農業が健全に持続される唯一の道 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

 

 

企業とは利益を出すことで社会に貢献する組織。

有形無形の商品を流通させることで消費を拡張、雇用にも貢献、経済の中枢を担っている。

原材料生産、加工、製造元、中間業者、販売者など分業が進むことで社会の歯車は嚙み合う。

 

しかし多くの流通の仕組みはそれで問題ないが一次産業は異なる。

最大の違いは「物」を扱うか、「生命」を扱うかの違いだ。

「物」は創意工夫と共に次々と新たなものが生まれるが「生命」はそうではない。

 

動物にとって空気・水・に次いで重要なのが食べ物であり、食べ物は生命。

生命は作れるものではなく普遍、手も加えようがない。

生命体とは意識を持つ有機体であり、意識、つまり生命は見えない。

科学はそこまで進んではいないのだ。

 

一次産業はこの生命を扱う産業であり、物質と違って間違えれば動物の生存に大きな影響を及ぼす。

 

生命は地球という循環の中で生を営む。

海から陸へ、陸から海へ、大気の循環、水の循環、そして生命の循環。

陸地は海底が隆起したものであり、海が陸地を生んだ。

海から陸へと進出した生命は、陸地に海と同じ仕組みを持つ生態系を築き上げた。

 

生命、特に生命線とも言える食材に関して、商標登録同様に、農産物・水産物に対しても企業が主導権を持つべきではない。

主導権を持ったから利益・効率・商品としての「品質優先」で現状のようになった。

企業の論理が優先した結果だな。

サイズは均一、傷も穴もなく綺麗で便利になった今の野菜販売スタイルに生産者は従うしかなく、消費者も大半は異を唱えなかった。

 

最も重要な生命の仕組み・食の本質を、生産者、販売企業、消費者が知らなかったから現状を招いた。

 

大地・山林と日々向き合い、もっとも自然界の動植物と向き合う生産者が主導権を持てば一番無理がない。

現状の根拠のない言葉ではなく、協生理論を理解すれば植物に向き合う姿勢も変わる。

生産者だけでなく、企業・消費者共に生命の情報を共有、そうすれば無理が無くなる。

 

産物を生産する生産者、その産物を流通させる企業、食べて代価を支払う消費者、主導権は生産者でも力関係は同じで、同じ意識を持てばバランスが壊れることなく健全な農業が持続出来る。

国政の三権分立のようなものか・・

 

力関係は同じでも専門の現場が指揮を執ると言うことだな。

生産・販売・消費に直接関わらない行政・学者・研究機関はあくまでサポートだ。

これがこれから野人が築こうとする一次産業の仕組み。

 

世界を相手にする一次産業の産業革命・・気が遠くなるな。

その為の第一弾として「一般社団法人・荒廃農地再生機構」を設立した。

どこまでやれるかはわからないが、この意志を継ぐ者が引き継げばよい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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