フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -70ページ目

人材採用のセミナー

人材採用のセミナーに出てきた。(セミナーは1月の税務説明会以来!)

非常に面白かったので、以下、メモ。


経営者の思い描いているビジョン以上の人は入らない
どんな事業をし、どういう人をそろえたいのか、というビジョン

どのような人をとりたいのか、活躍できる人の要件定義が必要

採用担当者を誰にするかがとても重要。
それ以上の人材を採用することができないから。
できるならば、その会社のモデル人材をあてるといい
採用担当者の選定を人員配置で最も高い優先順位におくのが大事。

たとえば採りたい10人を採るために、
上流工程(=まずエントリをたくさん集める)ところに
労力・コストの8割をかける。(=広告、説明会、DMなど)
しかし、もちろん無駄が多い。
1000人の面接をさばけるのか、など。
理想的には、上流工程をできるだけやらず、
採りたい10人に直接アプローチし、
そこのフォローに徹底的にマンパワーをかけた方がよいはず。

ではどうやって、上流工程で人を集めるのかというと、
攻め型PR活動をした。

最初は、広告出して説明会しても人が集まらなかったので、
学生団体とかサークルに行って説明させてもらった。
結果わかったところは、会社をPRするのではなく、
学生が来たいと思うような場を提供することが、
採りたい10人にアプローチするよい手段。

そして、説明会でなく共感会にした。

具体的には、
「就職活動をするのなら、この会社のセミナーを受けておいた方がいい」
という口コミが起きるようなコンテンツを用意する。
(自分のやりたいことが明確になるセミナー、みたいな)
そして、学生が学生30人集めたらそのセミナーを無料でやりますよ、
というようにする。
そうすると、自然と学生を集客できる。

筆記・面接を辞め、投票による行動分析の測定をしたことで、
効率的な本質的な採用手法を生み出した。

簡単にいえば、「心配りができる」かどうかは、面接ではわからない。
だが、たとえばレストランに一緒に行けばわかる。
ただし、「見極めよう」というテンションを出すとまずい。
たとえば、グループワークの後ろでファイルを持ってチェックする社員がいる、とか。
なので、学生同士に選ばせた。
学生に選ばせると、社員に選ばせるのとほとんど同じ結果が出る。

活躍できている人
・仕事に対する意味付け (どうしてこれをやっているのか?)
・将来に対する見通しができている
・成果を上げるための成功方程式が持てている

(質問をした)
講師として優秀な人をスタッフとして採用する、という点についてどう思うか?
 職種によって違う。
要件定義を明確にすることが大事。職種によって違うので職種別にやる。
その上で判断すべき。

(その他アイデア)
エンジニアに向いている、という筆記試験がある。SPIの空間図形。足きり程度にしか活用していないが、ここでの結果が悪いと、仕事の出来もやはり悪い。

(関係ないけれど)
今日の講師、プレゼンのスタイルはジャパネットたかだの社長と似ていると思った。
あと、いまのうちのレベルだと、採用に力を入れるよりも育成に力を入れるべきだなと思う。

誕生日メッセージ

誕生日を迎えました。
今日で28歳です。

講師たちから Happy Birthday! というチャットメッセージをもらっているのですが、
ひとつ気になることが・・・

うちの講師は男性よりも女性の方がずっと多いのですが、
午後1時現在、誕生日メッセージをくれたのは、
男性講師8割 : 女性講師2割

・・・ なぜか、男性講師ばかりです。
ていうか男性よりも女性の方がこういうところはマメじゃないのか? という疑問が・・・。

可能性としては
・僕が女性講師から総スカンをくらうような何かをやってしまった
または
・僕が男性講師(のみ)に何らかの魅力を振りまいている

のどちらかかなぁと。。。
日本よりもゲイ比率は高い国なので、後者の可能性はけっこう冗談ではないです。

いやー、誕生日メッセージをもらうこと自体はうれしいんですが、
比率を考えるとちょっと怖いです 笑

Bossを評価する仕組み

「顧客志向になろう」 とか、
「従業員の声を聞こう」 とかってのは、
まぁ企業でよく言われる話で、それ自体は否定できるもんじゃない。

だから、
「もっと顧客志向であるべきなんだよな」
「従業員の声をもっと聞くべきなんだよな」
と言うこと自体は、あまり生産的でない。

むしろ、
「どうやったら顧客志向になれるのか」
「どうやったら従業員の声をくみ上げられるのか」
ということだと思う。

すなわち、
「従業員の声を聞く・・・ それはいいアイデアだ。」
「でも、どうやってやるの?」
「あとさ、誰がやるの?」
ということになる。

たとえば、レアジョブが始まったばかりのころは、
講師が10人とかで、意見を集めるには、ただ単に全員と話せばそれでよかった。

だけど、講師数が拡大するにつれて、そうもいかなくなる。
たとえば、400人の講師に5分ずつ話を聞くだけでも、30時間以上かかるわけだし。
だからといって、講師から自然に出てくる意見を待っていただけでは、
・こっちの耳に都合のいい話
または
・古くからの講師で、僕と親しい講師の意見
しか集まらず、バイアスがかかる。

