ミルクの調乳温度は80度(70度以上)は必要と知らないママへ | 子育てサポーター&女性のサポーター♡オンリー1助産師・佐藤千鶴の毎日楽しく子育てがしたいママ&女性への伝言 北海道札幌・札幌近郊

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子育ての主役はママと赤ちゃん。ママが笑顔で気持ちがラクになるように情報をお伝えします。~授乳タイムをリラックスタイムに。楽しくラクな子育てを~+女性の味方として、ホルモンに左右されがちな女性が健やかに穏やかに過ごせるためのコツなどもお伝えしていきます。

こんにちは晴れ

 

『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴ですクローバー

 

札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張でおこなっています車

 

今日は前回に続いてミルクのことです。

前回の記事『ミルク育児はラク?という誤解』はこちらを見てください。

 

ミルクを調乳するときのお湯ですが、皆さんは何度以上って知っていますか?

 

そんなの知ってるよ!

 

と言われるかもしれませんが、知らない方も意外といるのも事実です。

 

そして、産後のママたちに関わる病院・産院・保健センター・栄養士さんたちには是非知ってていただきたいです。

 

粉ミルクは溶かした時点で70度以上のお湯で調乳すれば、粉ミルクに混ざることのある【サカザキ菌】の殺菌ができます。ですから70度ではダメで70度以上が必要になります。

 

そもそも粉ミルクは無菌ではありません。

 

ごく微量ですが、粉ミルクそのものや、溶かした粉ミルクに「Cronobacter sakazakii(サカザキ菌)」や「Salmonella enterica(サルモネラ菌)」といった細菌が入っていることがあります。

 

  • Cronobacter sakazakii(サカザキ菌)とは
    サカザキ菌は、ヒト・動物の腸管内やトウモロコシ、キュウリ、レモンといった果実・野菜からも検出されることがあります。乳児(1歳未満の子ども)、特に未熟児や免疫不全児、低出生体重児を中心として「敗血症」や「壊死性腸炎」をおこすことがあり、重篤な場合には「髄膜炎」を併発することがあります。成人が感染した場合は、その症状はかなり軽度であるとされています。
    サカザキ菌はサルモネラ菌と比べて、粉ミルクの製造環境により多く存在することがわかっていますが、厚生労働科学研究によると、日本の製品に含まれる量はごく微量で、333g中に1個と報告されています。
  • Salmonella enterica(サルモネラ菌)とは
    サルモネラ菌は、主にヒト・動物の腸管内に生息する細菌で、数多くの種類があり、中にはチフス性疾患をおこすものや、下痢、発熱といった食中毒をおこすものがあります。サルモネラ菌は、粉ミルクの製造過程では混入することはほとんどありません。粉ミルクを開封した後、粉ミルクを溶かすときや溶かした後に混入することがあるようです。
(↑横浜市のホームページより抜粋しました。残念なことに札幌市のホームページには載っていませんでした。。。)
 

適切な方法でミルクを調乳することができれば、サカザキ菌やサルモネラ菌に感染するをリスクを減らすことができます。

 

その方法は

宝石白粉ミルクを作る前に、手を石鹸と水で洗いましょう。

宝石白哺乳ビンやスプーンなど、使用する器具はよく洗い、消毒しておきましょう。

宝石赤粉ミルクを溶かすときには、70℃以上のお湯を使いましょう。

宝石白お湯で溶かした粉ミルクは、流水にあてるか冷水又は氷水の入った容器に入れて、授乳できる温度まで短時間で冷やしましょう。

宝石白溶かした後、2時間以内に使用しなかったミルクは捨てましょう。

宝石赤飲み残しのミルクは捨てましょう。

                         以上です。

宝石白のマークの所は皆さん割と守られている方が多いです。

宝石赤のマークの所は、意外とできていない方がいるところです。

 

適切な方法で調乳すれば怖がることはありません。

 

そして今まで低い温度で作っていたわ!と思った方、これから気をつけてください。今すぐ赤ちゃんがどうにかなるわけではないので焦って心配しすぎないでくださいね。

 

厚労省のホームページには『乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて』というページがあります。

 

そこにいくとWHOが出しているガイドラインを見ることもできます(仮訳と英文両方載っています)

 

調乳方法のPDFはこちらを見てください。

PDFファイルは厚労省のホームページからもみれます。

 

70度以上と書いてありますが、お湯を入れてもたもたしていると温度は下がってきますから80度以上用意して欲しいなと思います。

 

沸騰してすぐの温度だと、粉ミルクの栄養素が失われてしまうものがありますので、80度くらいまで下がってからの方がいいかと思います。

沸騰したお湯に白湯を混ぜて調乳する方もいます。

 

そんな方には、こちらのツイッターに載っている(結構下の方にあります)表を見て参考にしてください。

私と同じ資格を持っているIBCLCの産婦人科医がツイートしたものです。

 

分娩施設がある病院・産院は、乳業会社さんが入っていてそこで調乳指導をだいたいしています。

お土産として「粉ミルクなど」をプレゼントされることもあるのですが、

そんな施設で務めている助産師さんたちには、乳業会社の栄養士さんが、なんて説明しているのか聞いて欲しいと思います。

 

ミルクを売っている会社の栄養士さんが、正しいことを言っていないことも結構あるのですショボーン

 

ミルクで赤ちゃんを育てる。

この選択をする人もいますし、もちろん、混合栄養であっても、預ける時しかミルクを使わない。という方にも知っててもらいたい事実です。

母乳の方も混合の方もミルクの方も、困ったことがあったりこれでいいのか?と思うことがあったらいつでもご相談にのります。

 

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今日もゴキゲンな1日ドキドキ

 

すべてのことに感謝ドキドキ