MSX第一弾のソフトたち
MSXにおける第一弾のソフトというのは何だか御存知でしょうか。聞かれてみたので、先日入手した「MSXマガジン創刊0号」で調べてみました。
MSXマガジン創刊0号の表紙。1983年10月6日号、定価200円。当時は消費税はまだありませんでした。
デザインには時代を感じますが、清潔感がありなかなかよいイラストです。全体に蛍光インクを使っているためスキャン画像より明るい色合いに見えます。(蛍光オレンジはスキャンすると茶色になっちゃうのです)
問題の場所は裏表紙の前のページになります。

「この秋、アスキーからMSX第一弾」とはっきり書いてあります。その陣容は、「パスボール」「ザ・ブレイン」「ムーンランディング」「スターコマンド」「ブレークアウト」「MOLE」「MSX-21」の7本。ファミコンは確か「ドンキーコング」「ドンキーコングJr.」「ポパイ」の3本でしたから、2倍以上の投入数!…と言えるのですが、なんちゅうか実に華のないタイトル群です。
「パスボール」…2vs2のバレーボール。(ビーチバレー?)
「ザ・ブレイン」…記憶力養成ゲーム。当時は「サイモン」という名で知られていました。これが進化すると「スペースチャンネル5」になります(言い過ぎ)。1983年当時は既に雑誌にも載らなくなっていたような…。6人プレイができるのがウリ。
「ムーンランディング」…文字通り月面着陸ゲーム。姿勢制御とロケット噴射を組み合わせて月面に軟着陸する、これも当時は雑誌などでポピュラーなゲームでした。タイトルのモノローグが独特すぎて笑えます。
「スターコマンド」…これも当時雑誌によく載っていた「スタートレック」タイプのシミュレーションゲーム。版権もへったくれもなく「スタートレックタイプ」とか書かれていますが、この頃は「トロンタイプ」とかよく使われていたフレーズです。一応、敵国はクリンゴンではなくクリムゾンと申し訳程度に改名されています。
「ブレークアウト」…いわゆる「ブロック崩し」です。「ブレークアウト」はアタリの原作である名前そのまんまです。いいのでしょうか。あと、字がやたらデカいのが特徴ですか。
「MOLE」…もぐらたたきです。タイトル画面が珍しくSCREEN3らしい。
「MSX-21」…トランプの「ブラックジャック」です。
どれも全て定価4800円(送料500円)。ファミコンソフトは4500円だったのでいい勝負ですが、内容ではかなり辛い戦いだと言えましょう。MSXの特色を活かしたゲームというと、スプライト機能を使ったアクションゲームとなるはずですが…見たことないけど「パスボール」くらいですかね。あと「ムーンランディング」も一応そこそこ滑らかに動きますけど、オブジェクトが一つしかないので別にMSXである必然性のないタイトルです。下手すると雑誌投稿レベル、と言ってもいいかもしれません。
まあこの当時はキラータイトルなんて概念が(ファミコンにも)まだありませんでした。まして、パソコンとしてハード主体の戦略だったMSXとしては、「とりあえず遊べる」という程度の認識しかされていなかったのも仕方がないのでしょう。それに、こんなソフトでも一本作るとアスキーから数百万円が貰えたというのですから、イイ時代だったんだなあと思ってしまいますね。このへんについては、当時の開発者の書いた本などに詳しいのですが、また後日。
ちなみにここの7本、どれも今は全然人気がありません。プレミア度ゼロです。強いて言えば「パスボール」を滅多に見かけないくらいでしょうか。
もう少しするとアスキーからも独特の味わいを持つ面白いソフトが出てくるのですが、当初はこんなもんだったのです。

デザインには時代を感じますが、清潔感がありなかなかよいイラストです。全体に蛍光インクを使っているためスキャン画像より明るい色合いに見えます。(蛍光オレンジはスキャンすると茶色になっちゃうのです)
問題の場所は裏表紙の前のページになります。

