように感じてる気がしました。

父は認知症を患っていましたが、それはまるで辛すぎた人生を本能が回避するかのように見えました。

だから父が死ぬことを私はあまり悲しんだりはせず、本当にあの世で幸せになって欲しいと心から思いました。

義弟の場合、腎臓を患ってからの彼は憤りばかりを感じていたのでしょう。

今年に入ってから、家族の死が続いてしまい、自分のことも旦那さんのことも改めて考えるきっかけになりました。

インドで、日本で、私のこれからの人生はどこでどのように終焉を迎えるのか「終活」を10年ぐらいかけて、きちんと準備しなければならないなぁと感じています。

海外に住むすべての日本人は同じことを考えているかもしれません。答えはすぐに見つからないけれどこれから探していこうと思います。


 

 好きなブランドと言えばヒマラヤ製品です。私はインドきてからずっとこれです。

 




 たまに、旦那さんはバイオティークも使います。これもヒマラヤにはない自然な香りがするものや、育毛剤なんかもあります。





特に!このヘアローションは実績があります。自然の力で発毛ってすごいですよね。


楽天ではいろんなアーユルヴェーダ製品が買える様になってますね。

アーユルヴェーダを広くきちんと知りたい人はこの本一冊で十分です。日本語で書かれたこの本は本当にバイブル。


アーユルヴェーダは最近では医学的効果や食について取り上げられていますが、昔はマッサージのイメージが強かった。

とはいえ、薬用オイルの力はすごいので、ぜひ試してみて欲しいです。


ピンダタイラン(オイル)は、肌荒れ、特に皮膚のピッタ異常に効果的です。5mlボトルに詰め替えてニキビができたら一日3回患部に塗り続けると、、、🙆🙆🙆🙆🙆試してみて。

モリンガやバチャなどヴァータ異常、特に使いすぎによる骨の炎症、筋肉、神経痛などに効果的です。うちでもサハチャラ であるオイル薦めてますが、ない場合はこれでもok。捻挫、打ち身もアーユルヴェーダの治療はオイルで温めて発汗させるんですよ。試してみてね。

マッサージオイルは正直言いますと作りたてが一番なのです。しかし、コスト面とか作る時間とか考えると色々悩む。キャリアオイルは圧縮のセサミオイルを選んでください。


薬用オイルでココナツオイルベースのものもあるんですが、南国のインドだからできる技。日本は寒いのでセサミベースが体質にはいいですよ。


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私的最強の日焼け止め

 日焼けといえばインド🇮🇳😂😂😂 (んなことない)

アーユルヴェーダメーカーの日焼け止め、またはフェィスクリームで使ったことのあるものを集めてみました。


いきなり日焼け止めじゃなくてすみません。が!これはおすすめ。白く見えます(個人の意見ですが)

アーユルヴェーダコスメではかなり手に入れやすいバイオティーク。こちらはアロエベラ配合でどちらかと言うと太陽浴びてしまったら使って欲しいです。バイオティークは自然な香りのものが多くて普段高いにはもってこい。

これはSPF50。サンダルウッドは白檀のことですが、日本産とインド産では成分が少し違います。サンダルウッドの香りが好きな人は👍こちらも良き。

部屋の中にばかりいますが、クリームがわりにこれ使ってます。

ちなみに日焼けしたら髪の心配もしてね。太陽の力は偉大です。抜け毛には、↑がイチオシ。これはうちの旦那さんで実証済みです。


 

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Amazonでサマハンティーも買えるんですね。葛根湯は日本で買えるお手軽ハーブのようなもの。


こんなに流通してるならアーユルヴェーダハーブももっと広がりそうニコニコ


サマハンティーは風邪の引き始めもそうですが、花粉症にも効果あります。

ナガコショウは、昔からアーユルヴェーダでは薬として使われていて消化を助け、カファ異常を改善するマルチスパイス。


 キッチンレメディとして、アーユルヴェーダを取り入れる事は簡単ですが、効果は飲む人の消化力次第。病気を治そうと思ったら、まずドクターに自分に合ったお薬と食事法を聞いてからにしてくださいね。


オンラインでも可能です。

季節の変わり目はハーブティーで乗り切る。

 


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楽天は最近アーユルヴェーダ製品の販売店が増えたように思います。


こういうのも昔はなかったですよね。


サマハンティーは花粉症対策にも🤧


お茶でシャタバリを取るのは最も吸収されやすい方法だと思います。


アーユルヴェーダの伝統薬はフレッシュのハーブが一番ですが季節や天候でハーブが取れなくなっても薬が作れるようにハーブを天日干しして保存します。


それを水に戻して煮出してハーブ液を作り、オイルに混ぜたり蒸留したりするのです。


 

 とはいえ、続かなかったら意味がない。


タブレットでも取らないよりは全然いいです。生理不順を含めた様々な女性疾患、特にホルモンバランスを整える効果があります。


女性だけでなく幸福ホルモンと呼ばれるエストロゲンが足りないとイライラしたり、寝付けないなども改善できた人もいらっしゃいます。

 

 アーユルヴェーダ薬は、患者さんの体質に合わせて薬を処方する為、症状だけでの自己判断は一番もったいない。


同じ症状で3ヶ月以内なら、同じのを継続でもいいですが、それ以外は再度処方し直してもらうといいですよ。


病院によっては2週間後の症状に合わせて変える所もあります。


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そろそろゴールデンウィークの予定を立てる人でインドに行こうと思っている方もいるのではないでしょうか。


今日は、インドにない日本から持っていったら良かったアイテムを思いつくままに書きたいと思います。


とにかく蚊🦟が多いです。


南に行くほど多いです。そしてインド人はなぜか刺されない不思議。日本人の血は美味しいのかもしれません。


痒み止めは必須。インドで買うならタイガーバームが小さくて持ち運びやすいので便利です。薬局に大体あります。


肩こりにも効きます。あ、キンカンもね。

虫除けですが、スプレータイプが主流ですが、ガスが入っているとセキュリティで没収されることも。

ジェルタイプなら預け入れで大丈夫👌

ウエットティッシュは重宝します。たくさん持っていって余ったら現地の人にあげましょう。

これは国内線を乗る人は必須です。国内線の預け入れは15kgがほとんどです。


持ち込み荷物は意外とあまりチェックされませんが、これは厳しいので飛行機乗る人は要注意です。


大事な旅の途中に、インフラやコロナになんてなったら大変!


マスクしてない=コロナがない わけではありません。特にインド人は体温が高いので感染症にかかってもあまり平気な人が多いのですが、日本人は重症化することも。


人混みが多いところなどは、何もなくても予防するのに越したことはありません。



そして最後はお腹のために。

都市部は衛生的なレストランは増えましたが、衛生云々より、カレーってやっぱり食べすぎると胃酸の出る食べ物なんです。


普段から食べていても、アルカリ性の食べ物と中和しながら食べるとか偏らないようにしましょう。


万が一、お腹の調子が悪くなったら我慢しないで一日休む、食べ物はお湯で半日、キチュリというおかゆを食べましょう。


カレー味ですが、胃に優しいです。


では、素敵な旅になりますように。