フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -66ページ目

問題解決能力のトレーニング

問題解決能力のトレーニング中。やってみていろいろわかったことは、

・実際に自分の仕事範囲について問題解決をやってみる、というプロセスは、3日じゃとても足りない
・ていうか4日でもかなり怪しい
・とはいいつつも、あまりだらだらやっていてもしょうがないから、いろいろ対策を考えるべき
・皆がつまってしまうところは、
   ・コメント・ファクトを幅広く集めようとしないのでモレ多発
   ・コメント・ファクトをカテゴライズするのが苦手
・なので、これらの部分を実際に演習という形で事前にやっておくと、結局は時間を効率的に使えるかも。

あとは、

・やはり文系出身よりも理系出身の方が問題解決のフレームワークへの慣れが早い
・とはいいつつも、やはりこっちが口を挟まないと、いつまでたってもまともなイシューツリーはできあがらない (ロジカルに分ければいいんじゃないんですよ、みたいな。)
・最初のトップイシューの明示と、1階層目くらいはこっちが意見を出さないと意味がない

まぁ、コンサルになるのが目的のトレーニングではないので、
ある程度こっちが口をはさんでもよかろう、と思う。
イシューツリーをかけるようになるのが目的ではなく、
イシューツリーに基づいて業務遂行できるかが問われているわけだから。

あとは、

・気温12度とかの日本から、気温30度のフィリピンにやってくると、最初の3日間は、体がだるくなり、頭の回転が異様に悪くなる。(自律神経の関係か?) しっかり食べてしっかり睡眠時間を確保すべし。
・気温30度で、室内はもっと暑い。
・暑いと頭が動かなくなる
・なのに、新卒5人が取り組んでいる別々の課題それぞれについて、一緒になって深く考え鋭い質問を新卒たちに投げかける、というのを数十分おきに一日中繰り返すのはとても大変。ていうかスーパー知的ハード。
・やはりオフィスにエアコンは必要だよね。
・5チームは一度に見れない。どこか手を抜いてしまう。3チーム、またはせいぜい4チームが限度。

という感じで頑張っております。
やっているなか、いろいろな発見がありました。
いいものはできそうです。

迷いながら何かをやる

僕はこのブログにけっこう書きたいことは書いているつもりですが、
基本、弱気エントリだけは避けようとは思っています
(強気を見せるのも社長の仕事のうちのひとつだから)

ただ・・・

まぁうちのスタッフは基本的に日本語が読めないからこのブログ読んでないので、
今日はぽろっと本音書きます。

新卒をスタッフとして5人一気に入れたのはいいが・・・

こいつらをどうやって育てていこうかなぁという思いにかられる・・・

責任重大、育成方針にホント気を使います。


だから、まぁ色々迷いがあるわけです・・・

「こいつらをどう育てようか」 とか

「こいつら今何を不満に思っているんだ」 とか

「こいつら同士でちょっと浮いている奴はいないか」 とか

「こいつらをそもそも食わしていけんのか」 とか・・・

うーんと、新卒一人は4月の時点でもう入れているわけなんですが、
いっきに5人増やしたというのがけっこうきつい。

いや、なかなか確信が持ちづらいもんですよ。

いちおうは、自分のマネジメントスタイルが見えてきたわけですが、
 ・優秀な人のみを雇う
 ・問題解決能力を最初に鍛える (→いま取組中)
 ・「これをやりなさい」ではなく、「解決すべき課題」を与え、自分で試行錯誤させる
 ・結果に対するプレッシャーは、僕からではなく同僚から。

で、別に悪い傾向がみられているわけではなく、
与えた課題にみんな必死で取り組んでいて、
それは見ていてとても嬉しいものなのですが、
どうしても迷いが抜けきれないです。。。

いや、何かアドバイスが欲しいとか、そういうんじゃなくて、
ただしばらくこれでやってみて、結果で判断するしかない、
時間のみが解決するって思うんですが、
そうは思っていても・・・ というとことがあります

迷うこと自体は何かをやるうえで欠かせない要素だしとても大事なんだけれど、
迷いながら何かをやるというのは、基本的によろしくない。
さんざん迷ったあとで、何かをやるとなったら基本的に迷わない、というのがベストなはず。

いやぁ、ホント、よろしくないです

迷いを悟られぬよう、明るくふるまいたいと思います。

お土産で夕食

フィリピンに今日の夕方ついた。
ホテルでシャワーを浴びた後、オフィスにすぐ行って、いろいろやらなきゃいけないことがあったからご飯を食べずにやっていたんだけれど、そうしているうちにスタッフや講師がぽつぽつオフィスにきた。

