第21回川の道フットレース大会記 ~いかりを鎮めようとした結果~
今年もGWに第21回川の道フットレース(516キロフルの部)に参加してきました。近年は選手とボランティアを1年おきに交代にやっていて、今年は選手の年でした。川の道のフルは最初の2回のDNF以降、3連勝しており、4連勝目を狙ってスタートに挑みました。年を明けて気になりだしていた体重も、正月時点で60キロ強だったのが、3月の小江戸大江戸までに57キロ台まで落とせ、その後も間食を断つことを続け川の道直前ではなんと、54キロ台半までになりました。小江戸大江戸時点からさらに3キロ程痩せたことになり、足の軽さを期待してのスタートとなりました。気になっていたのは、天候。スタート時点では、最初の夜明かしから午前中にかけたところで大雨が降ることでした。場所的には110~150キロ地点の長瀞、皆野、秩父の辺りで第1レストポイントに向かう辺りでした。1年前や初挑戦の小江戸大江戸では雨によるDNFをしており、一度も夜通しのレースとしては勝利したことがないので、かなりの不安要素でした。この最初の雨が試練で、それを乗り越えればなんとか行けそうでした。初日、新木場の会場では、いつものように川の道の戦友さん達、スタッフの方々と談笑し、記念写真など、あれよあれよと言う間にスタートとなりました。■スタート~両神荘【スタート】 4/30 9:00 コースは例年とほぼ同様でしたが、近年スタート近辺で、新木場から、ゴールの新潟と逆の方向の東京湾寄りに行ってから荒川を遡上するよう変更になっており、前回からは荒川の河口の「いかりデッキ」までのUターンが追加になりました。距離にして約2.5キロのスポーツエイドジャパンの追加サービスです。基本、ペース配分は、各CPの自分の前回の到達時刻と比較して調整する作戦でいきましたが、この「いかりデッキ」の追加がやっかいでした。る関門の延長があるわけでもないので、前回の到達時刻から少しずつ取り戻していく必要がありました。「いかり」を少しずつ鎮める作戦で行くことにしました。【CP1】荒川河口いかりデッキ(東京都江東区) 2.9km 9:21序盤のホームコースとなっている荒川河川敷では、淡々と足を進めていきました。初日の日中は雨に降られることなく、曇りで風も少なく、ベストな天候だったと思います。【CP2】笹目橋 38.1km 13:52 (今回追加CP)【CP3】彩湖畔(埼玉県戸田市) 43.8km 14:48 前回(41.2km 14:43)【CP4】上江橋東側(埼玉県さいたま市) 55.2km 16:36 前回(52.6km 16:36)【CP5】桜堤公園入り口(埼玉県吉身町) 71.3km 19:03 前回(69.3km 19:14)なんと、いかりを少しずつ鎮めるどころか、序盤2.5km追加になったにも関わらず、前回とほぼ同じ到達時刻となりました。少しオーバーペースだったのかもしれません。CPの桜堤の前で日が暮れ、夜間戦となりました。【CP6】大芦橋南西側(埼玉県鴻巣市) 80.6km 20:43 前回(78.5km 20:41)【CP7】熊谷警察署前交差点(埼玉県熊谷市) 92.9km 23:20 前回(90.9km 23:10)若干、前回より遅れがでてきましたが、「いかり」分と思うことにしました。熊谷の辺りから雨がパラパラと降ってきて、寄居に達したころにはいよいよ本降りとなり、試練の時が来ました。【CP8】波久礼駅前丁字路(埼玉県寄居町) 114.7km 2日目3:40 前回(112.4km 2日目3:22)CP8の波久礼から秩父までの数十キロの山道は最初の徹夜でしかも雨で、ひたすら眠気の中、前だけを目指しました。夜が明け、秩父に入るとさらに雨足が強くなりました。【CP9】上野町交差点(埼玉県秩父市)1 136.5km 2日目7:32 前回(134.4km 2日目7:28)【CP10】川丁字路 149.0km 10:02(今回追加CP)最初から覚悟していたおかげか、前回とほぼ同じ時刻で最初のレストポイントに達することができました。一番つらい、最初の夜明かしの雨を克服できたので、後はいつもどおりと胸をなでおろし、床に就きました。