青年団平和集会in沖縄2~基地学習、語り合い、署名活動~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

”戦後73年。

 戦争体験者世代からの引継ぎがいっそう喫緊の課題。

 沖縄では、基地問題など、今でも続く課題あり。

 同じ日本として、自分事として捉えてみませんか?

  観光とは一味違う 沖縄の今を知る”

2018.9.15(Sat)-16(Sun)、@沖縄県一円

 

こんばんは、なないろベース事務局&大分県連合青年団団長タカッチです!

今回は、日本青年団協議会(日青協)主催の青年団平和集会in沖縄についてご紹介です☆

今回が2記事目です!


1記事目(嘉手納基地、チビチリガマ、エイサー)もよろしくお願いいたしますm(__)m

<日程(※2記事)>

↓前回の記事↓

 

【1日目】(1)開会(2)道の駅かでな(3)チビチリガマ(4)エイサー、懇親会

 


↓今回の記事↓

【2日目】

(1)沖縄の米軍基地学習

(2)地域での平和活動について

(3)ヒバクシャ国際署名活動

(4)閉会

 

 

 

【2日目】

(1)沖縄の米軍基地学習
沖縄県青年団協議会の神田副会長(金武町ご出身)による、金武町と基地の講演。

同じ青年団仲間が講師というのもよいものですね^^

 

▽動画→https://youtu.be/z-6P8kNmKk8

 

[1.金武町のご紹介]

 ・人口1.3万人(うち米兵8,000人と人口の6割)、キャンプハンセンという大きな基地がある。

 ・沖縄半島のうち、金武町以北を北部と呼ぶ。

  →北部でも特に青年会活動が盛んなのが金武町。

 ・予算=100億円(うち50億円=基地交付金)、地主収入(民間経済)=76億円の借地料

  →固定資産税が安い金武町(∵地主が税額改定に待ったをかける現状)

 ・公設で無償で民間に貸地している医療機関がある。

 ・地元の就職先が少なく、青年会離れも深刻。

 ・ハワイよりも多く観光客が来るが、観光収入はハワイの1/3
 →滞在日数&お金を落とす場所が少ない。

 ・子育て支援が充実→高校生まで医療費無料、子ども一人出産で町から10万円の激励金、学童保育1人500円etc...

    →青年世代への期待が大きい!
   →5年に一度発刊の町要覧でも、青年会の紹介スペースが多いほど!

▽要覧作成に当たっては、町にあるすべての団体に聞き取りを行ったほど、住民との協働を大切にされているようです。

[2.基地]

 ・かつて実弾射撃場があり→道路の上を実弾が通ったほど。

  →その後、土地交換が行われ、基地跡地活用を考える(例:H31に民営温泉施設の誕生、大型リゾートホテル開業→500名の雇用創出)
  ⇒沖縄では、観光・基地は表裏一体(観光を考えると必ず基地問題と対面する)

 ・共同ボランティア…金武町の青年会&ハンセン内の青年会の交流

 ・海兵隊=毎月5日&15日が給料日→町で経済をまわす。

   →例:イラク派兵時、2,000人の兵士が金武町で出兵前夜に飲む→「戦地に行きたくない」という本音が出る⇒同じ人間だと感じた。

 ・ハンセンでの雇用…560人雇用(うち2割=金武町民)

   →県内で9,000人が基地で働いており、基地移転を主張しづらいそうだ。

   →基地移転・撤退となった場合、彼らの今後のキャリアも考える必要がある。

 ・基地への雇用…エルモという防衛省の出先機関が基地就職の斡旋などを行う。

 

 

[3.まとめ(神田副会長のお考え)]

 ・神田副会長が小さい頃から身近に基地がある現状

  →賛成or反対の前に、そもそもすでに「基地が日常にある」という生活で育った。

  →学校でも、「戦争はいけない」ことまでは教えるが、それ以上は個人の考えに委ねたそうだ。

  ⇒各市町村で、「幸せですか?」と、『幸せ度数アンケート』を行ってはどうか?
    (×「基地に賛成or反対」。幸せor不幸を尋ねた方がこたえやすく、その理由から基地などへの価値観が見えるかもしれないため。)

 ・地域の問題=その地域内で解決すべき。

  →例:辺野古…地元の青年会の意見も汲んでほしい(反対運動について、実は地域外の方が騒ぎすぎていることもある。地元の本当の意見は??)

 ・物事を一面だけで判断するのではなく、良い面&悪い面両方知ることが大切

  →例:米軍については犯罪などマイナス報道が多いが、実は事故・災害時で救助し表彰されることも多いのだとか。
 ・難しい課題でも、青年で話し合い、伝えなければならない。

 

神田副会長ありがとうございました☆
 

 

(2)地域での平和活動について

その後、参加者で平和活動に関するグループ討議。

各自の想いを共有。

その後、那覇市へ移動。

 

 

(3)ヒバクシャ国際署名活動

繁華街の国際通りで、ヒバクシャ国際署名活動。

「後世の人びとが生き地獄を体験しないように、生きている間に 何としても核兵器のない世界を実現したい」という思いのもと、

核兵器禁止条約が議論されている国連へ声を届けるものです。

今回は、沖縄県原爆被爆者協議会の方と一緒に街頭署名。

被爆者の高齢化が進み、こうした署名活動も難しい→青年団の若き力が必要とのことで、活動を行いました!

