中国の新しい音楽コンテスト番組『亜洲新声/Sing! Asia』で,日本から参加しているみゆなさんが大活躍しています。

 

第10回はいよいよ決勝戦。最後の舞台はマカオです。
みゆなさんの部分だけ簡単にメモします。

 

注意以下、試合結果のネタバレあり。

 

Sing! Asia 第10回

 

YouTubeでも公式配信されていて、YouTubeの字幕機能で(不完全ながら)日本語字幕も出ます。

 

前半

後半

 

  出場者

 

決勝進出者は、アジア各国の若手歌手32組から勝ち残ったこの4名です。

・みゆな(日本)
・可楼(中国)
・Phương Mỹ Chi(ベトナム)
・周菲戈(中国)

 

  審査員もマカオに集結

 

審査員は、番組レギュラーの張靚穎(ジェーン・チャン)。
そして、いつものようにアジア各地の音楽プロデューサーやソングライター21名です(うち日本人3名。大野靖之、菊池一仁、Mayu Wakisaka)。
これまではオンライン審査でしたが、今回はマカオに集結し、観客席からの審査となります。審査の説得力も上がりますね。

 

  番組内CM

 

中国の番組では、出演者がスポンサー商品を宣伝する番組内CMがよくあります。この番組でも毎回誰かが出演していましたが、今回は全員参加。 みゆなは希林娜依・高と一緒にスマホの宣伝をしています。[本編動画 EP10-1 38:35]

 

   みゆな×希林娜依高


決勝は3回ラウンド。最初はゲスト歌手とのコラボ戦です。

 

・みゆな×希林娜依・高
・可楼×黃齡
・Phương Mỹ Chi×戴佩妮
・周菲戈×楊宗緯


みゆなは若手実力派シンガーの希林娜依·高(Curley G)と共に、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の「ラヴ・イズ・オーヴァー」を歌いました。

 

 

※歌の前後は本編動画 EP10-1 39:35~。

 

ゲストとのコラボ戦は、コンテスト番組の決勝ではよく見られる華やかな試合形式です。

 

希林娜依·高は人気歌手で、歌もかなり上手い人ですが、ここでは前に出ず、みゆなのサポート役に回っている印象でした。


【過去ブログ】
ディズニー『白雪姫』中国語主題歌。希林娜依・高「從心底祈願」

 

  みゆな「生きなきゃ」

 

2ラウンド目はソロでのステージ。

「生きなきゃ」は2019年のミニアルバム『ユラレル』収録曲です。

 

 

※歌の前後は本編動画 EP10-2 24:00~。

 

えーん拍手拍手拍手拍手拍手
きっと日本語がわからない人でも、みゆなさんの歌声から何かを感じ取れるだろうし、あるいは「何を歌っているか知りたい」と思うはずです。

 

こういうパフォーマンスが見られて嬉しいのと同時に、これが日本の番組ではないのがちょっと悔しいですね。

 

みゆなさんによる「生きなきゃ」の楽曲解説。
Instagram @miyuna_miyuna

 

  みゆな「トモダマシ」

 

そして最終ラウンド。上位2人となった周菲戈とみゆなによる優勝決定戦です。

 

周菲戈が歌ったのはYELLOW黄宣の「独上C楼」。エンターテイナーとしての幅広さや可能性を感じるステージでした。

 

 

みゆなさんが歌ったのは、まだ発売されていない新曲の「トモダマシ」です(8月1日発売)
まだあまり歌いなれていないであろう新曲をコンテストで歌うのはリスクもあると思うのですが、堂々たるパフォーマンスでした。

 

 

※歌の前後は本編動画 EP10-2 59:10~。

 

  そして優勝者は……

 

※審査の様子は本編動画 EP10-2 1:04:10~。

 

この番組は、アジア各地の音楽のプロが審査するというのも大きな特徴です。もしこれが中国でよくある観客投票だったら、TOP4の顔触れは大きく異なっていたと思います。最終戦で審査員が一人一人名乗ってから票を投じるのも、審査の公正さが伝わるいい演出でした。

 

そして、『Sing! Asia』第1シーズンの総合優勝は、みゆなさんに決まりました。本当におめでとうございます。花火

 

中国の有名な音楽評論家も「生きなきゃ」の動画をシェアし、「この1曲だけでも優勝は当然」「最も心を打つのは歌声を通して伝わってくる音楽への愛だ」と異口同音に称賛しています。
微博 耳帝
微博 流水纪

 

みゆなさんはインスタグラムで優勝報告をしています。世界各地の人が見ている番組なので、インスタもYouTubeもコメント欄が国際的です。(インスタでは他の出場者からのコメントもある)
Instagram @miyuna_miyuna

 

中国では音楽番組にコンテスト要素を盛り込むのが形式化していますが、たいていは番組を盛り上げるための表面的な仕掛けでしかありません(裏番組の『歌手2025』なんでその最たる例)。
でも『Sing! Asia』は、アジアの若手歌手から真剣なパフォーマンスを引き出し、彼らの可能性を広げることに成功していたように感じました。

 

亚洲新声/Sing! Asia

 

ポスター

 

亚洲新声(亜洲新声)
Sing! Asia
2025年5月23日スタート
毎週金曜 18:00(中国時間)
放送局:爱奇艺(中国版)、iQIYI(爱奇艺国際版)、东方卫视(上海のテレビ局)、YouTube
放送回数:10回
配信サイト:シング!アジア|iQIYI

 

▶iQIYI(爱奇艺)

番組を配信するiQIYIは「中国のNetflix」とも言われる大手動画配信サービス

 

▶番組サントラ

番組で披露されたパフォーマンスの一部は『亚洲新声』というタイトルのライブアルバムとして配信されています。

 

亚洲新声 第2期(沖縄編)
Amazon Music
Apple Music
Spotify
YouTube Music

 

【参考】亚洲新声(百度百科)

 

  関連ブログ

 

工藤静香もゲスト出演する中国の音楽番組『亜洲新声/Sing! Asia』
【EP1】開幕戦
【EP2】沖縄
【EP3】ベトナム
【EP6】香港
【EP8】上海
【EP9】準決勝

 

完了 おしまい