フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記 -41ページ目

二つの国をまたがっている

このあいだ飲んでいるときに、ある人に、
「僕のウリって何かなぁ?」
と聞いた。

起業家としても、
社会起業家としても、
元戦略コンサルとしても、
中途半端感が否めないのだ。

そしたらその人は、
「二つの国をまたがって起業しているところでしょ」
と言ってくれた。

ああなるほど、と思った。

二つの国をまたがっている。
日本では自分のセンスがある程度信用できるかもしれないが、フィリピンでは全く通用しない。
だから、自分の持っている回答を信用しない。
Management by question、良い質問ができるかどうかを重視する。
仮説検証を高速で回すことに注力 する。

二つの国をまたがっている。
当然、軍隊みたいな管理が、物理的にできない。
だから、従業員の自主性を重視し、トライ&エラーを促す

二つの国をまたがっている。
日本とフィリピンで、別々の制度を走らせるのは難しい。
フィリピンでも難しいのだから、日本でもサービス残業をさせるのは難しい。

二つの国をまたがってる。
日本では、日本的な文脈に応じて考える。
IPOとか、社会的起業とか、MECEとか。
いっぽう、フィリピンでは、フィリピン的な文脈に応じて動く。
フィリピン人が食べているものを食べ
フィリピン人が寝ているところで寝
フィリピン人が楽しむことを共に楽しみ
フィリピン人が泣くことで泣く

二つの国をまたがっている、ということが、レアジョブという企業を定義 し、
そして、レアジョブの経営者たる自分をつくりあげる条件になっている のだと思った。

僕たちの一番の武器

生徒様の入会経路のアンケートを分析していたが、下記のことが、厳然たる数字で浮かび上がってきた

・マスメディアよりも、口コミの方が数倍も強力
・ネット上の口コミの方が、口頭の口コミよりも有効
・口コミの発生源に関しては、知っている人かどうかは重要ではない

僕たちの一番の武器は、世の中、とくにネット上における評判になるだろう
という、起業初期の思いが本当に正しかったと、数字でも証明された模様。

市場の1%も取れていないことに焦り
様々な情報・アドバイスに踊らされがちになる今日この頃だが、
サービスを改善し、より良いサービスにしていくということ、
これが一番大事で、軸をぶらさないようにしたい。



PS
インターネットは、「誰かのために頑張ることが、自分のためになる」 ことを確約する基盤だと思う。
こういった社会を生きることができるのは、とても幸せなことだと思う。

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風邪、4回目

先週末に風邪をひいていたのだが、それがようやくなおった

この冬、風邪、4回目 (T_T)

しかも、この1月に限っていうと、3回も引いてる。



しかも、なぜか律義に、週末になっていつも風邪をひく。

発症を週末に限定させているあたりは、

プロフェッショナルなんだか、そうでないんだか、イマイチよくわからない

(もちろん、プロフェッショナルなわけはないんで、きちんと検査受けます)



しかし、よくないのは、週末に発症しているため、プライベートの予定をつぶしまくっていること。

○年ぶりに会います、みたいな予定を立て続けに3件流した。。。 ゴメンヨ。


仕事 → 風邪 → 仕事 → 風邪 ・・・

という生活はもう嫌だ!!

シナジーについて その2

シナジーの定義は、
1+1=2 ではなく、
1+9=10 でもなく、
1+1=10 にできるか 、ということ。

で、どういう場合にシナジーが生まれないかと言うと、

・チームのメンバー同士が、全く同じことをしている場合
・チームのメンバー同士で、意見を激しく戦わせない場合

なのだと思う。

イシュー(課題)の見え方が異なってこそ、
意見を戦わせたときに、お互いに気付きがあり、
1人では決して成しえなかったことがうまれ、
1+1が、10 になる。

だから、自分の意見が劣っているとか、間違っているとか考える必要はない。
あなたが素直に思ったことを、ただ言うことが、大事。
もし相手がシナジーをうめる人であれば、
あなたの発言で、あなたの目を通して物事を見ることができ、
それがシナジーにつながるから。



