子供の自立心と自尊心が育まれる「しつけ」 | 目覚めるための心のlesson

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あなたの頭の中で巻き起こっている不安も批判も
「自分は間違ってない」と主張している思考もすべてが
「本当のあなた」とは何の関係もないとしたら。。。。

「子育てサポートクラブ」という
ママ向けのメールカウンセリングをさせて頂いておりますが
こちらには、しつけについての質問や悩みが沢山寄せられます。



例えば
・自転車にのるときには「自発的に」ヘルメットをかぶる 
これは 万が一転んだ時に 命にかかわることで
叱る必要のある物事です。



叱る理由は 
子供に
「あなたが自分の命や安全を守るのは あなたの大切な仕事」であり
「あなたは大切な存在だ」と「伝える」必要があり
自転車にのるようになったので 伝えていたにもかかわらず
守られなかった場合 叱ってもいいということです。



「しつけ」には 「叱って伝えても大丈夫」な物事と 
むしろ「叱らないで伝えたほうが」伝わる物事が あります。



叱ることがしつけること、だと 誤解してる方も多いのですが
しつけは 叱ることでも 罰や賞賛を与えることでもありません。



しつけを叱ることだと思い込んでいるのは
しつけと称して 理由を理解できないまま
怒られたり、や 叱られるやり方しか経験していないからです。




反対に 叱らないで「褒めること・ご褒美をあげる」ことが 
「良いしつけ」・「良い行動を引き出す」ことだという誤解もあります。



そもそも「しつけとは 何か」を 先に 親が理解する必要があります。



生まれた時に あらかじめ しつけができて生まれてくる子供は
一人もいません。


「しつけ」は 子供が成長し大人になった時に
自立して自発的に幸せに生きることができるよう
基本的な生活習慣や社会的なマナーを その子供の成長に合わせ 
その子供が理解できるような形で 親が「伝える」行為です。



つまり しつけは 親のいらいらの解消のためのものでも
不安を解消するためのものでも
親の都合のいいように 子供を操作することでもありません。

 
親はまず
「子供を幸せにする基本的な生活習慣や社会的なマナー」とは何かを
定義する必要があり しつけは子供の将来の幸せのためにあると
知る必要があります。



多くの親の場合
無意識に 目の前の子供が
「期待通りの理想的な子供の状態」になっていない時
「しつけ」と称して 小言を言ったり 罰を与えます。



親子の交流、特にしつけの場面で 親の言動の影響によって
子供の「自尊心・自己肯定感」が 簡単に損なわれています。


叱られるやり方や罰を与えられるやり方では
自分のために何をするのかという
自立や自発的な動機ではなく
「叱られる」のが嫌だから=お母さんに愛されないと嫌だから や
お母さんを心配させ不安にしたー
お母さんの感情の面倒を見なかった 自分には価値がない と感じ
境界線が曖昧な 依存傾向が生じます。
このような場合 言われたことに従うことになり
子供が無意識に受け取るメッセージは
叱られた自分は「愛されない」と 伝わり
「叱られないため」に 行動する や 親を喜ばせるため ご褒美をもらう ために
行動する、 事が多くなります。


この場合 人の顔色を読んだり ご褒美がもらえない・愛されないと
怒りを感じ 人間関係で悩みが多くなったり 
認められるために燃え尽きるまで頑張り続けてしまうこともあります。


では どのようなやり方をするといいのでしょうか。

親にとって 理想の子ども像は 何でしょうか?
理想は沢山あるのではありませんか?

これらの 理想の子ども像では 無いところを見せられた時に
「怒りのスイッチ」が 入っていることに気づきませんか?

「早くしなさい」「さっさとしなさい」「早く行かないと遅れるわよ」
などのような 小言、命令,指示 が ありませんか?

例えば 朝の支度をグズグズして 遅刻したとして
グズグズする→遅刻する→自分が困る 
これを経験して だから 朝の支度をもっと早くすることにしよう、と
自発的に気づいて行動できるようになります。

このような経験のないまま
怒られたから、叱られるから 早くする のでは
叱られる人がいない時に 自発的に行動できなくなったり
誰も見ている人がいない時 褒めてくれる人がいない場合に
自分で考えて自分のための行動ができなくなりませんか?

まずは 朝の言葉かけを 変えましょう。
飛び切りの笑顔と共に「おはよう」「美味しい?」
「気をつけて行ってらっしゃい」というタイプの言葉だけにして
一切の指示や命令や講義や提案や小言をやめましょう。

最初のうちは 怒りたくなって 我慢できなくなるかもしれませんが
「自分の行動の結果に自分が責任を持つ」という
人としての重要な「態度」を 身につけてもらえるのなら
我慢できるのではありませんか?

「子供のために叱ってる」と 思う人が多いのですが
ほとんどは 自動的に怒っています。
これは 子供ではなく 自分の問題にスイッチが入っているのです。

あらかじめ
生活習慣や社会的なマナーを身につけてから生まれてくる子供は
一人もいません。
子供は経験がありませんからできなくて当たり前 知らないだけです。

「しつけ」は 生活習慣や社会的なマナーを「伝える」ことです。
怒りながら伝えても 上手く伝わりません。


「子供時代」というのは 
周りの大人を喜ばせたりするためにあるのではなく
子ども自身で 自分で考えた行動が どのような結果になるのかを経験し
失敗や成功の体験を 子供が自分の知恵や力に変えていく 試行錯誤の 時間です。

つまり 不完全さというのは
そのままが ありのままの姿であり 完成形であるはずがないということです。

それぞれの空間にある物事に干渉することなく
様々に 別々の個性を持って生まれた一人ひとりの子どもたちに対して
親は その一人ひとりに合わせ どのように「伝える」と
その子ども自身が自立し自発的に 幸せになる行動が取れるようになるのかを
しっかりと観察し 伝え方を工夫しながら
サポート・寄り添い 見守って上げてほしいと思います。


今週末になりますが 子育てセミナーが 開かれます。
子育ち親育ちにつながる「しつけ」をテーマにしようと
思っています。

会場    長野県安曇野市豊科
       
日時   5月17日(土曜日) 13-15時 

参加費            一人     3000円 
 ご夫婦での参加の場合 二人で    5000円

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