原点回帰の紅白か

 

 9月27日に正式に開催が発表された「第74回NHK紅白歌合戦」この記事ではその情報と筆者による補足情報・考えを随時更新していく。前回の最新情報についての記事が規定条件を達したため、②として続けて書いていく。

↓↓最新情報①↓↓

 

【凡例】

・ピンクの見出しを公式発表された情報

  紅白公式発表情報

・緑の見出しを筆者による説明

  筆者による説明

として記事を書いていく。

 

  Official髭男dism歌唱曲目決定(12月4日)

 Official髭男dismが「Chessboard」を歌唱することが決定した。この曲は「第90回NHK全国学校音楽コンクール」で中学校の部の課題曲として生まれた。

 紅白だけのボーダレスなシーンをつくるために、中学生の皆さんから歌唱動画を募集することも発表された。

募集期間:12月4日(月)~12月18日(月)

↓↓詳細と応募先↓↓

 

  久しぶりの課題曲歌唱

 「NHK全国学校音楽コンクール」は毎年行われているが、2020年はコロナウイルス感染拡大の影響で中止とされた。その年の紅白では当時、中学校の部の課題曲だったLittle Glee Monsterの「足跡」が歌唱された。これを境にNコンの課題曲は歌唱されてこなかった。

 今回は3年ぶりに課題曲が歌唱される。また、歌唱の際は全国コンクールで金賞に選ばれた学校の生徒との歌唱が慣例となっていたが、今回は募集となった。これは正に「ボーダレス」、世代を超えてつながる歌唱であることは間違いない。さらに、紅白でしか聴けないバージョンとなる。

 Nコンとの企画になると前半に歌唱することが多い。今年がどのようになるか今後の発表に期待が高まる。

 

  関連番組放送決定(12月7日)

・Venue101 紅白SPECIAL

 12/9 23:00~ 総合、MC:濱家隆一、生田絵梨花

・紅白なび

 12/18~22、12/26~30 20:43~ 総合、ナビゲーター:高瀬耕造アナウンサー

・SONGS 紅白スペシャル

 12/21 22:00~ 総合、番組責任者:大泉洋

・有吉のお金発見 突撃!カネオくん「年末クセつよ祭り&紅白SP!お金のヒミツ」

 12/23 19:30~ 総合、MC:有吉弘行

・ミュージックライン 紅白スペシャル

 12/29 22:50~ NHK-FM、DJ:鮎貝健、南波志帆

・まもなく紅白!今年もすごいぞスペシャル2023

 12/31 17:00~(中断ニュースあり)総合・生放送、司会:山里亮太ほか

・生放送!NHK紅白歌合戦お正月スペシャル

 1/2 19:20~ 総合・生放送、司会:有吉弘行、高瀬耕造アナウンサー

 

  今年はテレビもSNSも

 今年は、音楽番組・バラエティー番組ともに司会・出場歌手問わず総力戦で紅白を盛り上げる。昨年は、SNSに重きを置いてPRをしていた。これはサブテーマが「#みんなでシェア」だったからかもしれない。だが、紅白はテレビ番組であり、多くの世代が見る番組だ。配慮が足りなかったのかもしれない。

 一方、今年のテーマは「ボーダレス」だ。そのため、全世代に向けて的確にPRをしないといけない。このように考えると、昨年から1年を通して鍛えたSNSでの発信と、これまでのようなテレビでの発信でより紅白を盛り上げられるだろう。
 

  特別企画②「テレビが届けた名曲たち」発表(12月7日)

 日本のテレビ放送70年を記念した特別企画「テレビが届けた名曲たち」が決定。ゲストにテレビ放送開始日から出演している黒柳徹子を迎え、テレビから生まれ、時代を彩った名曲を紹介する。

 出演者や楽曲情報などは改めて発表する予定。

 

  NHKだからこの企画

 6月6日の「うたコン」では「テレビ放送70年 時代を彩った名曲」と題し、72分の拡大版を放送した。これを筆頭に今年はテレビ放送70年に関連した番組を多く放送してきた。

 これは、民放でも同じだ。音楽番組では日本テレビ系「THE MUSIC DAY 2023」では恒例のシャッフルメドレーで70年を振り返った。しかし、通常企画が言わばできなくなったための代用と考えて良いだろう。また12月6日放送、フジテレビ系「FNS歌謡祭」では番組50年のアーカイブ映像が流れた。内容は良かったものの、出演者よりも豪華であったことが気がかりだった。

 そんな中でのこの特別企画の発表は、音楽ファンのみならず、多くの視聴者が望んている、期待しても良いものだろう。NHKの番組から生まれた曲だけでも「上を向いて歩こう」や「与作」から「ぼよよん行進曲」、「ビートDEトーヒ」まで世代を超えて楽しめる楽曲がそろっている。また、出演者は出場歌手以外の歌手の出演も期待できる。更に先日、音楽評論家・スージー鈴木が発案した追悼企画を融合させるのも良いだろう。

