
「オルフェウス」
月の砂は朝が来るたび綻びながらこぼれて墜ちる、
夜の間の優しいはずの声を忘れたふりをして、
雨は今朝も降り続き、ピアノは華奢なフープのピアスを歌う、
静かな雨の月夜はそう、響き疲れた小鳥の羽音、
航海中の船たちが、波間に漂う枯れ葉に見える、
煽られては舵を切る、儚い夢と現の狭間、
セスナは吸い込まれるように、折れた羽根の温度をあげて、
黒みのなかに途絶えてく、最期に見たのは空か海かと聞いてみる、
ただひたすらに速度をあげる蒼だった、
そう応える以外にない、
優雅にたゆたう緑色、足は地に這いつくばって、
好きな色を咲かせるまでは、耐える以外に術はない、
ひたむきであれ盲目であれ、
どんなふうに見えたにしても、その調べはピアノの奏でる森羅の万象、
調律者は単音ひとつを叩いては、
順にそれを繰り返す、一音ずつ手繰り寄す、
薄汚なくも美しく、荘厳にも下眉に舞う、
君がそう言葉を探る、僕はまた言葉を拾う、
【 改定 】当サイトイメージ動画
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