青年団平和集会in沖縄1~嘉手納基地、チビチリガマ、エイサー~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

”戦後73年。

 戦争体験者世代からの引継ぎがいっそう喫緊の課題。

 沖縄では、基地問題など、今でも続く課題あり。

 同じ日本として、自分事として捉えてみませんか?

  観光とは一味違う 沖縄の今を知る”

2018.9.15(Sat)-16(Sun)、@沖縄県一円

 

こんばんは、なないろベース事務局&大分県連合青年団団長タカッチです!

今回は、日本青年団協議会(日青協)主催の青年団平和集会in沖縄についてご紹介です☆

 

戦後、戦争の反省から、青年は銃を持たないと近い、平和運動を進めてきた青年団。

日本青年団協議会では、毎年、青年団平和集会を開催。

戦跡を実際に巡り、関係者から直接お話しを伺い、感じたことや学んだことを青年団員同士で語り合います。

私自身、過去3回参加あり(2013沖縄その1その22014長崎、2017長崎その1その2)。
 

5年ぶりの沖縄大会への参加です。
当時と同じスポットやイベントもございます。

ただ、学習や活動は、継続性が大切&その時々で感じ方や学びも異なるはず。

今回も、変わらぬ姿勢と新しい学び・出会いへの期待をもって参加。

そして、参加内容の共有も引き続き行います。

沖縄での問題や平和活動、青年団活動について、みなさまのご参考になれば幸いです☆

以下、画像中心にご紹介いたします☆

(※いつか、動画でもこの模様をご紹介できるよう、チバルヨー…!(笑))

 

なお、内容が多いため、2記事に分けてご紹介いたしますm(__)m

<日程(※2記事)>

↓今回の記事↓

【1日目】

(1)開会

(2)道の駅かでな

(3)チビチリガマ

(4)エイサー、懇親会


↓次回の記事↓

 

【2日目】

(4)閉会

 

余談ですが、ちょうどこの丸1年で、沖縄に3回訪問!

いずれも青年団活動です!

九州青年祭in沖縄役局員セミナー

同じ九州でも、実際は距離のある沖縄。

しかし、この1年で身近に感じるように☆

同じ仲間のフィールドを知ることも大切!

 

また、ご承知の通り、この期間は、安室奈美恵さんの引退イベントが沖縄で開催。

各地で安室さんへの感謝が見られました☆(※タカッチ個人ブログへ)

その中、平和集会でも貴重な体験あり☆

普段の観光では知ることのないであろうスポット&学びを、みなさまにもおすそ分けですm(__)m

 

【1日目】

(1)開会

沖縄県青年会館にて開催。

日青協や、主管の沖縄県団から歓迎や激励のご挨拶。

沖縄での問題も同じ日本の問題として考えたり、全国各地にもある問題にも想起したり、そして沖縄の青年会活動も学んだり、この2日間を有意義なものにしていきましょう!

この後、バスで那覇市→嘉手納町へ。

▽車内で、沖縄や参加者の自己紹介


[沖縄紹介]

 ・沖縄本島は3地域に分かれる→南部・中部・北部

 ・安室奈美恵さんが沖縄で愛されているのは、沖縄という地域を日本各地でPRしていただいたから。

  →かつて、沖縄県民は、同じ日本でも歴史文化が異なり、沖縄出身と打ち明けられなかった方も多かったそうだ。

  →しかし、安室奈美恵さんの活躍や沖縄PRのおかげで、沖縄人気に。
 ・車のナンバーで「Y」など、アルファベット表記のプレートあり→米兵の自家用車。

 ・米軍基地の借地料で生計を立てている方も多く、一概に米軍反対とは言えない県民が多いそうだ。

 ・城(グスク)も各地にあるが、内地とは異なり、神聖な場所(信仰エリア)という存在。

  →一部の城では、曲輪の一部が米軍基地となり、維持管理が及ばないエリアもあるそうだ。

[参加者]

 日青協スタッフ含め、17名の参加。

 北は東北(宮城)~南は九州(長崎・大分・沖縄)。石川・福井・滋賀・鳥取・岡山と、中~西日本エリアが最も多い。

 また、10年前に個人的にお世話になった日本都市青年会議(日都青)の会長もご参加されました☆

 そして急遽、なんとオーストラリアからの参加者も☆

 (参加者の一人が宿泊のゲストハウスでその方と出会う→お誘いされたようだ♪)
 インターナショナルな参加層。Thanks!