「この秋、アスキーからMSX第一弾」とはっきり書いてあります。その陣容は、「パスボール」「ザ・ブレイン」「ムーンランディング」「スターコマンド」「ブレークアウト」「MOLE」「MSX-21」の7本。ファミコンは確か「ドンキーコング」「ドンキーコングJr.」「ポパイ」の3本でしたから、2倍以上の投入数!…と言えるのですが、なんちゅうか実に華のないタイトル群です。
「パスボール」…2vs2のバレーボール。(ビーチバレー?)
「ザ・ブレイン」…記憶力養成ゲーム。当時は「サイモン」という名で知られていました。これが進化すると「スペースチャンネル5」になります(言い過ぎ)。1983年当時は既に雑誌にも載らなくなっていたような…。6人プレイができるのがウリ。
「ムーンランディング」…文字通り月面着陸ゲーム。姿勢制御とロケット噴射を組み合わせて月面に軟着陸する、これも当時は雑誌などでポピュラーなゲームでした。タイトルのモノローグが独特すぎて笑えます。
「スターコマンド」…これも当時雑誌によく載っていた「スタートレック」タイプのシミュレーションゲーム。版権もへったくれもなく「スタートレックタイプ」とか書かれていますが、この頃は「トロンタイプ」とかよく使われていたフレーズです。一応、敵国はクリンゴンではなくクリムゾンと申し訳程度に改名されています。
「ブレークアウト」…いわゆる「ブロック崩し」です。「ブレークアウト」はアタリの原作である名前そのまんまです。いいのでしょうか。あと、字がやたらデカいのが特徴ですか。
「MOLE」…もぐらたたきです。タイトル画面が珍しくSCREEN3らしい。
「MSX-21」…トランプの「ブラックジャック」です。
どれも全て定価4800円(送料500円)。ファミコンソフトは4500円だったのでいい勝負ですが、内容ではかなり辛い戦いだと言えましょう。MSXの特色を活かしたゲームというと、スプライト機能を使ったアクションゲームとなるはずですが…見たことないけど「パスボール」くらいですかね。あと「ムーンランディング」も一応そこそこ滑らかに動きますけど、オブジェクトが一つしかないので別にMSXである必然性のないタイトルです。下手すると雑誌投稿レベル、と言ってもいいかもしれません。
まあこの当時はキラータイトルなんて概念が(ファミコンにも)まだありませんでした。まして、パソコンとしてハード主体の戦略だったMSXとしては、「とりあえず遊べる」という程度の認識しかされていなかったのも仕方がないのでしょう。それに、こんなソフトでも一本作るとアスキーから数百万円が貰えたというのですから、イイ時代だったんだなあと思ってしまいますね。このへんについては、当時の開発者の書いた本などに詳しいのですが、また後日。
ちなみにここの7本、どれも今は全然人気がありません。プレミア度ゼロです。強いて言えば「パスボール」を滅多に見かけないくらいでしょうか。
もう少しするとアスキーからも独特の味わいを持つ面白いソフトが出てくるのですが、当初はこんなもんだったのです。
今日のMSXトリビア・ワンダの正体
えーと、「囲碁倶楽部」の続きを書きたかったのですが、時間がないのでくだらないトリビアをば。
「ワンダと巨像 」のワンダの声の役は、
(巨像の足元にいる人がワンダ)
「MSX・FAN」のAVフォーラムの常連だったF.I.Sさんである。
本名は野島健児さんと言うのですが、MSXにハマったことなどもキッチリ公式ホームページのプロフィール に書いてあります。当時毎月のようにシュールな作品が掲載されていた方でした。こんな作品が印象的でしたっけ。
「観客」

たくさんの人々がモゴモゴと動きます。本当はここに「ワー」という歓声に似た効果音がついて、よりそれらしいムードを演出しています。さらに一人一人微妙に違う顔が実にイイ味です。「AVフォーラム」は数行のプログラムでビジュアルや音を作り出す、という趣旨の投稿コーナーで、技術よりもアイデアやひらめきが特に重視される場所でした。
これが掲載された1992年11月号の付録ディスクのメニュー画面、もう13年以上も前のものです。当時としても素朴な画面でしたが、この頃はインターネットはおろかテキストベースのパソコン通信もやっていなかった頃なので、毎月本屋に並ぶMSX・FANの発売がとても待ち遠しかったのですよ。

ちなみに「ワンダと巨像」は元々セリフが非常に少ない作品でした。剣を振っては「フンッ」、ジャンプしては「ハッ」という掛け声が主体であり、言葉らしいのは馬を呼ぶときの「アグロ!」という声くらいです。ゲームをやってる時は全然F.I.Sさんだとは知りませんでした。まあ今思うと先に知らなくてホント良かったです。だって知ってたら「ああ、このワンダ君は恋人のために戦う健気な青年なんだけど、実は”にくまん・あんまん”の作者でもあるんだなあ」などと思いながら真剣にゲームができましょうか!
「にくまん・あんまん」

MSX・FAN1994年4-5月号掲載。この作品は最後にオチがつきますが、これは序盤だけ。
「ワンダと巨像 」のワンダの声の役は、

「MSX・FAN」のAVフォーラムの常連だったF.I.Sさんである。
本名は野島健児さんと言うのですが、MSXにハマったことなどもキッチリ公式ホームページのプロフィール に書いてあります。当時毎月のようにシュールな作品が掲載されていた方でした。こんな作品が印象的でしたっけ。
「観客」

