第17回川の道フットレース大会記 ~昨年の自分を追い続けて~
先日のGWに第17回川の道フットレース(513キロフルの部)に参加してきました。昨年に3度目の正直で、ようやく完走でき、晴れて憧れの黄色い永久ゼッケンを取得することができました。いよいよ今会は憧れのゼッケンを着けてのチャレンジとなりました。前日の説明会で、永久ゼッケンを手に入れると、いよいよ胸の鼓動が高まりました。説明会では川の道でお世話になっているスタッフの方々や戦友さん達にお会い出来、思い出話に尽きませんでした。戦友さんの一人からはリュックを見せると、荷物の量に驚かれました。自分では、かなり選定したつもりがまだまだのようでした。■スタート~両神荘前日は十分な睡眠が取り、万全な体調でスタートに臨めました。リュックのことを指摘された戦友さんから再び量について驚かれました。なんと、驚いたのは多過ぎていたのではなく、少な過ぎに感じられたとのことでした。見た目でもわかるくらい荷物が減らせたようで、うれしい反面、少し足りないものがないか不安になりました。【スタート】 4/30 9:00 昨年(9:21)そうこうしているうちに号砲が!今年は東京都に緊急事態宣言が出されていなかったため、新木場がスタートとなりました。昨年は宣言が出されていたため、川越がスタートでしたが、東京に戻ったことにより、CP1の彩湖畔までの距離が10キロ長くなりました。その分全体も10キロ増えるため少し完走のハードルが上がりました。今回は「最初の区間で10キロ少なかった去年の自分を追いかける」と言う作戦で行くことにしました。10キロのハンディは1時間半前後だが、昨年はウェーブスタートでスタートが20分程遅かったことを考慮し、差し引き1時間のハンディを負って昨年の分を追いかけ、目標としては最初のレストポイントである、約150キロ地点のCP8両神荘で追いつければいいと思いました。序盤の荒川河川敷を河口から遡り、新潟側の河口を目指しました。【CP1】彩湖畔(埼玉県戸田市) 40.5km 13:48 昨年(30.5km 13:18) 昨年の自分との比較(0:30遅れ 実質0:30勝ち)彩湖に着いた時点で昨年の自分まであと30分というところまで迫りました。結構スピードを出しすぎた感じがしましたが、3月の小江戸大江戸で前半抑え過ぎて、中盤に危うくスイーパーによるタイムアウトが迫る羽目になったことを反省し、とにかく序盤はきびきび進むことにしました。以降も、ひたすら昨年の自分を追いかけていきました。なかなか追いつきませんでしたが、着実に差を縮めていきました。【CP2】上江橋東側(埼玉県さいたま市) 51.9km 15:31 昨年(41.9km 15:07) 昨年の自分との比較(0:24遅れ 実質0:36勝ち)【CP3】桜堤公園入り口(埼玉県吉身町) 68.6km 18:00 昨年(58.6km 17:45) 昨年の自分との比較(0:15遅れ 実質0:45勝ち)【CP4】大芦橋南西側(埼玉県鴻巣市) 77.9km 19:40 昨年(67.9km 19:26) 昨年の自分との比較(0:14遅れ 実質0:46勝ち)小江戸大江戸でもコースとなっている桜堤を過ぎた辺りで日が暮れ、いよいよ夜間戦へ突入。若干、疲れがでてきたのか、昨年の自分から少し差が開きで始めました。【CP5】熊谷警察署前交差点(埼玉県熊谷市) 90.3km 22:11 昨年(80.3km 21:50) 昨年の自分との比較(0:21遅れ 実質0:39勝ち)【CP6】波久礼駅前丁字路(埼玉県寄居町) 112.1km 2日目2:40 昨年(102.1km 2:10) 昨年の自分との比較(0:30遅れ 実質0:30勝ち)【CP7】上野町交差点(埼玉県秩父市)1 134.0km 2日目7:19 昨年(24.0km 6:29) 昨年の自分との比較(0:50遅れ 実質0:10勝ち)【CP8】両神荘体育館(埼玉県小鹿野町) 152.9km 2日目10:45 昨年(142.9km 10:10) 関門18:00 昨年の自分との比較(0:35遅れ 実質0:25勝ち) 夜が明け、秩父を抜け、両神荘体育館に到達。