フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -72ページ目

ケラケラ

真夜中にこちらのオフィスに到着した。

相変わらず、うちの講師たち・スタッフたちはいつも楽しそうで
仕事が終わりだったが、絶えずケラケラ笑っていた


カスタマーサポートの本

うちでカスタマーサポートを担当している一人に、
うちの生徒様のKai様よりご推薦いただいた 、 関根健夫氏の 「[臨機応変] 対応 完璧 マニュアル」を貸した。

今日その本が彼女のカバンから少し顔を出していたが、
ふせんがびっしり貼ってあったのを見て、
すこしうれしくなった。



「誰がやるの?」を解決する

最近よく読んでいる、(たいへん面白い)
インフィニティ・ベンチャーズ小林雅のBlog  に、
次のようにあった。

ベンチャー企業の場合、「ビジネスプラン」なるものを書けとアドバイスされたり、ベン チャーキャピタルから要求される。 ・・・ ビジネスプランは不要だとまではいわないが、 実際のところ、役に立っているのだろうか?

たとえば、 DeNAさんにしても最初はオークションビジネスであったが、現在はモバゲーを中心とするモバイル事業が主力になっている。 GREE に関してはもPCのSNSだったが、今となってモバイルのエンタメサービス&コミュニティとなっている。  両者の特徴は、当初のビジネスには DeNAさんはヤフーや楽天、GREEはミクシィといった強力なライバルが存在していたが、苦しみながら、強固な組織をつくり、 モバイル事業で飛躍した  という共通点がある。

モバイル事業という点を注目を集めるいるが、重要な点としては組織力の高さだ。 GREEの田中さんがよく話すことだが、 良いサービスをつくるに は良い会社・組織を作らなければいけないということを言う。 まさにDeNAやGREEはその点を実践してきた といってもよい。

・・・結局、サービスにしても、戦略にして、結局 誰がやるのか?という点がベンチャーにとっては重要だ。 リソースがないのがベンチャーであり、 まずはリソースとか組織とか、そちらから発想する必要がある。  

そうなんだよ、と思った。
「何をやるの?」 とか、「どうやるの?」 とかよりも、
「アイデアはいいんだけれどさ、誰がやるの?」 が、
ベンチャーにとって最大の問題だと思う。


明日、フィリピンにまた行ってくる。
前回フィリピンに行ったのが5月だから2か月ぶり。

前回フィリピンに行ったときに痛感したのは、
フィリピン側の組織が拡大しつつあるということ。
そして、フィリピン側に比べて、日本側の組織がまだまだ小さいこと。
それがゆえに、僕やパートナーの時間が足らず、
ビジネスの進化が遅くなっているということだった。

だから帰ってきたあとは、
「人事をまず最優先」 と掲げ、(心の中で)
毎日人事に関することをやってから他の仕事に取り組むようにした。
(これまで人の採用なんてやったことないから、
 こうでもしないとなかなか体が動いてくれない)

それで、うちに投資いただいたグローバルブレインさんのご支援や、
このブログを通じた応募などもあり、
おかげさまで、現在日本でも組織は拡大し、
社内・外で10人体制となった。

だから、今回フィリピンにいくときには、
前回日本にパートナーを一人置いて成田空港に向かったときにあった心細さみたいなのがない

それはとてもうれしい (皆様、ありがとうございます)

で、フィリピン行きの最大の目的は、向こうの組織のさらなる拡大。
講師採用のほうではなく、事務局側のほうを採用し、
強力な組織にしていく。

というのも、日本側を拡充して、
いろいろな仕事はやってもらってできているが、
僕がそれを最後までチェックしきれない、という事態になっている。
僕が仕事全体のボトルネックになっているわけで、
なんでかというと、僕やパートナーが
本来フィリピンの事務局側に任せてもよいはずの仕事までやっているから、
こういう状態になっているのである。

だから、向こうを拡充してくる。

こうやって組織を拡充する、というのは、
消費者側(うちの場合は生徒様)からすると全く見えないわけで、
「最近サービスが何も進歩していないじゃないか、何をやっているんだ」
的な話になる。

(いや、さすがにそういう突っ込みをメールなどでいただいたわけじゃないけれど、
 以前から抱えている問題を解決できないでいるな、と気づくのは
 経営者として非常に心苦しい )

