エンタメの危機

 

 4月に第一弾として、「第74回NHK紅白歌合戦」の出場歌手・曲目についての予想を行い、このブログの4月の閲覧数1位を獲得した。その記事を書いているときは3月下旬であり、音楽を含めたエンタメ界の盛り上がりはこれからのように感じていた。しかし、第一弾の記事を公開した直後からその雰囲気は変わり始め、多くの人々がエンタメ界への疑念の念を抱くこととなった。

 このような経緯も含め、今回は予想した歌手の中でピックアップした歌手の紹介も行う。第一弾と比較して読みたい方は下のリンクより記事に移れる。

↓↓第一弾予想↓↓

 

ジャニーズとTV 

 まずは、紅白とも日本の音楽界とも切り離せないこの問題から入ることにしよう。

 事の発端は、3月の英国BBCによる番組から始まる。これまで数十年にわたり隠れていた故ジャニー喜多川氏の性加害問題が明らかとなり始めた。4月12日に元ジャニーズジュニアが記者会見を開き翌日に一部新聞とNHKがその話題を報じた。ちなみに、NHKニュースはTVで取り上げたものをネット記事にしている。また、エンターテイメント界のニュース(この問題は少し特異的であるが)は翌日に報道することがよくある。この時は民間放送は報じなかった。

 5月に入り、11日TBS「news23」で民間放送が初めて10分にわたる報道を行い14日にはようやく、現在の代表取締役社長藤島ジュリー景子氏が同社ホームページで謝罪動画と書面での質疑応答が行われた。17日NHK「クローズアップ現代」にて長年にわたりこの問題の取材をしている芸能ジャーナリスト松谷創一朗氏がスタジオ出演し、被害者の証言やこれまでのメディア対応の悪さについて忖度なしで報じた。

 現在は、政治もこの問題を重く受け止め対応をしているが、一刻も早くジャニーズ事務所は記者会見を含めた相応の処置を行うべきである。

 この問題で、忘れてはならないことは所属タレント・元ジャニーズジュニアは被害者側に置かれていることだ。SNSでこの問題を調べてみると彼らに対する誹謗中傷が発生している。これは、ジャニーズ事務所の対応の遅さから、憶測が飛び交い、このような事態になっているのだろう。

 また、メディアの対応も千差万別である。NHKでも遅いことを国民も叫び、NHK側も重く受け止めている。民間放送は制作側がバラエティー番組と同じと言うこともあり、取り上げようとしなかった。民間放送は音楽番組を見ていても、ジャニーズ事務所の所属タレントを優先的に出演させている。

 今回の紅白でも、この問題は付きまとうだろう。何度も言うが、所属タレントは被害者側におり、今後の活動を心配しているだろう。だからこそ、ジャニーズ事務所側には真摯に対応して頂きたい。多くの国民が注目し、通常の音楽番組とは異なるこの紅白、責任の重さと謝罪の気持ちがあるのなら出場辞退も含めた対応も必要かもしれない。

 

  予想実施方法(前回と同じ内容)

 今回は、できる限り実際と近づけるために以下の事柄を重視して行った。

  1.NHK制作の音楽番組への出演回数

  2.今年が「○周年」(5周年や30周年等)の歌手

  3.独自に行った出演予想調査での一般的な注目度

 この他に一般的な流行情報なども含めて実施した。

 

  1.NHK制作の音楽番組出演回数

 NHK制作の音楽番組は多くある。今回は「うたコン」「SONGS」「The Covers」「Venue101」を中心に出演回数を調査した。この他には「NHK MUSIC SPECIAL」やドキュメンタリー番組出演などは「その他」に含まれているが、「NHKのど自慢」のレギュラー放送は視聴者が主役のため含めれていないが、「チャンピオン大会」はNHKホールで歌番組さながらで行うため審査員・ゲストは含んでいる。また、「新BS日本の歌」等は放送回数が多く再放送と本放送が入り混じっているため収集が困難になるため含んでいない。

簡単に分類すれば、

 ・「うたコン」→全世代向け

 ・「SONGS」→中高年代向け(Jpopだけでなく演歌・歌謡曲も出演している)

 ・「Venue101」→若年層向け

 ・「The Covers」「SONGS」「NHK MUSIC SPECIAL」→音楽ファン向け

のように捉えれば全世代の注目歌手の出演並びにNHKへの貢献度も伺えるだろう。

 1月から6月3日までのに発表された放送(再放送を含まない)からの各歌手の出演回数は下の画像のようになる。

 最も出演回数が多かった歌手は5回の「純烈」「郷ひろみ」次いで、「Little Glee Monster」「MORISAKI WIN」「坂本冬美」と続いている。約6ヶ月間で出演した歌手は189名、前回に比べ78名多くなった。内訳を見ても公共放送として、多くの世代に向けた音楽番組を制作していることがわかる。

 

  2,3.周年歌手と出場予想調査

 1年間の活躍の中で、○周年の歌手は活動がより活発になるだろう。ここで、注意したい点はそれ以外にも毎年活躍している歌手は山のようにいる。しかし、それを言っては際限がない実際に、○周年の節目に紅白に出場する歌手は多い。Music Life調べでの今年○周年を迎えるアーティストは下の画像のようになる(更新版)。

 これだけで、紅白の選考は到底できない。しかし、ファン・世間どちらからの注目度は高いことから予想の参考とする。

 