なんとか、お風呂の準備が整う11:00まで到達できましたが、結局昨年の自分には30分程及びませんでした。■両神荘~小諸グランドキャッスルホテルここで4時間半程睡眠をとりました。滞在時間が縮めた分、昨年の自分にあと5分というところまで迫りました。出発 2日目15:45 昨年(15:40)両神荘から次のレストポイントの小諸までは2つの峠越えがありました。最初の志賀坂峠は夜間戦となりました。大会期間中唯一、雨に見舞われたところでもありました。【CP9】志賀坂トンネル入り口(埼玉県小鹿野町) 175.4km 2日目20:42 昨年(165.4km 20:17) 昨年の自分との比較(0:25遅れ 実質0:35勝ち)志賀坂峠を越えると雨が止み、ひたすら上野村へ下り続けました。下仁田へ向かう頃、夜が明けましたが、前回同様、睡魔との戦いとなりました。ところどころ、道端で昼寝もしました。【CP10】下仁田交差点(群馬県下仁田町) 213.2km 3日目6:02 昨年(203.2km 5:49) 昨年の自分との比較(0:13遅れ 実質0:47勝ち)昨年自分との健闘は続きながら、下仁田からは再び、内山峠越えに入りました。夜が明けると、日差しとの戦いになり、顔面には容赦なく紫外線が降り注ぎました。内山峠のトンネルで昨年は猛烈な向かい風の冷風を受けましたが、今回はそれほど気になりませんでした。峠を越え、ひたすら佐久平を目指して下り続けました。【CP11】中込交差点(長野県佐久市) 248.2km 3日目14:56 昨年(238.2km 14:01) 昨年の自分との比較(0:55遅れ 実質0:05勝ち)【CP12】長土呂南交差点(長野県佐久市) 253.7km 3日目16:12 昨年(243.7km 15:48) 昨年の自分との比較(0:24遅れ 実質1:06勝ち)なんとか2回目の宿付きエイドのグランドキャッスルに到着。なんとか日没に間に合いました。【CP13】小諸グランドキャッスルホテル(長野県小諸市) 261.7km 18:06 昨年(251.7km 17:50) 関門24:00 昨年の自分との比較(0:16遅れ 実質0:34勝ち)小諸グランドキャッスルホテルでは、少し寝付けが悪かった分、滞在が長くなりました。■小諸グランドキャッスルホテル~旧三箇小学校出発 4日目1:35 昨年(0:40)ひらすら深夜、国道18号線を進み、上田城辺りで夜が明けました。【CP14】上田城址入り口(長野県上田市) 280.4km 4日目5:06 昨年(270.4km 4:20) 昨年の自分との比較(0:46遅れ 実質0:14勝ち)【CP15】篠ノ井橋北詰(長野県長野市) 304.1km 4日目10:48 昨年(294.1km 10:06) 昨年の自分との比較(0:42遅れ 実質0:18勝ち)【CP16】善光寺(長野県長野市) 317.2km 4日目13:37 昨年(307.2km 12:34) 昨年の自分との比較(1:03遅れ 実質0:27勝ち)このころから、徐々に昨年の自分から引き離され始めました。善光寺では長蛇の列が出来ていました。7年に1度行われる御開帳によるものでしたが、列は本堂前にある回向柱がお目当てのようで、CPとなっている本堂までは列を避けて行くことができました。主催者からは無理して人混みの中、本堂まで進む必要はないと説明がありましたが、進んでいるうちに本堂まで到達できました。それでも善光寺だけで20分くらいかかりました。善光寺を過ぎた辺りで、序盤ペースを上げていたつけが、とうとう現れてしまいました。膝に若干の違和感がでてきました。いったん、昨年の自分を追いかける作戦を忘れ、膝の違和感が治まるまで歩くことにしました。【CP17】浅野交差点(長野県長野市) 332.7km 4日目17:01 昨年(322.7km 16:45) 昨年の自分との比較(0:16遅れ 実質0:44勝ち)飯山へ向かう山道に入った頃に、日が暮れました。幸い、足の違和感は引いてきていました。ここで、2カ所コースが選べ、一つは景色のよい千曲川沿いの旧道、他方は歩道が整備されている117号のバイパス、後者は坂が多いため、前回と同様旧道を選びました。両者が合流する手前、中野市街地へ向かう鉄橋付近で、ハーフの部の1,2位の選手が通り過ぎ、エールを送りました。