今日、こんな記事を見ました。

俺達ですらわかる事をなぜソニーはわからないのか-俺的ゲーム速報@JIN-

要は、ソフト=コンテンツ=音楽やゲームや映画、が大事だよね、て話でした。


かつて、
ハード(テレビやハードディスク録画機や携帯電話などの機器)を造ってきた会社が、
ソフトが大事だよね、ということで音楽や映画も作るようになりました。


そして今や、かつて目論んだ通り、ハードもソフトも安定的に作れるようになり、
名作と呼ばれる作品も多数持つことができたのに、
なんかちょっとピリッとしない様子。


なぜでしょう。


それは主戦場がハードとソフトの間に移ったからだと佐々木俊尚氏はおっしゃる。
参考記事はこちら。

ハードとソフトの「間」



appleがすごい点とは、もちろんiphoneとかもあるけど、
やっぱり今から10年以上前からitunesを地道に浸透させてきたところにあるのだと思っています。


あれこそまさに、ハードとソフトをつなげるインフラだったなと。



itunesのおかげで、これまで持っていたCDは輝きを取り戻したなと。

itunesで驚くほど簡単にmp3ファイル化させて
CDを持ち歩かなくても音楽を楽しめるようになったし、
ホントに気軽にDJ気分も味わえるようになりました。

音楽の楽しみを思い出すとともに、新しい音楽の楽しみ方まで教えてくれました。


それはこれまでに集めた大好きだったCDたちが改めて輝きを取り戻した
画期的な発明だったと当時から興奮していました。


そして今。


CDで成功した

「これまでに集めた資産の価値の上昇」

「これまでに集めた資産がこれまでの楽しみ方以外に新しい楽しみ方が出来るものとなること」

が、本でうまくいっていないから、
ipodが浸透したようには書籍のipad利用が進んでいないのだと思っております。


これまでに集めた本という資産を、
再資産化(デジタルファイル化)するハードルがあまりにも高すぎます。

音楽におけるitunesのような見事な仕組みが
本ではなかなか実現できていません。

一部の人々は自炊と称して本をスキャンしてるけど、あの方法が浸透するとは到底思えないのです。


そこで出てきたのが、share-b.com(サイトはこちら)。


デジタルデータ化して欲しい本を郵送すると、無料で本をスキャンしてpdfファイルにして
facebookメールで返してくれるサービスです。
※pdfファイルはメール添付でなく、ダウンロード用のリンクから落として取得します。


もちろんまだまだ改善の余地はありそうだけど、
これまでの有償でのスキャンに比べて、法律的、商慣習的な障壁もかわそうとする努力が見えるし
サービスとしても分かりやすく、注目しています。

なにより使いやすい。

僕はこのサービスのおかげでipadを買おうか本気で迷い始めている始末。


それまではipadを買おうなどとは微塵も思っていなかったというのに。



それもこれも、僕がこれまでに持っていた本という資産を
新しい楽しみ方が出来るものにshare-b.comが変えてくれたからです。


それはかつて、itunesを使いはじめたころ、
むしょうにmp3プレーヤーが欲しくなってしまった経験に似ているなーと
10年前の当時を懐かしく思い出します。

ハードを売るためのソフトではなく、ハードとソフトの間のインフラを整備することで
ハードもソフトも購買意欲が刺激される経験。

少なくとも僕は、share-b.comによって、長らく冷めていたそんな購入への意欲を
激しく刺激されてしまっているのです。

やれやれ、迷惑なことだと口では言ってみますが、
こんなエキサイティングな思いを起こさせてくれたshare-b.comに感謝するとともに
サービスの存続と拡大を願ってやまない限りです。

これを読んで下さった方が、
share-b.comのサイトに訪れ、サービスの仕組みだけでも、まずは見てくれたらうれしい限りです。

share-b.comのサイトはこちら