二つの国をまたがっている | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

二つの国をまたがっている

このあいだ飲んでいるときに、ある人に、
「僕のウリって何かなぁ?」
と聞いた。

起業家としても、
社会起業家としても、
元戦略コンサルとしても、
中途半端感が否めないのだ。

そしたらその人は、
「二つの国をまたがって起業しているところでしょ」
と言ってくれた。

ああなるほど、と思った。

二つの国をまたがっている。
日本では自分のセンスがある程度信用できるかもしれないが、フィリピンでは全く通用しない。
だから、自分の持っている回答を信用しない。
Management by question、良い質問ができるかどうかを重視する。
仮説検証を高速で回すことに注力 する。

二つの国をまたがっている。
当然、軍隊みたいな管理が、物理的にできない。
だから、従業員の自主性を重視し、トライ&エラーを促す

二つの国をまたがっている。
日本とフィリピンで、別々の制度を走らせるのは難しい。
フィリピンでも難しいのだから、日本でもサービス残業をさせるのは難しい。

二つの国をまたがってる。
日本では、日本的な文脈に応じて考える。
IPOとか、社会的起業とか、MECEとか。
いっぽう、フィリピンでは、フィリピン的な文脈に応じて動く。
フィリピン人が食べているものを食べ
フィリピン人が寝ているところで寝
フィリピン人が楽しむことを共に楽しみ
フィリピン人が泣くことで泣く

二つの国をまたがっている、ということが、レアジョブという企業を定義 し、
そして、レアジョブの経営者たる自分をつくりあげる条件になっている のだと思った。