平和集会in沖縄1~基地・エイサー見学~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

2013.9.7(Sat)-8(Sun)、@沖縄県内各地

どうも、事務局タカッチです!
なないろベースでも社会派メンバーかもしれない(!?)私が(笑)、今回みなさまにお伝えしたい事業を記事にいたします!
※かなりの長文です。2記事に分けての紹介です。ご了承願います。

今回は、9月7日、8日に沖縄県で行われた「平和集会in沖縄」(日本青年団協議会主催)に参加してまいりました!

 
平和集会について
毎年、広島・長崎・沖縄のいずれかをフィールドに、若者が戦争や平和について学び考える事業です。
実際に戦争等を体験された方のお話を伺ったり、戦争史跡を訪ねたりします。
今年のフィールドは沖縄
沖縄戦や基地問題から平和について考えます。
また、今年は沖縄県青年団協議会主催の「青年ふるさとエイサーまつり」も視察。
沖縄の文化や沖縄の青年についても触れます☆

さて、日本青年団協議会主催の事業にはこれまでたくさん参加してきた私。
しかし、この平和集会には初参加!
かねてより平和集会には参加を希望しておりました☆(日程が合わず・・・)
戦争を体験した世代も高齢となられ、戦争体験やそこから学ぶ大切なことを若い世代に引き継いでいくことが期待されている昨今。
20~30代の私たちがしっかりと学ぶことが必要だと感じております。
未来の日本を担うリーダー世代です。同じ過ちを繰り返したくないですしね。
また、戦争体験世代と子どもたちをつなぐ世代でもある若者世代です。
こうした世代の架け橋となるためにも、若いうちにたくさんの学びや体験、出会いをしたいと思います!
今回、沖縄の現地の方のお話を伺い基地問題や平和について考えたり、全国の仲間とつながることができたりと、非常に有意義なこの事業に積極的に参加したしだいです!
(Cf:2010年10月に行われた米軍基地学習会(熊本市青年団協議会主催)の模様が旧ブログにございましたので、紹介いたします→http://bungo-ohno-seinen.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1232.html

それでは、平和集会in沖縄の模様を紹介いたします
(体験や学びををシェアする…これも大事なフィードバック・継承です。)


[ラインナップ]
<1日目(9月7日)>
↓今回の記事↓
(1)集合・オープニング
(2)@嘉手納
(3)普天間基地視察
(4)青年ふるさとエイサーまつり
(5)@糸満(宿泊)

↓次回の記事↓
<2日目(9月8日)>
(1)グループディスカッション
(2)エンディング・解散
<まとめ>
<おまけ>

 

YouTube動画→https://youtu.be/a4DXLOksCaU

 (♪YouTubeYouTubeチャンネル登録もお願いいたしますm(__)m

 →http://urx2.nu/LkZA)



<1日目(9月7日)>
那覇空港に集合。バスに乗り、最初の目的地へ!

(1)集合・オープニング
まず、基地に向かうバス道中で、沖縄の概要説明がございました。
まずは、フィールドの基本情報をおさえなくちゃですね(^^)d

[主なポイント]
・産業構造=第3次産業が8割を占める→観光業中心
  →年間550万人の観光客(目標は年間1000万人!)
モノレール(ゆいレール)=2003年8月10日開通
  →車社会!(民間90万台以上保有、レンタカー増加中)
  →交通渋滞多発の問題も。。。
・毎年5~6個の台風が上陸
  →ただし、被害だけではない!珊瑚礁がきれいになることも!(台風→海水対流→水がきれいになる)
  →小雨の今年=サトウキビか枯れるという被害も。。。


(2)@嘉手納
沖縄本島中部に位置する、人口1万3千人の嘉手納町。
町の面積の83%が米軍基地(飛行場・弾薬庫など)、行政区域はわずか17%しかないそうです。

今回、「道の駅かでな」にお邪魔いたしました。
こちらで開会式、嘉手納町長による講義、嘉手納基地視察が行われました。
開会式では、あいさつ、基調発表、日程説明が行われました。


 1)講演「嘉手納町と基地」(當山宏嘉手納町長)
ご多忙の中、當山町長が嘉手納町の概要や基地問題についてご講演くださいました。

[主な内容]
1)嘉手納町の概要

先述の通り、行政区域が狭すぎるため、住宅地は飽和状態(家をこれ以上増やせない)
人口・産業・文化面に影響(町の発展に大きな障害)


2)主な基地問題
「騒音」、「悪臭」、「事故」、「オスプレイ」、「町の振興や運営への影響」が大きな問題

●騒音
・基準値をはるかに超える騒音が日夜発生
 →1996(平成8)年「航空機騒音規制措置」締結
 →but!、軽減にはほとんど至らず…(地域によっては、22時~翌6時の騒音が倍増になったとも)
 ⇒「厳格な運用を」と町は求めている段階
・2006年、騒音軽減対策に、嘉手納基地所属のF15戦闘機の県外基地への一部訓練移転実施
 →but!、移転期間中に外来機が飛来し訓練飛行。騒音軽減効果なし…。
 ⇒実効性のある措置を要求中。
 →外来機は来ないでくれ」と頼む⇒昨年はほとんど来ず=静かになった
・小中学校の入学式、卒業式での式典妨害

