フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -82ページ目

クリスマス前後の講師確保

12月後半、フィリピンはバケーションモードに入る。
クリスチャンの国で、クリスマスがとても大きなイベントだからだ。

なので、レアジョブにとってその間の講師確保が悩みのタネ。
さすがにクリスマスは休講とさせていただくが、
その前後にはきちんと講師を確保しなければならない

で、現地パートナーの仕事の優先順位のトップを
クリスマス前後の講師確保にして、頑張ってもらっていた。

で、今日現地パートナーからの途中経過報告を読んだが、
前々から打っていた手が功を奏し、
このままのペースでいけば大丈夫そう。

クリスマスはさんで、早番グループ・遅番グループに分けたり、
コールセンターに泊り込みの人を募集したりと頑張り、
どうやら大丈夫そうな気配。

まだまだ油断は禁物だが、ほっと胸をなでおろした。

スケジューリング その1

戦略コンサルのときに、スケジューリングがメチャメチャうまいマネージャがいた。
普通戦略コンサルはご存知の通り、レッドオーシャン ど真ん中な産業なので、深夜2時3時までの労働は当たり前。
でもそのマネージャは、夕方6時、7時にはもう帰り、それでいて結果をしっかり出していた。

これは、相当スケジューリング(正確にはワークプランニング)がうまい証拠。
長時間仕事をしなくてもいいように、自分の時間を効率的に活かし、短時間のコミュニケーションで部下を的確に動かせているというわけだ。

ベンチャーをやりながら、何であの人はすごかったのかなぁと、思い出しながらずっと考えていた。
で、恐らく秘密は下記3点だろうと思った。

・作業全体が相当複雑だったり、他者との共有が非常に重要という場合を除いて、エクセルとかガントチャートのように、スケジューリングを紙や形に落とすべきではない
・全作業の中のボトルネックを明らかにし、そこへのリソース配分を最優先にすることがスケジューリング
・雑務には優先順位をつけず、来たものから順にすぐこなしたほうが効率的

続きはまたいずれ。

資本政策

そろそろ資本政策も考えないといけない時期。

資本政策を考えるためには、
この時点ではいくらで評価されているべきで・・・
というエクセルの数字も大事。

だが、より大事なのが、
・どういうサービスをどの時期に展開していたいか
・そのためにはどんな人員リソース・投資が必要か
・それでは、最初から張っておくべきお金はいくらか
という視点。

最近は目の前の課題の解決ばかり追っていたから、
どうも長期的な視点を忘れてしまいがちになっていた。

これを機会に、長期のビジョンを具体的な言葉・数字にじっくり置き換えたい。

不義理

昨日、ヤマを二つ越えた

両方ともまだまだ継続して努力しなければならないところだが、
これでしばらく (といってもここ2週間ほどだと思うが)
生徒様や仲間を不安にさせることはないだろう。

で、今日は、その疲れか、体が動かなかった

最低限やるべきこと、
例えば講師の出勤確認とか、
新しい講師のトレーニングをやった後に、
バタンと寝てしまう。

そのせいで、今晩出席予定だったパーティを
寝飛ばしてしまった・・・

起きてみたらもうほとんど終わる時間。

あんまり良くないが、
最近そういう飲み会にとんとご無沙汰になってしまっている。

パソコンに向かって作業をしたり、
スカイプで講師や生徒様、仲間と話す毎日。

恐らく、やらなければならない仕事がたくさんある上に、
仕事そのものがすごく楽しいんだと思う。

なので、不義理を働いている皆様、申し訳ないです。
僕はそういう男なので(知っていると思うけれど)、ここで謝っておきます。

男性講師

今日は男性講師のトレーニングをした

いままでは、フィリピン大学の在学生・卒業生の女子しか講師がいなかったので、
男性と話しているのに思わずなぜか緊張。。。

よく、「なぜ講師は女性しかいないの?」と聞かれていたが、
別に特に理由はなく、
現地パートナーが女性だったので、
女性の方が集めやすかったにすぎない。

フィリピンは一般的に男性よりも女性の方が
仕事がよくできると言われているらしいが、
今日の彼はすばらしかった。

発音もきれいだし、教え方もうまい。
コンピュータ学科だから、パソコンのこともよくわかる。
考え方も極めてロジカルで、説明がほとんど要らず、
「即採用!」だった。

土曜日から入るので楽しみ。

給与計算

講師への給与計算をした。

ひー面倒くさい

でも1時間たりとも間違えちゃいけない
講師との信頼関係が損なわれることがあってしまってはならない。
払わなくていい費用は払うべきではないし。

で、結局1日かかってしまった

なので、フローを見直すことにした。

きちんとメモを毎日つけていけば、月末にエクセルで自動計算で出せる仕組み。

これがあれば万全だ


企業目的から軸をぶらさない

うちの企業目的は極めて明快で、
「安価で良質なマンツーマン英会話レッスンを大量に提供すること」
である。

これは、松下電器産業の水道哲学を基にしている。

松下幸之助氏が述べられた水道哲学とは次のようなもの。

産業人の使命は貧乏の克服である。そのためには物資の生産に次ぐ生産をもって、富を増大しなければならない。水道の水は、通行人がこれを飲んでもとがめ られない。それは量が多く、価格があまりにも安いからである。産業人の使命も、水道の水のごとく、物資を安価無尽蔵たらしめ、楽土を建設することである