PS
英語関係で非常に有名なサービスを展開している会社の社長とお会いした。
非常に魅力的な方。
うちとは補完関係が強いので、何か一緒にできたらいいなぁ・・・ と構想中。

たった2万人

先日累計受講者数2万人達成のプレスリリースを出した。

2万人、というのはすごい数字のようで、
僕はまだまだ足りないと思う。

というのも、色々な統計によると、日本人の5-10%は英語を勉強している層。
つまり、日本で英語を勉強する人は、500万人はいてもいい。

その500万人の中の、たった2万人。
恐らく競合を合わせても、カブリがあることを考えると、
オンライン英会話を体験したことのある人はせいぜい3~4万人。
市場全体の1%もいないのである。

市場の99%がまだ、
「オンライン英会話って何?」
という状態のときに、
いかに満足できようか。

で、オンライン英会話が世の中の99%にリーチできていない最大の理由は、
オンライン英会話企業の情報発信が基本的にネットの中におさまっているからだと思う。
たとえばリスティング広告とか。

だから、レアジョブは今年、オフライン広告にもTryしてみる。
獲得単価を考えると、厳しいものがあるだろう。
でも、僕たちがしたい仕事は、1%とか、そういう小さいことではない。
だからTryしていこうと思う。

JAL対応かANA対応か

数字前にTwitterで有名になったつぶやき

JALとANAの両社に、マイルをハイチに寄付したいと要望を送ってみた。JALの回答:「そのようなサービスはございません」、ANAの回答:「過去にもお客様ご要望で四川大地震などで臨時対応したことがあり、早速担当部署に検討させます」。ユーザーと向き合う姿勢がまるで違う。




潰れた会社を非難するのは簡単。

誰だって、ANAの対応の方が気持がいいに決まっている。
だが、サービスを提供する者としては、ANAのやり方に即賛成、というわけにはいかない。
JALの対応の方が、コストがかからないからだ。
結局のところ、追加品質にかかるコストは、何らかの形で最終的に消費者が負担する。

低コスト体質を維持しながら、この規模の組織を回すという観点からすると、うーんとうなってしまう。

レアジョブが目指しているのは、ANAではなく、たとえばサウスウェストのようなLCC。
値段を下げることが、消費者つまり生徒様のためにも、提供者つまり講師のためにもいいと思っている。
サウスウェストには確かマイレージシステムはないが、
もし同じ状況に置かれたら、ANAのようなやり方をとるんだろうか。

うーむ。



コストと、対応の質。

レアジョブとしては、こういったお客様対応どこに力点を置くべきか、というのは悩みどころ。

恐らく現状の打ち手は、次の二つだと思う。



・定型パターンの問い合わせについては、返答内容をもう一度見直し、生徒様にとって不快なものがないかチェックし、改善していく

・非定型パターンの問い合わせについては、現場で処理せず、もっと僕など上の方に判断を仰いでもらえるよう、相談しやすい仕組づくり・雰囲気作りを進めていく



自分たちなりの最適な場所を、少しずつ模索していきたい。

可能な限り、変化は小さいものにする

可能な限り、変化は小さいものにすべき。

よく知らない人々が反対したり、混乱したりするから。

だけどその変化は大きな結果をうむべき。

そこがセンスの問われどころ。

AERA Englishに掲載いただきました

昨日発売のAERA English 3月号にてレアジョブが特集されています。

「しゃべってなんぼのオススメ学習法」として、

雑誌の表紙には、
「パソコンで英会話  超字幕からスカイプ英会話まで、効果が上がる使い方」
とあります。


戦略コンサル辞めて起業している日記-AeraEnglish201003


スカイプ英会話がメジャーになってきてくれて嬉しいです。

皆様ありがとうございます。

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体調不良

また風邪気味になり、体調が最近悪いことこの上なし・・・
しっかり休みを取った方が良い。。

と思っていたら、フィリピンがちょっと面倒なことになってきた。
中長期では、抜本的な打ち手が必要なのとともに、
短期的にはせめて2カ月待ってくれ! と思って、
明日いろいろスタッフと話をする予定。