
「真昼の下に蛇」
蛇使いは毎夜のように、蛇に食われる夢を見る、
幾度となく殺されて、やがては排泄されるところまで、
潰し合った間柄、所詮は飼われていただけだ、
好きにしてくれ、それはそれで悪くないって、
痩せ細った喉が揺れてた、
渇きの果てに目を覚ます、水脈取り合う子供のころがなぜかどろりと、
木の根を齧って、干されたまんま忘れ去られた牛の皮で雨風しのいだ、
世代を超えた絨毯みたいだ、お伽の国なら空を飛べるはずだった、
夢に見たのはそんな風景、間欠泉が虹を架けた夕には血に似た陽が垂れる、
夜の残骸、月の砂漠と、
魔法使いの笛の音色が昔話を暴き出す、
垂れた涎に血が混じる、首の付け根に蛇の歯の型、
飲み込みさえもしなかったのか、
それもそれで仕方ない、お前はお前で空腹だろう、
不愉快なら他を探せよ、俺がお前を選んだんじゃない、
お前も選んだわけじゃないだろう、
所詮はその程度の命、せめて俺を笑って食えよ、
毒を飲んだと思うなら、それはそれでお互い様だと、
最期の最期に笑ってやれよ、
どうにもやり切れずに終わりを待つ日々でしか、
思わず吐いた反吐に映った光があまりに眩しく白いのは、
直視もできずに頷くしかないろくでなきもの、
蛇が地を這うように、人もやはりは地を這い尽きて化す残骸、
骸に赤が垣間見えたら、宙舞う鴉が倒れた其れに涎こぼして声をあげてる、
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