【CP11】両神荘体育館(埼玉県小鹿野町) 155.4km 2日目11:10 前回(153.3km 2日目11:08) 関門18:00■両神荘~清水屋旅館いつもどおり、4時間半程、仮眠をとりましたが、絶望が待っていました。なんと、あがるはずの雨が続いており、どうやら2回目の夜通し、しかも峠越えも雨となる予報となりました。再び試練です!出発 2日目16:58 前回(2日目16:21)両神荘を抜け、志賀坂トンネルまでの峠道はただ、どしゃ降りの中を進みました。峠越えは、いつも雨だったのと、比較的暖かかったため、実際、試練と思うほど体にダメージはありませんでしたが、精神的につらいものがありました。【CP12】志賀坂トンネル入り口(埼玉県小鹿野町) 2日目177.9km 22:00 前回(175.8km 2日目20:46)途中、私設エイドや休憩を取ったことにより、前回より遅れがでた分もありますが、2つ峠を越え、下仁田まで降りてきたときには再び挽回しました。【CP13】下仁田交差点(群馬県下仁田町) 215.5km 3日目5:59 前回(213.6km 3日目5:52)再び夜が明け、ここから最後の峠越えとなりました。二晩の雨と打って変わって、猛暑の中の峠越えとなりました。最初から計画していましたが、峠の内山隧道の直前、草むらでお昼寝をしました。【CP14】内山隧道 236.2km 3日目11:55(今回追加CP)第2レストポイントの位置が前回から小諸グランドキャッスルホテルから清水屋旅館に変わったことにより、約10キロ手前となりました。【CP13】佐久in清水屋旅館(長野県佐久市) 251.0km 3日目14:59 関門21:00 前回(中込交差点 248.5km 3日目14:38)去年ボランティアを行ったときは、部屋数が圧倒的に足らず、多くの方が大広間で雑魚寝をしていた状況ですが、今年は部屋数が増えました。そのおかげで、無事部屋で仮眠ができました。ただ、私が滞在しているときは、選手の数がピークに、4時間半のみの滞在となりました。当初5時間半仮眠をとる予定でしたが実質4時間くらいとなりました。出発 3日目20:58 レストポイントが約10キロ手前になったことにより、滞在時間がそのまま前回からずれることによりました。【CP16】長土呂南交差点(長野県佐久市) 257.0km 3日目22:28 前回(254.1km 3日目15:54)以前レストポイントだった小諸を過ぎ、上田に達したときは、なんと到達時間で2時間程PBを更新していました!【CP17】上田城址入り口(長野県上田市) 283.4km 4日目3:21 前回(280.6km 4日目5:14)これは、清水屋旅館を4時間半で追い出されたご利益です。「いかり」も完全に吹き飛ばしていました(笑)。【CP18】篠ノ井橋北詰(長野県長野市) 307.1km 4日目8:47 前回(304.3km 4日目10:21)ここで、思わぬ危機が迫ってきました。足の痛みです。右足首が少しペースを速めると痛み出すくらいになっていました。歩けば進めますが、もし悪化の一方をたどれば、以降ゴールまで歩き通すことになり、関門との闘いが目に見えています。ここで、賭けにでることにしました。この時点でPBから1時間半程の貯金があったので、ファミレスで食後1時間程うつらうつら仮眠を取りました。足の痛みは治まりましたが、走るとぶり返すのが目に見えていたので、しばらく歩くことにしました。【CP19】善光寺(長野県長野市) 320.3km 4日目12:53 前回(317.4km 4日目13:29)【CP20】18号117号交差点(長野県長野市) 335.6km 4日目16:19 前回(332.9km 4日目17:45)飯山まで、貯金を保ちつつ歩き、ふたたびファミレスで仮眠を取ることにしました。ちょうど他の選手で、川の道初チャレンジの方も足の痛みで少し苦しまれている方がおり、仮眠で治ったことを伝えると少し安心されたようでした。飯山の手前のファミレスでダメ押しの仮眠により、なんと、足の痛みはほとんどなくなり、走れるくらいになりました。【CP21】飯山駅(長野県飯山市) 352.3km 4日目23:04 前回(349.4km 4日目23:24)痛みの災難が去ったあと、またまた試練が来ました。3度目の夜通しの雨です!この区間、長野県と新潟県の県境で店もなく、ほとんど峠越えのような区間です。