MSX研究所日記 -5ページ目

MSX関連書籍「コレクタブル・テクノロジー」



本日は書籍「コレクタブル・テクノロジー」をご紹介します。コレはつきいち日記別館さんで紹介されていた本でして、デジタルグッズのコレクターの書いたコレクション見せびらかし本であります。

著者:ペペ・トッツォ氏は正確にはデジタルグッズというよりは電子ガジェット全般のコレクター、といった感じでして、古いラジオや初代ウォークマンなどアナログ系も多く入っています。今の目で見ても面白いグッズが満載されている、こうした書籍はデザイン系の本では割とよくあります。ただ、これはあくまでコレクター視点であり、ちょっとパソコンびいきなところが楽しい本です。

さて、この中に日本のMSXも紹介されているのですヨ。1ページあたり1~2点、簡単な紹介と現物のカラー写真という構成のために個々の情報量は大したことがありませんが、「面白電子機器」の群れの中に混じっているのを見ると大きな流れの中のMSXが見えてくる、ような気がしてきます。

紹介されているのは3機種、MX-10(カシオ)、HB-101(ソニー)、HX-10(東芝、これのみ海外版)が掲載されています。これらはなぜかゲーム機の中に混じって紹介されています。ただ、やはりホビー系パソコンとして海外で普及したシンクレアZX80/81やアタリ400あたりも一緒になっているので、別に見下されているワケではありません。

MSXの他に国産のパソコンとしてはMZ-80K(シャープ)、ハンドヘルドコンピュータHX-20(エプソン)、「腕コン」ことデータ2000(セイコー)など…腕コンは今となってはまず見かけないレア品ですから、この本で見かけたのはちょっと驚きました。海外モノも当然ながら豊富で、PET、コモドール64、アタリ・ポートフォリオ、シンクレアZXスペクトラム、他にも全然聞いたことのないものまでが鮮明な写真と共に掲載されています。(ただし、IBM-PCとかLisaとかのメジャーどころに限って転載らしい白黒写真なのが謎です)

ちょっと独特なのが、コレクター視点らしく各グッズの市場価格が掲載されていることですね。これによるとMX-10は35~75ドル(3900~8300円)だそーです。なんか高く感じますが、それはこれが原著の英国内での価格を元にしているためのようです。

注意点としては、この本は原著をそのまんま訳しているので著者が英国人であることすらよく分からんということです。経歴すらも書かれてない。英国の本らしい、というのも序文の注に「英国内の市場価格がもととなっており…」と書かれていることからやっと分かる程度です。不親切ですね。妙にシンクレア(英国産PC)寄りの発言が多いところとか、内容にからむ部分があるので補足が欲しかったところです。さらに今年の4月に出たばかりの本なのに、発売元のトランスワールドジャパンのホームページにも何も書かれていません(本の存在すら)。

周辺の事情は置いておくとして、税込み3150円の価格相応に装丁やレイアウトはしっかりしていてオススメの一冊です。

ちなみに日本では廉価なイメージの強いMSXも、英国では(性能の割に)高価な部類に入ったらしく、成功はしませんでした。そのことを踏まえてこの本を読むと、より理解が深まる思われます。



ちなみに「日本版限定3000冊」とか帯にデカデカと書いてありますが、ネット書店(Amazon.co.jp)(楽天ブックス)には在庫があるようで、ラクに買えます。

メイド喫茶とMSXの熱いカンケイ

まずこれをご覧ください。

未設定


東京・秋葉原に店を構える、とあるメイド喫茶(もしくは、メイドカフェ)のホームページです。

今となっては「メイド喫茶」なる言葉の説明は要らなくなった感はありますが、あえて説明致しますと、いわゆる「メイド」の服をきたうら若き女性たちが給仕をしてくれる特殊な喫茶店全般のことを指します。


未設定 「パロディウス」におけるメイドさん(コナミ、1988年)※あまり適切でない解説


ここ数年に渡って日本各地の都市に進出しており、店舗間の競争も激しいようです。
私は実際入ったことないので、よく分からないのですが。特に秋葉原の場合は地階になくて(大阪・日本橋だとある)雑居ビルの2階とかにあるので余計に実態が目に入らないのですよ。メイド喫茶の変形として、女性向けの「執事カフェ」もあるそうです。こちらは妙齢の男性が給仕してくれるそうな。完全予約制なのはいいとして、制限時間を告げてくれるメッセージとして「馬車の用意が整いましてございます」などと言ってくれるとか。

