こんばんは
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
混合栄養シリーズ第5弾は『家族で母乳育児をしよう！』です。
混合栄養の話なのに「家族で母乳育児をしようってどうゆうこと
」と思いますよね
母乳育児が、続けられなくなったり、辛くなったりする原因の一つは「孤独」なことだと私は思っています。
夜間の授乳も一人で起きて一人で授乳する
乳頭トラブル(乳頭痛や乳頭亀裂など)や乳房トラブル(乳腺炎や乳汁うっ滞、乳房痛など)があってもなかなか家族に理解してもらえず「そんなに辛いならミルクにしたら
」と言われる
赤ちゃんが泣いたらすぐに「おっぱいだって～」と渡される
母乳だと預かれないじゃん！と言って乳腺炎等のリスクを考えず「ミルクを俺だってあげたい」と主張する
そして、いろんなことを相談できる支援者(専門家)がいない
これらのことから「もうやめたい」と思うようになり、本当にやめてしまうケースもあります。
そしてやめてから私と「はじめまして」のこともあります。
そんな時に、やめる前に相談できていたらもうちょっと続けられたかもしれない。。。
と言われたときは、私もショック
です。
どうか、一人で頑張らないでください
まずは、ご家族がママの辛さ・大変さを理解し、できることをやってあげてください。
「母乳だと何もできない」とおっしゃる方もいます
本当にそうでしょうか？
母乳でも以下のことを手伝えます
ママの母乳の出が良くなるように、食事の支度をパパが全部やってくれると助かります！
母乳を通じて赤ちゃんもパパの作った食事を食べることができます
赤ちゃんが泣いたら、まずパパがおむつを替えてください。その間にママは肩を回したり(循環が良くなります)、水分を取ったりして、いつもの授乳する場所にゆっくり移動ができます。
体の負担も減り、自分のケアをしてから母乳を飲ませられます
おむつを替えたら、ママが待っているところに連れて行ってあげてください。そして、ママが授乳したら「授乳姿勢は辛くないか？(寄りかかってラクそうか？)」「赤ちゃんの姿勢はねじれていないか」チェックをし、必要なら腕の下にクッションを入れてあげてください。
授乳姿勢がラクだと、ママも赤ちゃんもラク
一生懸命になりすぎるママへ、客観的なアドバイスができるのはパパだけ
授乳が終わったら、ママから赤ちゃんをもらって、抱っこしたり、寝ていなければ赤ちゃんと遊んであげたりしてください。
1か月過ぎると、赤ちゃんは飲んでも寝なくなります。そんなときに、パパが抱っこしてくれたり、遊んでくれると赤ちゃんも嬉しいですし、パパのことが大好きになりますよ
素晴らしい連係プレイで、赤ちゃんも喜びますよ
こんな感じで「授乳をする」以外にやれること沢山あるのです
例えば、これがパパの要望でミルクをあげることになったけど、「ミルクをあげることだけ」しかやらないパパだったら、どうですか
「ミルクをあげる」という行為にはステップがあります
清潔な哺乳瓶でミルクを作る。適切なお湯で清潔に作ることがポイントです
適温になったらミルクを赤ちゃんに飲ませる
飲み終わったらゲップさせる
哺乳瓶を洗って、消毒する
消毒が終わったものは、乾燥させる
などなどです。
その他にもミルクを使うなら
粉ミルクのメーカーを決める。ミルクを購入する。などもありますよね
「ミルクを飲ませる」しかやっていないなら「いいとこどり育児です」
もし、パパが飲ませたいって言っているから哺乳瓶でミルクもあげたい。ならば、最初から最後まで責任もってあげてもらいましょう
そして、粉ミルクもなくなりそうなら購入してきてもらい、ミルク量も適切な量を(ミルク缶が目安ではありませんよ)決めて作ってもらうこともやってもらいましょう
ミルク量については混合シリーズの第2弾を見てください。
大変なことだけママにやってもらい、哺乳瓶であげるだけをやるなら正直「育児なめんなよ
」と言ってやりたくなります。
ママもパパも同じ親ですから、できることできないことを、やれることやれないことをそれぞれ補って二人で子育てしてくださいね
ご家族の理解・支援が受けられないときは、是非相談してください。
私からパパにお伝えすることもできますし、ママが不安に思っていることを私にぶつけてくれてもいいですよ
でも、これを読むと、母乳育児のサポートの方がパパもラクかもしれませんよ
まぁ、何がラクかは、人それぞれなので、話し合ってみてくださいね～
育児は対話が何より大切。それが夫婦のすれ違いが一番起きない方法です。
「察してよ」「俺だって大変なんだ」と自分たちのことだけの主張ではすれ違っていくばかり。
どっちも大変。だから助け合って話し合って、どこをどんなふうにやってもらいたいのか、話していきましょう
混合シリーズはこれで終了します。
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