たくさんの人々がモゴモゴと動きます。本当はここに「ワー」という歓声に似た効果音がついて、よりそれらしいムードを演出しています。さらに一人一人微妙に違う顔が実にイイ味です。「AVフォーラム」は数行のプログラムでビジュアルや音を作り出す、という趣旨の投稿コーナーで、技術よりもアイデアやひらめきが特に重視される場所でした。
これが掲載された1992年11月号の付録ディスクのメニュー画面、もう13年以上も前のものです。当時としても素朴な画面でしたが、この頃はインターネットはおろかテキストベースのパソコン通信もやっていなかった頃なので、毎月本屋に並ぶMSX・FANの発売がとても待ち遠しかったのですよ。

ちなみに「ワンダと巨像」は元々セリフが非常に少ない作品でした。剣を振っては「フンッ」、ジャンプしては「ハッ」という掛け声が主体であり、言葉らしいのは馬を呼ぶときの「アグロ!」という声くらいです。ゲームをやってる時は全然F.I.Sさんだとは知りませんでした。まあ今思うと先に知らなくてホント良かったです。だって知ってたら「ああ、このワンダ君は恋人のために戦う健気な青年なんだけど、実は”にくまん・あんまん”の作者でもあるんだなあ」などと思いながら真剣にゲームができましょうか!
「にくまん・あんまん」

MSX・FAN1994年4-5月号掲載。この作品は最後にオチがつきますが、これは序盤だけ。
MSXでネットワーク対局!「囲碁倶楽部」(その1)
MSXで高価なソフト、と言ったら何を思い出すでしょうか。「ウイニングソリューション」「イングリッシュ・ウィズ・オービー」なんてのが即座に出てくる方は相当のマニアです。ぜひ私とお友達になりましょう。ですが今回は別の意味で高価なソフト、「囲碁倶楽部」(ソニー・1988年)をご紹介します。

これの現物を始めて見たのは、えーと、秋葉原にある「LAOX・GAME館」が特売セールをやっていた時です。今は「LAOX The Mac Store」となっている建物ですが、ここの5階には秋葉原でもかなり遅くまでMSXコーナーが存在し、新品ソフトを売っていたのです。そんな「最後の砦」(MSXでこの言い回しはよく使われたなあ)であったLAOX・GAME館が遂に在庫のMSXソフトを特売し始めた1994年頃、”定価の半額”コーナーで売られていた中にあったのがこのソフトです。
で、このソフトは何と

さんまんえんもしたのです。
定価の半額でも一万五千円!こんなもん誰が買うんじゃ!と思ったものです。しかし当時の私は若かった。このソフトで遊ぶためには三万円ではまだまだ足りないのでした。

これが中に入っているチラシです。この「囲碁倶楽部」は何をするソフトかと言うと、要するに「囲碁の通信対局」をMSX2で実現してしまうシステム(の一部)なのですね。まずこの当時の背景として、8ビットパソコンにしろ16ビットパソコンにしろ、パソコンそのものが囲碁が打てるほど頭が良くなかった時代でした。オセロとか将棋は当時でも”そこそこ”強くなっていたものの、ルールが複雑な囲碁においては「人間vs人間」の対局しかありえませんでした。MSXにも囲碁ソフトはいくつかありますが、全て過去の対局を表示する「棋譜」、あるいは「詰碁」のソフトでしかなかったことからもお分かりかと思います。
私がソフトを見たのはインターネット元年(1995年)の前の年でしたが、何とサービス開始は1988年。それも単に”モデムの直結で対戦”などというありがちなシステムではなく、今で言うマッチングをホストでカバーした、先進のシステムだったのです。
その分費用もお高くごさいまして、

入会金1万円!月会費3600円!