松下幸之助氏は、世の中に貢献するために、
高嶺の花だった電化製品を安価にし、
良質なものを大量に供給しようと考えていらっしゃったわけだ。

これを真似て、スカイプ英会話 レアジョブ の企業目的も、
「安価で良質なマンツーマン英会話レッスンを大量に提供すること」
にした。

(だから月5000円で毎日レッスンが受けられる

中高で習った英語の基礎を活かす機会がない、
だからしゃべれない・・・
こういう状況を打開することが、
レアジョブの社会貢献であると思う。

今日、仲間と議論していて(この時間まで・・・汗)、
それを再確認するいい機会になった。

・僕たちの一番の武器は、世の中、とくにネット上における評判になるだろう
・評判を築くためには、信頼をして頂かなければいけない
・信頼して頂くためには、出せる情報は全部出して判断していただかなければならない
・目先の利益よりも、良い評判を獲得できているかの方が大事
・良い評判を得て、多くの生徒様に使っていただけているという状況の方が大事

立ち上げ1ヶ月も経たないこの時期は、
「あれもしたい」「ここも変えたい」と、
やりたいこと・やらねばならないことが満載であるが、
軸はぶらさず、惑わされず、
この企業目的に賛同してくださる生徒様や関係者の方々の人数を増やしていきたい。

スティーブ・ジョブズのスピーチ。

アップルCEOスティーブ・ジョブズの、スタンフォード大学での、かの有名なスピーチ。




君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。

「Stay hungry, stay foolish. (ハングリーであれ。馬鹿であれ)」


何度読んでも(見ても)感動する。。。

日本語訳はこちら

恥をかきたくないという思い

起業する前だが、
ポール・グラハム氏の「学生のためのベンチャー指南」についての記事
を以前載せた。

一部を抜粋すると、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほとんどの人にとって、一番自分を突き動かす原動力となるのは、自分の周囲の人の意見だ。
 (中略)
日々の仕事に駆り立てるものは、恥をかきたくないという思いだ。この性質ってのは変えられないと思う。変えられたとしても、そうしたいと思うだろうか。自分の周囲の人々が自分をどう思うかについて、本当に、これっぽっ ちも気にしないという人がいたとしたら、それはサイコパスだろう。だからこの力を風だと思って、自分の船がそれを受けるように舵を取るといい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

起業してから、 これは本当だな、とつくづく感じる。

・「xxx」が良かった、というメールを生徒様から頂きたい
・「xxx」が悪かった、というクレームは頂きたくない
・講師には十分なレッスン機会を提供して、ここにはたくさん働く機会がある、
 このサービスは信頼できる、と思っていて欲しい
・一緒に事業をやっている仲間にも、この事業は成長性と採算性のあるビジネスで、僕のことを頼れる奴だと思っていて欲しい
・辞めた前職の会社の人たちには、「こいつ辞めない方が良かったのに・・・」とは思って欲しくない

マンツーマン英会話 レアジョブ は、これまでの語学サービスのあり方を変え
ひいては日本人の国際社会における存在感UPにつながると確信して
このビジネスを始めた。

けれども、始まってみれば、実際にその通りかどうかを評価するのは全て他人になる。

恥はかきたくない。
このビジネスすごいなって、周りからは思ってもらいたい。

そう思って、毎日仕事を頑張っている

ベンチャーキャピタルの方とお会いした

今日また別のベンチャーキャピタルの方とお会いした。

まさに僕たちが考えていた経営方法と共感でき、
とても幸せだった

「人は雇いすぎない。優秀な5人程度が専念する」
「受託開発はしない」
「2年で黒字化する」
「シェアが希薄化すると、方向性が分散し、スピードが落ちる」
「PR、SEOに注力する」
「紙ベースの売上計画よりも、大まかなコンセプトでの握りのほうが大事」
「大まかなコンセプトで握る」
「優秀な5人を雇うのためのエンジンとしての投資」
「この業界のナンバーワンに向かって突っ走る」

ぐむむ。

その他、経営に対するヒント、
最新IT事業の内容など勉強させて頂いた。

投資して頂けるかどうかは別としても、
とても幸せな時間だった。