1週間経ちましたが、先週の土日に小江戸大江戸(206キロの部)に参加してきました。


小江戸大江戸はこれで、9回目の参加。
初回のDNFを除いて完走しているので、連続8回目の完走に向けチャレンジしました。
初完走の33時間台(制限36時間)を除き35時間台だったので、今回はサブ35を目標にしました。
前回や川の道を通じ、食べ続ければ後半も、そこそこ走れることを実感していたので、結構自信がありました。

【スタート~吉見エイド(20.2キロ)】
当日、会場入りし、スタート前ぎりぎりですが、かずさんに会うことができました。
川の道でお世話になっている戦友さん達やスタッフにも挨拶でき、好調なスタートが切れました。

スタート 8:00

しかし、順調だったのはスタートだけ。
序盤早々、とんでもないトラブルが発生しました。
15キロ過ぎで、もう少しで第1エイドの吉見に着くと言う頃、腕が妙に軽いことに気付きました。
なんと腕に装着していたスマフォがなかったのです。
3,4年前に富士山登山でも紛失しましたが二の舞を踏んでしまいました。
どこで落としたかわからなかったのでそのまま進むか、引き返してスマフォを探すか究極の選択に迫られました。
選んだのは続行。
大会のルールで後半写真撮影が必要でしたが、中間点の川越まで行けば、預けた荷物に予備のガラケーを取り出せることに気付いたためです。
まずは大会に専念し、大会後にスマフォの紛失処理をすることにしました。

しかし幸運にも、このトラブルはすぐ解決することになりました。
吉見エイドに着いて、念のためスタッフにスマフォのことを伝えると、スイーパーの方が私のスマフォを拾っていただいた旨の連絡が入っているとのこと!
なんと、3キロの伊佐沼のトイレのベンチに置いてあったそうで、拠点の川越で預かっているとのことでした。
関係者の方々、本当にありがとうございました。
相変わらず、こういったミスがなくならず、ただただ反省するしかありませんでした。

【吉見エイド(20.2キロ)~川越エイド(91.3キロ)】
スマフォが無事であることがわかり、時間のロスも20分くらいで致命傷にならず再び専念しました。
初日昼間は晴天に恵まれ、好調に思われましたが、体の感覚と全く正反対にレース展開は進みました。

吉見エイド(20.2キロ) 到着10:24:16(前回10:21:18) 関門11:10
手島エイド(32.7キロ) 到着12:07:42(前回11:48:23) 関門12:50
浄恩寺エイド(51.8キロ) 到着15:08:06(前回14:31:52) 関門15:50
唐子エイド(72.0キロ) 到着18:24:24(前回17:36:49) 関門19:30
川越エイド(91.3キロ) 到着21:26:39?(前回21:03:26) 関門23:00

前回と比べ、徐々に遅れているのがわかります。
72キロの唐子エイドに到着した際は、選手が少なくなってきており、エイドが空いていたため、恒例のうどんを2杯いただきました。
おかげで川越までの間に少し遅れを取り戻しました。
川越に戻り無事、スタッフから伊佐沼に置いてきたスマフォを受け取りました。
川越の計測が「?」となっている理由は後ほど。

【川越エイド(91.3キロ)~成願寺エイド(128.0キロ)~】
小江戸を終了し、いよいよ大江戸に突入。
長らく吐き気に苦しめられていた、池袋までの夜の川越街道ですが、ここ数年、小江戸大江戸の中で一番楽しい区間になっていました。
食欲が少なくなるものの、吐き気まで至らなくなったのと、結構快走できて、途中、大江戸の部の選手が後ろから追いついてきて、会話を楽しめるようになってきたためです。
しかし、今回はそう行きませんでした。
川越を出発したのが、大江戸の選手のスタートの22:00より少し前で、コンビニ休憩をしている間に、大江戸の選手に置いて行かれたためです。
仕方なく、細々と大江戸選手を追いながら川越街道を進みました。
吐き気等、体調のトラブルはなかったものの、成願寺に着いたときはさらに遅れて、関門が迫ってきました。
成願寺では恒例のカレーで復活を遂げたく2杯チャレンジしようとしましたが1杯までしか食べられませんでした。

成願寺エイド(128.3キロ) 到着4:35:15(前回3:27:33) 関門5:40

【成願寺エイド(128.0キロ)~おしなりエイド(157.9キロ)】
都心部に入り、都庁、国立競技場、東京タワー、東京駅等のCPでの写真撮影をすることになっていますが、例年東京タワー(約138キロ)辺りから夜が明け出すが、今回ははじめの都庁(約130キロ)の辺りから空が明るみ始めました。
このころから連続8回目の完走を諦めかけました。
馬喰町エイドまで間に合うかも微妙で、更に先は絶望的になってなりました。
自分のペースの遅れの他に、年々都心部の関門が厳しくなっているのもありました。
とりあえず、力を振り絞って、馬喰町エイドへ。皇居付近ではダッシュもしました。

