【総裏?背抜き? ジャケットの裏地の違いについて】 | ステ旦スーツで人生を成功へ導く仕立て屋のブログ

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オーダーメイドサロンフェリーチェを経営するおおや なるひこ です。
メンズはもちろん、レディースも強い仕立て屋です。装いの提供を通じて、日本中にステキな旦那様、通称「ステ旦」を増やし続ける事をミッションにしています。

vol 86


こんにちは!

加古川の老舗婦人服・布地店
(株)銀座屋で 紳士服の仕立て屋

着こなしセミナー講師をしている

おおや なるひこです
 

 

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【ジャケットの裏地は総裏と背抜きとどっちがいいのか】

 

スーツのオーダーで必ず聞かれることとして

「裏地の仕様はどうされますか?」

ということがあります

 

 

フェリーチェ銀座屋でお選び頂ける

裏地の仕様は3パターン

 

 

①総裏

②背抜き

③7分裏

 

 

「総裏」とは文字通り、ジャケットの裏地が

上から下まで全てついている状態


 


「背抜き」とは背中の肩甲骨部分から下が

空いてる仕様





 

「7分裏」とは前身頃の裏地の脇の位置まで

背抜きの状態。背抜きよりも裏地が少なく、

主に盛夏のジャケットの仕様

 

 


 

【そもそもどの仕様にしたらどうメリットがある?】

 

裏地は総裏は冬

背抜き(7分裏)は夏

春と秋はどっちでも

 

 

というイメージを持っている方が多いと思います

その認識で基本的に構わないのですが、

そもそも裏地の一番の役割というのは

 

 

 

外部的な負荷と汚れから生地を守る

 

 

 

ということです

 

 

 

ではそれぞれの仕様を選ぶ上での

メリットを見て行きましょう

 

 

①総裏仕様のメリット

・裏地があることで生地に体が直接触れないので

生地を物理的な負荷から守る

・汗などの汚れから生地を守る

・滑りやすいため、スーツの脱ぎ着がしやすい

・縫い目を隠してくれるので美しい

・オーダーならではの裏地選びを楽しめる

 

 

②背抜きのメリット

涼しい(夏向けのジャケットに最適)

通気性がいい

・シルエットが体のラインに沿いやすい

 

③7分裏のメリット

・背抜き仕様よりも更なる清涼感と通気性

・シルエットが体のラインに沿いやすい

 

 

 

【夏でもオススメは総裏】

 

フェリーチェ銀座屋では基本的に

夏でも総裏の仕様をお勧めしています

 

 

 

取り扱っている生地は主に

国内外の選りすぐりのもので

中には繊細なものも含まれます

 

 

 

生地にかかる負荷や汚れは

なるべく少ない方が良いという本来の

裏地の役割を考えるなれば総裏がオススメ

 

 

 

今は夏でもジャケットを

着用しないパターンや

室内は空調も効いています

 

 

 

また、先日のジャケットの

コンパクトなたたみ方の

ブログでもご紹介したように

https://ameblo.jp/naruohya/entry-12435651138.html

 

 

 

 

食事の時など、裏地が全面についていることで、

ジャケットを椅子に掛けたときなどでも

表生地を汚れから守ることもできます

 

 

 

もちろん、お選びになる生地やお好みによって

冬生地でもシルエットを美しく出すために

背抜きや7分裏を選ぶ方もいらっしゃいます

 

 

 

一般的に言われているそれぞれの仕様の

メリットを理解して頂いた上で、ご自身に

一番合った仕様をお選びくださいね♪