尊厳死
安楽死について以前書いたが、ベルギーやオランダのように、認められてもいいと思っている。当然、きびしい条件が前提としてあるが。自分が末期ガンで、耐えがたい苦痛をともなったとすれば、あるいは意識がなくただ呼吸しているだけの存在だったとすれば、死を選択すると思うからだ。そうなんだが、そういいきるにはなーんかひっかかるんだよねえ。
たとえば俺のお袋は植物状態で生きている。人の手を借りなければぜったいに生きられない。もし意識があれば、人に迷惑をかけてまで生きる自らの生を絶ちたいと願うだろう。それはまちがいない。じゃ、その生を絶つことが尊厳死として認められていいのだろうか。そんな尊厳死は俺は認められない。お袋のような生は生きるに値しないのか、という問い自体が、俺の中には成り立たないからだ。
尊厳死については、もっと真剣に考えなければいけないな。
たとえば俺のお袋は植物状態で生きている。人の手を借りなければぜったいに生きられない。もし意識があれば、人に迷惑をかけてまで生きる自らの生を絶ちたいと願うだろう。それはまちがいない。じゃ、その生を絶つことが尊厳死として認められていいのだろうか。そんな尊厳死は俺は認められない。お袋のような生は生きるに値しないのか、という問い自体が、俺の中には成り立たないからだ。
尊厳死については、もっと真剣に考えなければいけないな。
安居院聖覚(あぐいせいかく)の謎
時代は鎌倉初期、律令制が崩壊して権力交代が起こる激動期である。栄華を極めた平氏一族ははかなく滅び、政治権力が鎌倉幕府に移る時代だ。仏教界では法然が浄土宗をたてて、新しい仏教が起こる。つづいて栄西、道元、親鸞、そして日蓮といった宗祖が登場する時代である。新しい仏教が起これば、比叡山や奈良の旧仏教と対立することになる。旧仏教側からの強訴や破却、そして権力による弾圧が起こる。
そういう時代、安居院聖覚は比叡山の天台宗に属しながら法然の浄土宗布教ににつくし、親鸞からは深く尊敬された人物である。ところが、この聖覚が、法然死後に起きた嘉禄の法難では加害者側にあったという。その事実を検証した平雅行さんの『親鸞とその時代』はちょっと衝撃だったね。
法然や親鸞が流され、安楽や住蓮たちが死罪となる建永の法難でも、この厳しすぎる処罰は何を意味しているのかねえ。
そういう時代、安居院聖覚は比叡山の天台宗に属しながら法然の浄土宗布教ににつくし、親鸞からは深く尊敬された人物である。ところが、この聖覚が、法然死後に起きた嘉禄の法難では加害者側にあったという。その事実を検証した平雅行さんの『親鸞とその時代』はちょっと衝撃だったね。
法然や親鸞が流され、安楽や住蓮たちが死罪となる建永の法難でも、この厳しすぎる処罰は何を意味しているのかねえ。
庶民感覚?