飯山駅手前のファミレスで、昨年と同様に、長目の休憩を取りました。【CP18】飯山駅(長野県飯山市) 349.3km 4日目22:58 昨年(339.3km 23:01) 昨年の自分との比較(0:03勝ち 実質1:03勝ち)なんと、飯山駅で初めて、昨年の自分に追いつきました!10キロ距離が伸びた分を考えると1時間半くらい早いことになります。ただ、足の疲れが気になるところでした。飯山を過ぎて、新潟県までに入る、千曲川沿いの山道では毎度、睡魔に襲われる区間でした。睡魔から脱却できれば大幅にタイムの短縮が図れると期待しましたが、今回も見事睡魔に襲われ、お昼寝もしてしまいました。深夜、ちょっとしたタイムロスに見舞われることに。道の駅野沢温泉で、ベンチにリュックが置きっぱなしになっていました。小江戸大江戸では自分がベンチにスマホを忘れ、関係者に拾っていただいたので、もし持ち主が川の道選手で困っていたら少しでも助けになれればと思い、対処することにしました。ただ、このリュックが川の道の選手のものとも限らないので、思い切ってリュックの中身を見て持ち主の名前が書いてある物がないか探しました。なんと、スマホとパスモが入っており、パスモには持ち主らしき人の名前が記載されていました。主催者にこの名前を伝えたところ、どうやら川の道の選手ではないようでした。これを聞いて、このリュックは無視することにしました。今思えば、後から来た選手が自分と同じように対処しようとしないよう、川の道の選手のものではない旨の張り紙でも添えて置けばよかったと思いました。新潟県に突入するころには夜が明けましたが、ここからレストポイントの旧三箇小学校までは昨年よりも増して睡魔に見舞われ、大幅にペースダウンすることになり、再び遅れを取ることに。【CP19】旧三箇小学校(新潟県津南長) 394.1km 5日目9:11 昨年(384.1km 8:30)関門14:00 昨年の自分との比較(0:41遅れ 実質0:19勝ち)再び、旧三箇小学校でアクシデントに見舞われることに。エイドで出していただいたカレーがあまりにも美味しく、お代わりして、勢いよく食べていると、急に目の前が暗くなり、立ちくらみのような症状に見舞われました。吐き気はありませんでしたが、このようなことは以前にもありました。大会ではなく、50キロの練習後にビールを飲んでいるときに起こった事があり、おそらく同じことが起こりました。スタッフには体調不調の件を伝え、食事を中断し、仮眠をさせていただくことにしました。おかげで、落ちるように眠りにつき、5時間半くらい睡眠をとりました。幸い、起床後は立ちくらみの症状は治まっており、レースは続行できそうでした。残りのカレーのおかわりと、そばと、いちごが食べられなかったことが悔いとして残りました。■旧三箇小学校~ゴール出発 5日目16:35昨年(15:53)熟睡した結果、足の違和感も少なくなってきており、快く日本海への追い込みに望むことができました。ひたすら国道117号を進み、十日町で最後の夜に突入しました。【CP20】魚沼橋南詰(新潟県小千谷市) 422.9km 5日目22:00 昨年(412.9km 21:24) 昨年の自分との比較(0:36遅れ 実質0:24勝ち)魚沼橋のCPで、休息を終え、出発する頃に後ろから来た女性の選手とご一緒することに。会話で何度もコースを走って頭に入っていることを伝えると、道案内をしてほしいとのこと。結局、この方とは一夜ずっとご一緒することに(笑)。【CP21】越の大橋西詰(新潟県小千谷市) 440.3km 6日目2:30 昨年(430.3km 1:45) 昨年の自分との比較)0:45遅れ 実質0:15勝ち)越の大橋を渡り、長岡へ向かう17号の一直線のコースに入ったところで、この方とお別れすることに。その隙を狙って、再び現れた睡魔を解消すべく、お昼寝を道端で取りました。夜が明け、長岡市中心部に入ったところで、またまたアクシデントが!トイレでした。コンビニも見当たらず、限界に達したため、奥の手を使うことに。民家です。幸い家の前を住人らしき方がいたので、トイレを貸してもらうことにしました。