先日、週末を使ってちょっと京都を観光して来ました。
京都で特に好きなエリアが
東山と西陣。
華やかな東山
と
職人たちのストイックな西陣。
京都の魅力でありながら背反する両面を、
この二つのエリアは対立することなく止揚して
より高い次元で融合させている。
そんな東山と西陣を一日で回る強行スケジュールです。
まずは京阪電車で京阪祇園四条駅を降り、一路円山公園へ。
街を歩いていると、
北大路魯山人の陶磁器が紹介された展覧会が開催中とのこと。
なにげにやっぱ京都の文化レベルの高さには舌を巻きます。
大通りを忙しく歩いていても、
ふと路地に目をやると、
そこは大通りとは異なる時間が流れ、異なる空気をたたえた空間が。
これもまた京都という街の奥行きを生んでいる貴重な場所。
で、円山公園。
春は桜、秋は紅葉。冬は?少し寂しげかな?
そんな円山公園は、僕にとって忘れられない思い出の地。
新入社員一年目の春、社会人デビューの4月。
研修中の我々はまだ先輩方のOJT指導を頂く前の身。
調子こいて同期で繰り出した花見で、
これまた調子こいて桜の木に登り、案の定落ちて、で、この傷。
円山公園にくるたびに、あの頃の阿呆な自分を恨みます。
それでもこの公園の奥にある知恩院を思うと
円山公園を歩くうちから胸が高まってくる。
池泉回遊式庭園はやっぱり歩いてなんぼ。
抜けて奥へと進むための庭園として冬は機能しているのかなあと思います。
円山公園を通ると知恩院には脇腹から入る格好になります。
知恩院には有名な鐘楼があります。
年末にテレビで聞く除夜の鐘。そう、あの「ゆく年くる年」の鐘、
実はこれこそがその鐘なのです。
で、これが知恩院の三門。
なななんと、現在は期間限定でこの門に登り
京都の街並みを門の上から眺めることが出来ます。
是非!!
三門がもたらすトリミングの妙。
西洋絵画では額縁もまた作品のひとつですが、
日本ではこの門や障子、襖が作り出す輪郭が
風景を、庭を、松や梅の一本一本を浮き立たせ作品としてくり抜く。
この奥行きと平面性の両立は3D映画「アバター」もビックリでしょう。
3D映画のブームの酔う前に、日本人は改めて借景の深みを
愛でなおしたいと思ってしまう説教くさい僕です。
こっから一気に高台寺まで移動。歩きます。
みちすがら、京都といえばお漬物。
今日はちょっと作りすぎちゃったみたい。。。
行く先々でちょっと気になる建物や
広場があったら、セカイカメラでチェックしてみる。
そんな新しい観光のスタイルが京都では少しずつ浸透しています。
早速やってみた。
ちょっと一気に歩いたので
甘いものでも食べて休むことに。
高台寺茶寮(詳しくはこちら)
高台寺に到着。高台寺で面白いのはこの絵とお庭のコラボ。
日本には「見立て」という表現がある。
例えばこの絵。
その絵を見立てたのがこの岩の並び。
岩を仏様に見立てています。
緑は雲。そう見えるような見えないような。
高台寺は秀吉の皇后(妻)、ねねの寺。
過剰といえば過剰、足りないといえば何もかもが足りない。
そんなとっても悲しい、権力の中心にいるようで実は権力からどこまでも遠い、
そんな皇后の存在を浮き彫りにしている、残酷なお寺だと思います。
これと大徳寺の塔頭(庭)、特に高桐院などを比べると、
庭や芸術作品は大きさや豪華さでなく、
悲しくなるまでのストイックさにこそ宿ることが身に沁みる。
大徳寺高桐院。必見です。
大徳寺は西陣地区。
今回は東山地区を
より多く紹介しましたが、
もちろん西陣の町屋文化が伝える京都人のチカラも是非とも観て回ってください。
そんな西陣と東山、
京都好きの僕が、お勧めします!!
