シナジーについて | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

シナジーについて

さきほど、うちの教材担当のスタッフに伝えたこと。 しゃべっているうちに、当初自分が気づいてもいなかったことをしゃべっていたので、忘れないようにメモ。


・自分ひとりで答えを出す能力よりも、他の人とのシナジーによって答えを出す能力の方が大切。

・なぜかというと、自分ひとりで出せる答えは、他人とのシナジーから出せる答えよりも、質が低いことの方が多いから。

・仮に同じレベルの答えしか出せなくても、協力してくれた人に、協力してくれてありがとうって言える。そうすると、次の時もまた助けてもらえる。そうすると、自分の成果が上がる。 だから、シナジーの能力は大事。

・他人とシナジーを出すとき、その他人が、あなたよりも仕事のスキルが上である必要はない。 自分より下であっても全然構わないし、むしろ実際にはそういうことの方が多い。 いろいろな人が、全く違う視点でものごとを見る。その視点そのものが重要で、たとえ言われたことがてんででたらめなことであっても、「そうかそういう視点があるのか」 っていう点が勉強になり、シナジーにつながる

・逆にいえば、他人が、シナジーそのものを出してくれることは、あまりない。 シナジーのヒントをくれるだけである。 適切な質問をすれば、「そうかそういう視点があるのか」 っていうヒントをばんばんくれる。 それをリストアップし、行動可能なプランに翻訳し、その中のどれを実際に実行に移すかを決めるのは、あなたである。

・シナジーを出すためのスキルというのは、自分より仕事ができる人を見つける能力でもない。その人に協力を頼んでOKしてもらうためのスキルではない。 そういうスキルは大事だが、それはシナジーをうむスキルとは言わない。 あなたはシナジーを得ているのではなく、助けてもらっているだけである。  0 + 10 = 10 (自分がゼロで相手が10、そして出している結果が10) になっているだけである。 1 + 1 = 10 になっているわけではない。 (自分が単独で出せる成果よりも、相手が単独で出せる成果よりも、協力して出した成果の方がはるかに上、という状態)、相手があなたより優れていて、あなたはそれに従っている、ただそれだけである。

・シナジーをうむためのスキルは、いい質問ができるか、てんでばらばらな回答からヒントを抽出できるか、そのヒントを翻訳し実行すべきかどうか適切な判断 を下せるか、というものである。 これらのスキルは、あなたの中に組み込まれるスキルであり、あなたの外にあるスキルではない。 シナジーが出せるかどうかは、あなたにかかっている。 シナジーが出せると、 1 + 1 = 10 が実現できる。


英語で話した内容なので、上記日本語の文章まで英語っぽくなっている。