2月~3月、駅頭などで配っているチラシの内容を紹介します。
文章は変えていませんが、書体などそのまま再現できていないところが多々あります(チラシでは、「中井まさのり」という表記の上に顔写真があります。また、チラシは両面印刷で(裏面に続く)の次から裏面になります。また、チラシでは校長会の種類と回数のところが表になっています)。
以下が、チラシの内容。
中井まさのり
と目黒区政を考える会通信
校長先生の出張が多すぎる!
現場にトップの姿なくして
良き校風なし
中井まさのり
(無所属)
発行/2011年2月
今回は、区内の公立小学校・中学校のあり方について、二つの話題について書きます。
一つは、管理職(校長・副校長)のあり方について。
もう一つは、中学校の内申点に関することです。
最初に管理職について書きます。
まず管理職の出張について調べてみた。
管理職について考えていく上では、「どんな人が管理職になっているのか?(管理職選考のあり方)」と「管理職はどんな環境で仕事をしているのか(管理職をとりまく環境)」の両方が大切です。
両方重要な問題ですが、今回は管理職をとりまく環境について考えてみます。
管理職の出張が多くてあまり学校にいないようでは、校内でちゃんとリーダーシップをとって学校経営にあたることはできません。教員や事務職の個性・適正・能力・性格・仕事の進め方、などを把握しリーダーシップを発揮することができないからです。
なので、まず、管理職の出張について調べてみました。
管理職、とりわけ校長の出張は公立中学でも公立小学校でもかなり多い。
旅行命令簿という、出張状況がわかる書類があり、これは情報開示の対象になっています。これを情報開示請求し、調べてわかったことなのだけど、小学校・中学校の管理職、とりわけ校長はかなり出張が多い。
内訳は校長会などの会議と、儀礼的な仕事(他校の行事参加や表彰式参列など)、研修、など。
移動教室・宿泊体験教室およびその実地踏査以外でもだいたい半日程度要するものが年間100回くらいあります。
例えば、校長会。
合同校長会(小中) 年間11回・8月以外毎月
定例校長会
(小中) 年間11回・8月以外毎月
ブロック校長会(小学校のみ) 年間5~8回以上
※ これ以外に、小学校の場合、幹事になった校長は校長会幹事会が毎月のようにある。
校長同士ひと月に何回も顔を突き合わせてどういう話し合いをする必要があるのか疑問に思いました。そこで「校長会の議事録があったら情報開示請求したい」と区役所の担当者に申し出たところ、「議事録はないので情報開示はできない」と断られました。こうした点もきちんと議事録をとって区民に明らかにして欲しいと思いました。
また、校長の場合、儀礼的な仕事もかなりあります(他校の行事参加や表彰式参列など)。
こうした会議や儀礼的な仕事は整理していくことができるのではないでしょうか。
校長・副校長の出張はかなり多い。校内でリーダーシップを発揮するために、なるべく減らすべきである。
「管理職の出張の仕分け」とはいかにも渋い課題なのだけれど、これはこれで大切な作業だと思うし、改善する余地もかなりあると思います。(裏に続く)
なお、校長研修及び評価者訓練(校長が教員等を評価するための訓練)も大切だと思い、その内容について情報開示請求してみたが、「開示していない」ということだった。これについても、きちんと内容を明らかにして、区民に対して「ちゃんとやってますよ」とアピールすることが大切だと思います。
次に、中学校の内申点のあり方について。
「目黒区内の公立中学には、内申点の優しい学校と渋い学校がある」と大手学習塾などで言われている。これはどうしてだろうか。
一番真っ先に思いつくのは、教員同士の会議のあり方です。これがかなり大きいのではないでしょうか。
職員会議・成績会議・教科会など、教員の会議というのは、学校の中だけで行われるものがほとんどです。学校として、教員集団がまとまって教育にあたる必要があるので、これは基本的には当然のことです。しかし「成績のつけ方」に関しては高校受験と密接に関連があり、学校ごとに方針が異なると困ることがでてきます。
区内のすべての公立中学の同じ教科の教員が、学期に1回程度全員集まる合同教科会(仮称)が必要なのではないか。
「目黒区内のすべての公立中学の同じ教科の教員が集まって、定期試験の問題を持ち寄って、どのくらいの点数ならばどういう評価を与えるのか、共通認識を持つための会議」というものが学期に一回程度必要だと思います。合同教科会と言えばいいのでしょうか。
そうした会議を持つことで、現在の、「学校ごとに内申点のつけ方に偏りがあり、学習塾がそうしたデータを持って進路指導に当たる」という状況はかなり改善できるのではないでしょうか。
また、同じ教科の教員が集まって情報交換することで、それぞれの教員が教科指導のあり方などについて、よりいろいろな角度から考えることもできます。