All saint's dayが終わったばかりなので、みな親元から帰ってきたみたい。だから、皆の手にはお土産がいっぱい。

空きっ腹の僕の前には、皆がお土産として持ってきてくれた、
見たことのない果物と、ココナッツミルク味のチマキと、鳥の甘辛煮(みたいなの)と、白いご飯が並んだ。

(写真はまた後で載せます・・・)

もちろんスーパーで売っているようなものではなく、親とかの手作りだから、
「衛生的にだいじょうぶかな・・・ 現地の人は大丈夫でも外国人はってのがあるからな・・・」
なんてちらりと頭をかすめるが、

「こうやって出されて食べないわけにはいかない!」

と、ウルルン滞在記状態。

いや、実際に食べてみると、みなお土産としてもってくるだけあって、けっこうイケてる。

うまい
うまい

給与計算と、明日からのスタッフトレーニングの準備と、日本からに移動が重なって、疲労困憊していたのだが、すこし元気が回復した。

ありがたい。

イシューツリーの書き方

Problem Solvingのトレーニングをフィリピンでしてくるために、
現在そのトレーニングマテリアルを改訂中。

前回、イシューツリーを書かせるのに以上に苦労したので、
そこをどうしようかいろいろ考えたが、けっこう難しかった。

コンサルのときは、
「習うより慣れろ」
でやってきたため、そこを短期間で教えるノウハウが僕にはない。(いや、トレーニングされたのかもしれないが、覚えていない・・・)
イシューツリーを書くときはいつも、頭の中でぐちゃっとやっていたので、
それがどういうステップになっているか、うまく説明することができなかった。

で、ネットでいろいろ調べたところ、次のような文章に出会った。

ロジックとイッシューの関係
 ロジックは「命題」を正しく主張するために、最下部の事実からピラミッドの頂点へと積み上げる構造だが、イッシューを追究する過程は、争点を解決するためのより具体的な疑問へと分解していき、事実に突き当たって解決を見る。

なるほどーと思った。具体的には、下記の手順でやらせればいいみたいだ。

1) 事実(ファクト)をたくさんみつける
2) 事実をつみあげて、ピラミッド構造をつくる (最上位には、解くべきトップイシューをもちろん当てる)
3) そのピラミッド構造を活かして、トップイシューをロジカルに分解していく
4) イシュー分解のところがMECEになっているか、適宜修正しながら、最下位までを全てイシューにする
(このあとで、最重要イシューは何か、イシューを重み付けする)

なので、それにもとづくよう、トレーニング教材をいま書き換えている。

なお、上記で参考にした文章の出所は、後 正武さんの「論理思考と発想の技術」

ronrisikou

買ってみたが、すくなくとも入門書ではない。
「イッシュー・ツリーについて一番明快に書かれている本」として有名らしいので、
色々実践した結果、そこでつまづいている方がいらっしゃいましたらお勧めします。

給与計算ミスを防ぐ方法

講師の給与計算が終わった。

この給与計算で大事なのは、
・計算ミスを極力減らすこと
・締日のあと、迅速に計算すること

(給与額がなかなかわからなかったり、
 間違えていたりすると、
 それだけで信頼を失ってしまうから)

で、計算ミスを防ぐために、下記3つの方法をとっている
1) 作業自体を丁寧にやること
2) 計算自体は、手動でやらず、全部自動化されたエクセルでやること
3) 過去にミスしたパターンを調べ、二度と同じミスをしないよう、ミスを検出する計算式をエクセルに組み込んでおく

だが、いろいろ細かいインセンティブをつけていたり、
サービスの変化に伴って給与明細を変更する必要があったりなど、
どうしても毎月給与計算エクセルに新しく付け加える機能がある。
懸念しているのは、そこが原因で計算ミスが発生しないかということ。

で、今回、ミスを減らす方法として4番目の方法を思いついた。

4) 講師数百人に、いちどに給与情報を配信するのではなく、
 まずは50人程度に配信する。
 すると数時間で数割程度、「給与額確認しました」的な返信が講師から来るから、
 そこで大きなミスがないか、チェックできる
 ミスがなかったら、残りの講師全員に給与情報を配信する

というもの。

つまり、例えば講師のうち30%の人たちの給与計算を間違えてしまう場合でも、
最初50人に試すとしたら、50人×30%=15人の計算間違いで済む。
例えばいきなり講師400人に給与情報配信していたら、
400人×30%=120人 の計算を間違えるわけだから、
被害を8分の1に抑えられる、というわけだ。