●悪臭(エンジン調整等による排気ガス)
強烈な刺激臭…夏に南風に乗り広がる
頭痛食欲不振など、住民内で実際に被害が発生。

●事故
・嘉手納飛行場内での航空機等の事故発生件数(1972年本土復帰以降)=344件
⇔普天間飛行場での事故=14件(例:沖縄国際大への墜落事故)
嘉手納は沖縄の弾薬庫嘉手納発の航空機には爆弾を積んだものもあり、大変危険!

●オスプレイ(嘉手納飛行場配備計画の報道)
・通常の航空機より7倍の事故率といわれるオスプレイを沖縄に配備する計画
沖縄全県あげての大反対運動展開
(これまでにないほどの大抗議。知事、市町村長、市町村議会すべてが反対したほど。)
⇒but!、国には一つも想いが届かず…
⇒「じゃあ、これからどうすべきか」を考えていかねばならない。

●町の振興や運営への影響
・町のほとんどが基地→住宅地がないため人口流出
・地域産業の衰退
 →例:農地が少ない(住宅地しか作れない)→農地があっても弾薬庫敷地にある→敷地内に入るにはパスが必要たくさんの制約の中でしか農業ができず…。


3)町の取り組み
(基本スタンス)

小さな事故等でも厳しく追及
・いつ問題発生するか不明=余談許さぬ状況にある。
基地問題に関する臨時議会も開催

(具体事例)
○爆音訴訟
・騒音に対する住民の爆音訴訟も提起(目的:夜間の飛行差し止め、騒音大幅軽減。)。
→原告2万2千人、うち嘉手納住民5千人(嘉手納町の有権者数の半数)
⇒過去の一次、二次訴訟…飛行差し止めは認められず⇔騒音による損害賠償は認められる(受忍限度を超えた騒音だと認められた。)
⇒ただ、日米両政府による有効な策はいまだとられず…。

○町の課題解決
町が必要とする基地の一部返還、共同使用の要求
・中心市街地再開発などの町の振興→町のキャパシティがないため、この狭い土地の中でやっていくしかないという現実
・人材育成(目標:国際化への対応)→例:外語塾の設立、英語・パソコン授業の実施
小中学生までの給食費&医療費=無償(公費負担)…ここまでしないと人が定住してくれない現実。

…以上が町長による講義です。
かなり悩まされている、苦労なさっているという印象でした。
まさに現地住民の代表としての声でした。
當山町長、お忙しい中、本当にありがとうございました☆


 2)嘉手納基地視察
次に、道の駅かでな4階展望台より、嘉手納基地を視察いたしました。
案内役は、青年団OBである當山均嘉手納町議です!

▽道の駅からわずか道路一本向こうには、米軍の飛行場が構えてあります。

▽町長の講義や視察中にも、何機もの米軍機が飛行していました。
 音も大きいですし、結構な低空飛行で怖いですよ。。。
   
當山大先輩のご説明の中で印象的だった内容です。
「子どもや孫ができたときを考えてみて。家を継がせるとしよう。
 でも、この町にはもうこれ以上住宅を増やせないほど、土地が少ないんだ。基地が大きすぎて。
 だから、そうなると子どもたちはみんな町外へ出て行くんだ。私の同級生も、半分くらいは仕方なく外に出て行った
 非常に寂しい話だよ。」

このように、大きな基地が町の大半を占めているがために、自分の生活拠点・人生にも影響が出るのだとも感じました。
(大げさな表現かもしれませんが、これも現実なのでしょう。)

時間が押していたため、あまり視察時間がございませんでした。
當山大先輩も、
「もっと時間があれば詳しく説明したかった。」
本当はもっとたくさん航空機が飛んでいて、うるさくて怖いんだよ。今日は少なすぎる。こんな程度じゃないよ。」
とのことでした。
このあと、那覇市で行われる青年ふるさとエイサー祭り(後述)に参加されるということで、當山大先輩はここにてお別れとなりました。
お忙しい中、大変ありがとうございました☆

その他、道の駅かでなよりスナップ写真を紹介いたします♪
いもっち!(≠たかっち)
 甘薯のキャラクターです☆
 実はこの嘉手納、甘薯の伝来地(From.中国)だそうです!
 江戸時代、甘薯が飢饉を救ったともいわれているとか!?
 そのいもっちが、騒音レベルをお知らせするというこの現実です。
 
▽不発弾警告ポスター。
 イラストやふりがなより、お子様向けでもあるのでしょう。
 これもこの土地の実情を示した一枚でしょう。

▽「吉の見える宝くじ売り場」
 これはおもしろいとおもいました!
 基地を逆手に取ったアイデアですね~。

▽九州本島組がカキ氷を頂いていました♪(私も頂きたかった…
 道の駅ということで、地元のお土産品・おいしいものがたくさん
 私もちんすこうを購入いたしました☆
 こうして、地元経済も潤えば活気もでるでしょうね!
 
