どうもー! コウジロウです
引戸ってわかります?
横にスライドする扉のこと全般をいいます。
ここでは部屋の入口、部屋と部屋の間などにある木製引戸に付いている調整戸車の解説をします。
まずは、部屋入口の引戸をみてみましょう。こんな感じです。
◆引戸が閉まっているところ
◆引戸を開けている途中
◆引戸を全開
すみません、3枚目のイラストがどうしても使いたくて・・・こんな加工をやっているから更新が遅いんですよね(笑)
さて、引戸は年数が経つと、様々なことが原因ですき間が出来ます。下記は大げさに描いたイラストですが、引戸は実際こんな感じで動いています。
◆引戸の左が下がったケース
→このケースでは左を上げるか、右を下げる
◆引戸の右が下がったケース
→このケースでは右を上げるか、左を下げる
なかなか一度でピッタリと閉まるようにはなりません。何度か上げ下げを繰り返して、閉めた時のすき間が小さくなればOK。引戸本体と周囲の枠の変形がひどくなければ、調整がうまくいくとこうなります↓
ただ、変形がひどいと、すき間が残る場合もあります。引戸・周囲の枠は、木やそれに類似する材質なので、少しずつねじれたり、曲がったりしてきます。湿気や温度の影響をめちゃめちゃ受けているんですね。
そんな時、次の①、②のケースを知っておくだけで、応急的にどこを着地点にするかがわかります。
※着地点とは、ここで終わりにするというポイントです。この着地点を知らないと、どこで終わりにするかがわからないので、これでいいのかな~といつまでも考えることになってしまいます。
① 枠の真ん中が引戸本体から離れている場合
上下が同時に当たる位置を着地点にする
※引戸本体を削り調整しない限り、真ん中のすき間は無くならない
② 枠の真ん中だけが引戸本体に当たる場合
真ん中が当たった時に上下のすき間が同じ幅になる位置を着地点にする
※引戸本体を削り調整しない限り、上下のすき間は無くならない
さて、ここまでは、引戸本体・周囲の枠がどんな動きをするのか、それにはどんな調整をすればいいのか大枠をお話ししてきました。
<実際の調整戸車って?>
では、実際の調整戸車を見てみましょう。これが引戸を下から見たところ。戸車が2つありますね。
一番外側の穴に2本のビスで固定してあるので、外すとこんな感じ↓
調整は次の画像のビスをまわします。
プラスのドライバーさえあれば高さ調整は簡単にできます。
小さい文字ですが、
上ル と ← (矢印)が刻印されています。
解読すると
『引戸を上げたい時は左へ回す』 となり、
※時計回りと反対
逆に
『引戸を下げたい時は右へ回す』 となります。
※時計回り
この辺までを参考にして出来そうな方は、DIYで調整してみて下さい。こりゃわからん!という方は、業者にご相談ください。
・・・・・・・・・・・・・
調整戸車が破損している場合、交換が必要です。ホームセンターでも売っていますので、やれそうだと思う方はDIYで交換に挑戦してみて下さい。戸車は2本のビスで止まっているので、外して再取付けするだけです。
この調整戸車の調整や交換なら、それほど難しくはないので工具が使えて、引戸が傾いているのを確認できる人なら出来ると思います。
完全にすき間を無くすのは鉋(かんな)を使えないと難しいので、そこは専門の業者に依頼した方がいいでしょう。依頼先は、建具業者になるのですが、表舞台にはあまり出てこない職種なので探す難易度はやや高め。
マンションなら管理会社やメンテナンスサービスを依頼すると、建具業者にたどり着けるかも知れませんが技術水準にはバラつきあり。
工務店、リフォーム会社、家を建ててくれた建築会社に依頼すると、人の繋がりで建具業者にたどり着けると思いますが、建具業者が窓口になることは少ないので、たいてい他の業者が窓口になります。
当然、費用は余計にかかりますが、人の繋がりを利用するわけですから必要コストですね。
・・・・・・・・・・・・・
DIYでやってみよう!という方のために
<引戸の外し方・戻し方>
◆外す手順 ピンク矢印 持ち上げて、下側を手前に引く
◆戻す手順 緑矢印 上の溝に引戸の上部をはめこんでから垂直にし、レールに戸車がはまるように落とす
◆断面図
モノづくりが好きな人なら、ぜひ挑戦してみて下さい。成功を祈ります。
ではまた!