原点回帰の紅白か

 

 9月27日に正式に開催が発表された「第74回NHK紅白歌合戦」この記事ではその情報と筆者による補足情報・考えを随時更新していく。

【凡例】

・ピンクの見出しを公式発表された情報

  紅白公式発表情報

・緑の見出しを筆者による説明

  筆者による説明

として記事を書いていく。

 

  放送日・時間など前提情報

・放送日・時刻:令和5年12月31日日曜日、19:20~23:45(中断ニュースあり)

・放送チャンネル:総合テレビ、ラジオ第一、BSプレミアム4K、BS8K

・放送場所:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)

↓↓ホームページ↓↓

 

  NHKホール以外の場所からの中継はあるのか

 9月27日に記者会見でこの情報が発表された。その際、メディア総局長は「NHKホールをメイン会場に」と明言した。

 2020年よりコロナウイルス感染拡大予防やNHKホールの改修工事などの影響で2拠点放送のようになっている紅白歌合戦。昨年もAimer、Official髭男dism、星野源らはNHKホールではなく、放送センターの101スタジオや102スタジオからの歌唱となった。SONGSのような歌手にあった演出のためだと考えられる。しかし、一つのホールで全歌手が歌唱することが醍醐味の一つでもある紅白歌合戦。コロナ禍も完全収束となり始めた今年、各地の名所やライブ会場の中継だと考えられる。

 どのよう思惑で明言したのか、今後の発表に注視していくこととしよう。

 

  司会者・テーマの発表(10月6日)

・司会者:有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波(50音順)、高瀬耕造アナウンサー

・テーマ:ボーダレス ‐超えてつながる大みそか‐

【テーマに込めた思い(ホームページより引用)】

2023年、新型コロナの5類移行にともない、制限のない日常が訪れ、海外との交流も活気を取り戻しつつあります。エンターテインメントやスポーツの世界の盛り上がりは私たちに元気をくれました。
しかし、一方で収束が見えないウクライナ情勢、相次ぐ自然災害など、私たちは、まだまだ不安な時代を生きています。

そんな「今」だからこそ、「音楽の力」でできること、、、

国や、言葉や、世代を超えて“ボーダレス”に人と人とをつなげ感情を共有していく。そんな力が、音楽にはあります。

今年の紅白で届ける歌の数々は、きっと皆さんを勇気づけ、離れた家族に安らぎをもたらし、まだ見ぬ海外の友人を笑顔にしてくれると思います。

テレビ放送開始70年、節目の年の大みそか。最高で最幸なライブエンターテインメントをお届けします!

  予想を超えた人選!まさに”ボーダレス”

 紅白歌合戦の歌手・曲目予想を行っている「MUSIC LIFE」。だからこそ、SNS・ネットニュースでの予想や関連記事もよく確認している。しかし、この司会者の人選は誰もが予想できなかっただろう。

 昨年その司会ぶりが高評価だった橋本環奈、NHK連続テレビ小説「らんまん」で主人公の妻を務め、多くのドラマ、CMに出演している浜辺美波。ここまでは予想できたであろう。しかし、有吉弘行は予想できなかっただろう。有吉弘行と言えばNHK、民間放送問わず番組MCをしており、知名度が高い。さらに、昨年の紅白歌合戦には純烈の歌唱のゲストとして自身の楽曲「白い雲のように」を歌唱し、話題となった。今年は「日テレ×NHK TV70年特番『テレビとは、○○だ』」のMCにも抜擢された。そのため話題性もあり、テレビ70年を掲げた紅白歌合戦の司会と言うのは当然のようにも思えてくる。

 さらに注目すべきは、NHKアナウンサーの人選だ。毎年、東京アナウンス室から選ばれ、女性が優先的に選ばれていた。今年は、多くの全国版番組で地方に在中しているアナウンサーの担当番組が増えた。今回選ばれた高瀬耕造アナウンサーも今年からNHK大阪局勤務となった。そのため、ここだけ切り取ったとしてもテーマの如く「ボーダレス」なのだ。

 また、テーマは国、言葉、世代を超えた「ボーダレス」と書いてあり、K-pop以外の歌手の出演も予想できる。さらに、全世代が楽しめることも示唆している。即ち、原点回帰でもあり、新たな紅白歌合戦でもあるだろう。当然、「ボーダレス」なのだから紅・白の分け方にも注目が集まるだろう。

 

  出場者発表(11月13日)

 11月13日13:00頃から公式サイト、X(旧Twitter)、NHK MUSIC(YouTubeチャンネル)にてライブ配信で発表された。内容は公式サイトで確認してもらいたい。

 

  出場発表とこれから

 昨年より、出場者発表はライブ配信を行っている。しかし、昨年との相違点も多い。それは会場と司会者だ。昨年は放送センターの101スタジオで司会はラジオ放送を担当するアナウンサーだった。一方今年は、運用開始50年で紅白の本拠地NHKホール(渋谷)で、紅白の司会でもある高瀬耕造アナウンサーが進行を行った。今年はテレビ放送開始70年でもあり、気合の入りようが違う。

 出場歌手についての総評は別の記事にて公開した。

↓↓出場歌手についての記事↓↓

↓↓歌手解説↓↓

 紅白は近年「企画」に力を入れている。これからの発表にも注視していく必要がある。

 

  テーマロゴとキービジュアル、今年はガイドラインも(11月13日)

 出場者発表と同時に今年のテーマ「ボーダレス」を掲げたテーマロゴと司会者4名が写るキービジュアル、更に「人権尊重のガイドラン」が発表された。こちらも公式サイトで確認してもらいたい。

 

  未だ存在しない紅白ロゴ、これもボーダレス?

