『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
前回から、断乳・卒乳についてのシリーズを書いています。(1か月も経ってしまいましたが)
第2弾は『部分断乳・部分卒乳って知っていますか?』です。
恐らく、SNSなどで「夜間断乳」というワードがよく出てくるので、この言葉は知っていると思います。
文字通り『部分的に断乳・または卒乳する』ことを言います。
夜間の授乳だけを取り上げられることが多いので、夜間のみを断乳・卒乳と思われがちですが、人によって授乳が辛い時間帯は違うので、夜だけとは限りません。
1歳過ぎてよくあることですが、
昼間のおっぱいタイムが「ドリンクバー状態で、ちょこちょこ吸いに来ることが多い」。
この場合、いちいち座っておっぱいを欲しがられるので、うんざりしてしまうことがあるのです
このような理由で「昼間の授乳をやめたい」という人はいます。
人によって辛いところは違うのです。
「母乳育児のメリット」を考えると1歳過ぎても2歳過ぎても栄養も免疫もあることから、続けられるなら続けて欲しいのですが、「母乳のメリット」よりも「続けることでストレス・負担」が大きい人・場合もあります。
でも、全部はやめたくない場合は「辛いところだけやめる」ということが可能です。
そんなこと可能なの
とよく聞かれます
想像してみてください。
離乳食が3回になってもりもり食べるようになり、自然に母乳回数が減って夜しか飲まなくなった
夜1度寝たらほとんど起きなくなった
こんなことが自然に起きることがあります。
その場合は自然に「部分卒乳」をしていることになりますね
ですから「部分卒乳」をしたい場合は
ご飯をしっかり食べてその時間飲まなくても体重増加に影響がないこと
これが条件となります。
部分的なので昼間だろうが夜だろうがやめる時間は「〇時~〇時」と自分で決めていいです。
人によって違うので同じ夜でも辛いのが「0時~6時まで」の人もいれば「22時~5時」の人もいる。
昼間も「9時~15時」の人もいれば「10時~17時」の人もいます。
このように自分が『この時間おっぱいなければラクだろうな・辛くないな』と思う時間を決めてくださればいい。
迷いがある場合、
辛いんだけど、あげたい日もあるしやめたいなと思う日もある場合、
は、実は上手くいきません。
と言うのは、お子さんがその迷いを感じ取って「ごねる」のです。
「ごねる」
「もらえるまで泣き続ける」
「吐くまで泣く」
など、自分なりの表現でとにかく親の心が折れることをしてきます。
そんな時に非協力的なパートナーが「そんなに泣くならあげればいいじゃん」とか「そんなに泣かせてまで可哀想だ」と言ってくることがあります(無神経に発言するな!と言いたいですが)
そんなパートナーの声は一旦置いといて、さてどうするかというと、心が決まってない場合は、一度お子さんに謝って母乳を再開していいですよ。
再会と言うと、辞めたり再開したりだと子どもを振り回してしまうのではないか。とためらう方もいます。
それについては、前回のブログを見てください。
じゃあ、具体的にどうしたらいいのか。
まずは、ママに決めてもらいたいこと
いつまでに部分卒乳をしたいか
何時から何時までやめたいか
なぜその時間やめたいか(これが一番重要
)
これを決めてください。
あとはその日に向けてどうやってやめていくかは、その母子の授乳回数、年齢・月齢、ママとお子さんの性格などによって変わってきます。
その方に合った方法を相談しましょう。
一番大切なことは「どうしてやめたいか」を言語化できるか。
それをお子さんにしっかり伝えられるかです。
曖昧な理由や親の都合のいい理由だと納得してくれません。
例えば、「〇歳になってお兄ちゃん(お姉ちゃん)になったからやめようね」。
これは子どもにとってはです。
だってその前に自分はお兄ちゃんだとかお姉ちゃんと自覚していることもあります。なんでお兄ちゃん(お姉ちゃん)になったからやめないといけないのかよくわからないからです。
本当の理由を伝えられた方が納得できます
例えば『夜起きるのが辛い。体力も持たない。何度も起きると昼間元気にあなたと遊べないから夜〇時~〇時のおっぱいをやめることにした』という感じで具体的に伝えたほうが上手くいきます。
赤ちゃんに伝えたってわからない。わかっていない。
という人がいますが、あまり赤ちゃんをバカにしないでもらいたい。
私はしっかり言えばわかってくれると思うし、こちらの真剣な様子は伝わる。と思っています。
むしろ「わかっていないから」という理由で何も伝えないで、急にやめたりする方が、赤ちゃん対して「失礼」かと思います
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今日もゴキゲンな1日
すべてのことに感謝