 

 

(2)道の駅かでな

5年ぶりの訪問

↑当時の記事でも詳細を紹介。

この道の駅かでなは、嘉手納基地に隣接。

展望台から、飛行場を見学できます。

この日は土曜日のためほとんど飛行なしでしたが、平日はけたたましいほどの騒音だそうです…。

今回は、嘉手納町連合青年会長による、嘉手納紹介が行われました☆

▽動画→https://youtu.be/-t70-G3Dmhs

 

[嘉手納について]

 ・日本で初めて甘藷(サツマイモ)を伝えたのが、野國總管(のぐにそうかん)さん。

 →ちなみに本名不詳。いわゆる役職名だとか。

 ・龍の伝説も嘉手納にあり、その伝説に関する踊りなどのパフォーマンスを青年会が担う(公式HP)。

 ・嘉手納の土地の83%が米軍基地関係で、住宅や企業の建設ができない状況。

 →青年会長(27歳)の同級生も、大半が町外の企業に就職。

 →仮に、米軍基地がなければ、たくさんの企業誘致ができ、新しい雇用も生まれるのではという意見もあり。

 ・日頃からたくさんの航空機が飛び交い、騒音に悩まされる。

 →学校の体育の時間、グランドでの指示などはつい大声になる→嘉手納の方は大声の方が多い!?

 →悪臭も然り、やはり一番の課題は騒音。 

 ・道の駅から、連日、在京キー局が取材や監視に来るほど注視されている基地。

 ・米軍基地の借地料は数百億レベル

 →地主への多額収入となり、基地を一概に反対できないという意見者もいる。

 ・黙認耕作地…軍用地の一部を地域住民に一時的に使用させている。嘉手納・読谷・伊江島にあり。

 ・嘉手納飛行場=カリフォルニア州所有。

 

嘉手納の会長様、お忙しいなか丁寧にご説明いただきありがとうございましたm(__)m

 

 

続いて、読谷村へ。

 

 

(3)チビチリガマ

・「チビ」=お尻

・「チリ」=切れる

・「ガマ」=洞窟

…の意味がある、チビチリガマ。

 

小川流れる谷にある洞窟、実は悲しい出来事のあった戦跡なのです。

この洞窟で、たくさんの住民が集団自決。

長らく地元で語られることのなかったスポットのようです。

そして1年前、少年らによって荒らされた悲しい出来事も発生。

沖縄戦、そして戦跡の活用や平和学習のあり方について学びました☆

 

講師は、チビチリガマ遺族会の與那覇徳雄(よはなのりお)会長。

青年団OBです。

今回、特別にガマ内への入洞が許可され、ガマの雰囲気を感じての貴重な学習。

「この歴史や現実を、ぜひ青年団が伝えてほしい」という與那覇会長のご厚意によるものです。

ありがとうございますm(__)m

 

※チビチリガマは、関係者以外立ち入り禁止です!

  決して勝手に入洞されたり、遊び感覚で訪問されたりはしないでください!

  以下の説明をご覧いただき、このガマがどのような場所であるのか、しっかり心に刻まれますよう、ご理解願います。

▽動画→https://youtu.be/37nJZFJ7eSg

 

▽與那覇会長による現地説明・講演

[1.沖縄戦]

 ・太平洋戦争(15年戦争)…日本軍はいわば現地調達状態(後方支援なし)→中国の村を制して略奪を行った。

 ・那覇空襲(1944年10月10日)…住民はみな「訓練だろう」と思っていた。

 

[2.チビチリガマと沖縄戦]

 ・143名はガマに逃げ、うち21家族85名が自決(1944年4月)。

  (経緯)

