ワールズエンド・ツアー -121ページ目

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!


「シューゲイザー」


途切れながら鳴るオルゴール、
途切れる或るオルゴール、

眺めているわけではない、
落とした視線は伸ばした脚の煤けて抜けた膝くらい、
盲目吹く吹くハーモニカ、
彼は星の在り処を天上ではなく母の声のなかに光るものだと思ってた、

苛立つ風は葉を蹴散らし、退屈そうな若い兵があばらの浮いた犬を怒鳴る、
ネズミの死骸と下水のにおい、
雨のあとでも乾ききらないブリキの兵、
宵闇に、浮かび上がるは右往左往の貧民たちと無関心な羽虫たち、
この世の果ての風景だったら君も見ていたことがある筈、

ガス燈下のロールスロイス・ファントムと、
それを眺める子供が舐めているのはアスピリン、
キャロル流れるリノリウムには、のたうち廻る流行病のミイラ化したヒト、
燃え尽きかけの灯火だったら風がさらって散ったよ昨日、

見えない靴を眺めているからハーモニカ、
消えてしまった旋律だけを返して欲しいと願うんだ、
いつか聴いてたオルゴールだといまだ気づくことさえない、
途切れながら呼吸続ける少年よ、
途切れる或る夜のオルゴールなら天上にて再び点火するだろう、
光はいつも、天上にて預けられているものだ、

夜明けにでさえ見上げれど、黄金なんて其処になく、
其れそのものが何故なる色を浮かべるかさえ、
閉じた薄い瞼の彼が、鳴らした光は遠くで今朝も鳴っている、

















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【雑記】空洞に吐くモノローグ


 それなりに裕福ではあるが家庭環境は良くなかった。個性、人格を認めず、管理し、抑えつけることを好む父と、その父へ猛烈に反発しながら行動には出さない母に育てられた。

 どちらかといえば個性的な子供だった僕は(協調性がなく、好みや得意分野は酷く偏り、そしてとても醒めた、ませた子供だった)、母と母の家系の影響を強く受けていたので、学業がすべてに勝ると考える父の好みではなかった。

 傘の下にし、父からの監視、管理から守ってくれたのは母だったが、しかし、両親のいざこざは絶えず、「子供がいなければ離婚したい」、「自分ひとりなら離婚する」と聞かされ続けもした。


 思春期を迎えるころには「自分は絶対に親にはならない」と考えるようになっていた。それはいまも変わらない。


 誰もが皆そうというわけでもないが、同世代の友人、知人の多くは結婚し、子供を持ち、家を持って、懸命に生きている。
 僕は僕なりに懸命に生きているつもりではあるが、彼らとは違う。彼らの生き方がごく真っ当で、本来あるべき姿だと思わなくもないが、ムリなものはムリである。
 僕は親にはなれない。子供を傷つけ続ける親になるような気がするから、親にはならない。

 僕は長男だし下には妹しかいない。この家系は僕で終わることになるが仕方ない。血筋を守るために生きるつもりはないし、代々続く家業があるわけでもない。
 子供のときから、そう決めていた。子供心に決めた復讐かもしれない。


 母は若くして病死し、ほどなく僕は家を出た。もっと早く出たかったのだが、僕が働き始めて間もなく母の闘病が始まったので、タイミングを失った。


 酷いストレスから(母の病、父はそのストレスの捌け口を僕にした、そして同時期に愛犬もやはり病気になり、僕は多くの悩み事を抱えながら会社ではガラにもなく最年少のチームリーダーになり、何重にも負荷がかかり続けた)、体調を崩すようになった、どれひとつ手放すことが出来ず(いまになれば、仕事は辞めることもできたのだけれど……)、消耗、損耗の果てに、結局はすべてを失くした。

 壊れてしまったものは完全には修復できない。壊れた部分を労わりながら、誤魔化しながら、生きてゆくしかないのだ。


 家族とは、どこかの地点で通過するべきものだと考えている。

 僕に関しては完全に別離するには至ってはいない。盆と年始には顔くらいは出すが(遠くに住む妹とは完全に関係性を失った。もう何年も会っていないし、いまや連絡先も知らない)、「許さない」と怨んだ少年期、青年期の僕はまだ生き続けている。

 そして実家が好きになれない。生まれ育った場所はどうにも居心地が悪く、薄ら暗いことばかりを思い出す。
 そこに暮らすこともないだろう。都合良く記憶を美化した、改竄した父の思い出話も長くは聞いていられない。適当な相槌でビールを飲み込み、かりそめの自宅へ戻る。


 いつも自分の場所がない。
 そして孤独だ。誰といても、誰がいてもそれは変わらない。空洞として僕の体に居座り続け、そして血を流し続ける。埋めることはできない。
 その孔は僕の欠損であり、僕そのものでもあるのだろう。

 ずいぶんと歪んだ顔になった。面影は残っているのかもしれないが、生きてきたぶん、真っ直ぐに生きていない期間が長いぶん、歪になってきた。
 僕の目は、孔だ。空洞を映している。僕には何もない。これからも、おそらく。
 そういう人間なのだろう。








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「君と僕」


君はこれから未来を生きるとしよう、
一年後も十年後も変わらないって言えるだろうか、
今と変わらず人に優しく、微笑みさえ絶やさずに、
手にしたものを高く掲げて、砂場で遊ぶ子供みたいに、

君が手にした宝の地図は、子供じみた悪戯描きに過ぎないかもと、
淋しい目が笑うだろう、妬みにさえも耐える力を、
薄情さが埋める世界だ、きっと十年後でさえも、

季節は飽きずに廻る地球儀のよう、
似て非なる日々を投げかけ、手繰りよせる未来のかたち、
ほら、それは君の描いたまんま、振り返れば昨日の足跡、
今日はまた別の靴を履く、

君はときに輝きばかりを憶い出す、
光に充ちた初夏の木漏れ陽、
真冬の口笛、その鋭さに宿る温もり、
指差す地図には未知なる道が、

君はこれから明日をまた願うとしよう、
いま愛するものをその日もやはり愛せるだろう、
何が変わって、何が変わらないとして、
衝き動かすは変わらないはず、

夜に見た公園や、口づけ交わしたブランコや、
胸を合わせた静けさと体温を、何のひとつも忘れずに、
孤独の鼓動やその傷や、変わらず憶えているだろう、

君が知る世界なんてたかがしれてる、知らないばかりが溢れてるんだ、
それでいいって分かってる、呼吸が続き、
そのとき愛する誰かのために、
君が笑っていられたら、きっとそれだけ、

夜が明けたら旅へ出よう、幼稚なくらいでいいのかなぁ?
考えるのは後回しにして、どうでもいいやと口笛にして、
朝の扉をこじ開けに、夜を超える旅へ出よう、

















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