馬喰町エイド(145.4キロ) 到着8:12:13(前回7:19:26) 関門8:20

馬喰町エイドまで到達できただけでも少し嬉しくなり、とうとう完走を諦め、長らく休憩してなかったので自分へのご褒美としてコンビニに寄ることに。
コンビニで、ハチミツ入りのコーヒーで糖分を採ったところ、少し前に進む気力が生まれました。
関門には間に合わなくても次のおしなりエイドまで進むことを決意しました。
勝鬨橋のCP(約150キロ)で写真を撮り終え、橋を渡り終える頃、後ろから来た選手に声をかけられました。さらにその後ろから来ていたオレンジ色のチョッキを身につけた2名の方々がスイーパーで、タッチされたらレースは終了とのこと!
それを聞いた瞬間に、ダッシュが始まりました。
まるで、鬼ごっこで鬼から逃げるような感覚になりました。
警官から逃げていた生活も思い出してきました。(嘘嘘。)
疲れを感じる暇もなく、スカイツリー付近のおしなりエイド(約158キロ)までダッシュは続きました。
スイーパーの走る歩道の反対側に逃げたときは、ちょっと卑怯に思いましたが、コース上反対側に渡れる時に渡った方が有利だったので仕方ありません。
結局、ぎりぎりですが、次のおしなりエイドの関門にも間に合ってしまいました!
後でわかりましたが、最後に間に合ったのが私のようでした。

おしなりエイド(157.9キロ) 到着10:24:32(前回9:43:37) 関門10:30

【おしなりエイド(157.9キロ)~ゴール川越(205.8キロ)】
ここから、状況はがらりと一変することに。
おしなりエイドを出発しても、後ろからスイーパーが迫って来てはいるものの、他の選手が多くなってきました。しかも、結構余裕がありそうで、急に安心感がでてきました。もう、完走するしかありませんでした。
スイーパーからも大分距離を離せてきたため、隙を狙ってコンビニ休憩もできるくらいになり、舟渡エイドまで快走できました。

舟渡エイド(179.6キロ) 14:13:28(前回12:43:37(赤羽175.1キロ)) 関門14:30

舟渡エイドまで来れば、あとは関門が従来と変わらないのと、ホームコースの荒川河川敷になるので、例年通り完走が見えてきました。

秋ヶ瀬エイド(191.5キロ) 16:37:24(前回16:10:44) 関門17:00

最後の川越までの一直線の川越バイパスも、関門から逆算して歩く余裕もありました。
230キロの部の選手と会話しながら、レースの最後を楽しみました。
大江戸の途中で、おそらくケーブルの接触が原因で充電出来なくなったガーミンがとうとう力尽きましたが、小さな問題に思えました。
結局、例年と変わらず35時間台でゴール!

ゴール川越(205.8キロ) 19:40:41(前回18:55:41) 関門20:00

記録:35時間40分21分(205.7キロ)(前回35時間1分36秒)






ゴール後は7カ所のCPで撮影した写真をスタッフに提示する必要がありますが、スマフォも電池切れで起動せず焦りました。
会場で充電させてもらい、事なきを得、なんとか提示できました。電池切れが全てのCPを撮影する前だったらと思うとぞっとしました。




これで連続8回完走です。

ここ数年毎年行っていますが、各区間での分析も載せます。
前回(2021年)の時と比較してみました。
2大会のグラフを結合した都合上、字が片方潰れていますが、ご容赦ください。

 

 




前回は前半怠けていましたが、今回更になまけているのがわかります。
おしなり付近では、10km/h以上の時間帯が多く、おにごっこでのダッシュの様子がよくわかります。

これもここ数年恒例になっていますが、コース上の全584基の信号の待ち時間をガーミンのログから出しました。
全部で4084秒(1時間8分4秒)待っていたようです。(前回:4220秒)


 

 

上の表をマップにしたのがこちらです。


 

改めて、振り返ると大会で苦戦した一番の原因はやはり、前半のペース配分以外ありません。
川の道を完走して、普段の練習であまりスピードを意識しなくなったのが大きい敗因です。
夜間の寒さに備えるためのジャケットをリュックに入れるのがいやで、体に巻き付けて持参していましたが、方法が悪く、日中走行を阻害していたのも大きいかもしれません。
スマフォを忘れたことは今回の遅れの大きな要因とはなりませんでしたが、そうしたミスや他にもガーミンやスマフォの電池切れ等が回避できず、ウルトラとしての実力の低さを露呈した形になりました。
更に、大会の後、かずさんからのメールで気付きましたが、なんと中間点の川越での計測が失敗していたようです。スマフォを受け取る前に計測機にチップをかざしたつもりが不十分だったようです。
記事に載せた川越の到着時刻は自己計測のものです。完走証は無事もらえたので全く気付きませんでした。
それぞれトラブルの対策を考えなければいけません。
見事、今回の苦戦は次回の川の道の良薬となりました。
また、スイーパーに追いかけられ気づきましたが、元気が想像以上に残っていること、言い換えると怠けていることがわかり、少し伸びしろも感じました。


完走が8回となりましたが、なかなか一筋縄と行かない小江戸大江戸です。
夜通し対応いただいたスタッフや私設エイドの方々、関係者の皆さん、今回も大変お世話になりました。
改めてスマフォも回収ありがとうございました。

GWの川の道まで1ヶ月となりましたが、悪あがきをするネタが多く見つかったので、一つ一つ潰していきたいと思います。

読者の皆さん最後までご覧になり、ありがとうございました。