▽署名用紙。

 たくさんのみなさまのご協力ありがとうございました☆

▽アンケート調査も行いました。

▽てんぶす広場近くの公園では、10月7日開催の大綱引き用の綱が!

 10年前の九青祭in沖縄でも行われたようですね!

その後、青年会館へ。

▽道中、琉球新報さんで、安室ちゃん引退記念イベントが!

(4)閉会

2日間のプログラムもあっという間に終了。

・「語りたくないことを語っていただけたことに感謝→この貴重な体験や学びを各地につなげていこう!」

・「沖縄の青年の『地元愛』を、各地へ→想い・学びを行動へつなげてほしい」

との振り返りです。

▽最後に記念撮影(※日青協から拝借m(__)m)

日青協、沖青協および加盟会、チビチリガマ遺族会、ネイチャーみらい館、沖縄県原爆被爆者協会のみなさま、運営や講演など、でーじありがとうございましたm(__)m

 

<まとめ>

▽私の学び。シンプルな2語ですが、大事なこと。

(1)「聴く」

 1)世代

   戦争体験者の世代交代で、戦争体験の聞き取りが喫緊の課題ということは、11年前から感じておりました。
    今回の集会では、戦争や平和以外の分野でも、各世代(特に先輩世代)から話を聞くことが大切だと感じました。

     たとえば、私の親世代である50~60代の方々も、20~30年後にはお亡くなりになる方も多いでしょう。

     今のうちに、地域の文化や人生観などについて話を聴くことが大切なのかもしれませんね。
 2)様々な立場・見方(賛否など)

   沖縄県内では、基地について賛否分かれているとのこと。

   報道では基地反対の声が多い印象ですが、一概に反対ではない方も結構いらっしゃるそうです。

   当たり前のことですが、様々な立場の意見や見方も大切ですね。

   物事についてまずは知ることも大切ですが、様々な立場から考察できるようにも心がけます。

   そのためには、複数の方から話を聴く・いろんな立場の書籍を読むなどが大切でしょう。

 

(2)「伝える」

  学んだことを、個人の中で完結させてはもったいない。

  …と、学生時代、長崎県の青年団の先輩から教わりました。
  そこで、活動後には毎度このようにブログにて紹介・共有しております。

  他人に自分の体験を伝えることで、少しでも誰かの参考や支えになれば幸いです☆

  もちろん、感想や考えはひとそれぞれということは承知です。

  ただ、「こんな学習会があるよ!」、「こんなスポットがあるよ!」など、私が体験した事実はしっかりと伝えたい。

  つまり、きっかけ・機会・入口の提供は行う。

  そして、それに対しどうリアクションするのか、どんな感想や学びがあるのかは、その人次第ですので、そのリアクションは尊重します☆

  学習会や青年団に限らず、日常生活あらゆる場で、何かをおすすめする機会が多いでしょう。

  自分の体験は、誰かにおすすめする際の強いモチベーションや武器になりますよ!

  私自身は、自分がプラスになったことを人に紹介するタイプの人間ですし、伝えることで今後につながると考えております。

  このブログが、みなさまにとりまして少しでもご参考になることを願っております☆

  同時に、私の備忘録として、未来の私への伝言として、今回の学びをここに記します。

 

この他…

(3)「青年団という存在の素晴らしさ、大きさ」

  今回、チビチリガマへ入洞できるという貴重な経験ができたことに感謝☆

  これも、與那覇会長が青年団出身者であり、青年団という信頼があったからこそではないかと感じております。

  また、署名時も原爆被爆者協会の方から青年団への激励。

  元気ややる気盛んの青年への期待を感じました☆

  そして、沖縄の青年の熱さや地元愛☆

  エイサーという地域の宝を大切にされている姿、地元沖縄のことに詳しく、しっかり自分なりの意見を持たれ、批評もできる姿…でーじちゅら若者が沖縄にはたくさんいらっしゃいますね!

  この姿勢、大分でも見習おう!

  青年団だから体験できたこと、学ぶことができたことがあったと振り返ります。

  これからも青年団活動をしらしんけん頑張ろう!
 

(4)「失敗も学びに」

  チビチリガマでは、残念ながら少年に荒らされるという悲しい事件もございました。
  失敗という表現は不適切かもしれませんが、こうした悲しい事件があった現実を受け止め、そこからどう生かしていくのかが大切だと感じました。

  保存普及活動などは、何もかもが順風満帆とは限らないでしょう。

  こうした残念な事件や苦労など、そこにはたくさんあるでしょう。

  今回の事件は、まだまだ教育が足りていなかったという反省があるようです。
  これを機に、もっと歴史や平和について語り継がねばという想いがあり。

  一般的に、学習会や研修では、いわゆる成功事例(プラス面)ばかりに注目しがちです。

  しかし、今回のように事件や苦労といったいわゆるマイナス面にも目を向けることが大切だなと感じました。

  プラス・マイナス両面を知ることで、今後を有意義なものに変えられるのではないかと感じました。

  先述のとおり、一方面だけ見て終わらないよう、注意します。

 


…と、2記事に渡る長文、失礼いたしました。

少しでもご参考になれば幸いですm(__)m

以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました☆

 

<おまけ動画>

▽道中記動画→https://youtu.be/j_8a6YtiSNs

 

▽平和集会後の沖縄観光(世界遺産&続日本100名城:座喜味城&勝連城)動画→https://youtu.be/7bDw9MsATrw

 

▽当時の記

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