ワールズエンド・ツアー -116ページ目

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!


「きれいな水」


穴の開いた淡い藍の古いバスタブ、縁から氷柱を尖らせていた、
数秒おきにぽつりと落つる、
透き通ったばかりの水は、天から注ぐ光を連れてふわりと舞う、

キツネの親子が口を開けて待っていた、
まつげを白く凍らせて、乾いた体が成ったばかりの透ける水を待っている、

片目に黒い眼帯の、火吹き男が泣いていた、
零した其れでキャンドル、ライター、マッチまで、
点火の術のすべてを濡らして消していた、

溶けた氷が小さな湖つくってた、
荷台にあらゆる原色積み上げた、サーカス団は明日へ急ぐ、
忘れていた季節のことに気づいて慌てる渡り鳥の群れみたいに、

きれいな水を夢にまで見た道化師は、鮮やか過ぎて透明さえ失くしてしまった其のことを、
泣き疲れて眠ろうとする助手席の、火吹き男に話したがった、
頬には滴の跡が残って、それがいつかの水辺へ流る、
調子外れの童話を唄う、赤い鼻はそんな気がした、

荒野に原野に海辺に空に、
街や森や南の珈琲農園に、
巴里に倫敦、東京、市俄古、
越南、香港、上海、仏蘭西、

渡り鳥が導くように、きれいな水が流れるように、
季節がまた訪れる、新たな季節が巡りくる、
渡り鳥は旅路を歩む、きれいな水が流れるように、
季節はまた変わりゆく、祝福さえ連れ新たな季節がやってくる、
















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「不良の森」


森が燃えてた、森が消えてく、
そこには良いも悪いもない、ひたすら時間を経て消える、
灰になるのを俺は見てる、灰になるから見惚れてる、
嫌いじゃないよ、終わりを見届けられるって、

狂ってないよ、「心身共に健やかに」って、
ヘブライ語で書かれたノートの切れ端を、
毎日、朝夕、眠る前には音読してるよ、
だからさ、お天道様の下、
俺は今日も笑っていようと思うんだ、

雨で散らされたる花を、拾い集めようとして俺は、
なぜだか踵で捻り潰した、そいつの淡い赤が滲んだ舗装は、
シャチが片足食い千切って波の上に赤が混じる、ドキュメンタリに見た風景を思い出す、

森は燃えてた、いまこのとき焼けて墜ちる、
猿やリスやら爬虫類さえ骨まで焼かれて消えてゆくのを「終わりが来るのは早くても」って俺は思う、
なぜなら嫌いじゃないからさ、最期を見届けられるって、

狂ってないと思うんだけど、そんなのあんたがどう思おうが俺は知らない、
呼吸不足で倒れた奏者が二度と鳴らせず隣に死んでゆくのを知っているから俺はただ、
抗うことなく眠ればいいって思うんだ、
あんたもだろう、終わりを見届け続けているなら同じように思うはずなんだ、

焼けてく森は不良が溜まっていたからね、
倒れる樹々には麻薬の吸殻だらけだからさ、
堕ちゆく森は誰かが今日も死を寄与してる、
倒れる生き物、いつかは俺らも同じ路をたどるんだ、
良いも悪いもなく、好きも嫌いもなく、
















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「春の待ち歌」


見慣れたはずの窓の外、風はいまだ鳴りやまず、
枝から葉へと移り住んでく光一滴、静かで耳を澄ませば届く、
糸のように細く拙い春の雨、空へ還った鳥の姿を憶い出しては、
忘れようと何度繰り返しただろう、雪は溶けてきれいな水になってゆく、

思いつきを口笛で、春の歌を風に乗せる、
新芽のことを、そこから咲く花の色、
通りで倒れて風雨に泣いてた自転車や、
通りの赤い雨靴からは水滴ぽつり、
弾ける、転がる、踊る光線、

見慣れたはずの景色はいまや鮮やかななる色を伴い、
水色混ぜた風が流れる、きれいな水に似た色の、
季節重ねて人は老い、鼻先くすぐる花の匂い、
糸のようにもつれて絡まる私たち、美しいやら哀しいやらで、

さよなら星空、さよなら星空、
おやすみの時間がきたみたいだよ、
さよなら砕氷船が渡る海、さよならオルゴールの子守唄、
春待ち歌を羊に歌い、犬に教えて、
さよなら星空、さよなら星空、
美しき時を重ねる旅にたつ、
さよなら過ぎた宝石たちよ、青く若い草原で、
君は僕は柔らかなる奇跡の風に立っている、









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