京都で特に好きなエリアが
東山と西陣。
華やかな東山
と
職人たちのストイックな西陣。
京都の魅力でありながら背反する両面を、
この二つのエリアは対立することなく止揚して
より高い次元で融合させている。
そんな東山と西陣を一日で回る強行スケジュールです。
まずは京阪電車で京阪祇園四条駅を降り、一路円山公園へ。
街を歩いていると、
北大路魯山人の陶磁器が紹介された展覧会が開催中とのこと。
なにげにやっぱ京都の文化レベルの高さには舌を巻きます。
大通りを忙しく歩いていても、
ふと路地に目をやると、
そこは大通りとは異なる時間が流れ、異なる空気をたたえた空間が。
これもまた京都という街の奥行きを生んでいる貴重な場所。
で、円山公園。
春は桜、秋は紅葉。冬は?少し寂しげかな?
そんな円山公園は、僕にとって忘れられない思い出の地。
新入社員一年目の春、社会人デビューの4月。
研修中の我々はまだ先輩方のOJT指導を頂く前の身。
調子こいて同期で繰り出した花見で、
これまた調子こいて桜の木に登り、案の定落ちて、で、この傷。
円山公園にくるたびに、あの頃の阿呆な自分を恨みます。
それでもこの公園の奥にある知恩院を思うと
円山公園を歩くうちから胸が高まってくる。
池泉回遊式庭園はやっぱり歩いてなんぼ。
抜けて奥へと進むための庭園として冬は機能しているのかなあと思います。
円山公園を通ると知恩院には脇腹から入る格好になります。
知恩院には有名な鐘楼があります。
年末にテレビで聞く除夜の鐘。そう、あの「ゆく年くる年」の鐘、
実はこれこそがその鐘なのです。
で、これが知恩院の三門。
なななんと、現在は期間限定でこの門に登り
京都の街並みを門の上から眺めることが出来ます。
是非!!
三門がもたらすトリミングの妙。
西洋絵画では額縁もまた作品のひとつですが、
日本ではこの門や障子、襖が作り出す輪郭が
風景を、庭を、松や梅の一本一本を浮き立たせ作品としてくり抜く。
この奥行きと平面性の両立は3D映画「アバター」もビックリでしょう。
3D映画のブームの酔う前に、日本人は改めて借景の深みを
愛でなおしたいと思ってしまう説教くさい僕です。
こっから一気に高台寺まで移動。歩きます。
みちすがら、京都といえばお漬物。
今日はちょっと作りすぎちゃったみたい。。。
行く先々でちょっと気になる建物や
広場があったら、セカイカメラでチェックしてみる。
そんな新しい観光のスタイルが京都では少しずつ浸透しています。
早速やってみた。
ちょっと一気に歩いたので
甘いものでも食べて休むことに。
高台寺茶寮(詳しくはこちら)
高台寺に到着。高台寺で面白いのはこの絵とお庭のコラボ。
日本には「見立て」という表現がある。
例えばこの絵。
その絵を見立てたのがこの岩の並び。
岩を仏様に見立てています。
緑は雲。そう見えるような見えないような。
高台寺は秀吉の皇后(妻)、ねねの寺。
過剰といえば過剰、足りないといえば何もかもが足りない。
そんなとっても悲しい、権力の中心にいるようで実は権力からどこまでも遠い、
そんな皇后の存在を浮き彫りにしている、残酷なお寺だと思います。
これと大徳寺の塔頭(庭)、特に高桐院などを比べると、
庭や芸術作品は大きさや豪華さでなく、
悲しくなるまでのストイックさにこそ宿ることが身に沁みる。
大徳寺高桐院。必見です。
大徳寺は西陣地区。
今回は東山地区を
より多く紹介しましたが、
もちろん西陣の町屋文化が伝える京都人のチカラも是非とも観て回ってください。
そんな西陣と東山、
京都好きの僕が、お勧めします!!