 大御所から新人までの歌手が交わり、視聴者も世代を問わず盛り上がれる正に”ボーダレス”な企画。今後の発表に期待が高まる。

 

  ラジオ司会、ウラトーク司会決定(12月8日)

 ラジオ放送の司会にNHKアナウンサーの渡辺健太と森田茉里恵に決定。

 「紅白ウラトークチャンネル」の放送も決定し、司会にお笑い芸人・パンサーとNHKアナウンサー・鈴木奈穂子に決定。昨年同様、公式サイトと「NHK MUSIC YouTubeチャンネル」でのライブ配信も決定。

 

  新しい顔ぶれでも安定感

 ラジオ司会は「新・BS日本のうた」で司会を務める渡辺健太アナウンサーが昨年に引き続き務め、「NHK NEWS おはよう日本」でキャスターを務める森田茉里恵アナウンサーがそこに加わった。ラジオ放送は、テレビ放送とは違い、ステージの様子をイントロや間奏の間、CMの間で説明する。紅白ウラトークとは一味違う副音声として利用することも良いだろう。

 今年も「紅白ウラトークチャンネル」が副音声・ライブ配信で行う。今年は「笑わない数学」や3月の「NHK×日テレ」の70周年企画、NHKのプロジェクト「君の声が聴きたい」にも出演したパンサーと、先日の「あさイチ」で同番組に関するインターネト検索がトップにもなった鈴木奈穂子アナウンサーが務める。これは、出場歌手が出演したり、紅白の舞台裏や歌手の魅力を紹介したりと、視聴者目線で届ける。

 両司会とも新しさもありながら、安定感がある顔ぶれが並んだ。

 

  特別企画③発表(12月8日)

 特別企画にNHKの音楽番組「Venue101」のMCを務める、濱家隆一(かまいたち)と生田絵梨花によるダンスボーカルユニット”ハマいく”の出場が決定した。

 

  「ボーダレス」その一言

 お笑い芸人が歌手と共にユニットやグループを結成することがよくあるが、このユニット”ハマいく”は歴代1番の盛り上がりだろう。上で書いた通り、NHKの音楽番組から生まれたが、民放でも楽曲が利用されたり、話題に上がり愛のあるイジリがあったりと今年事あるごとに話題となった。このブログ記事でも取り上げた。

 その余波はSNSにも及び、「踊ってみた動画」は日本のみならず世界でも反響を呼んだ。その活躍はランキングでも表れており、TikTokが公表した「TikTok上半期トレンド2023」ノミネート23選の「チャレンジ部門」にハマいくの「ビートDEトーヒ」がノミネートされた。

 「ボーダレス」の一言に尽きるこのユニット、紅白での企画がどのようなものか、今後の発表に期待が高まる。

 

  特別企画②追加発表(12月15日)

 日本のテレビ放送70年を記念した特別企画「テレビが届けた名曲たち」に寺尾聰の出場が決定した。

 

  16年ぶりの紅白、CMからの名曲

 今年で俳優デビュー55周年を迎えた寺尾聰、紅白にはこれまで2回出場している。今回は16年ぶりの紅白出場となる。寺尾聰と言えばご存じ「ルビーの指輪」はテレビCMの楽曲として制作され、TBSで放送されていた「ザ・ベストテン」では12週連続1位と言う記録をたたき出した名曲だ。俳優、歌手としてテレビを支えてきた寺尾聰の他にもこの企画には出場する歌手はいるだろう。今後の発表に期待が高まる。

 

  特別企画②追加発表(12月16日)

 日本のテレビ放送70年を記念した特別企画「テレビが届けた名曲たち」にポケットビスケッツ、そしてブラックビスケッツの出場が決定した。

 

  時代、テレビ局を超えた話題

 第49回(1998年)に初出場し、それ以来25年ぶりに紅白に帰ってくる民放テレビ番組から生まれた音楽ユニット。ある意味元祖「ハマいく」のようなユニットと言っても良いだろう。その理由はSNSで若者を中心に再ブレイクしているからだ。正に、時代を超え、世代を超え親しまれているだろう。寺尾聰に続き、この企画は今世紀見ない大型企画となるだろう。今後の発表に期待が高まる。

 

記事の続きはこちら↓↓

 

歌唱曲目プレイリスト公開中

 Spotifyでは「第74回NHK紅白歌合戦」歌唱曲目プレイリスト公開を公開中だ。発表次第、更新していく。

↓↓歌手解説はこちら↓↓

 


第74回NHK紅白歌合戦についてのご意見はNHKへ

 この記事を読み、意見や思いが膨らんだ方はこの記事のコメント欄に書くのではなく、NHKへお願いしたい。それが、より良い紅白にする源となるだろう。

 

【緊急】NHK紅白事前調査

 MUSIC LIFEでは「NHK紅白歌合戦」についてこれまでも調査を行ってきた。今回は「第74回NHK紅白歌合戦」の放送前に調査を行い、それを踏まえて11月、12月の紅白に関する記事につなげる。

尚、調査は11月11日(土)に終了しました。ご協力ありがとうございました。結果は随時ブログ記事にて公開されます。