こんにちは
『授乳タイムをリラックスタイムに』を合言葉にラクな育児を応援している助産師の佐藤千鶴です
札幌・札幌近郊で母乳育児・育児相談を出張訪問しています
あっという間に2025年も1か月を過ぎて2月になっておりました。。
今回から、断乳・卒乳についてのシリーズを書きます。
第1弾は『断乳について：急な断乳は親子で辛いだけ』です。
断乳のイメージは皆さんどんなものですか
大体の方のイメージは『急におっぱいをやめること』です。
そのイメージ通りで、
ある日突然、おっぱいをやめると決める
中には思い立って急にやめる人もいます
「なんかやめてみたらどうなるかなと思っておっぱいに絆創膏を貼ってもう飲めないよと言ってみた」という人も。
あと〇日、あと〇週間でおっぱい辞めようと決断し、やめる
授乳回数はそのままでお子さんにも一応説明はするものの、その日に決行する人も
乳頭が切れて痛くてもう嫌になってやめた
もう痛くて吸わせられないの
とお子さんに言って泣く泣く断乳
内科などで薬を飲むことになり、薬を飲むならおっぱいをやめないといけないと言われ、やめることに。
医師には授乳していいと言われたけど、薬剤師にやめてと言われ、どうしたらいいのかわからずやめた。という人も。
乳房のトラブルが続き、こんなにトラブルが多いならもうやめる！と急にやめることに
トラブルの原因を突き止め、そこに対処するようにするとトラブル自体が起きなくなるのですが。。。なかなかそうはいかないようです
保育園に入れるからやめる
こんな感じで、いろんな理由がありますが、急にやめることを『断乳』と言いますね。
そこにお子さんの意思は入っていません
断乳すると
乳房がガチガチになり張って辛いことが多い
張って辛くても、ネットや周りの情報からできるだけ搾らずにとにかく我慢して耐えている人が多い
赤ちゃんは大泣きする
おっぱいが辛いのと赤ちゃんが泣くのとで、ママも辛い思いをする
と、あまりいいことありませんね
おっぱいが張って辛い。赤ちゃんも泣くからやめなければよかったという方もいます。
後悔している。そして母乳分泌がまだまだ十分にある方には「授乳を復活させてもいいんですよ」とお伝えしています。
復活してもいいと聞いても
やっぱり子どもを振り回すことになるし・・・
1度決めたことだし・・・
混乱しませんか・・・？と
ためらう方も多いですが、
物事をやるときに
1度やり方や方針を決めたけど、軌道修正したらやっぱりこっちの方がいいとやり方を変えることは他のことではあるはず。
なのに、母乳育児に関しては何故、1度決めたことを貫かないといけないと思うのでしょうか
「やっぱりやめたくなかった。ごめんね。もう少しおっぱい続けよう！」って子どもに素直に話せばいいんだよ
お子さんはわかってくれますよ
と話しています。
断乳は何も言わずに強行で決めたことなら、なおさら、「急に何も言わずやめてごめんね。やめてみようと思ったけど、やっぱりもう少し続けるね。おっぱい飲んでいいよ。」
と伝えて続けたらいいのです。
そして復活するというと、全部元に戻すと思っている方も多いのですが、そんなことはありません。
例えば、断乳前に10回以上飲んでて辛かった方なら、辛くない回数だけ復活させるといいのです
「3回だけ飲ませることにした」という方もいました
断乳は、ママも赤ちゃんも辛いことが多いので、お勧めはしません。
ただ、どうしても急にやめないといけなくなった場合は、どうやってやめたらいいのか、やめた後のおっぱいのケアについてしっかり説明しますので、是非相談してください。
よくある
乳房に絵を描いてやめさせる
乳頭にからしを塗る
乳頭に絆創膏を貼る
こんなことは必要ありません
そして
できるだけ、乳房を触らず搾らず我慢する
水分をあまり取らない
温めない方がいいからとお風呂にも入らずシャワーで済ませる
こんなことも必要ないのです！
搾乳は手搾りで、少し乳房が楽になったらおしまいでOK
(おにぎり搾りをすすめる年配の助産師がいますが、ハッキリ言っておにぎり搾りはあまり楽になりません)
水分はいつも通りとって大丈夫
逆に控えると詰まりやすくもなるのでいつも通りでOK
もちろん食べ物も、何を食べてもOK
普通にお風呂入って体を温めてOK。むしろ温めたほうが搾りやすくなったりしますよ
搾る回数は、人によって違うので、ご相談ください。
決して岩の様にガチガチで破裂寸前になるまで我慢する必要はないのです。
最近Instagramで、「卒乳レポ」みたいなマンガを見ました。
そこには、お子さんを抱っこできないくらいガチガチの乳房で何日も過ごす様子を描いてるのですが、「そんなの必要ないですよ～」と声を大にして言いたい
あとは、断乳を決行しようとしたけど、大泣きしておっぱい貰えるまで泣く。吐くまで泣く。という子も
この場合は、お子さんにとっては「おっぱい辞めるのは今じゃなかった」と思って少し時期を見直す勇気も持ってほしいです
ママにもいろんな葛藤や気持ちがあるように、赤ちゃんにもあります。
お互いが歩み寄れるところで「落としどころ」をつけて行けばいいのではないかと思いますよ。
まずは、悩まれている方は是非相談してくださいね。
『卒乳講座』というものもありますので、迷っている方・どうしていいかわからない方・周りに断乳をすすめられているけど、決めかねている方などご相談ください。
お友達同士でも話を聞けますよ
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今日もゴキゲンな1日
すべてのことに感謝