だから、講師の意見を集めるための仕組み、が必要なんだなと思った。

最近導入したレッスン評価システムだが、これを導入するときは、すごく迷った。
だって、今まで仲よくしていた生徒様から、いきなり評価されるってのは精神的にきついだろうなと思うから。

で、講師に色々ヒアリングしていたんだけれど、
「Bossを評価する仕組みも必要じゃない?」
と言われた。
(講師の何人かからは「Boss」って呼ばれている)

なるほどー と思った。
いや、そうなんだよ、ていうか、そうだよね。
と当たり前のことにようやく気付いた。

そういえば前職の戦略コンサルでも、四半期毎に
"Morale survey"というものをやっていて、
働く時間とか上司からのフィードバックとか、
さまざまな点における満足度を調査していた。

そのときは何の気なしに答えていたけれど、
ああ、従業員の声を吸い上げるシステムを仕組みとして担保していたのね、
とようやくながらにして気付いた。

これに気づいたあとは、誰に任せるかってところが次のポイントかなと思っている。
自分でこれをやらず、誰かに任せられるようになれば、仕組みとして完璧だと思っている。

根切り中

フィリピン側スタッフの一人を、今、根切り 中。

僕からつらく当たられて、向こうもつらいだろうけれど、こっちだってつらい。

けれど、ここで甘えを抜けきれないと、いつまでたっても意識は学生のままで、進歩がない。
ここで進歩できないと、運よく別の会社でいい上司と巡り合わない限り、同じ発想・同じ失敗を繰り返す。

ガス抜きを別のスタッフにお願いしているが、辞めてしまわないかと不安になる。。。

伸びるとわかって採用したんで、ぜひ、この山場を乗り越えてほしいと思っている。

講演でお話させていただく内容

今週日曜日の講演(TOKYO起業塾「創業入門コース」起業家体験談)ですが、
僕は、弱冠27歳で起業してからまだ11か月。
(なのでいったんはお断りした)
いったい何が話せるのかなぁと考えまして、

皆様が抱えているであろう3つの疑問
「起業ってどんなものだろう?」
「起業した方がいいのかな?」
「どうやって起業すればいいのかな?」
これらの疑問を少しでも解決できるようにお手伝いするのが本日の目的、ということにしました。

簡単にレアジョブを紹介したのち、次のような流れになっています。
・どのように8年間起業準備をしたか
・実際の起業の流れ
・起業をしてみてどのようなことが予想と違ったか
・起業において最初から回避できる間違いとは何か
・具体的なハウツー

具体的には、当日使うプレゼンテーションは次のリンク先のようになっています。
http://www.hotdocs.jp/file/128846
ご意見などありましたらお教えください。

なお、キャンセルが6名分出たとのこと、
まだ予約に関しては「電話等で問合せがあれば受け付けています」そうです。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/topics/0807/0032.html
新事業創出課 TOKYO起業塾担当 TEL:03-3251-9367

グーグル・クロム Google Chrome その2

Google Chrome、ダウンロード可能になったんでさっそくインストール!

いや、早いです。
Firefoxよりも早いです。
レアジョブのページですら、表示が速くなります!
(もちろんGoogle Chromeのために特別に何かしているわけではありません)

で、ウェブアプリですが、
Google SpreadsheetがExcel並みにサクサク動く、
ということはさすがになかったですが、
Gmailの動作が体感で2倍早くなった感じがします!