他のやり方で、計算間違いを数分の1にできる方法はなかなかない。
そして、間違いそのものを防ぐのではなく、
・少数のサンプルでまず試してみる
という方法は、なかなかに盲点をついているという気がしているので、
他の部分でもこういうやり方がとれないか、考えてみたい。

マニラでオフィスを探す時は・・・

マニラでオフィスを探す時は・・・

・日本のように、仲介不動産会社が大きくチェーン展開しているということはない。
・マカティのような集積している場所だと、いろいろな物件をカバーしている仲介不動産会社はあるが、そこから少し外れると、基本的には、小規模(個人がやっているような)のところか、自社物件のみを扱っているところくらいしかない
・だから、経営者が自分の目で見て回って、ビルの管理事務所の人に物件を見せてもらうのがベスト
・契約の時のポイントは、家賃以外では、
  ・契約期間はどうなっているか。1年だけでなく、2~3年契約が望ましい。内装とかやったあとに1年で引っ越し、では割に合わない。
  ・中途解約条項はどうなっているか。敷金で相殺、とかが望ましい
  ・毎年の家賃上げのレートはどうなっているか。毎年10%値上げ、とかだと負担が重い。
・今後は賃料は横ばいになるはず。だが、ビルのオーナーにまで今の金融危機が響いてこない。本当は、数か月待って家賃が下がる又は契約条項が有利になるのを待つのが一番いい。

以上、マニラを中心に展開している、ほのぼの不動産 の方にお教えいただきました。
全く面識なくお電話させていただいたにもかかわらず、いろいろ親切に教えていただき、たいへん勉強になりました。この場を借りて再度お礼申し上げます。

ユナイテッド・エアラインズ提携クレジットカードのマイルの落とし穴 United Airlines

会社の費用(サーバ代とか、Google Adwords広告代とか)の決裁を、
ユナイテッド・エアラインズ提携のクレジットカードでやっている。

1) 通常だと1000円につき5マイルしかたまらないが、
2) 年間6000円くらい払うと、追加10マイル、
合計で15マイル/1000円たまる。

会社の費用50万円をこのカードで毎月払うと、
50万円×15マイル/1000円=7500マイル
毎月7500マイルたまる計算になる。

フィリピンへの渡航費は4万マイルからだから、
4万マイル÷7500マイル=5ヶ月ちょっと
つまり、5ヶ月間でフィリピンに1回無料で行ける計算になる。

というわけで、この無料航空券、けっこうひんぱんに使ってきました。
会社の経費を節約♪ 節約♪

なのに、
最近2か月、1000円につき5マイルしかたまらなくなっているのを昨日発見した。。。

なぜ追加10マイルがつかなくなったんだろうと問い合わせてみたところ、

・6000円払ってもらえる追加10マイルは、1年間の上限が決まっていて、3万マイル分しか追加してくれない
・この場合の1年間というのは、6000円払ってから1年間ではなく、3月~翌年2月までの1年間
・僕の場合は、6000円払ってからは3万マイル分に達していないが、3月から計算すると上限に達してしまった
・なので、追加10マイルがつかなくなった。
・ゴールドカードをつくれば、上限は3万マイルから7.5万マイルまで伸びる

なので、ゴールドカードを申し込んでみることにした。

ベンチャー社長という、安定しているわけではないこの身分。
はたして審査は通るのだろうか・・・

クロスマーケティング上場!

昨日、(株)クロスマーケティングがついに上場!
http://biz.yahoo.co.jp/ipo/html/d3629.html

crossm


同社社長の五十嵐さんや、取締役の平野さん・山崎さんとは、
僕が大学時代に働いていたベンチャーで大変お世話になりました。
(僕はその方たちの下でずっと働いていた)

五十嵐さん・山崎さん・平野さん、おめでとうございます!