さて脱線しましたが、トップに掲げた「ミアカフェ 」の「イベント 」のページが大変なことになっています。

未設定


公式イベントとして20世紀パソコンウィークなるものが実施予定となっています。
気になる内容は、画像中のリンクであるここ を見て下さい。そこから「MSX」ウィークinミアカフェの文を転載すると…。





8ビットパソコンのMSXがミアカフェに帰ってきます。

店内がとりあえず「MSX」に染まります!
まだ世の中がゆっくりと動いていた時代の空気を感じてみませんか?

実施期間
※各日共・17:00~22:00はMSXカセット持参者のみの入場制限

2006年12月26日(火) 終日開催
2006年12月27日(水) 終日開催
2006年12月28日(木) 終日開催

★イベント開催期間中の午後5時以降は入店条件として以下の制約があります。
 ・12:00~17:00 入店条件無し(通常と同じです)
 ・17:00~22:00 MSX対応ゲームカセットを1本持参し、入店時に提示すること。

MSX logo is a trademark of MSX Association.





「とりあえず染まります」というのがさっぱり意味不明ですが、染まるらしいです。
しかもMSXカセット持参者のみの入場制限も。
文の最後の「MSXロゴはMSXアソシエーションの登録商標です」が泣かせます。

開催は今年(2006年)の年末
しかもイベントのページには「MSX2」ウィーク「MSX2+」ウィーク「MSXturboR」ウィークまで予告されています。
期間はそれぞれ2007年、2008年、2009年の年末

それまでこの店があるんでしょうか。
それまでMSXもあるんでしょうか。


MSX2+ウィークのロゴが合成なのがちょっとアレですが、心意気は買いたいと思います。

いや、私が行くかどうかは分かりませんけど。
でも見せるカセットは…そうですねえ、あえて「パスボール」や「迷宮神話」のような渋めの路線を狙いたいところです。


いや、だから行くと決まってはいませんが。ねえ。

北海道旅行・KONAKENさんとお話

遂にゴールデンウイーク最終日、皆様いかがお過ごしでしょうか。というわけで北海道旅行の最後のエントリ、KONAKEN(コナ研)さんとのお話について…。

KONAKENさんというのは…えーと、ホームページ見ても書いてないぞ。要するにコナミの「グラディウス」を愛する人々のサークル、と言っちゃっていいと思います。前のエントリのゲームショップ1983の店内で、コナ研部長さんと藤崎景子さんにお話を伺ってきました。店内を探検しつつの雑談ですが。

当然グラディウス全般に愛を注がれている方なので、KONAKENさんの活動はMSX版に限ったものではないんですが、MSX版グラディウス2のサンプル版とベータ版の違いについての考察などMSXマニア的にもなかなか勉強になりました。

しかし何よりも凄いと思ったのは


・コナ研部長さんはMSX版「沙羅曼蛇」を2人同時プレイでクリアできる



凄い!凄いですよ皆様(誰だ)。
そこそこ長い研究歴の私ですら、これを成し遂げる人たちがいることを知りませんでした。

MSX版はただでさえ高い難易度+最終面での復活がほとんど無理、という設定であることに加えて、2人同時プレイ(DUALPLAY)は「片方が死んだら復活ポイントからやり直し」という、独特かつ地獄のような仕様なのです。もちろん死ななかったほうの装備はそのままなんですが、力押しでの攻略は全く通用しません。
理論的に不可能ではないけれど、双方の腕がマスタークラスで、かつよほど息が合わなければ無理だろう…と思っていました。

そもそもMSXマニアでも「沙羅曼蛇」のクリアを断念した人は多く、1人プレイでもクリア経験はMSXユーザー間で自慢になるくらいです(ホント)。
まあ、中にはマウスのジョイスティックモード(MSXマウス特有の機能で、トリガ1を押したまま差し込むと転がした方向のジョイスティックの信号が返るというもの。転がした量には関係ないため、感覚が狂うこと必至)でクリアした猛者もおりましたが、これもあくまで1人プレイの延長と言えます。

