ワクチンキャンペーンが始まって以降、

接種後の発熱に「カロナール」で対処した人が多かったかと思います。

カロナールは、一般名アセトアミノフェンといい、

解熱剤、鎮痛剤として、よく使われています。

このアセトアミノフェンの長期間の服用が、

「心臓のシグナル伝達経路に、

   悪影響を与える可能性がある」

という研究が出されました。

 

 

 

 

「アセトアミノフェンは、これまで考えられていたよりも、

 心臓への安全性が低い可能性がある」

 american physiological society プレスリリース 2024/04/05

 

 

 

 

「普通の頻度のアセトアミノフェンの使用が、

 心臓の経路を混乱させ、潜在的なリスクを高めることが研究で示される」

 Epoch Times 2024/04/11

 

 

マウスを使った新しい研究で、アセトアミノフェンが、

エネルギー、抗酸化物質、タンパク質の分解に関連する

心臓経路を混乱させる可能性があることが判明した。

 

 

 

アセトアミノフェンは、重要な心臓のプロセスを妨害する

 

カリフォルニア州ロングビーチで開催された

アメリカ生理学サミットで発表された新しい研究によると、

中程度の用量のアセトアミノフェンであっても、

長期的には潜在的なリスクと関連しているという。

 

研究者たちはマウスを被験者として、

成人の場合 1日あたり500ミリグラムに相当する

アセトアミノフェンを含む水を投与した。

7日後、エネルギー産生、抗酸化物質の使用、

損傷したタンパク質の分解など、

心臓機能に重要な さまざまな生化学経路に関連する

タンパク質のレベルに大きな変化が観察された。

 

この結果は、

人間が使用するのに

通常 安全であると考えられている濃度であっても、

アセトアミノフェンが

心臓内の多数のシグナル伝達経路を妨害する可能性がある

ことを示唆している。

 

「 2~3の経路が変化するとは予想していましたが、

 20を超える異なるシグナル伝達経路が

 影響を受けていることが分かったのです」

と、カリフォルニア大学デービス校の博士課程の学生で、

この研究の筆頭著者であるガブリエラ・リベラ氏は、

プレスリリースで述べた。

 

アセトアミノフェンは、指示に従って使用した場合は、

有害な副作用のリスクは低いと、以前は考えられていた。

この研究は、胃腸障害、血圧上昇、

肝臓毒性(大量に使用した場合)のリスクを含む、

その影響を理解するのに役立つ。

 

 

 

長期にわたる高用量の使用は、

体の解毒システムに負担をかける可能性がある

 

この研究結果は、

アセトアミノフェンを中用量から高用量で長期間使用すると、

酸化ストレスや薬の分解中に生成される毒素の蓄積によって、

心臓の問題を引き起こし、

体の解毒機構を圧倒する可能性があることを示唆している。

 

観察された変化は、

アセトアミノフェンで治療したマウスの心臓でストレスが増加し、

ミトコンドリアの機能不全が生じたことを示唆している

とリベラ氏は語った。

 

この調査結果は、用量と使用期間の重要性を強調している。

中用量から高用量での長期使用は、

低用量の摂取よりも大きなリスクを引き起こす可能性がある。

 

この実験の限界は、メスのマウスのみで実施されたため、

その結果はオスのマウスやヒトにおける

アセトアミノフェンの定期的な使用の影響には

当てはまらない可能性があることだ。

 

 

 

専門家は、アセトアミノフェンは安全だと考えている

 

現在のエビデンスに基づくと、

アセトアミノフェンの使用に関連する

心血管リスクは知られていないと、

スタテンアイランド大学病院の心臓遠隔測定部長

サマンサ・リー博士は、エポックタイムズに語った。

 

「健康な成人は、

 1日あたり最大 4,000ミリグラムなどの予想よりも

 はるかに多くのアセトアミノフェンを摂取する可能性があります」

と彼女は述べたが、

その過剰摂取は肝障害を引き起こす可能性があると警告した。

 

アセトアミノフェンを毎日使用すると、

薬物乱用頭痛として知られる

リバウンド頭痛を引き起こす可能性があり、

鎮痛剤を中止することで治療可能である

とリー博士は指摘した。

 

リー博士は、頭痛や関節痛の鎮痛剤を勧める際、

血栓形成、血圧、体液貯留を増加させ、

心血管疾患の転帰を悪化させる

イブプロフェンやナプロキセンなどの

非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)よりも、

アセトアミノフェンを好むと述べた。

 

 

 

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