【不倫をする人に多い隠れうつ(男性型うつ】
こんにちは
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。
カウンセリングをしていて感じることは、不倫をしている夫は「隠れうつ」が多いのではないか?ということです。
男性型うつの特徴としては、女性と違って「悲しい」「辛い」「苦しい」ということを口にせずに、いつもイライラしたり、怒りっぽかったりしています。
女性のように言葉で表現することもできず、「自分はうつかもしれない」ということを認めたくもないので、それを隠すかのように「行動化」として現れることが多いんですね。
不倫、セッ●ス依存性、ギャンブル依存性、アルコール依存性などの「刺激の強い」ものを得ることによって、無意識下にある不安、緊張、プレッシャー、孤独感、無力感を紛らわそうとします。
このような状態になってしまうと、家族のことも顧みず不倫相手にお金を貢いだり、だんだん歯止めが利かなくなってしまうんですね。
不倫をしている人にも多いのですが、「何かにとりつかれている状態」であるともいえます。
極端に視野が狭くなり、セッ●スを手に入れるためには手段を選ばない、不倫相手と会うためには、誰にでも平気で嘘をつく・・とのように、刺激を得るためなら後先考えずに手に入れることしか頭にありません。
この時の心理状態としては、すでに「嘘をつくことに罪悪感」すら感じません。
家族のことを考える余裕もありません。
ただ、心の奥底では、得体の知れない自己嫌悪感があります。
それだけ、何かに依存をすることで、無意識下にある感情を紛らわせようと必死なのでしょう・・・。(意識はほとんどできていません)
人は、うつ傾向が強くなってしまうと、通常ではありえないようなことを「平気でやってしまう」ということがあるんですね。
抑制が緩くなってしまうからです。
もはや意思の力ではコントロール不可能ということなので、衝動的に後先考えずに、ただ刺激を手に入れるために行動をしてしまいます。
人の意識の力はわずか3~5%、無意識の力は95~97%と言われています。
意識してコントロールしようと思っても、無意識下にあるものと向き合わない限りは、問題行動を改めていくことは難しくなります。
カウンセリングでは、夫が不倫を止めて反省もしていて、妻がカウンセリングをしていることも知っている場合。
夫自身が必要であれば、妻を通して間接的に「不倫を繰り返さないように」するための認知行動療法などのアドバイスをさせていただくこともあります。(1回に限り)
「隠れうつ」が潜んでいるかもしれない男性の不倫の原因は、「過度なストレス」です。
真面目な人、優しい人、自分よりも相手を優先する人、自分の意見を言わない人は、ストレスも溜めやすい傾向にあるんですね。
常に攻撃的でゆとりがない人も同じです。
それが仕事や家庭をきっかけに、更にストレスを溜めてしまい、ついには自分でもコントロールができないほどの行動に繋がってしまうということが多々あります。
妻が家事ができなかったから、妻が話を聴いてくれなかったから、妻が構ってくれなかったというレベルではないんですね。
隠れうつが重くなってくると、結婚生活を維持することも難しくなることもあります。
とにかく、責任のあることから逃れたい、離れたい、それをするためには「離婚しかない」とのように視野がとても狭くなります。
離婚をすることで、何か自分が生まれ変わるかのような期待を持ち始めます。
残念ながら、自分と向き合わない場合は、何も変わることはないんですけどね・・。
上記のような方の場合は、あまりにも突然に一方的に「離婚を宣告」されて、そのまま理不尽な形で離婚に至ってしまう方もいます。
妻としては、一方的に別れを切り出されるわけですから、「自分の何が至らなかったのだろうか・・」「自分がどうしてあげていたら、夫はうつにならずに済んだろうのだろうか・・」と自分を責めてしまう方もいます。
でも、実際は、妻がどれだけのサポートをしていたとしても、本人の心の問題が大きいので難しいことも多いと思うんですね。
人が人にしてあげられることは「限界」があります。
相手が感じる「感情」「行動」は相手の領域でもありますので、そこまでは介入できないこともあるんですね。
無力感を感じてしまった場合は、自分と相手は別々の人間だということ。
相手の全てを「自分の力で変えることはできない」ということを認めてあげることも大切です。
どうしてもできなかったことに目が向きがちですが、その中でも「してあげられた」ことも沢山あるはずです。
そこを認めてあげて欲しいと思います。
最後に、私が好きな詩の「ニーバーの祈り」を書き記します。
<ニーバーの祈り>
神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えため。
ラインホールド・ニーバー
人と人との心の境界線(適切な心理的距離を保つ)を表現されています。
人との関係性において、一番大切なことです。
親子や夫婦だからこそ心の境界線を保つことは難しくなるのですが、苦しくなってしまったときは、この詩を思い出して欲しいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました(#^.^#)。
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