快く貸して下さり、お礼を言ったところ、あと60キロ頑張って下さいと言われました。どうやら、この大会のことご存じで、毎年選手が通るのを見られていたそうでした。【CP22】大手通交差点(新潟県長岡市) 452.7km 6日目6:02 昨年(442.7km 5:23) 昨年の自分との比較(0:39遅れ 実質0:21勝ち)長岡市を抜け、見附付近で、地平線まで一直線に続く8号線に突入しようとしたところ、なんと工事中で通行止めでした。大会の説明ではなかったような気がしますが、思い切って反対側に抜けたところ、逆側の歩道は通行可能で事なきを得ました。最後の1直線は、猛ダッシュしたいところでしたが、物事上手く進まないもので、ここへ来て、とうとう足の痛みが出始めました。残り50キロは痛みとの戦いとなりました。【CP23】三条大橋南詰(新潟県三条市) 475.7km 6日目11:16 昨年(465.7km 10:34) 昨年の自分との比較(0:42遅れ 実質0:18勝ち)痛みと関門をバランスにかけ、ぎりぎりのペースを保つことにしました。【CP24】大野大橋南詰(新潟県新潟市) 502.7km 6日目17:45 昨年(492.7km 16:14) 昨年の自分との比較(1:31遅れ 実質0:31遅れ)昨年ダッシュできていた自分からどんどん離さ、とうとう実質でも遅れを取り始めました。ここをダッシュするのが楽しみだったのですが、とにかく完走することだけを考えました。【CP25】川の道岬(新潟県新潟市) 510.6km 6日目19:31 昨年(500.6km 17:52) 昨年の自分との比較(1:39遅れ 実質0:39遅れ)夜に突入してしまいましたが、なんとかゴール直前の川の道岬に到達!ゴールまで数キロですが、まだまだ油断できません。【ゴール】ゴール海の家静浜亭(新潟県新潟市) 513.0km 6日目20:12 昨年(503.0km 18:15) 昨年の自分との比較(1:57遅れ 実質0:57遅れ)記録 131時間11分54秒(513キロ) 昨年(128時間54分52秒(503キロ))ゴールの海の家である静浜亭では、多くの選手で賑わってまして、制限時間前後までゴールの度に歓声が起こっておりました。海の家では持参の寝袋で宿泊が可能だったので、海の家で泊まることにしました。一晩ご一緒した女性の選手も、海の家で泊まられたようで、翌朝、新潟駅付近で朝食をご一緒させていただきましたが1時間以上時間も忘れてレースの話で盛り上がってました。このように最後は足の痛みで少し危なかったけれど、昨年に引き続き無事、完走することができました。全体を通じて、特に前半、焦りすぎた感じがしますが、もし前半ゆっくりしていたら、以前のように後半関門に追われてたかもしれないので、結果オーライと言うことにしました。幸い足の痛みはゴール翌日には落ち着き、さらに次の日に50キロ走ができるほどでした。振り返ると、汗をかかない範囲で、できるだけ速く走るのがベストなような気がしました。昨年の大会で、食べ続けることによって失速を防ぐ対策は今回も出来ていたと思います。お腹の冷えだけが、まだ改善できそうでした。何点かタイム短縮が図れそうで、今後、さらに川の道のタイム短縮を計りたいところですが、来年の参加は少し考えることにしました。川の道に参加したくても参加できない方が多いためです。さらに川の道の完走を重ねられることに超したことはありませんが、永久ゼッケンでの完走を果たしたので、まだ参加されていないか方、完走されてない方のために参加を見合わすことも考えています。もし、選手として参加しない場合は何らかの形で川の道と関わりを持ち続けたいと思います。現段階のランの目標は、今のところ、まだ行っていない地方への旅ランと言ったところです。あとフル(42.195km)マラソンのPB更新も。しばらくは川の道完走の余韻に浸りながら、今後のこと考えたいと思います。毎回、大会関係者にはお世話になりました。旧三箇小では大変騒がせしました。せっかくのご馳走も残して申し訳ございませんでした。今でも、残したそばのことを考えるだけでもよだれがでてきます。長文にお付き合いいただいた読者の皆様、最後までありがとうございました。