 昨年より「テーマロゴ」が起用している。2021年からNHKでは紅白のロゴを変更した。これは紅・白が混ざりあうデザインで「多様性」を表現している。だが、今年はそのロゴが表示されていない。今回のテーマロゴをもってやっとロゴが表示された。これはより「ボーダレス」を目立たせるための秘策のように感じる。出場歌手を見てもコラボ歌唱が予想される歌手がいる。さらに、今年のキービジュアルでも司会者は紅・白の衣装を着用していない。寧ろ、黄・青が強調されている。これは「平和」の意味の込められているのだろう。

 そんな「ボーダレス」を達するために、今年は「人権尊重のガイドライン」が策定された。これは、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)のこともあるからだと予想される。しかし、その内容を見ると「出演者に対する(中省略)悪質な嫌がらせや差別的または攻撃的な行動を認めません。」とSNSの誹謗中傷なども含めているような表記となっている。「ボーダレス」色々な世代、ジャンル、国が混ざる紅白だからこそ、みんなでルールを守ってよりよい番組になるように人々が考えた行動が必要だろう。

 

  歴代曲目リスト公開(11月17日)

 「NHK紅白歌合戦」の第1回から昨年、第73回までの曲順リストを公開。内容は公式サイトで確認してもらいたい。

 

  紅白74年史、正にテレビ70年史だ

 紅白の公式サイトの下部には以前より「紅白ヒストリー」のページリンクが掲載されていた。しかし、これには企画での歌唱曲目やメドレーでの曲目が知ることが出来なかった。一方、今回開設されたページではこれらが確認できるようになった。さらに、歌唱順に示されており、より紅白の歴史を知ることが出来る。

 今年はテレビ放送開始70年と言う節目の年。このような年にこのようなページで紅白と共にテレビから発信された曲を知ることが出来るのは良いことだと感じる。更に、今年のテーマ「ボーダレス」は世代を超えることも含まれている。また、このページでは歌手の文字に紅・白で色分けすることなく、強調した男女分けを行っていないこともテーマに対応している。

 ここからは、筆者の憶測となるが、このページを作成したということは「歌」でテレビ・紅白史を振り返る企画があるかもしれない。

 

  特別企画①発表(11月29日)

 ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、アダム・ランバートによるスーパーバンド「クイーン+アダム・ランバート(”+”読み:プラス)」が特別企画で出場することが決定した。

 クイーンは今年で50周年、そこに2012年にグラミー賞にもノミネートされたボーカリスト、アダム・ランバードが加わったバンド。

 

  「日本色」がないのがよい!

 テーマを「ボーダレス」と銘打った紅白、アジア圏だけではそれは達成できないだろう。そんな中で「クイーン+アダム・ランバート」の発表は大いなる「ボーダレス」だ。

 日本の音楽に多大なる影響を与えた「ザ・ビートルズ」や「YOSHIKI」とのコラボなど、どこかで「日本」を感じさせることなく、それでいて日本との関わりがあることからも今回の紅白にはピッタリだ。

 更に、「クイーン」は映画「ボヘミアン・ラプソディ」(2018年)で老若男女から注目を集めたバンドであり、このバンド内でもデビューが違う年のバンド、ボーカリストのコラボとこれらからも「ボーダレス」が伺える。

 また、この発表はNHKニュースでも報道された。昨年このようになったのは「加山雄三」だけだった。このことからも、紅白スタッフがこの企画にかける思いが垣間見れた。X(旧Twitter)でも英語と日本語で発表する部分も「ボーダレス」を感じさせる発表であり、テーマを印象付ける演出となっている。

 紅白で「クイーン」と言えば第71回(2020年)に「YOSHIKI」の企画にリモートでゲスト出演した。今回はNHKホールから歌唱となるのか、中継となるのか期待が高まる。

 

記事の続きはこちら↓↓

 


第74回NHK紅白歌合戦についてのご意見はNHKへ

 この記事を読み、意見や思いが膨らんだ方はこの記事のコメント欄に書くのではなく、NHKへお願いしたい。それが、より良い紅白にする源となるだろう。

 

【緊急】NHK紅白事前調査

 MUSIC LIFEでは「NHK紅白歌合戦」についてこれまでも調査を行ってきた。今回は「第74回NHK紅白歌合戦」の放送前に調査を行い、それを踏まえて11月、12月の紅白に関する記事につなげる。

尚、調査は11月11日(土)に終了しました。ご協力ありがとうございました。結果は随時ブログ記事にて公開されます。

 

紅白に関するMUSIC LIFEの記事

 MUSIC LIFEでは「全国民対象NHK紅白歌合戦世論調査」を行い、紅白に対する思いや意見を多くの人に問うた。その内容と合わせて紅白に関する事柄をまとめた記事や今年の紅白に出場するであろう歌手やその歌手が歌唱するであろう曲目を予想した記事などは下のリンクより参照できる。

 

↓↓調査結果↓↓

↓↓【4月公開】紅白予想↓↓

↓↓【6月公開】紅白予想↓↓

↓↓【9月公開】紅白予想↓↓

↓↓【10月公開・完全版】紅白予想↓↓