デスクトップ上のメールソフトとしてはBecky!が速いので使っていたんですが、
それにまだ一歩劣るものの、とてもいい感じです。
(Outlookなんかと比べると、Gmailの方が早い気がする)

あと、昨日はしょりましたが、Google様の戦略ってのは下記のようなものだと考えています。

ウェブアプリ(Gmailとか、Google Docsのような、ウェブ上のソフト)のボトルネックは早さ。どうしてもサクサク動いてくれない。だからデスクトップアプリ(Outlookとか、エクセルとか、いわゆるソフトウェア)を使う人が多い。
 ↓
Google様はウェブアプリを推進したい。
サーバ側の方はすでにいろいろと頑張っているので、次はブラウザ。
ウェブアプリがサクサク動くウェブブラウザをつくった(=Google Chrome)
 ↓
ウェブアプリは無料で機能もある程度豊富なので、サクサク動くことがわかると、みんなが徐々にデスクトップアプリを捨ててウェブアプリに移行しはじめる
 ↓
デスクトップアプリを使わない人が増える
 ↓
ある時点で、はたと気付く。
おや? なんで高いお金を出してウィンドウズを使っているんだろう?
ブラウザさえあれば用は足せるわけで、
そうしたらOSはリナックスとか無料のもので十分じゃないか?
 ↓
ウィンドウズを使わない人が増える。もちろんMicrosoft Officeも減る
 ↓
Microsoftの収入の大部分を占める事業が大打撃を受ける
 ↓
Google様の天下

このような戦略ではないかと考えたので、
「天下のMicrosoftとガチンコに勝負に来ているな~ すごいな~」と思って、
このGoogle Chromeにはかなり興奮しています。

今後どのように展開するかどうかはまだわかりませんが、Google、怖いですねぇ。。。


追記: Google Chromeでこのエントリをかいたところ、なんだか変な感じになったので、Firefoxで書き直してみました

グーグル・クロム

Googleがブラウザ「グーグル・クロム」を開発したとのこと・・・


chrome


chrome1

いやー、Google、やるね!
あのマイクロソフトとついにガチンコで勝負してきた!
とてもドキドキする。

ウェブアプリって、サクサク度合がデスクトップアプリに負けるのがどうしても欠点だったけれど、
(Google Spreadsheetとか。共有できるのは便利だけれど、サクサク動かないのはいただけないので、用途がかなり限られる)
このブラウザでならどうなんだろう・・・

早く使ってみたい



開成若手経営者の会

「開成若手経営者の会」というのに参加してきました。
母校の開成出身の、若手の経営者(40歳くらいまで)が集まる会合です。

会費は7500円! と少々お高めだったのですが、

価格.com 田中社長
グロービス 川口プリンシパル
ライフネット 岩瀬副社長  (卒業年度順)

などなど、有名人が集まる会合でした。

皆様の前で5分間プレゼンの時間を頂き、
「面白いねぇ」「いいねぇ」とほめていただいたり、
いろいろ質問をいただいたりしたのは、
普段あまりそういう機会がないだけにとても嬉しかったです。

会全体を通して、母校の先輩からお話を聞いたり、
なんと、高校のときからすでに起業している後輩がいたりと、
なんだかとても勇気づけられました。
(僕は、19歳でベンチャーでフルタイムで働きはじめていたので、
 とても早いはずだと思っていたけれど、上には上がいた!)

いろいろな方がいらしていたんですが、ライフネットの岩瀬さんは、前からとてもお会いしたかった方。
留学時代の本はとても面白く、そのころからブログ を読み続けています。
ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて/岩瀬 大輔
¥1,890
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岩瀬さんは、エリート中のエリートの道を歩んできたあと、起業に挑んだ方。
東大(在学中に司法試験合格) → ボストンコンサルティング → ファンド → ハーバートMBAを最優秀で卒業 → 格安生命保険のライフネット を設立

ライフネットの生命保険 、いいです。安いです。今までは都民共済が最も安いと思っていましたが、さらにその半分の安さ! 僕は先月に申込み、保険を契約しています! )

岩瀬さん、実際にお会いしてみて、
頭の回転が尋常でなく早いのは予想どおりでしたが、
とっても気さくで良い方でした。
(アドバイスもいっぱいいただけました)

最後に私信ですが、水谷君、ブログを読んでくれていてありがとう。
会をご準備くださったスローガンの伊藤社長、ありがとうございました!

(後記)
岩瀬さんのブログで、レアジョブをご紹介いただきました ! 感激です。岩瀬さん、ありがとうございます!