そして一局150円。何だ大したことないじゃん、と思うかもしれませんが通信費は別です。
このソフトはDDX-TPの環境が必須でした。これは何かと言いますと、パケット交換網を電話回線経由で使えるようにする…というNTTのサービスでして、「(近所の)アクセスポイントまでは電話代がかかるものの、その先はパケットの量に応じて課金される」というものです。パケットについては今の携帯電話のそれと同じなので感覚として分かりやすいでしょう。囲碁のようなテーブルゲーム対戦には向いていたと言えます。しかし純粋なパケット課金ではないので、アクセスポイントまでの分は時間に応じた通話料を取られます。
というわけで、一局にかる通信費用は

1局90分で700~1000円となります。
今の感覚からすると、非常に高額です。ハンターズライセンス1ヶ月分(PSOBB)ですよ。
しかし「すみます」と書いてあるところを見ると、むしろ割安な感覚だったのでしょう(きっと)。
で、このチラシには書かれていないものの、サービスを開始したばかりのISDN(INSネット64)を使って、パケット交換サービスのINS-Pにも申し込むと、純粋なパケット交換料だけとなりさらにおトク!なのです。その場合、一局300円くらいだったそうです。
が、忘れてはいけません。ISDNがいかにバカ高かったかを!ISDNが脚光を浴びたのは、インターネットが注目を浴びた「インターネット元年」たる1995年から、ADSLが一気に伸びる2001年頃までの話のこと。TA(ターミナルアダプタ)の1988年当時の価格は不明なのですが、いろいろ探したところ1993年頃に10万円を切ったという証言がありました。DSUはNTTからのレンタルのみで、1700円/月。初期のDSUは宅内工事も必要でした。ついでに基本料金は2,830円(通常1,750円)…などなど、一体くらいかかるんじゃという感じです。初期費用だけで20万円以上かかったんじゃないでしょうか。DDX-TPの初期費用800円(月額基本料は変わらず)と比べると恐ろしい程です。
おおまかに計算してみると、DDX-Pを使って月に10局くらい対戦したら、
3600円+1000円×10+150円×10=15100円
INS-Pの場合は…
3600円+(2830-1750)円+1700円+300円×10+150円×10=9180円
どっちも高いです。それにしたって、MSXユーザーのメインストリームを占めた学生向けのサービスでなかったことはお分かりかと思います。そこらへんについては次回!

これの現物を始めて見たのは、えーと、秋葉原にある「LAOX・GAME館」が特売セールをやっていた時です。今は「LAOX The Mac Store」となっている建物ですが、ここの5階には秋葉原でもかなり遅くまでMSXコーナーが存在し、新品ソフトを売っていたのです。そんな「最後の砦」(MSXでこの言い回しはよく使われたなあ)であったLAOX・GAME館が遂に在庫のMSXソフトを特売し始めた1994年頃、”定価の半額”コーナーで売られていた中にあったのがこのソフトです。
で、このソフトは何と

さんまんえんもしたのです。
定価の半額でも一万五千円!こんなもん誰が買うんじゃ!と思ったものです。しかし当時の私は若かった。このソフトで遊ぶためには三万円ではまだまだ足りないのでした。

これが中に入っているチラシです。この「囲碁倶楽部」は何をするソフトかと言うと、要するに「囲碁の通信対局」をMSX2で実現してしまうシステム(の一部)なのですね。まずこの当時の背景として、8ビットパソコンにしろ16ビットパソコンにしろ、パソコンそのものが囲碁が打てるほど頭が良くなかった時代でした。オセロとか将棋は当時でも”そこそこ”強くなっていたものの、ルールが複雑な囲碁においては「人間vs人間」の対局しかありえませんでした。MSXにも囲碁ソフトはいくつかありますが、全て過去の対局を表示する「棋譜」、あるいは「詰碁」のソフトでしかなかったことからもお分かりかと思います。
私がソフトを見たのはインターネット元年(1995年)の前の年でしたが、何とサービス開始は1988年。それも単に”モデムの直結で対戦”などというありがちなシステムではなく、今で言うマッチングをホストでカバーした、先進のシステムだったのです。
その分費用もお高くごさいまして、

入会金1万円!月会費3600円!

そして一局150円。何だ大したことないじゃん、と思うかもしれませんが通信費は別です。
このソフトはDDX-TPの環境が必須でした。これは何かと言いますと、パケット交換網を電話回線経由で使えるようにする…というNTTのサービスでして、「(近所の)アクセスポイントまでは電話代がかかるものの、その先はパケットの量に応じて課金される」というものです。パケットについては今の携帯電話のそれと同じなので感覚として分かりやすいでしょう。囲碁のようなテーブルゲーム対戦には向いていたと言えます。しかし純粋なパケット課金ではないので、アクセスポイントまでの分は時間に応じた通話料を取られます。
というわけで、一局にかる通信費用は