で、部長さんとてもMSX版クリアを可能とするパートナーは限られるらしく、新潟の方(名前失念)とだけ可能とのこと。そしてやはり事前に攻略を話し合っておくことが必須とのことでした。北海道と新潟というロケーションもあるため、どちらかが遊びに行くときに、自分のマイ・ジョイパッドを持っていくとか…。

さすがです。MSXユーザーは星の数ほどいるけれど、これほど愛を感じるエピソードは聞いたことがありません。
そこまでしないと勝てないMSX版の2人プレイ自体がどうかしているんですが、お互いが足を引っ張りあって1面すらクリアできずにブン投げた私などは足元にも及びません。

KONAKENさんのホームページは、ゲームセンターの筐体もろとも買っちゃった「ソーラーアサルト筐体購入記」(GRADIUSソーラーアサルトのページ)が分かりやすくて有名ですが、MSXユーザー的には偉業と言ってよい実績と、そのための姿勢に感涙モノでありました。MSXユーザー(というか、沙羅曼蛇を2人で遊んだことのない人)以外には全然分かりませんが。



さていま一つは藤崎景子さんのことです。この方については事前にある方から話を伺っておりました。

ある方とはブルボン小林さんです。世間的には芥川賞作家・長嶋有として著名な方ですが、MSX的にはブルボン小林さんのほうが分かりやすいですね。ちょうど一年前のMSX WORLD 2005でも楽しいお話をイロイロとして頂けました。んで、著書「ジュ・ゲーム・ノン・モア・プリュ」の中に「めちゃくちゃなグラディウサー」と書かれている方が藤崎さんなのですね。

ブルボン小林・著「ジュ・ゲーム・ノン・モア・プリュ」。太田出版、1400円。第38回「グラディウスの夏」が該当個所です。

本の中には「~子供の頃には遊んでいなかっただろう。それでも遅れて知った「グラ2」に心酔し、今なお愛しつづけているらしい(p217)」と書かれていましたが実際その通りで、コナ研部長さんから教わったそうです。

実際会ってお話しした感じではグラディウスだけ、ましてMSXなぞに限定せずゲーム全般を楽しんでいるという感じでした。が、唯一「グラディウス2のプロデューサーの松井さんに会ってみたい」と言うコメントから無限大の「グラ2」への愛を感じてしまいました。ていうか、その発想が浮かびませんです。

昔のコナミは情報管制が厳しくて(引き抜きへの警戒が理由だそうですが)、当時のスタッフで知名度のある方はかなり限られます。後に有名になった小島監督もMSX時代は名前のみ、それもローマ字でしか出ていないほどなので、松井氏は広報の人(早坂妙子さんとか)よりもマイナーじゃないでしょうか…。藤崎さんのフジサキblog・4/17で松井氏の消息を気にしてる人はいないよー、とか言っちゃったのはワタシです。はい。コナ研ホームページ内の用語集、松井氏の項目を読むと恐れ多い発言であったようです。

というわけで、松井直樹氏の消息を御存知の方がいらしたらぜひ教えて下さい!


まあそんなこんなで、KONAKENのメンバーの方以外にもゲームショップ1983にいた方々には楽しい一時を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。

帰りがけに一枚。

と、気がついたら外が暗かったよ!夜8時!6時くらいには退散するつもりだったのに。
レジの近くを占領しまくってごめんなさい。

嫁さんとの合流もあり、慌てて札幌駅まで帰ったのでした…(僕のほうが早かったけど)。
ちなみに、「占いセンセーション」を買ったのはすぐバレました。

北海道旅行・ゲームショップ1983編

続いてパート2、ゲームショップ1983訪問記です。ゲームショップ1983さんは2年前に開店した割と新しいお店で、小規模ながら特色ある店作りに成功しており、業界でも知る人ぞ知る存在になりつつあります。

札幌と言っても、JRの札幌駅から市営地下鉄で南北線の終点である「麻生(あさぶ)」駅まで行く必要があります。8番出口から左に出て、少し歩くと見えてきます。札幌駅からだと電車で15分+駅を出て5分くらいでしょうか。観光客には結構遠いです。

ゲームショップ1983の外観。町のゲーム屋さんです。

最近、本屋でも商品点数が増えすぎてしまい、店員さんも売ってる本の中身を知らないということが問題として言われるようになりつつありますが、テレビゲームは一本一本のプレイ時間が長いこともあり、昔から売ってるゲームの中身を知らないのが当たり前でした。ということは、店舗間の競争の方向性は価格、あるいは在庫の有無くらいに絞られてしまいます。こうなると大型店舗のほうが有利に決まってますので、今はどんどん小さい店舗はなくなっているわけです。

