和菓子洋菓子の中で最も好きなものは淡雪で、桜餅やカステラやラクガンとはまた違った思い入れの歴史がある。
2009年の記事
当時、淡雪は年に一度、運動会の時しか製造して売られていなかった。野人の好物のお菓子は・・「淡雪、桜餅、長崎カステラが金銀銅」で、特別賞として「らくがん」が入る。
何故あわ雪に今も情熱を燃やすのか・・
これには深くて悲しい怨念がおんねん
グレるか、清く正しく生きるか、そのカギを握っていたのが淡雪であり、涙とお笑い失くして語れない。
実家は食料品店で、むー母は淡雪の予約注文を大量に受けていた。和菓子屋さんがこの日だけ特別製造。
キャラメル、チョコ、パン、果物、何でも自由に食べられたが淡雪だけはそうはイカんの塩辛・・特別だった。
大半の家は運動会の弁当に「淡雪重箱」持参の習慣があった。
毎年多めに注文、店内にはどっさりあわ雪が積み上げられ1日で消える。
最後は駆け込みで買いに来た人達にお野人の淡雪まで売り飛ばしてしまう。
毎年のようにお野人は淡雪を食いそびれ、隣の弁当から分けてもらって食べていた。
本当はあのデカい弁当箱サイズの淡雪を・・
ガブリエル したい
何で・・販売元の御曹司が 毎年ちっこい淡雪一切れしか食えんのだ。
世の中にこんな理不尽なことがあるなんて・・
グレたらど~~すんだ むー母
猛抗議の6年生のお野人にむー母は、これまでのお詫びを込めて今回は15cm×30cm×5cmの弁当箱淡雪2個全部食わせる約束をした。
6年目にして念願の淡雪食い放題 前日から眠れず人生最良の日だった。
あ~それなのに・・それなのに・・ またもや情に流され、拝み倒されて売り飛ばした。
「だってえ・・仕方ないじゃないの 困っているんだから 子供があわ雪食べれなければ可哀そうでしょ」
「・・・ ・・ 」
可哀そうな子供の気持ちは身に染みて
誰よりもわかっている
運動会のお昼に涙ぐむお野人を哀れに思った幼馴染の「久坊」が・・「たかしちゃん僕の分あげる・・」
さらに久坊の妹の「千賀子と久美子」までが・・「私の分あげる・・あげる・・から」
この時ほど人の情けを感じたことはない。 おかげでグレずに済んだ。
むー母は・・
知らん顔して おにぎりと卵焼きを美味しそうに食べていた・・
その時のむー母の立場に当時の自分を置き換えて考えると・・
淡雪食べ放題しようとした時に、子供達が集まりよだれ垂らしたら・・ 同じように全部食べさせただろうな。
一切れだけ味見して・・
我が子を犠牲にしても人の頼みを引き受けるむー母のポリシーは今も野人に引き継がれている。
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