あるはずないだろう、麻生に。そんなもんはじめから期待してないんだよ。きょうの資産公開をみると、麻生はむちゃくちゃもってるじゃないか。麻生に期待されているのは速やかに解散することだけ。「いちばんいい時をねらっている」というが、そのときがくるまでずっと来年まで解散しないということかい。「政策より政局という時代じゃない」というが、民意を問わなくてもいいということかい。ええかげんにしてほしいね。
中国では「熱烈歓迎」されて友好ムードだったようだが、そもそも麻生のとなえる「自由と繁栄の弧」というのは、安倍の「価値観外交」と同じで、アメリカやオーストラリアやインドと連携して中国を封じ込めようということだろう。前にも書いたが、安倍政権のとき外相としてオーストラリアを訪れて、連携を呼びかけて断られているんじゃなかったかねえ。安倍はインドへ行って断られている。こういう外交の失態をマスコミはちゃんと取りあげずに、ホテルのバーをハシゴして毎晩飲み歩いているというような、どうでもいいことを報道している。外相時代にいっぺんも訪中していないんだよね。
こんな繋ぎのような政権の存続を国民は望んでいるわけないだろう。だから、支持率は下降線をたどるわけだ。はやく解散して、国民に信を問えってーの。飲み歩いている場合じゃねーぞ。
――――――――――――――――――
カーちゃんが腰を痛めた。体位交換したり、上体を起こすとき、ビクンと身体全体を痙攣させて息を止め、うなり声をあげながら泣きそうな顔をして痛がる。介護するほうも辛いんだよね。以前にも痛めたことがあって、治るまでけっこう時間がかかるんだ。
中国では「熱烈歓迎」されて友好ムードだったようだが、そもそも麻生のとなえる「自由と繁栄の弧」というのは、安倍の「価値観外交」と同じで、アメリカやオーストラリアやインドと連携して中国を封じ込めようということだろう。前にも書いたが、安倍政権のとき外相としてオーストラリアを訪れて、連携を呼びかけて断られているんじゃなかったかねえ。安倍はインドへ行って断られている。こういう外交の失態をマスコミはちゃんと取りあげずに、ホテルのバーをハシゴして毎晩飲み歩いているというような、どうでもいいことを報道している。外相時代にいっぺんも訪中していないんだよね。
こんな繋ぎのような政権の存続を国民は望んでいるわけないだろう。だから、支持率は下降線をたどるわけだ。はやく解散して、国民に信を問えってーの。飲み歩いている場合じゃねーぞ。
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カーちゃんが腰を痛めた。体位交換したり、上体を起こすとき、ビクンと身体全体を痙攣させて息を止め、うなり声をあげながら泣きそうな顔をして痛がる。介護するほうも辛いんだよね。以前にも痛めたことがあって、治るまでけっこう時間がかかるんだ。
いったい、いつ解散するんだ
郵政民営化は是か非かを問うた選挙から3年、コロコロ3人の首相が代わった。いずれの首相も国民の審判を受けていない。安倍は、郵政選挙で獲得した議席数にものをいわせてろくな審議もせずに重要法案を強行採決して国民に見放され、福田は、ねじれ国会ではもうどうにもならんと言って政権を投げ出した。そして次に登場したのが麻生だが、麻生政権は発足当初から選挙管理内閣の役目を負っているのだ。
解散の時期は、国会の冒頭だとか補正予算成立後だとかいっている間に、アメリカ発の金融危機が起こって、こんどは解散どころではないなどといっているが、支持率は下がるし、いま選挙をやれば大負けするという調査結果も出ている。できるだけ解散を先送りして、民主党の敵失を乞い願い、議員の醜聞を探しまくっているってところじゃないかねえ。
解散は総理の専権事項といわれるが、解散の次に必ず選挙があるわけだから、解散するためには民意を問うまっとうな理由がなければいけない。麻生は雑誌で、国会の冒頭で自民党の政策を堂々と小沢代表にぶつけ、その賛否をただした上で、国民に信を問う、というようなことを書いていた。そういう思いならば、もう解散していていいと思うんだけどね。
いっぽうの民主党は、解散を麻生に促すために国会審議を与党ペースにあわせた。これもやっぱりおかしいと思う。与党内の解散先延ばしの空気を読んで、こんどは方針を変えるという。いったい何をいっているんだ。初めから審議をちゃんとやってもらわなきゃ、自民党との政策の違いがわからんだろう。国民はそれを判断して、投票するわけなんだから。
いまのような暫定政権じゃなくて、選挙を経たうえの本格政権がはやく誕生してほしいねえ。