1局90分で700~1000円となります。
今の感覚からすると、非常に高額です。ハンターズライセンス1ヶ月分(PSOBB)ですよ。
しかし「すみます」と書いてあるところを見ると、むしろ割安な感覚だったのでしょう(きっと)。
で、このチラシには書かれていないものの、サービスを開始したばかりのISDN(INSネット64)を使って、パケット交換サービスのINS-Pにも申し込むと、純粋なパケット交換料だけとなりさらにおトク!なのです。その場合、一局300円くらいだったそうです。
が、忘れてはいけません。ISDNがいかにバカ高かったかを!ISDNが脚光を浴びたのは、インターネットが注目を浴びた「インターネット元年」たる1995年から、ADSLが一気に伸びる2001年頃までの話のこと。TA(ターミナルアダプタ)の1988年当時の価格は不明なのですが、いろいろ探したところ1993年頃に10万円を切ったという証言がありました。DSUはNTTからのレンタルのみで、1700円/月。初期のDSUは宅内工事も必要でした。ついでに基本料金は2,830円(通常1,750円)…などなど、一体くらいかかるんじゃという感じです。初期費用だけで20万円以上かかったんじゃないでしょうか。DDX-TPの初期費用800円(月額基本料は変わらず)と比べると恐ろしい程です。
おおまかに計算してみると、DDX-Pを使って月に10局くらい対戦したら、
3600円+1000円×10+150円×10=15100円
INS-Pの場合は…
3600円+(2830-1750)円+1700円+300円×10+150円×10=9180円
どっちも高いです。それにしたって、MSXユーザーのメインストリームを占めた学生向けのサービスでなかったことはお分かりかと思います。そこらへんについては次回!
「スペースマンボウ」をついクリア。
なんとなくMSX2用「スペースマンボウ(コナミ・1989年)」をやり始めたら止まらなくなってしまい、つい一周クリアしてしまいました。

コナミのMSXシューティングゲームは割と難しめにチューンしてあるのですが、一度ストレートでクリアできるようになるとその後何年かのブランクを経てもかなり楽にクリアできるのがとても不思議です。自転車に乗れるようになるのにちょっと似ています。
まあそれでもMSX版「沙羅曼蛇」は私も一度しかクリアしたことがなく、世間の評判を見てもムチャクチャ難しいゲームです。それが猛者ともなるとマウスのジョイスティックモード(MSXマウス特有の機能で、左クリックを押しながら電源を入れるとマウスを転がした方向にジョイスティックを入れたのと同じ効果になる変態機能)で2周クリア、などという人もいたものです。私はもはやそこまで熱くなれませんが、彼らの偉業はいつまでも語り継がれるべきでしょう。
さてそんな私も古いゲームばかりでなくニンテンドーDSの「おいでよ どうぶつの森」なども嗜んでおります。このゲームは自由にデザインを作って服の柄に採用できるという機能があるのですが、いくらタッチパネルが使えるとといえども機能制限の厳しいツールでは「MSXロゴ」のようなものを作るのはなかなか難儀な作業で、15分くらい格闘して、結局諦めてしまいました…。
しかし勇者はいた! ふ、服がちゃんとMSXしてる!しかも背景色と周辺色も取り入れてる!実際に触ってみればこれを作るのがいかにメンドっちいか分かりますが、研究所のカンバンを掲げている身としては頭が下がる思いです。こういう偉業もいつまでも語り継がれるべきでしょう。

