どうもー! コウジロウです





今回は、建具であるあるシリーズを作ったら1位のご相談。ここでいうドアは、ごく一般的なレバーハンドルで開閉するタイプでお話しを進めたいと思います。

 

 


どんなドアでも経年劣化するとレバーハンドル側が下がります。木製の室内ドアでも、金属製の玄関ドアでも。大げさなイラストにするとこんな感じ↓↓↓

 


 


だいたい①か②のポイントで枠とドアが当たる床とドアが当たる、という現象が起こってドアが閉まらなくなります。

 


 

実際の画像で見てみると

 

 

 

 


 

こうなる原因の大半は、丁番という金具の変形です。なぜ丁番は変形するのか?





一つは、扉自体の重さに蝶番が負けてしまうこと。もう一つは、開閉時に体重をかけ続けること。何年間もず~っと。ここまでは普通に使っていて起こる、経年劣化による不具合。

 




突風に煽られての金具の変形もありますが、これはもはや事故。金具の変形は戻る場合と戻らない場合があります。ちなみに画像は突風に煽られて。程度はかなり軽い方でしたが・・・





いずれの場合も変形するのは、たいてい一番上の蝶番です。





 

応急処置としては、丁番の軸を修正してドアを起こします。

 

 

 

 

 


すると、枠に当たっていたドアが枠内に納まるようになります。こんな感じに↓↓↓

 



丁番の修正は、ドアを外してやる場合とそうでない場合があります。





画像のドアは3箇所の丁番で取り付けられています。変形は一番上の丁番なので、ドアを外さずに修正します。





真ん中・下の2箇所は外さずに、一番上だけ丁番を外します。外した後は、曲がったところをハンマー等で叩いて元の状態に戻します。変形していない丁番を見れば、どこまで戻せばいいかおおよその見当がつきます。




元に戻せば終了です。






これで様子を見ながらお使いくださいとお伝えすると、皆さん喜んでくれます。その時に、水を差すような一言を付け加えなければならないのは心苦しいのですが、

 




『金具は一度変形すると金属疲労を起こして曲がりやすくなります。次に同じようになったら金具交換して下さいね』

 

 


ま、壊れないモノはないのでご理解は頂けていると思いますが・・・






ちなみにDIYで丁番交換をする場合、同じものが手に入るなら1箇所だけの交換もあり。





でも、同じものが手に入らない場合は、3箇所交換が必要です。丁番によって、プレートの厚み、高さ、幅が違うので、違う組み合わせで取り付けた場合、ドア本体やドア枠を破損させてしまうおそれがありますので、その点はご注意を!





その違いが、数ミリとか、0.5ミリとかなので、よーく寸法を測って同じサイズを用意出来ればそれがBEST!





わからなければ業者を呼んでください。





大工さんでも、便利屋系業者でも、ちょっとした困り事に対応する業者でもいいのですが、ドア・建具に携わっている人がいいです。





お問合せ時に、『ドアの調整や修理は頼めますか?』と聞いてみてください。呼ぶ前に具体的に不具合の状態を伝えることが大事です。







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