レッスン評価システム

レッスン評価システムをようやく投入することができて、ひと安心。
自分が受けたレッスンを5段階で評価できるというもので、
経過を見る限り、多くの生徒様にご利用いただいているようで感謝。

今回これを導入したのは、レッスンの質の向上のため。
これまで、メールなどで生徒様から講師へのフィードバックを頂いていたが、それを翻訳し、講師に伝える、というプロセスは限界に来ていた。(とくに、悪い点を指摘するメールの場合、かなり慎重にならないと、不必要に講師を傷つけるものになってしまったいるするので大変)
今回の仕組みはその作業を自動化するもので、ようやく投入できて、ひと安心。

これをつくる際は、このエントリ で触れた下記の文献を参考にした。

「みんなの意見」は案外正しい/ジェームズ・スロウィッキー
¥1,680
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この本の言わんとしていることを要約すると、

・これまでの世の中は、その道のプロが正解を知っていて、他の人(大衆)はそれに従うのが正しい、という構図でできてきた。 (たとえば、英会話でいえば、英語教育の専門家や講師トレーナーが、優れた英会話レッスンのやり方を知っており、英会話を習う人はそれに従うのが正しい、という考え方)

・しかし、本当にそうなのだろうか、と研究していくと、そうではない実例の方が多い。 (もし、英語教育の専門家や講師トレーナーが正しいやり方を知っているのだとしたら、なぜ日本人の英語力はここまで伸びないのだろう。。。 )

・すべての例で成り立つわけではないが、その道のプロよりも大衆の方が正しい答えを導き出している例はたくさんある。  (英語教育の専門家や講師トレーナーが定めたレッスンスタイルよりも、生徒様ご自身の「こういうレッスンを受けたい」という希望に沿ったレッスンの方が、よっぽど効果があるのではないだろうか。 )

・これは、大衆のひとりが、その道のプロのひとりよりも優秀だということを意味してはいない。大衆ひとりひとりの意見にはばらつきがある。でも、大衆の意見を総合したとき、その道のプロひとりよりも、統計学的によっぽど正確な意見を出すことができる  (なので、今回レアジョブでは、生徒様皆様の評価を集約するしくみをつくった)


だから、僕は、レアジョブのホームページにも載せたとおり、
生徒様のためのレッスンですので、他の誰よりも生徒様ご自身の視点が、最も重視されるべきだと考えております。
このように考えている。

ざっくり今結果を見たところ、これは恐らく正しい模様。
僕や講師トレーナーの判断と、生徒様の判断はぴったり一致している。
いや、むしろ、僕や講師トレーナーの判断が正しいと証明されたのかもしれない。

いずれにせよ、レアジョブは、この生徒様の評価を上げるために努力していく。
この数字が上がれば、レッスンの質向上の施策が功を奏したってことだし、この数字が下がれば、何かが問題がある証拠。
データポイントが多ければ多いほど(=つまり多くの生徒様に評価していただければいただけるほど)、より正確な評価が可能になり、より適切な経営判断を行っていける。

適切な評価指標を手に入れることができ、とてもうれしい。

起業家の弊害

「成功者の告白」という本を読んだ。
起業しようと思っている人、起業してから3年以内の人には絶対に絶対にお勧め。

成功者の告白―5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 (講談社プラスアルファ文庫)/神田 昌典

本の半分まで、「本当にそうだよな」ってうなずきながら読めた。
本の後半からはリアルに感じられなくなったんだけれど、
これはおそらく、また自分がそのレベルに達していないからだと思う。

で、その中には次のような分類があった

・起業家・・・あれがやりたいというアイデアがいっぱい
・実務家・・・そのアイデアを実現できる
・管理家・・・企業としての管理体制を整える

で、起業家は、エネルギーいっぱいでアイデアを出しまくるので、
起業当初には有用でも、起業後半には有害になってくるとのこと。
(今までの路線をひっくり返したがるとか)

で、僕は起業家タイプに該当するわけだが、はやくもその弊害が出てきたことを昨日感じた。

・講師給与計算エクセルをより優れたものにしようと思った
・今までは、当月の講師の給与額しか出していなかったが、前月までの未払分・過払分を含めて、講師に実際に支払う額を正確に出そうと思った
・これは、この部分があやふやになると、会計上のつじつまがあわなくなるため
・で、向こうの担当者と2時間くらい話したが、細かいところを調整しきれず。

けっきょく最後に気づいたのが、今までの給与計算エクセルでも、じゅうぶんに使えるから、改善する必要が全くないってこと。
講師に出すメールが読みづらいとか、気になる点はいっぱいあるが、少なくとも問題はない。
だから、わざわざ新しいことをする必要はない。
なのに、僕の時間と向こうの担当者の時間の多くを割いてしまった。
なぜなら、僕は新しいことが好きだから。
あれがやりたい、これがやりたいっていうアイデアでいっぱいだから。
でもそのせいで会社に迷惑をかけるのはよくないよな、と思った。

しっかり自分の中の優先順位を確認して事業を進めていきたい。