コナミのMSXシューティングゲームは割と難しめにチューンしてあるのですが、一度ストレートでクリアできるようになるとその後何年かのブランクを経てもかなり楽にクリアできるのがとても不思議です。自転車に乗れるようになるのにちょっと似ています。
まあそれでもMSX版「沙羅曼蛇」は私も一度しかクリアしたことがなく、世間の評判を見てもムチャクチャ難しいゲームです。それが猛者ともなるとマウスのジョイスティックモード(MSXマウス特有の機能で、左クリックを押しながら電源を入れるとマウスを転がした方向にジョイスティックを入れたのと同じ効果になる変態機能)で2周クリア、などという人もいたものです。私はもはやそこまで熱くなれませんが、彼らの偉業はいつまでも語り継がれるべきでしょう。
さてそんな私も古いゲームばかりでなくニンテンドーDSの「おいでよ どうぶつの森」なども嗜んでおります。このゲームは自由にデザインを作って服の柄に採用できるという機能があるのですが、いくらタッチパネルが使えるとといえども機能制限の厳しいツールでは「MSXロゴ」のようなものを作るのはなかなか難儀な作業で、15分くらい格闘して、結局諦めてしまいました…。
しかし勇者はいた! ふ、服がちゃんとMSXしてる!しかも背景色と周辺色も取り入れてる!実際に触ってみればこれを作るのがいかにメンドっちいか分かりますが、研究所のカンバンを掲げている身としては頭が下がる思いです。こういう偉業もいつまでも語り継がれるべきでしょう。
もしもお金があったなら(MSX編)
株で資産100億!とかいう話がありましたが、仮にそんな金があったら何がしたいか考えてみるとこれが全然浮かばないのです。チロルチョコが5億個(20円/個)、と換算しても全然意味が分かりません。日本国民全員に2個ずつ配ってもまだ余りますね…考え方を根本的に間違っているような気がします。
さてとにかくお金がたくさんあるとしたら、手持ちのMSXゲームコレクションを壁一面に並べられる部屋を持った家でも買ってしまうに違いありません。ひたすらソフトの並び順にこだわり続けてみたいです。そして3日で飽きそうです。そもそも数百本のMSXゲームのパッケージというのは確かにイチ庶民の持ち物としてはかさばりますが、図書館のような場所を想像すると、一面に並べても案外大した面積にはならないんじゃないでしょうか。
…という程度の考えしか浮かばない私は一生セコいままに違いないので、意味もなく夢は見ないことにします。
さてとにかくお金がたくさんあるとしたら、手持ちのMSXゲームコレクションを壁一面に並べられる部屋を持った家でも買ってしまうに違いありません。ひたすらソフトの並び順にこだわり続けてみたいです。そして3日で飽きそうです。そもそも数百本のMSXゲームのパッケージというのは確かにイチ庶民の持ち物としてはかさばりますが、図書館のような場所を想像すると、一面に並べても案外大した面積にはならないんじゃないでしょうか。
…という程度の考えしか浮かばない私は一生セコいままに違いないので、意味もなく夢は見ないことにします。
昨年のことを箇条書き
・幻の「フライング・ルナクリッパー」のLDを入手しました。でもLDを見られる環境がありません。腐る前にDVD化したいです。なんと大野一興さんも持っていないそうです(作者なのに)。でも田口元Mマガ編集長は持っているとか。さすが!ちなみにLDのほかにVHS版もあるはずなのですが、見たことありません。
・「MSXマガジン創刊0号」も入手しました。定価200円のところを10倍くらい払っちゃいましたが、手に入れただけの価値はありました!私も「永久保存版1~3」に微妙に関わりましたが、23年前の本の志の高さに頭が上がりません。これもそのうちレビューしなくては。ちなみに、0号だけはMSXアソシエーションにも保管されていなかったのです。
・実は今でもサービス継続中の「囲碁倶楽部」の実物も入手しました。当時ソニーはネットワーク関係に力を入れていて、結果としてコケました。それはきっとDDX-TP必須、できたらISDN(INS-P)があるとベター、という金がかかりすぎる環境のせいだと思うのですが、いかんせん当時ISDNにいくらかかったのかよく分からずにうまくまとめられずにいます。ちなみに同様の環境を必要とするソフトには「囲碁倶楽部」の他に「株式投資」というソフトもありました(こちらは既にサービス終了)。当時の夢が、今ようやく当たり前になった感があります。
・奇跡的なめぐり合わせにより、80年代初期のADVの名作「黄金の墓」の作者の方と連絡が取れました。…が、ストラットフォード・コンピュータセンターの行方が分からずにいます。情報求む!
・他にもmixiで当時のMSX関係者がポロポロと見つかります。「黄金の墓」の他にも、「MSXマガジン永久保存版3号」にタッチの差で間に合わなかったソフトの権利者が見つかったりしています。ヘルツの方とか。
・いまさらですが、「MSXマガジン永久保存版3号」が5月に出たのでした。
・さらにいまさらですが、物議を醸した「1チップMSX」は権利関係の解決に時間がかかってしまっている模様。
・海外に比べての話ですが、国内のMSXユーザーの動きが少なくなってきました。趣味に対するスタンスの違いが年齢と共に出てきた感じです。あの余裕が欲しい!
・にも関わらず、Yahoo!オークションのMSX関連の価格がジワジワと上がっています。「SDスナッチャー」「ソリッドスネーク」あたりは前から高かったのですが、他のものも上がっている感じ。メガドライブやファミコンのプレミアは欲しい人に行き渡ったのか一段落した感があるのですが、MSXは元々の数が少ないせいか?
その他モロモロは後日!
・「MSXマガジン創刊0号」も入手しました。定価200円のところを10倍くらい払っちゃいましたが、手に入れただけの価値はありました!私も「永久保存版1~3」に微妙に関わりましたが、23年前の本の志の高さに頭が上がりません。これもそのうちレビューしなくては。ちなみに、0号だけはMSXアソシエーションにも保管されていなかったのです。
・実は今でもサービス継続中の「囲碁倶楽部」の実物も入手しました。当時ソニーはネットワーク関係に力を入れていて、結果としてコケました。それはきっとDDX-TP必須、できたらISDN(INS-P)があるとベター、という金がかかりすぎる環境のせいだと思うのですが、いかんせん当時ISDNにいくらかかったのかよく分からずにうまくまとめられずにいます。ちなみに同様の環境を必要とするソフトには「囲碁倶楽部」の他に「株式投資」というソフトもありました(こちらは既にサービス終了)。当時の夢が、今ようやく当たり前になった感があります。
・奇跡的なめぐり合わせにより、80年代初期のADVの名作「黄金の墓」の作者の方と連絡が取れました。…が、ストラットフォード・コンピュータセンターの行方が分からずにいます。情報求む!
・他にもmixiで当時のMSX関係者がポロポロと見つかります。「黄金の墓」の他にも、「MSXマガジン永久保存版3号」にタッチの差で間に合わなかったソフトの権利者が見つかったりしています。ヘルツの方とか。
・いまさらですが、「MSXマガジン永久保存版3号」が5月に出たのでした。
・さらにいまさらですが、物議を醸した「1チップMSX」は権利関係の解決に時間がかかってしまっている模様。
・海外に比べての話ですが、国内のMSXユーザーの動きが少なくなってきました。趣味に対するスタンスの違いが年齢と共に出てきた感じです。あの余裕が欲しい!
・にも関わらず、Yahoo!オークションのMSX関連の価格がジワジワと上がっています。「SDスナッチャー」「ソリッドスネーク」あたりは前から高かったのですが、他のものも上がっている感じ。メガドライブやファミコンのプレミアは欲しい人に行き渡ったのか一段落した感があるのですが、MSXは元々の数が少ないせいか?
その他モロモロは後日!
MSXユーザーの見た2005年度のゲーム
遅ればせながら、あけましておめでとうこざいます。
昨年もやったように、去年一年間で遊んだゲームのミニレビューを今年もやってみました。久々に研究所ページの更新となりました、MSXユーザーの見た2005年度のゲームへどうぞ。
昨年もやったように、去年一年間で遊んだゲームのミニレビューを今年もやってみました。久々に研究所ページの更新となりました、MSXユーザーの見た2005年度のゲームへどうぞ。
未開封のMSXゲーム、どうしよう?!
思いがけず、こんなものを手に入れてしまいました。
「窓ふき会社のスイングくん」(1985年・ポニカ/コンパイル)
何と20年以上の時を越えて新品・未開封!ゲームそのものは「ディスクステーション#2」に収録されているために割と知られていますが、初期のコンパイル作品の実物はなかなか見かけないのでかなり貴重な一品です。パッケージよりもゲーム画面のほうを知っている人の方が多いかもしれません。