解散の時期は、国会の冒頭だとか補正予算成立後だとかいっている間に、アメリカ発の金融危機が起こって、こんどは解散どころではないなどといっているが、支持率は下がるし、いま選挙をやれば大負けするという調査結果も出ている。できるだけ解散を先送りして、民主党の敵失を乞い願い、議員の醜聞を探しまくっているってところじゃないかねえ。
解散は総理の専権事項といわれるが、解散の次に必ず選挙があるわけだから、解散するためには民意を問うまっとうな理由がなければいけない。麻生は雑誌で、国会の冒頭で自民党の政策を堂々と小沢代表にぶつけ、その賛否をただした上で、国民に信を問う、というようなことを書いていた。そういう思いならば、もう解散していていいと思うんだけどね。
いっぽうの民主党は、解散を麻生に促すために国会審議を与党ペースにあわせた。これもやっぱりおかしいと思う。与党内の解散先延ばしの空気を読んで、こんどは方針を変えるという。いったい何をいっているんだ。初めから審議をちゃんとやってもらわなきゃ、自民党との政策の違いがわからんだろう。国民はそれを判断して、投票するわけなんだから。
いまのような暫定政権じゃなくて、選挙を経たうえの本格政権がはやく誕生してほしいねえ。
エミリーよ、いずこに
学生だったころ、雑誌の名も著者の名も忘れてしまったが、ストラディバリウスの最高傑作エミリーについて書かれた記事を興味深く読んだ覚えがある。
ストラディバリはガルネリとともに、世界的にすぐれたヴァイオリン制作者である。チェロやビオラを含めて1000挺を超える弦楽器をつくったほどの多作(一人でつくったとは思えない)だが、なかでも、たっぷり時間をかけ精魂こめてつくりあげた傑作がエミリーという愛称で呼んだヴァイオリンである。エミリーは初恋の人の名である。
現在エミリーの行方はわかっていない。ジプシーの奏者の手に渡ったり、パガニーニの超絶技巧に奏でられたり(サラサーテだったかもしれない)、その後いろいろな人に渡って、行方不明になる直前はベルリン・フィルのコンサート・マスターのもとにあった。
第二次大戦のさなか、演奏会の夜のこと、楽屋にオーケストラの楽員たちが開演を待っていた。とつぜん空襲警報が鳴る。兵士が楽屋にやってきて、楽器はそのままにして避難するように誘導した。けっきょく空襲はなく、楽員は楽屋に戻るのであるが、そのときのどさくさの中でエミリーだけが消えていたのだ。
著者は、エミリーは日本かアメリカにあるだろうと推測していた。その理由は覚えていない。アメリカにせよ日本にせよ、現存するならば、いずれ姿をあらわすだろう。どんな音色を奏でるんだろうね。
だけど、湿度の高い日本のどこかで人知れず埋もれているとすれば、虫食っているんじゃないだろうかね。きちんと保管されていればいいが。
ちなみに、大橋巨泉は早稲田大学の学生のころから物知りで、この逸話をよく知っていたという。
現存するストラディバリウスはみな億単位だ。エミリーが見つかれば、天文学的な値がつけられるにちがいない。
ストラディバリはガルネリとともに、世界的にすぐれたヴァイオリン制作者である。チェロやビオラを含めて1000挺を超える弦楽器をつくったほどの多作(一人でつくったとは思えない)だが、なかでも、たっぷり時間をかけ精魂こめてつくりあげた傑作がエミリーという愛称で呼んだヴァイオリンである。エミリーは初恋の人の名である。
現在エミリーの行方はわかっていない。ジプシーの奏者の手に渡ったり、パガニーニの超絶技巧に奏でられたり(サラサーテだったかもしれない)、その後いろいろな人に渡って、行方不明になる直前はベルリン・フィルのコンサート・マスターのもとにあった。
第二次大戦のさなか、演奏会の夜のこと、楽屋にオーケストラの楽員たちが開演を待っていた。とつぜん空襲警報が鳴る。兵士が楽屋にやってきて、楽器はそのままにして避難するように誘導した。けっきょく空襲はなく、楽員は楽屋に戻るのであるが、そのときのどさくさの中でエミリーだけが消えていたのだ。
著者は、エミリーは日本かアメリカにあるだろうと推測していた。その理由は覚えていない。アメリカにせよ日本にせよ、現存するならば、いずれ姿をあらわすだろう。どんな音色を奏でるんだろうね。
だけど、湿度の高い日本のどこかで人知れず埋もれているとすれば、虫食っているんじゃないだろうかね。きちんと保管されていればいいが。
ちなみに、大橋巨泉は早稲田大学の学生のころから物知りで、この逸話をよく知っていたという。
現存するストラディバリウスはみな億単位だ。エミリーが見つかれば、天文学的な値がつけられるにちがいない。