今の体制では、初任者研修や10年経験者研修のある人以外は学校の外に出ていく機会が非常に少ない。こうした会議を持つことで、それが少し解消されるのではないかと思います。
※ 今まで配布したチラシ(インターネットで見ることができます)。
<11~12月ごろ配布したチラシ(http://ameblo.jp/n78031416/entry-10759756096.html)>
キャッチコピー:ストップ!格差社会 格差解消なくして景気回復なし
概略:目黒区議会議員および目黒区正職員の報酬を1割カット。それを非常勤職員に回すと、非常勤の年収は約200万から約400万に増える。
それによってため込んでしまいがちな人からちゃんと使う人への所得配分の見直しが行われるので、景気対策にもなる。
<1~2月に配布したチラシ(http://ameblo.jp/n78031416/entry-10807376878.html)>
キャッチコピー:ストップ!緊縮財政 財政出動なくして景気回復なし
概略:景気が悪いのに、政府や地方自治体がケチケチしてあまりお金を使わなければますます景気が悪くなる。今回の目黒区の緊急財政対策も、そうした倹約して景気を悪くしてしまう方向に進もうとするものであり、これには断固反対である。
中井正則プロフィール
1960年12月31日東京都で生まれる。慶應義塾大学商学部卒業。市進学院講師・河合塾講師・青鳥養護学校教諭・定時制鮫洲工業高校教諭など官・民の教育関係の職場を経験。趣味は囲碁・将棋・テニス。
発行●中井まさのりと目黒区政を考える会
〒153-0053
東京都目黒区五本木1-15-15
電話03(3760)2784/090(7803)1416
メールtokyotokyouin@yahoo.co.jp
ブログhttp://ameblo.jp/n78031416/
以上がチラシの内容です。
プロフィールにもありますが、私は民間の塾・予備校と公的部門の高校・養護学校の両方で働いた経験があります。
その中で気がついたことがあります。
教師・講師は、学校でも塾・予備校でも、日々生徒を相手に真剣に教えていました。
しかし、管理職のあり方は、大きく違うと思います。
学習塾の教室長の場合、自分でも授業を持ちながら、他の先生の授業も見に行って、それぞれの先生がどうすれば持ち味を発揮したいい授業ができるか真剣に考えている場合が、多かったように思われます。
それに対して、学校の場合、校長先生は出張してばかりいて、何をしているのかわからない印象でした。
このチラシは、こうした経験を踏まえてつくりました。
文章は変えていませんが、書体などそのまま再現できていないところが多々あります(チラシでは、「中井まさのり」という表記の上に顔写真があります。また、チラシは両面印刷で(裏面に続く)の次から裏面になります。また、チラシでは校長会の種類と回数のところが表になっています)。
以下が、チラシの内容。
中井まさのり
と目黒区政を考える会通信
校長先生の出張が多すぎる!
現場にトップの姿なくして
良き校風なし
中井まさのり
(無所属)
発行/2011年2月
今回は、区内の公立小学校・中学校のあり方について、二つの話題について書きます。
一つは、管理職(校長・副校長)のあり方について。
もう一つは、中学校の内申点に関することです。
最初に管理職について書きます。
まず管理職の出張について調べてみた。
管理職について考えていく上では、「どんな人が管理職になっているのか?(管理職選考のあり方)」と「管理職はどんな環境で仕事をしているのか(管理職をとりまく環境)」の両方が大切です。
両方重要な問題ですが、今回は管理職をとりまく環境について考えてみます。
管理職の出張が多くてあまり学校にいないようでは、校内でちゃんとリーダーシップをとって学校経営にあたることはできません。教員や事務職の個性・適正・能力・性格・仕事の進め方、などを把握しリーダーシップを発揮することができないからです。
なので、まず、管理職の出張について調べてみました。
管理職、とりわけ校長の出張は公立中学でも公立小学校でもかなり多い。
旅行命令簿という、出張状況がわかる書類があり、これは情報開示の対象になっています。これを情報開示請求し、調べてわかったことなのだけど、小学校・中学校の管理職、とりわけ校長はかなり出張が多い。
内訳は校長会などの会議と、儀礼的な仕事(他校の行事参加や表彰式参列など)、研修、など。
移動教室・宿泊体験教室およびその実地踏査以外でもだいたい半日程度要するものが年間100回くらいあります。
例えば、校長会。
合同校長会(小中) 年間11回・8月以外毎月
定例校長会
(小中) 年間11回・8月以外毎月
ブロック校長会(小学校のみ) 年間5~8回以上
※ これ以外に、小学校の場合、幹事になった校長は校長会幹事会が毎月のようにある。
校長同士ひと月に何回も顔を突き合わせてどういう話し合いをする必要があるのか疑問に思いました。そこで「校長会の議事録があったら情報開示請求したい」と区役所の担当者に申し出たところ、「議事録はないので情報開示はできない」と断られました。こうした点もきちんと議事録をとって区民に明らかにして欲しいと思いました。