3度目の雨は降りたための傘を購入して乗り切ることにしました。【CP22】信越国境宮野原橋西詰 383.2km 5日目6:43 (今回追加CP)夜が明け、なんとか最後のレストポイントにはいつもとかわらない時間に到達することができました。ここでは、思い存分仮眠ができました。【CP23】旧三箇小学校(新潟県津南長) 397.1km 5日目9:23 前回(394.2km 5日目9:36)関門14:00■旧三箇小学校~ゴール出発 5日目16:21 前回(5日目16:05)いよいよ、ゴールの新潟を目指して、旧三箇小学校を出発しましたが、またまた試練が待っていました。なんと夜の4回目の雨!しかもどしゃ降り!幸い0:00前後に止む予定だったので、それまでの数時間、猛ダッシュする作戦で行きました。【CP24】魚沼橋南詰(新潟県小千谷市) 425.7km 5日目22:00 前回(423km 5日目21:48)【CP25】越の大橋西詰(新潟県小千谷市) 443.1km 6日目1:39 前回(440.6km 6日目1:49)長岡辺りで、幸いイートインが利用できるコンビニがあったので、そこで仮眠をとり、猛ダッシュの疲れを落としました。【CP26】大手通交差点(新潟県長岡市) 455.7km 6日目5:56 前回(452.9km 6日目5:54)いよいよ、長岡を抜け、ゴールに向けて約40キロの一直線の国道8号線となりました。例年、この時点で足の痛みにより、関門から逆算して、歩く速度を調節していましたが、なんと、今年は足の痛みが少なく、念願の一直線ダッシュをすることができました。前回の自分を一気に離していき、ゴールの関門どころか、ゴール直前の「夕日」を見ることも狙えそうでした。【CP27】三条大橋南詰(新潟県三条市) 478.7km 6日目10:59 (新潟県三条市) 前回(水防学習館 476.7km 6日目11:24 )【CP28】大野大橋南詰(新潟県新潟市) 506.0km 6日目16:48 前回(503.6km 6日目17:41)なんと日の入り30分程前に、川の道岬に達することが出来ました。【CP29】川の道岬(新潟県新潟市) 513.8km 6日目18:14 前回(511.4km 6日目19:37)多くの選手や、スタッフ、応援者がおられ、日の入りを待ち構えていました。飯山で足の痛みに苦しまられていた選手もおられ、私と別れた後、飯山駅付近で仮眠をされたそうで、そこで見事復活されたとのことでした!30分くらい長居し、ゴールまで数キロでしたが、ヘッドライト等夜間戦の装備をしてゴールを目指しました。【ゴール】ゴール海の家静浜亭(新潟県新潟市) 516.2km 6日目19:10 前回(514km 6日目20:14)記録 130時間9分43(516.2km) 前回(131時間14分22秒(514km))このように、「いかり」デッキの約2.5キロ追加から始まり、1回だけと思っていた夜通しの雨の試練がなんと4回にも及んだこと、中盤早々に発生したまさかの足首の痛み等、災難が多々ありましたが、最後は8号線ダッシュを味わえ、おまけに「夕日」が見れると言う快挙で終わることができました。川の道が完走できるのうになったのは、とにかく積極的に補給をとるようにしてからですが、今回もそれが一番だったと思います。加えて、今回覚えたのは、足首の痛み程度だったら、仮眠で治すことです。早く痛みに気づけば、今後のレースでも不安から解放できそうです。更に、勝因で大きかったのは、やはり、冒頭でお伝えした体重減だったと思います。生憎、前回参加したときの体重はわかりませんが5キロ減(体重の1割)くらいだったのではと思っています。ざっくり単純に考えると、500キロ強のコースの負担が1割へった450キロ強のコースの負担まで減ったことに相当するので、これは大きいことです。川の道で間食を解禁しようかと思っていましたが、もうしばらく続けてみようかと思います。今日の時点でなんと52キロ台の数字が見えたので50キロ切ったら流石に解禁しようと思います。改めて、スタッフをはじめ、私設エイドを設営された方々、応援していただいた方々、ご一緒された選手の方々大変お世話になりました。来年はまたフルボランティアを考えています。読者に皆さん、最後まで長文にお付き合いいただきありがとうございました。