時間内に汚れた窓を全部拭いて下に戻ると1面クリアです。シンプルながら楽しいBGM、良い操作性、古き良きアクションゲームとしては非常に良質な作品と言えましょう。さらにMSXマニアにはコンパイルのマスコット「ランダー」が初登場する作品としても知られています。なぜか紅色だったり、「いじわるモンスター」の一つという扱いのため、当たると死んでしまうなどかなり地味なデビューではありますけれど…。
それにしても、このパッケージはタイトルロゴといい絵といい実に魅力的です。スイングくんのお相手は恋人のメロディちゃん、彼女とKISS(原文ママ)してパワーアップ!というシチュエーションもたまりません。この時代のポニー(ポニカ/ポニーキャニオン)の外箱は紙箱なので非常に痛みやすく残っている物も少ないのですが、シュリンクパックに守られていたので綺麗なまま保管されています。
さて完品を手に入れたからには説明書を読みたくなるのも人情というもの。しかしこうした「シュリンクパック未開封品」は非常に困ります。開けてしまうと元に戻りませんからね。ゲームそのものはディスクステーションで遊べるのでなおさらです。ポニーの説明書はペラペラで中身が薄いしなー、でも面白いことが書いてあるかもなー、と悶々と過ごすことになります。アスキーやコナミだとカタログが入っているんですが、ポニーはそれもないですし…。
ただシュリンクパックは徐々に縮んでいくので、この「スイングくん」も箱全体が反りだしています。角が潰れるくらいにキツキツならば、早めに破いたほうが後の保管のためにはよいでしょう。

何と20年以上の時を越えて新品・未開封!ゲームそのものは「ディスクステーション#2」に収録されているために割と知られていますが、初期のコンパイル作品の実物はなかなか見かけないのでかなり貴重な一品です。パッケージよりもゲーム画面のほうを知っている人の方が多いかもしれません。