1983さんでは新旧様々なソフト・ハードを扱っていますが、なかなか絞り方が上手です。店長さんが自分で遊んだ上でオススメを設定して、多少古いソフトでもいいソフトは在庫を持ちつづける努力をしているそうなので、恥ずかしながら首都圏在住の私も見たことないようなソフトがたくさんありました。それも古くて見たことないのではなく、新しいのに見たことないソフトたちです。店長さんに「手っとり早く遊べて時間のかからないゲーム」というので一本選んで貰ったソフトがまさにそれでした。

D3パブリッシャーのGBA用「THE いつでもパズル」。定価2960円。

3年前のソフトです。まず「こんなのあったっけ?」ってな感じで全く記憶にございません。
「星座をまっすぐにしろ!」という意味不明なストーリーはさておいて、簡単なルールながら判断力の問われる熱いゲームです。

2003年発売とちょっと古いので、今見ることはほとんどないでしょう。GBA以降のソフトには「クラブニンテンドー」でオンライン登録することでポイントが貰えるシリアルNO.を印刷した紙が入っているのですが、なんと有効期限が切れていました。そんなソフトですが、問屋さんなどから捜し出しては在庫しているそうです。ゲーム業界はベストセラーはあってもロングセラーというのが構造的に存在しづらいようで確保に苦労されているようですが、1983では地味ながら長く売れるそうです。

さて店内には新品の他に中古も充実、というかそっちのほうが多いです。
セガ空間。ドリームキャストがいっぱい。左はメガドライブ、右は全然見えないけどサターン。

上の黒いのは「トライジール」ドリームキャスト版販促ポスター。1983さんの提案で作られたという伝説の一枚。

レジの下のケースはいろんなハード。上はGBAやDSの新品。

ちょっぴりだけど、MSXもありました!20本弱ですが…。

ファミコンなどは本数は少ないものの、首都圏ではかえって見かけないものがポロポロと…。他にも写真が撮れませんでしたが、PCエンジンも結構な本数がありました。割と売れるそうです。

写真で見るとそこそこ広そうに見えますが、実際は物凄く狭いです。その分、ギチギチに詰め込んであります。マジメに全部見ようとすると1時間くらいはかかるんじゃないでしょうか。実際、写真を撮ろうにも狭すぎて撮れない場所がかなりありまして、微妙に消防法とか気になっちゃう程です。

しかしゲーム好きが札幌に行くならちょっと足を伸ばしてでも行く価値はあります!
非売品ながら面白いものもいろいろ展示されていますよ。

これが言えるお店は日本に何軒あるだろう。

でもね、「お気軽にご相談ください」と言いつつ中国語版ドラクエを下に展示するセンスはどうかと思いました。指摘したところお客さんと一緒に笑っていたので、別に狙ったわけではないらしいのが恐ろしい。天然ですか店長。

いろいろ書いていたら、1983の店内でお話ししたKONAKENさんのことを書けなくなったので、また明日!

北海道旅行・パソコンショップMK編

さて、予告していた北海道MSX旅行レポートです。

先月の4/14~16にかけて北海道旅行を楽しんで参りました。2泊3日の日程のうち、4/15(土)は嫁さんと別行動をし、パソコンショップMKゲームショップ1983へと足を伸ばしました。ではまずパソコンショップMKから。

パソコンショップMKはホームページ上の地図が非常に分かりにくく、少し迷いました。地図だと「West6」なる建物がJR線の北側にあるように見えますが、実際にはJR札幌駅から西側のガード下のことをWest6と言うようです。West6の西の端にある階段から2Fに上がったところにMKさんはありました。

パソコンショップMK入り口。分かりにくいです。

ここはかつてオールドPCにたいへん強く、大阪や東京以外の大手として名古屋のアクセスフィールドと共によく知られたお店でした。ただアクセス~も昨年夏の段階でオールドPCの扱いをほとんど辞めており、事前の情報でパソコンショップMKもかなり扱いを減らしたと聞いていたので期待はしていなかったのですが…。

