『渡来人』
<イントロ>
日本(倭国)には、旧石器時代(縄文時代以前)から、大陸や海を越えて人々がやって来ました。
その人たちが拡散し混血して、今の日本人が生まれました。
近年、遺伝子学が発達しゲノム解析で客観的事実が明らかになって来ました。
それによると、渡来人とはただ単に遥か昔に遠くからやって来た人ではなく、われわれ自身が渡来人なのです。 世界どこの国でも、人々の移動や混血は当たり前のことです。
戦前の皇国史観のような「もともと日本人は単一純粋で優秀な天孫族だった。彼らがわが大和民族をつくり上げた。」などと、何ら科学的根拠のない民族主義的理屈は今や通用しません。
近年、歴史研究では、科学的分析を含まなければ、遺物や理論だけでは説得力がなくなりました。
渡来人を語るのには、様々な要因が交雑して未だに議論は尽きません。
ここでは、できるだけ科学的根拠を重視して日本人の成立ちについて考察していきます。
<目次>(予定)
(担当H)
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