時間内に汚れた窓を全部拭いて下に戻ると1面クリアです。シンプルながら楽しいBGM、良い操作性、古き良きアクションゲームとしては非常に良質な作品と言えましょう。さらにMSXマニアにはコンパイルのマスコット「ランダー」が初登場する作品としても知られています。なぜか紅色だったり、「いじわるモンスター」の一つという扱いのため、当たると死んでしまうなどかなり地味なデビューではありますけれど…。
それにしても、このパッケージはタイトルロゴといい絵といい実に魅力的です。スイングくんのお相手は恋人のメロディちゃん、彼女とKISS(原文ママ)してパワーアップ!というシチュエーションもたまりません。この時代のポニー(ポニカ/ポニーキャニオン)の外箱は紙箱なので非常に痛みやすく残っている物も少ないのですが、シュリンクパックに守られていたので綺麗なまま保管されています。
さて完品を手に入れたからには説明書を読みたくなるのも人情というもの。しかしこうした「シュリンクパック未開封品」は非常に困ります。開けてしまうと元に戻りませんからね。ゲームそのものはディスクステーションで遊べるのでなおさらです。ポニーの説明書はペラペラで中身が薄いしなー、でも面白いことが書いてあるかもなー、と悶々と過ごすことになります。アスキーやコナミだとカタログが入っているんですが、ポニーはそれもないですし…。
ただシュリンクパックは徐々に縮んでいくので、この「スイングくん」も箱全体が反りだしています。角が潰れるくらいにキツキツならば、早めに破いたほうが後の保管のためにはよいでしょう。
メタルギアソリッド3・サブシスタンス発売
昨日はコナミの誇るメタルギアシリーズ最新作「メタルギアソリッド3・サブシスタンス」の発売日でした。


画像がないのでMSX2版「メタルギア」「メタルギア2ソリッドスネーク」のパッケージで。
いまさらですが、その「サブシスタンス」にはMSX2版の2作が特典として収録されているのは御存知だと思います。既に携帯電話(Docomo/au/Vodafone)で復刻されているものの、高いグレードの機種でないと動かなかったので嬉しいところです。MSX2版も、今となっては完品を定価で手に入れることも困難となっています。まあ私などはMSXで散々遊んだわけで、セリフをソラで言えるくらい遊びこんだ身なのですが…。
さてMSXユーザーにも意外と知られていないことなのですが、実はこの2作には大きな謎があります。シリーズの鍵となる人物「ビッグボス」が片目であるのは有名ですが、説明書を見ると1と2でパッチの左右が逆になっているのです。

(左がMSX2版「メタルギア」、右が「メタルギア2ソリッドスネーク」の説明書より)
後に「メタルギアソリッド(PS、1998年)」の発売時に説明書を見てみたら「2」に準拠しており、後のシリーズでもそれが踏襲されています。「メタルギアソリッド3」の後半では片目になった理由が詳細に語られますが、MSXユーザーとしては左右のシフトの違いが妙に気になってしまうシーンなのでした。我ながらバカですね。
「1」と「2」で髪の毛の量が格段にグレードダウンしているのも見逃せません。その間たった3年間、苦労し通しのビッグボスの人生はこの「サブシスタンス」一本に全て収録。お買い得の一本です!(強引なまとめ)


画像がないのでMSX2版「メタルギア」「メタルギア2ソリッドスネーク」のパッケージで。
いまさらですが、その「サブシスタンス」にはMSX2版の2作が特典として収録されているのは御存知だと思います。既に携帯電話(Docomo/au/Vodafone)で復刻されているものの、高いグレードの機種でないと動かなかったので嬉しいところです。MSX2版も、今となっては完品を定価で手に入れることも困難となっています。まあ私などはMSXで散々遊んだわけで、セリフをソラで言えるくらい遊びこんだ身なのですが…。
さてMSXユーザーにも意外と知られていないことなのですが、実はこの2作には大きな謎があります。シリーズの鍵となる人物「ビッグボス」が片目であるのは有名ですが、説明書を見ると1と2でパッチの左右が逆になっているのです。


後に「メタルギアソリッド(PS、1998年)」の発売時に説明書を見てみたら「2」に準拠しており、後のシリーズでもそれが踏襲されています。「メタルギアソリッド3」の後半では片目になった理由が詳細に語られますが、MSXユーザーとしては左右のシフトの違いが妙に気になってしまうシーンなのでした。我ながらバカですね。
「1」と「2」で髪の毛の量が格段にグレードダウンしているのも見逃せません。その間たった3年間、苦労し通しのビッグボスの人生はこの「サブシスタンス」一本に全て収録。お買い得の一本です!(強引なまとめ)