動悸の桜・・餅 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

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同期の桜・・ではない。動悸の桜餅だ。なぜか桜餅を見るたびにときめいて動悸がするのだ。これまでに一番多く買った甘いものは桜餅がダントツで、和菓子洋菓子駄菓子を含めて2位以下を大きく引き離している。本当は「淡雪」が良いのだが、人気がないせいか見向きもされずスーパーでは売っていない。当時、淡雪は年に一度、運動会の時しか製造して売られていなかった。淡雪、桜餅、長崎カステラが金銀銅で、特別賞として「らくがん」が入る。らくがんに関しては、言えば誰からもバカにされるので、なるべく言わないようにしている。子供の頃は「仏罰」を恐れず、寺の供え物をかっぱらうほど大好物だったのだ。今はそれほど食いたいとは思わないが、たまに思い出してスーパーでピンクの小さなものを一個買うのだが、レジではやや恥ずかしい。

遠山の金さんの桜吹雪も好きだが、桜餅が好きなので社名にも「桜」の文字を入れてしまった。桜餅より長崎カステラが勝っていたら、長崎チャンポンも大好物だから、長崎の文字が付いていたかもしれないが、会社のイメージにはそぐわなかった。

ともかく、動悸を掻き立てる桜餅は旨い。だれか野人にもっと旨い桜餅を作ってくれ・・・それだけでイチコロで・・野人が釣れる。