事業のスケールに関する問題は、
管理者画面機能の強化・最適化とかを通じて改善してきているが、
生徒様ひとりひとりが受けうるサービスの状態は、まったく変わっていない。

悶々と「3か月前と今で何も違わないじゃないか、何やっているんだよ」と思うが、
「いやでも、現在の努力が『誰がやるの?』っていう問題点を解決しているんだよ」
と考えて自分をなぐさめている。

まぁでも、タネはいろいろ仕込んであるわけで、
これが今月末からまた少しずつ芽を出していき、
生徒様によりよいサービスが提供できるようになると思う。

インターン募集(プログラマ・プログラマ見習限定)

インターンの募集を打ち切るといいましたが、
コーディングができる人に限り、募集します!

言語は問いませんが、
他のインターン3人と一緒にいろいろ企画をしてもらったり、
よい企画を実現する(=サービスをつくる)ことをやったもらったりします。

ただし、募集は一人のみとします。
おそらく、最初に面接に来ていただいた方にお願いすることになると思いますので、
興味のある方は、こちら からお早めにご連絡ください。
詳細について質問のある場合もどうぞ。

人材開発

この本を読んで感動した。

トヨタ経営大全 1 人材開発 上/ジェフリー・K・ライカー
¥2,310
Amazon.co.jp

(トヨタは)「ジャスト・イン・タイム」思想を組立ラインの外まで拡大し、全工程をつなげ(工程間の仕掛けを最小化し)、ある工程で問題が発生すれば次の工程に直ちに影響が出るようにしている・・・どうして多くの企業が最低限の教育訓練しかしないのに破たんしないのだろうか。その答えは、それらの企業では工程がつながっていない(在庫バッファーで切り離されている)ため、システム内のここの工程能力に大きなばらつきが存在することを許しているからだ。

標準作業の狙いは、仕事を繰り返し作業にすることではなく、仕事の最善のやり方を定義し、ばらつきをできる限り減らすことである。

長い目で見れば、『仕事の教え方(JI)』という土台がない状態では、標準作業は機能しません。『仕事の教え方(JI)』をしっかり根付かせれば、多くの会社が苦労している問題の大半は避けることができます。


講師数百人をどうトレーニングしていこうか、と考えていたが、
「これがスケールの効くトレーニングのしくみか」
と感銘を受けた。

(スケールの効くトレーニングの仕組みを考える必要のない人にとっては
 非常につまらない本だと思う)

実は今、講師トレーニングの新システムを企画・設計・開発中なのだが、
このトヨタの仕組みは、トレーニングシステム第二弾の位置づけで導入していこうと思っている。

文章の順番は大事

コンサルに入って印象に残っているのは、
けっこう偉い上の人同士が、
パワーポイントに書いてある箇条書きの順番を、
「これよりもこれの方が上じゃないか?」
なんて時間とって議論していたこと。

コンサルって細かいところに気を使うんだなーと思っていたが、
いざお客様に見せる文章を自分で書くとなると、
ホント、すごい重要だなと思う。

ビジネスにおいて、いい文章を書くためには、

イシューに沿っているかという視点 
どの要素を載せるかという絞込み

この二つだけでなく、

・それらの要素を載せる順番

これも非常に重要。

同じ内容を言うにしたって、

・東京はチャンスがいっぱい
・東京はいろんな人がいる
・東京は広い
  → だから東京に来よう!

と伝えるよりも、



・東京は広い
東京はいろんな人がいる
・東京はチャンスがいっぱい

  → だから東京に来よう!

と言った方が効果的だと思う。

「んじゃ、どうやったら順番をうまく並べられるようになりますか?」

と昨日インターンS君に聞かれ、うまく答えられなかったが、

それはおそらく、

情報をひとつひとつ渡していくとしたら、どういう順番で渡していくと、
最もイメージしてもらいやすいと思う?