MSXの棚。お店の一番奥です。

ワオ!あるじゃありませんか!特に下の方の段にコナミがそこそこ揃っています。最近はこれだけ揃うことは秋葉原・大阪でも稀です。特に「コナミの占いセンセーション」を店頭で見るのは数年ぶりです。3000円程度でしたので、買っちゃいました。この他に、ELECOMのMSX用ジョイカードのデッドストックも500円であり、1つ購入しました。MSXはこの1本だけですが、PC-8801が同程度、PC-9801/X68000は棚が何本もあって、下手すると日本一充実しているかも…と思うほどでした。

98やX68000の棚。この裏にも4列くらいあります。この向かいがMSXのある棚。

ただ、後でゲームショップ1983に伺った際に集まっていた方に聞いたところ、ある時期は取り扱いをかなり縮小していたそうです。一度引っ込めた在庫をまた出したのかな?ということでした。あとは、売りにくる人がいないせいか、在庫の変動がここ数年全然ないらしいとのこと。まあ、オールドPCの宿命ですね。

戦利品のジョイカード。今となってはなかなか貴重。

ちなみに、パソコンショップMKさんの主力商品は(PCソフトの中古を扱うお店ではありがちですが)18禁PCゲームであり、お店の入り口から中程にかけては女の子の絵だらけといった感じで、入り口からしてもかなり入りづらいお店です。嫁さんがいなくて良かった!ジョイカードだけはレジの近くにありました。

さて、次はゲームショップ1983に行ってみましょう。

北海道旅行の思い出を書きたいけど

んーと、ごめんなさいちっとも書けてません。
仕方がないので写真は新千歳空港でお土産に買ってきた銘菓「三方六」です。バウムクーヘンの表面が白樺の木のようになっていて、すごく美味しそうだから買ってみたところ、割と普通のバウムクーヘンでした。たまに聞く割にいつどこで誰が選考しているのか分からない謎の賞「モンドセレクション」受賞作品のことだけはあります。

そういや嫁さんのお兄さんが血眼になって「じゃがポックル」というお菓子を探していたのが印象的でした。結局大人気で売り切れだったんで却って私も気になったのですが、通販で買うと送料が本体と同じになってしまうのでいまだ注文に踏み切れずにいます。

いやだからそんなんじゃなくてコナ研部長さんとか藤崎景子さんとかゲームショップ1983のこととか書かないといけないんですが、濃すぎたせいかうまくまとまりません。とりあえず、MSXの沙羅曼蛇を二人プレイでクリアできる人がこの世にいるとは思いませんでした、とか。

北海道とMSXとゲームショップ1983

嫁さんに連れられて北海道へ行ってきました。途中嫁さんと別行動をし、「パソコンショップMK」と「ゲームショップ1983」に行ってきました。前者はオールドPC関係が多いという噂から、後者は変すぎる店っぷりが観光名所と化しているとの噂から、それぞれ伺ったのでありました。すると、どちらの店にもMSXが置いてあったりして個人的に感激。まさか「白い恋人」と一緒に「コナミの占いセンセーション」を買って帰ろうとは思いませんでした。嫁さんの視線はとりあえず無視。

写真もイロイロ撮ってきたので、詳しいレポートを今度やりたいと思います。
ちなみに、千歳にあり同じくMSXを扱っていた「ルーズロジック」は既に閉店して数年が経過しています。一度見てみたかったなー。

MSX版「フェアリーランドストーリー」の謎

まず、このゲームパッケージをご覧ください。



箱の中央右に「THE FAIRYLAND STORY」と書いてあるのがお分かりかと思います。MSX版は1987年にGA夢(HOT・B)から発売されていますが、元はタイトーから1985年にゲームセンター向けに発売された「フェアリーランドストーリー 」というゲームで、タイトーの代表作「バブルボブル」の源流とも言える固定画面アクションゲームの一つです。「バブルボブル」以前のゲームであるせいかコンシューマ向けの移植には恵まれず、ごく最近PS2用に発売された「タイトーメモリーズ(上巻) 」とPSP版「タイトーメモリーズポケット 」に収録されるまでは、このMSX版とX68000版くらいしかありませんでした。それでも人気がなかったのか、今となってはMSX版はややレアな一品です。

さて、このパッケージをよーく見ると、ある事に気づきます。虫(ウォーム)の左側に小さく書かれたカタカナを拡大すると…

フェアリーランド。

あれ?と思ってパッケージの後ろを見ると

フェアリーランド。

カートリッジも…

フェアリーランド。

「ストーリー」がかたくななまでについていません。英語表記にはどう見ても「STORY」と書いてあるのに。
タイトーとGA夢に何があったんでしょうか。

商標の関係ですかね?って英語表記をモロにしておいてそりゃないですよねえ。
ちなみにSPSから発売されたX68000版 (1991年)はきちんと表記されています。

MSXのどうでもいい、でも気にしだすと止まらない謎の一つでした。私だけ?