また、校長の場合、儀礼的な仕事もかなりあります(他校の行事参加や表彰式参列など)。
こうした会議や儀礼的な仕事は整理していくことができるのではないでしょうか。
校長・副校長の出張はかなり多い。校内でリーダーシップを発揮するために、なるべく減らすべきである。
「管理職の出張の仕分け」とはいかにも渋い課題なのだけれど、これはこれで大切な作業だと思うし、改善する余地もかなりあると思います。(裏に続く)
なお、校長研修及び評価者訓練(校長が教員等を評価するための訓練)も大切だと思い、その内容について情報開示請求してみたが、「開示していない」ということだった。これについても、きちんと内容を明らかにして、区民に対して「ちゃんとやってますよ」とアピールすることが大切だと思います。
次に、中学校の内申点のあり方について。
「目黒区内の公立中学には、内申点の優しい学校と渋い学校がある」と大手学習塾などで言われている。これはどうしてだろうか。
一番真っ先に思いつくのは、教員同士の会議のあり方です。これがかなり大きいのではないでしょうか。
職員会議・成績会議・教科会など、教員の会議というのは、学校の中だけで行われるものがほとんどです。学校として、教員集団がまとまって教育にあたる必要があるので、これは基本的には当然のことです。しかし「成績のつけ方」に関しては高校受験と密接に関連があり、学校ごとに方針が異なると困ることがでてきます。
区内のすべての公立中学の同じ教科の教員が、学期に1回程度全員集まる合同教科会(仮称)が必要なのではないか。
「目黒区内のすべての公立中学の同じ教科の教員が集まって、定期試験の問題を持ち寄って、どのくらいの点数ならばどういう評価を与えるのか、共通認識を持つための会議」というものが学期に一回程度必要だと思います。合同教科会と言えばいいのでしょうか。
そうした会議を持つことで、現在の、「学校ごとに内申点のつけ方に偏りがあり、学習塾がそうしたデータを持って進路指導に当たる」という状況はかなり改善できるのではないでしょうか。
また、同じ教科の教員が集まって情報交換することで、それぞれの教員が教科指導のあり方などについて、よりいろいろな角度から考えることもできます。
今の体制では、初任者研修や10年経験者研修のある人以外は学校の外に出ていく機会が非常に少ない。こうした会議を持つことで、それが少し解消されるのではないかと思います。
※ 今まで配布したチラシ(インターネットで見ることができます)。
<11~12月ごろ配布したチラシ(http://ameblo.jp/n78031416/entry-10759756096.html)>
キャッチコピー:ストップ!格差社会 格差解消なくして景気回復なし
概略:目黒区議会議員および目黒区正職員の報酬を1割カット。それを非常勤職員に回すと、非常勤の年収は約200万から約400万に増える。
それによってため込んでしまいがちな人からちゃんと使う人への所得配分の見直しが行われるので、景気対策にもなる。
<1~2月に配布したチラシ(http://ameblo.jp/n78031416/entry-10807376878.html)>
キャッチコピー:ストップ!緊縮財政 財政出動なくして景気回復なし
概略:景気が悪いのに、政府や地方自治体がケチケチしてあまりお金を使わなければますます景気が悪くなる。今回の目黒区の緊急財政対策も、そうした倹約して景気を悪くしてしまう方向に進もうとするものであり、これには断固反対である。
中井正則プロフィール
1960年12月31日東京都で生まれる。慶應義塾大学商学部卒業。市進学院講師・河合塾講師・青鳥養護学校教諭・定時制鮫洲工業高校教諭など官・民の教育関係の職場を経験。趣味は囲碁・将棋・テニス。
発行●中井まさのりと目黒区政を考える会
〒153-0053
東京都目黒区五本木1-15-15
電話03(3760)2784/090(7803)1416
メールtokyotokyouin@yahoo.co.jp
ブログhttp://ameblo.jp/n78031416/
以上がチラシの内容です。
プロフィールにもありますが、私は民間の塾・予備校と公的部門の高校・養護学校の両方で働いた経験があります。
その中で気がついたことがあります。
教師・講師は、学校でも塾・予備校でも、日々生徒を相手に真剣に教えていました。
しかし、管理職のあり方は、大きく違うと思います。
学習塾の教室長の場合、自分でも授業を持ちながら、他の先生の授業も見に行って、それぞれの先生がどうすれば持ち味を発揮したいい授業ができるか真剣に考えている場合が、多かったように思われます。
それに対して、学校の場合、校長先生は出張してばかりいて、何をしているのかわからない印象でした。
このチラシは、こうした経験を踏まえてつくりました。