いやー 知っている人が上場したのはこれが初めて何ですが、とてもうれしいです。

レッスン評価システム その2

8月に導入したレッスン評価システム
おかげさまで、多くの生徒様にご利用いただいている。

これまでの使い方は、
 ・自分の評価結果を講師が読み、
 ・自分の弱み・強みを把握し、
 ・スキル上達に役立てる、
というものだった。
(一部の評価の悪い講師には別途トレーニングを課すようにしているのを除く)

で、今日は導入してから約2か月たったので、
講師のスキルレベルが全体としてどれだけ向上しているかを測ってみた
(ツールをつくってもらった)

違う母集団同士で比較しないよう、
同じ講師集団200人で、8・9・10月の評価の変化を調べてみた。

すると嬉しいことに、
この2ヶ月間、全ての項目において、5段階評価で平均が0.1~0.5伸びていた。
結果、多くの項目で評価が5段階評価で4を超えるようになってきた。
つまり、講師のスキルが着実に向上していることを表しており、
非常に嬉しい結果となった。

ただ、あまりにも望ましい結果すぎるので、
「ただ単に生徒様の評価が甘くなっただけかな?」
と思い、
講師200人を、
・比較的新しい講師100人
・比較的古い講師100人
に分けて分析してみた。

すると、次のような傾向が見られた。
・8月時点で、古い講師達は元から評価が高い
・この2か月では、新しい講師達は古い講師達の4-8倍の伸びを示した
・結果として、この2ヶ月間で、新しい講師達は古い講師達の評価に近づきつつある

この傾向からすると、ただ単に評価が甘くなっている、ということではなく、
数字として信頼性のあるものだと思う。

今日はざっくり分析してみただけだが、もっといろいろじっくり分析したい。
考えてみると、これほど面白い(といってしまって語弊があるとしたら、分析しがいのある)データはなかなかない。

特に、下記に絞って評価の変化を調べていきたい。
・評価の低い講師たち (=スキルなどを伸ばす必要のある講師たち)
・評価を低くつける生徒様たち (=レアジョブのレッスンに不満を持っている生徒様たち)
・評価の伸びが著しい講師たち (=なんらかのきっかけで実力が伸びた講師たち)
・評価を昔より高くつけるようになった生徒様たち (=なんらかのきっかけでご満足いただけるようになった生徒様たち)


このレッスン評価システムのデータを分析し、
なぜ評価が低くなっているか・どうしたら高く評価して頂けるようになるかを考えぬき、
打ち手(どんなトレーニングを実施するか等)に適切な優先順位をつけ実行し、
打ち手が有効だったかどうかをまたデータ分析により確認する・・・

このようなサイクルを、組織として回していくことで、
最も質の高いレッスンを提供できる英会話サービスを目指しています。

向こうのスタッフを正社員に勧誘するときは、次のように説得しました。
「オンライン英会話は、始まってまだ歴史が浅い」
「だから、どういうレッスン形式がいいか、まだベストプラクティスは存在しない」
「逆にいえば、だから、僕たちがオンライン英会話のベストプラクティスをつくれる可能性があるってことになる」
「そして僕たちのAdvantageは、このレッスン評価のデータ。」
「これほど大量のデータを継続的に集めているところはなかなかない」
「だから、このデータをもとにPlan・Do・Seeのサイクルを回して、
 どんどん打ち手の精度を高めていけば、
 必ずやオンライン英会話のベストプラクティスがつくれる」
「だから、僕は君にレアジョブでフルタイムで働いてほしいと思っている。」
「一緒に、オンライン英会話のベストプラクティスをつくろう」

リアルの英会話学校でも、もちろんレッスン評価はあるとは思いますが、
そこよりもはるかに徹底したデータ収集・分析を行い、
レッスンの質を向上させていきたいと考えています。

(このエントリですが、本来ならばここではなく、レアジョブのホームページ上で発表すべきことなのかもしれません。ですが、「レッスン評価システム、ところでどういう役に立っているの?」 という疑問をもしかしたらお持ちの方がいらっしゃるかもしれないと思い、ここにその役立て方を書いてみました。 上記のように、生徒様皆様のレッスン評価はレアジョブの質向上において最重要の指標となっております。このシステムによって、今後さらに質を向上させていく予定でございます。この場を借りて御礼申し上げますとともに、今後も忌憚ないレッスンのご評価をよろしくお願いいたします。)

国際貢献プログラム

面白そうなプログラムです。

発展途上国の貧困問題解決にあたる人材育成のためのプログラムの参加者募集、というもの。東京財団というところと、アメリカの非営利団体 Acumen Fundが行うものだそうです。7週間のニューヨークでのリーダーシップ研修と、10ヶ月の南アジア、東アフリカにおける実地研修。全費用は東京財団が負担してくれるとのこと。

対象は「将来、途上国の貧困問題解決に取り組む志をもち、プログラムを遂行するのに必要な、社会人経験とマネージメント力、英語力をもつ日本人および日本永住者」とのことで、11月25日締め切り。

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B君、行ってらっしゃい。