 また、紅白歌合戦が他の音楽番組との大きな違いは視聴者への調査もおこなって出場歌手を決めているところだろう。Music Life が出場予想をより正確に行うために独自調査を行った。詳しい内容は下のリンクよりブログ記事で確認してもらいたい。調査はまだ行っているが、開始から6月1日までの結果は下の画像のようになった。

↓↓調査の詳細↓↓

 まずは、調査へ参加された方への感謝を申し上げる。誠にありがとうございます。6/1時点の回答数は73件、最も多かったのは「山内惠介」だった。これは、毎回ブログ記事に調査告知を貼り付けおり、好評度が高かった記事が「山内惠介」だったからだろう。しかし、山内惠介をはずして考えても歌謡曲からJpopまで幅広い年代の歌手への出場予想が届いた。これの調査からも紅白歌合戦と言う歌番組が全世代から支持・期待されている番組と言うことがより鮮明にわかるようになった。

 

  どうする紅白

 いよいよ、これらを鑑みた「第2弾紅白出場歌手・曲目予想」を発表する。まだ放送まで半年あるためすべては埋まっていない。

↓↓Spotifyプレイリスト↓↓

 選考に関しては、前回の記事に書いたので疑問を持たれる方はそちらを参照していただきたい。

 今年は、上で挙げた問題やその他問題などエンターテイメント界がいまいち盛り上がっていない。海外制作の「スーパーマリオブラザーズ」の映画のヒットもその要因の一つかもしれない。また、例年以上にヒット曲が少ない。例え、帳面上ヒットしているとしても、多くの世代が視線を向けるものが無くなった。

 しかし、そういう状況になったからこそ「紅白歌合戦」が大切となる。なぜなら、多くの世代の曲を一挙に聴けるということだ。サブスクリプションやYouTubeでの音楽視聴は自分の好きなものに偏る。テレビでの毎週放送の音楽番組も「うたコン」(NHK総合)以外は幅広い年代に向けた音楽番組ではないだろう。だからこそ、「紅白歌合戦」と言う多くの世代・多くの人が注目する番組が多くの人の音楽の多様性を深めることになると感じる。

※訂正:杏里はデビュー45年です。

 

 ピックアップ歌手

歌謡界が熱い!-丘みどり&山内惠介-

 Twitter・ブログ記事でも取り上げた歌手であるが、この二人の歌手は出場すれば話題を呼ぶことだろう。丘みどりは「うたコン」の指揮でお馴染みの米米CLUBフラッシュ金子(金子隆博)作曲の「椿姫咲いた」をリリース、山内惠介は竹内まりや「いのちの歌」で知られる村松崇継が作曲した「こころ万華鏡」をリリース。両者、オリコン演歌・歌謡シングルランキング1位を獲得。どちらも多くの人へ歌謡曲を届けようとしている歌手である。

椿姫咲いた/作詞:林あまり 作曲:金子隆博 編曲:杉山ユカリ

こころ万華鏡/作詞:松井五郎 作曲・編曲:村松崇継

 

勢いが止まらない -BE:FIRST-

 昨年の紅白に初出場し、現在はCM出演やCMタイアップ曲と勢いが止まらない彼ら。現在は、SNSで「踊ってみた動画」で彼らの曲「boom boom back」が流行している。また、CM出演時には昨年の紅白でのけん玉挑戦を意識してか、SOTAの手にはけん玉を持っているような演出もされている。

Smile Again/作詞:SKY-HI 作曲:KEITA TACHIBANA・JUNE・SKY-HI

 

多様性と圧倒的なハーモニー -星屑スキャット-

 今年、「うたコン」は初登場を果たし、SNSでも高評価だった星屑スキャット。昭和歌謡をこよなく愛し、圧倒的な歌唱力で魅了する。紅白には2019年のMISIAのコーラスとして出演(MISIAはジェンダーフリーを表現行い、自身初の紅組のトリを務めた。)。星屑スキャットが昨年末にリリースした「駅」は竹内まりやが制作し、中森明菜が歌唱した曲のカバーで、竹内まりやは出演したラジオ番組で星屑スキャットのカバーを絶賛していた。

駅/作詞・曲:竹内まりや 編曲:中塚武 コーラスアレンジ:星屑スキャット

 

 今回は、紅白以外のことも多く書いたが、全ては視聴者である私たちの意見でNHKを変えていくことでより紅白がよいものになるように感じる。意見・考えがある方は是非NHKへ問い合わせてほしい。意見が多いほどNHKは大変になるかもしれない。しかしその分、より熱意をもって対応してくれることだろう。

↓↓NHK ご意見・お問い合わせ↓↓

 

「うたコン」歌唱曲目プレイリスト始動!

 ほぼ毎週放送されているNHK総合の歌番組「うたコン」で歌唱された曲目をまとめたプレイリストを作成・公開しました。新たな音楽発見に是非お使いください。

 

 

 

 

 

紅白に関する調査を行っています。

「全国民対象NHK紅白歌合戦世論調査」を行っています。併せて、「紅白出場歌手予想」への幅広い意見の収集のために出場歌手予想調査も行っています。

【注意】本記事のクレーク・意見などは記入しないでください。そのような内容はコメントでお願い致します。

↓↓調査サイト↓↓


↓↓「NHK紅白歌合戦」出場歌手予想調査のみはこちらから回答↓↓


↓↓調査の詳細はこのブログ記事↓↓