ワールズエンド・ツアー -114ページ目

ワールズエンド・ツアー

田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!


「風と共に去りぬ」


燃え上がる朝の東の橙に、気づいてながら背を向けた、
映写機からは空想科学が昨日の夜から流れっ放しで、
言葉を理解し得ない男は字幕に並んだ記号を目で追う、
義眼の老婦は途絶えた愛を延々と、やがて永久に導かれるまで、
点火直後の発煙筒ならドラッグ・レースに蹴り飛ばされたよ、いまはもう、
吸い殻みたいに小石や埃と眠りについたはずなんだ、

ブラウン管には旧世紀が見ていた未来、拙く儚く幼いまぼろし、
人は結局、調和にまでは至ることなく争うだけに終始した、
ネズミを追うネコの頭を狙うカラスは銃の標的、
彼の背後にキッチンナイフを磨く妻、彼女は移民手配師に、
抱かれて逃げる南の海を瞼に描く、あとほんの少しなのって、

砂時計を利き手に廻す、売れずに残り続けるうちに、
手垢にまみれて刻を重ねた、星明かりに流れる時間で孤独に慣れた、
小さな子にでも見抜けるはずの甘い嘘とまぼろし売った、
人は脆くも彼に酔う、今日を誤魔化せることが何にも勝ると知っていた、
ウソ売る自分は誰かを信ずことなどない、
そして時間、時間、時間が最期へ呼ぶのを待っている、

習い始めのピアノみたいにたどたどしい、雪が羽根の間を縫って、
手のひら溶ける花を見る、高みに探す鉛が混ざる雲の向こう、
月は足掻けどその手に堕ちぬ、旧世紀が描いた夢には磨き抜かれた鏡のような月の裏側、
人は調和を欲してなんぞいなかった、歩くはかつての銀幕たちの富の庭、
フィルムは切れてからから廻る、映した夢なら途絶えてしまった、
それから君は、それから僕は、
燃え上がる朝の東の橙に、気づいてながら背を向けた、
















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「風立ちぬ」


優しさなんてひとかけらもない午前二時の濃い紫の夜は風立ち、
ささくれたる私ごときは醒めてしまった青い目の前、

琥珀に浮かばせたる氷、グラスに垂れた雫を舐める、
それから割いた果実に歯を立て吸い尽くす、
窓ガラスに浮かび上がるは痩せこけた吸血鬼、それが自らたるを知るに数秒、

嗚呼、暗闇にしか生きられぬ、そんな顔になった気がした、
昼間になれば昼間の面を下げられるのか、好都合に相槌なんぞもうてるのか、
吐き気がするが現実なんぞはそんなものだと思いも老ける、

紛い共が正論ぶら下げ訳知り顔で路をゆく、
見上げる空が青かろうが高くあろうが、それがお前にとってどうなんだと問いてみようか、
私なんぞ痴れた魂担いで歩む、
やがては散ると知るか知らぬか、どこ吹く風に晒されて、
天上天下、青ざめたる虚空に揺れる、










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「裸足の季節」


トビウオたちの噂を聞いた、
鹿の角は流れついた古い枯れ樹を頭飾りにしてるんだって、
船着き場の桟橋は、多様すぎる言葉で埋まる、
異人が異人にかける声、ときに怒声と囃し声、

踵の削れた靴を脱ぎ捨て水のなか、
くるぶし付近に踊る小魚、
水平線から届くのは、真新しい南の匂い、
赤いブイは不安そうに揺れていた、
音なく寄せる波々は、生まれたばかりの砂を連れ去る、
代わりに虹の貝殻と、ココナッツの殻の小舟を、

波打ち際にて揺れ踊るのは星を眺めたかつての帆船、
黒い船が離岸するとき、そいつは沈んでゆくだろう、
そして深い夜の底、魚たちの家になる、

あの夏の、あの日のことが揺れ惑う、
幾億もの骨が混ざった砂の上、裸の足に灼けた其々、
窓辺に風でふくらむカーテン、水々たちは飛沫をあげて、
船待つ異邦人たちを、水の色の目で見てた、
光は波に砕かれて、乱れて散る散るトビウオたちと、
















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