以上で嘉手納を発ちました。
次は、普天間へ!


(3)普天間基地視察
沖縄本島中部にある宜野湾市。
その中心地にあるのが、普天間基地。
嘉手納基地が空軍であるのに対し、普天間は海兵隊の基地です。
今回は、普天間基地を一望できる嘉数高台公園(宜野湾市)より視察です!

嘉数高台は、首里城を見渡せる(対峙する)高台のようです。
沖縄戦の激戦地でもあります。
現在、公園として整備されております。
園内には、沖縄戦の慰霊碑・トーチカなど戦争遺跡が残ります。

▽公園自体が戦争遺跡との説明。
 ただし、今回は目的が基地問題であること&時間の都合上で園内すべての見学はなし。

▽沖縄戦を物語る銃弾の痕
 
▽高台には、地球を模した展望台がございます(集合写真も撮影)。   

この高台から北を望むと・・・
 
…大きな飛行場が!
これが普天間飛行場(基地)です。
何機か航空機が待機しておりました。
なお、このときオスプレイはございませんでした。

この展望台で説明を受けました。

そして、展望台を去ろうとした、その時。
展望台の真横を、大きな航空機が横切りました。
その大きさ、音のやかましさ、あわや高台に接触しそうなほどの低空飛行…これは怖かったです。
その怖さが、毎日、何回も発生すると考えると…ね。

▽画像中央奥に見えるのは、沖縄国際大学
 
2004年8月、この大学で航空機墜落事故が発生。
大学の建物や航空機に多大な被害が発生したのは言うまでもございません。
ただ、問題はそれだけではございません。
米軍側が大学生や学長ですら敷地内に入れようとしない、沖縄では新聞一面も全国紙ではこの事故が報道されない(アテネ五輪開幕やプロ野球の話題ばかり)などの問題も発生。
実際に、基地周辺でこうした大事故も発生している現状です。

▽展望台からの夕景。壮大ですね!
 
ただ、その展望台がある足元で過去に起こった悲劇、眼下に広がる現状も忘れてはなりません。

さて、宜野湾普天間を後にし、那覇市へ。


(4)青年ふるさとエイサー祭り
沖縄県青年団協議会主催の「第49回青年ふるさとエイサー祭り」。
地域の課題に真正面に向き合いながら、地域の発展に寄与することを目的に結成された沖青協。
活動の一つに、文化活動がございます。沖縄の文化といえば、エイサー。
各地域での文化を県民に広く披露し、その保存や異なる創造・発展に向けて沖青協の総力を挙げて行われるこのエイサー祭り。
今回、平和集会と時期が重なったこともあり、平和集会のプログラムとしてこの視察が行われました☆@沖縄セルラースタジアム

私自身、実は2回目のエイサー祭り!
1回目(3年前)は、偶然に偶然が重なり観覧することができました♪

それでは、今年の模様(画像)を一挙に紹介いたします!
 

▽カチャーシー(総踊り)!平和集会参加者も踊ります♪これぞエイサー、青年団!
 
2時間ほどの観覧でした。
それでも各地域(団体)の踊りを堪能できました♪
さぞ練習されたことでしょう。
練習されるということは、やはりエイサーや沖縄が好きなのかもしれませんね☆
また、この大会も青年団で運営されております(また各スポンサー様もご協力されています。)
大会を運営するというすごさ、50年近く続いている素晴らしさも感じました☆
沖縄青年、すごい!

なお、個人的なお話。
会場で、大学時代の恩師(沖青協OG)と再会☆
大学時代、講義や青年団活動で大変お世話になりました☆
(冒頭の、熊本市青年団主催の基地問題学習会講師もこの恩師!)
こうしたお世話になった方とも再会もうれしいですね☆
また、お互いに元気な姿&頑張っている姿を見せ合えたのもよかったです♪

さて、那覇市を後にし、宿泊地へ。


(5)@糸満(宿泊)
宿泊地は糸満青少年の家
男性参加者が1室に10人ほどの雑魚寝。
全角各地から集まった大の大人が、ぎゅうぎゅうになって起臥を共にする…これも青年団ならでは!(笑)

▽さて、私はTシャツに着替えました♪
 こうして、全国の仲間にアピ~ル♪ (3月の全青研でTシャツを着忘れた苦い思い出からの学習…苦笑)
 ※画像では判別しづらいですが、緑地に蛍光ピンク文字です
 
▽プチ交流会も行われました♪自己紹介や参加動機・目的などを発表しました。
 
こうして1日目が終了。
2日目やまとめ等は次の記事へ!(次数制限に引っ掛かりました

以上平和集会in沖縄1日目の模様でした☆
2日目も乞うご期待を♪
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