自分の復活とコナミMSXの復活

どうにか仕事の波も去り、余裕が出て参りました。というわけでボチボチblogも再開しようかと思います。
MSX関係の動きが停滞気味の今日この頃…と言いたいところですが、最近あった大きな動きとしてはコナミの「i-Revo」の開設が挙げられます。



パッと見よくあるポータルサイトでしかないのですが、ここの「i-Revoゲーム」でコナミのMSXゲームのダウンロード販売(&レンタル)が始まっているのです!

それにしても、このことがMSX界隈でビックリするくらい話題になっていないのはなぜなんでしょうか。確かにこの漠然としたトップから「ゲーム」→「プラットフォームから検索(MSX)」と辿って行って、最初に表示されるのが日本テレネットの「アークス」というのは、余りにも分かってなさすぎな感じがします。3ページ目にようやく表示されるコナミMSX作品が「がんばれゴエモン!からくり道中」ってのも…。

MSXの宝である「グラディウス2」「魔城伝説II・ガリウスの迷宮」「スペースマンボウ」といったキラ星のごときタイトルが配信されているにも関わらず、全てのタイトルが漫然と並んでいるだけで、コナミ自身が自社ソフトを全くプッシュしていなさそうなこの現状、そりゃないでしょうと言いたくもなろうものです。それでも人気ランキングではMSXタイトルがかなり健闘しているのが、わずかに慰めと言えるでしょうか。

ちなみに販売形態は3通りあります。ちょこっと遊びたい場合は24時間レンタル、しゃぶり尽くしたい場合はダウンロード(買い切り)と使い分けができます。価格は以下の通り。

24時間レンタル…210円
1週間レンタル…525円
ダウンロード…1050円

ちなみにi-revoは総合ポータルを目指しているらしく(そのせいで余計に印象が散漫になっているのですが)、「i-revoムービー」ではコナミのオリジナルアニメ作品「極上生徒会」の配信もやっています。第1話が無料で見られる上に、あの「スペースマンボウ」が何の意味もなく出てくる第14話「極貧生徒会」も7日間レンタルで105円で見られてしまいます!MSXユーザー以外を完全においてけぼりの演出にココロ震えました。MSXユーザーなら一度は見る価値ありです。105円なら。一度は。105円なら。一度は。105円なら。

…と微妙な評価をしつつ、今回はシメたいと思います。この「スペースマンボウ事件」の真相はまたそのうち!

近況

猛烈に忙しいので頂いているコメント、メールに返事ができずにいます。ごめんなさいごめんなさい。本業は割とヒマなのに!こんなに忙しい理由を(多少ボカしつつ)職場の人に語ってみたら、そんなアホなことで!と大いに驚かれてしまいました。

さて、先日仕事の出張ついでに日本橋に寄って、先のMSXタイトル第一弾の一つ「パスボール」の完品をゲットしました。リストの左上にあるのでこれを勝手に第一弾の一本目、と解釈してみます。価格は税込980円!予想していたとはいえ、ノー・プレミアムな価格設定に涙が止まりません。

さらに、帰宅してFS-A1GTに差し込んだら「Illiegal function call in~」のエラーが出て動かない!なんで?端子の汚れではなくて、純粋にエラーがでているだけの模様。そのことからも分かるようにBASICで組まれていて、リストが丸見えでした。仕方ない、今度ゲームリーダーで遊ぼう!どこにしまったっけ。

この記念すべきMSX第一弾のソフト、プログラマは後のゲームアーツの宮路さんでございました。このころのアスキーのソフトは書籍扱いでISBNコードがついており、きちんと奥付もあるのです。奥付があるおかげで資料性があるのは有りがたい限りですね。