   ・米兵がガマへ。「デテコイ!」と一言。

   ・それに対し、住民は反発。「米兵の捕虜となる=許されない行為」という公民化教育が為されていた。

   ・犠牲者のうち2名は、竹槍で米兵に突撃。

   ・「もうこれは助からない」という雰囲気がガマ内で高まる。

    →ガマ内で布団に火をつけての窒息死、毒薬を入れた注射での服毒死などで自決。

 ・一方、外に出て助かった50名程度&結婚で嫁いでいた與那覇会長の母など、助かった住民もいた。

  ⇒しかし、自分たちだけが助かったという後ろめたさが強く、長らくこのガマの存在が語られなかったそうだ。

   →與那覇会長の母は、この後悔が苦で、2回入水自殺を図ったほど、タブーレベルであった。
 ・戦後38年…読谷中央公民館での大学教授による講座がきっかけで、このガマの調査が始まった。

  →なお当時、平和の礎に自決者のうち5名の名前がまだ刻まれていなかったことも。

 

[3.荒らされたチビチリガマと今後の平和教育について]

 ・2017年9月…少年らによってガマが荒らされた(遺品や千羽鶴が崩されていた)

  →少年ら「この場所の詳細を知らなかった。肝試しのつもりで侵入した。」

  →與那覇会長は、地元の子どもたちがこの戦跡を知らなかったことが大変ショックだった…。

  →少年らは謝罪文を遺族会へ送る。 

  →遺族会「形に残る更生が必要」として、12体の石像を作り、慰霊。

  →今年10月には、少年らとその母とでガマ清掃を行う予定。

  ⇒いつか、彼らの結婚式に招かれることが、会長の夢。

 ・青年=次世代リーダー。

  ⇒しっかりと学習と議論を!

 

▽ガマに入ります。

▽入口には、たくさんの千羽鶴。

 修学旅行生の受入も行っていたそうです。

▽入口のお地蔵さまに慰霊。

▽天井が低く、狭い道を進みます。

▽ガマは、意外にも暑く、暗いです。

  この中で、143名が長い時間隠れていたと考えると…。

▽洞窟の奥、遺品や人骨が残るエリア。ここで自決。

▽残念ながら、遺品が壊されております。

 また、人骨もあり、今でも遺族会で整理をされているようです。


▽洞窟の外では、過去の出来事の記事。

▽慰霊碑

▽「チイチリガマ世代を結ぶ平和の像」
  参拝はこちらでお願いします。

  右翼団体によって破壊されましたが、1995年に再建。

▽石像。ガマを荒らした少年らが制作。12体ございます。


▽集合写真(※日青協から拝借m(__)m)

今回、特別にガマ内で学習。

「若い皆様に、ぜひ知っていただきたいし、このことを伝えていただきたい」と、與那覇会長。

本当にありがとうございますm(__)m

 

改めまして、ガマ内は関係者以外立ち入り禁止です。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします!


さて、次のスポットへ!

 

▽道中、オリオンビールで乾杯オリオンビール

 三つ星かざして高々と~♪

 昨年の九青祭でも、15時からバスで飲み始めましたね(笑)

また、19歳の参加者に向け、安室ちゃんのSWEET 19 BLUESを合唱(笑)

沖縄での安室ちゃんフィーバー、半端ないって!!(笑)
 

 

(4)エイサー、懇親会

続いて、金武町へ。

宿泊地であるネイチャーみらい館にて、

宿泊もできる複合型自然体験施設。

この施設の松田理事長は青年団ご出身。

お心配りありがとうございましたm(__)m

こちらで、交流BBQ&エイサー観賞を行いました♪

▽コテージで宿泊

▽乾杯!


▽たくさんの料理!沖縄県団の皆様、ありがとうございますm(__)m

 また、参加者各県のおみやげもありがとうございますm(__)m

▽アメリカンサイズ!のお肉♪

 金武町は米軍が多い→飲み会の締めで楽しめるステーキ店が多いそうです!


▽金武町青年団協議会のみなさまによるエイサー!

 金武町は、5つの青年会&全250名加盟とのこと。

 みなさま、ありがとうございますm(__)m


▽動画
 

▽松田理事長、お世話になりましたm(__)m

このあとも、遅くまで交流♪

最も遅い方で、5時30分まで!?(笑)

まあこれも、青年団!(笑)



さて、2日目については、次記事にて。  

 

1日目おわり。

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