という問いに対して、
全パターン試してみて、ベストなものに絞るという方法がいいんじゃないかなと思う。

文章全体がきちんとしたツリー構造になっていたら、
全パターン試すといっても、そんなにパターン数が多くあるわけではないし。

とはいいつつも、もちろん、文章を書くのにここまでエネルギーをそもそも割かない、
という選択肢もある。
(このブログみたいに)
つらつら書き連ねて問題ないのであれば、さらさらっと書いて終わりにするのはもちろんOK。

社内の飲み会を開いた

社員、アルバイト、インターンが今日全員そろったので、飲み会を開いた。

といっても、レッスンの管理があるから、
飲めない人は飲めないし、
夜6時から行って1時間ほどくらい。

でも、とてもうれしかったなぁと思うのは、
フィリピン側だけでなく、日本側の組織もこうやって成長しているということ。

あと、仕事以外ではなかなか話す機会がなかったメンバーの
個人的な話を聞けて、とても面白かった。
(xxx君は高校時代モテモテでしたとかそういう話)

でも最後の個人的な質問には参りました。
ナイスつっこみでした。

今日は内輪ネタですみません。

講師給与計算終わり!

講師給与計算は、やはり計画的にやらないと、どうしても最後は徹夜ってことになってしまうと反省。

最後に、コピペ作業を数時間延々やる羽目になって、1年ほど前に延々翻訳をやっていた時の気持ちを思い出した。面白くはないがどうしてもやらざるを得ない仕事があるときは、その仕事の意味付けを適切に行うことで、モチベーションダウンを防ぐごとができる。だから、上司として雑務をお願いする時は、その仕事が全体の中で持つ意味を適切に説明することが大事だよな、と思った。

あと、情報システムが競争力にダイレクトな影響を持っているってのも実感できた。 リテール金融(銀行とか)の競争力は情報システムに依存する、とかいう話を1年半前に聞いていたことがあった。これはたとえば、顧客に販売する時に複雑なリスク計算を必要とする金融商品は、売り出せば大いにもうかるとわかっていても、適切な情報システムがないと売ろうにも売れない、という例があげられる。以前はここのところは理屈で理解していただけだったが、今回は給与エクセルをいじっていて実感した。 というのも、講師の昇給を前は手計算でやっていて、手作業なので面倒だし間違いは出るしで、いろいろな昇給パターンを導入するのをあきらめていた。でも、今日はそこのところを全自動でやるモジュールを取り入れた。間違いが減る、作業量が減るってだけではなくて、昇給パターンを自在に組み替えることができるようになったのが大きい。昇給モデルの組み方がかなり自由になると、いろいろな昇給パターンが試せる。昇給パターンの組み方により、講師のインセンティブ・モチベーションの持ち方を大いに変えられるから、よりよいレッスンを提供するためにベストな方法を探ることができる。自分は普段情報システムをつくらない分、情報システムを整備することが、競争力強化にダイレクトにつながるのだな、と感じた次第。

ゆるくつながる

フィリピンオフィスと、日本オフィスを、スカイプで常時つなげるようにしている。

ウェブカムで互いの部屋全体を映し、
マイクをONにし、
音声はヘッドフォンで聞くのではなく、
ハウリング覚悟でスピーカーから流す。

話すことがなくてもつなぎっぱで、
相手が今何をしているかを、見ようとすればすぐ見れて、
相手が何をしているかを、聞こうとすればすぐ聞ける。

相手の部屋に来客があればすぐにわかるし、
笑い声が聞こえたら楽しそうだな、と思う。

今日は○○は元気だな、とか、
○○の声が聞こえないけれどどうしたんだろう、とか。

仕事についてのメールを送って、
それが何かジョークが書いてあったりしたら、
笑い声が聞こえて、そこから会話が始まる。

このゆるくつながっている感じがよい。

コミュニケーションにはコストがつきものだが、
そのコストを極力まで下げたコミュニケーションの実施。

目的があるコミュニケーションではなく、
目的がないけれど、常につながっている感覚。

遠く離れて仕事をするから、この感覚は非常に大事。

インターン その3

今日、インターンの学生がさらに一人増えた!

前の二人と同じく、僕のブログを読んで連絡をとってくれた。
ありがとう!
ブログ書いていて良かったです。

彼は、フィリピン関係のNPOでずっと働いていたので、
「フィリピンの発展に貢献したい」 とのこと、
とても頼もしい限りです。

英語ができるだけではなく、
フィリピン人の良いところ・悪いところ、
どう接していくべきなのかってところがわかっている、
というのがとてもうれしい。

彼もこれからが楽しみです。

ところで、インターンを募集して1週間で3人集まりました。
これ以上は面倒見切れないので、
しばらく募集を停止します。